第10回 平成14年11月15日(厚生委員会)
更新日:2011年2月15日
厚生委員会(第10回)
日時 平成14年11月15日(金) 午前10時3分~午前10時50分
場所 第1委員会室
出席委員 ●木内徹 ◯鈴木忠文 島崎洋子 清水雅美 黒田せつ子各委員
欠席委員……鈴木茂雄委員
出席説明員 小沢進保健福祉部長 越阪部照男保健福祉部次長
川口勇福祉総務課長 小山信男福祉課長 川合清介護保険課長
長島文夫健康課長 片桐晃生活福祉課長 榎本雅朝保育課長
奥田雅臣子育て推進担当主幹 石橋茂児童課長
山口俊英介護保険課給付係長
事務局員 小林俊治次長補佐 加藤登美子議事係長 池谷茂委員会担当主査
議題等 1.14請願第22号 都立多摩老人医療センターの公社化に反対し、高齢者専門病院としての存続・拡充を都に申し入れることを求める請願
2.所管事務調査について
午前10時3分開会
○(木内委員長) ただいまより、厚生委員会を開会いたします。
傍聴の申し出があれば、これを許可いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(木内委員長) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
傍聴申請があれば、適宜これを許可いたします。
次に進みます。
休憩します。
午前10時4分休憩
午前10時7分再開
○(木内委員長) 再開します。
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△〔議題1〕14請願第22号 都立多摩老人医療センターの公社化に反対し、高齢者専門病院としての存続・拡充を都に申し入れることを求める請願
○(木内委員長) 14請願第22号を議題といたします。
本件については、所管からの説明はありませんが、各委員からの質疑、意見等をお受けしたいと思います。
質疑ございませんか。黒田せつ子委員。
◆(黒田委員) 第2回目ですが、先ほど資料請求しておきました資料請求のことと、それから、あわせて意見を述べておきたいと思いますが、なかなか、所管の方ではつかんでいらっしゃらないようですが、私も、こういうのは皆さんもう御存じかと思いますが、東京都が出されております広報によりましても、ここの多摩医療センターの問題がこういう形で出されているのでもう既にお読みかと思いますので、そうした資料とか、今、市民の中で運動を進めていらっしゃる方々のビラを読みましても、私も、東村山市の中においても、まちの開業医の中で、手に余る病気というか、そうしたことに対してはやはり都立の老人医療センターに送るという形と、それから、入院していらっしゃる方も多分このまちでもたくさんいらっしゃると思うのですが、その中においては、これからの高齢化が進む中での老人医療の専門病院としては特にとても大切な病院であるし、それが、この東村山市の敷地の中にあるという点では、先ほど来、清瀬の小児病院が、清瀬市長がそこの小児病院がなくなるということの中で、先へ立って反対運動をしたという状況とか、保健所の問題につきましても、市長会が挙げてこの問題を取り組んでいるという中で、今、都が動き出している状況があるのです。そうした中で、また今の、東村山市青葉町にある老人医療センター、専門病院に対しての市の構えというのが、私は、特に今問われているのではないかと思いますし、東村山市の住民の皆さん方だけの問題でもないのですが、東京都の問題の中にあわせましても、東村山市の中にあるということの中で、こうした問題を、市がつかんでいないとか、知らないとか、そういう答弁ではなくて、一体どこまで聞いていらっしゃるのか。そしてまた、今後どうしていきたいのか、そうした態度というのがやっぱり市民が聞きたいところだと思うのです。
先ほど来の厚生委員会では柿沼保健福祉部次長が、小児科が来るということで、清瀬の小児病院がなくなるという問題を審査したときに、小児科がこの多摩老人医療センターの中に入るので、東村山市にとってはよいことだということも申していたのですが、私、この中に小児科が入るということの中では、小児科というのは大変な状況の中で、病院の医者と、それから看護師がより多く必要だと思うのですが、こういう中で、東京都の対応などは、東村山市としてももっと積極的に意見を聞きながら対応をしていかなくてはいけないのではないかと思いますので、その点についてお伺いしたいと思います。
◎(小沢保健福祉部長) 現状におきまして、これはさきの厚生委員会でも答弁申し上げましたとおり、現状、東京都が病院改革、それから、マスタープランを出した段階で、いろいろ、関係するブロックごとにいろいろな動きを東京都に対して要望なり、要請行動をしているという現状があります。特に、この区域、都立小児病院の存続ということについては、小平、東村山、東久留米、西東京、清瀬、その5市の市長の連名で東京都の方に要請行動、要望を出しているという状況ですので、そういう意味では、現在、市の置かれている立場というのはまさにそこにあるのかなという状況でございます。ただ、先ほどの、柿沼次長の発言云々というのがございましたが、ただ、一面には、そういう小児科が併設される、今までなかったものが市内に併設されるという事実、客観的な事実があるということに対しての発言だと思いますので、それが、いいか、悪いかという、深くコメントを込めたものではないのかなということで、ぜひその辺は御理解を願いたいと思います。
それから、東京都の多摩北部の地域病院として、今度は、多摩老人医療センターの位置づけということでは、東京都としては、高齢者医療の機能は基本的に継続していくという考えも1つは出しているということと、それと、小児病院の併設という事実がございます。それと、市が、広域的に清瀬小児病院の専門的なものがなくなると、広域的な観点の中で、私どもの細渕東村山市長が近隣市と意を同じくして要望を出したということで理解しております。そういう意味では、市の行動はどう今考えているかということは、まさに、今、その近隣市の一緒にやっている要望が、まず、市としての意ということで受けとめております。
◆(黒田委員) 近隣市の要望もさることながら、東村山市には本当に、青葉町近辺にも老人病院というか、老人の施設がたくさん、やはりほかの地域よりもあると思うのです。そうした中で連携を取り合うには、本当に、東村山市に老人病院があるという、また、専門が東京都内には3カ所しかないという状況の中で、やはりこの東村山市に存続する、あるという老人病院のあり方というのが、今後は特に私は強調されるべきだと思うのです。そういう中で、東京都がそういう態度をとってきているという中で、やはり東村山市に住む住民たち、そしてまた、行政が本当にこのことが必要なんだということの熱意というか、そのものに知らせていかなければいけないのではないか。そういうもとでこういう請願が出されたわけですので、ぜひ、請願の趣旨を酌み取りながら東京都へ伝えていくという態度表明が、きょうは市長がおいでにならないので残念ですが、そうしたことを市長に通じながら伝えていってほしいということを私からも特に願いたいと思います。
◎(小沢保健福祉部長) 今、黒田委員の発言の中で、市内にある今の多摩の高齢者の医療そのものについては、東京都の計画の中では、高齢者医療の機能は基本的に継続していくという方針でありますから、機能を落とすということではございません。その中に小児科を併設するということでございます。ただ、先ほど言った要請というのは、清瀬の小児科病院がなくなるのを存続してほしいという要請を市としてはしているということでございます。
○(木内委員長) ほかに質疑ございませんか。清水雅美委員。
◆(清水委員) 私は前回欠席しまして、質疑が前に出たかどうかわかりませんが、この請願の中で「多摩老人医療センターが公社病院となることは、地域の医療機関や施設との連携が希薄になり」と書いてあるのですが、今の、いわゆる、入院の実態といいますか、地域との医療機関とのかかわり合いというのが、公社化、あるいは民営化という方向に行った場合に、「希薄になる」というのを現実に所管としてはどんなふうに考えているのかなんて思うのですが、そこら辺わかりますか。現実に、今の地域の医療機関からどんなふうにしてこの連携が密接になっているのか。それが公社化・民営化になった場合には、多分、どんなふうになって希薄になっていくのかというところが、一応考え方でいいのですが、どんなふうに考えられますでしょうか。
◎(小沢保健福祉部長) 今回の、東京都の都立病院の改革という大きな趣旨は、3点ほど、都立病院のあり方ということで出されています。それは、都立病院が担うべき医療の機能として都立は何を担うかということと、都立病院の再編・整備の考え方、これはまさに、機関型とか、地域型とか、今出ている内容と思います。それから、都立病院の基本的な財政ルールという、要するに、これは病院の存続という意味では、まず財政ルールを確立しなければいけないという形の中で、今回の中で出された都立病院改革会議からの報告ということでございますので、そういう意味では、より経営を改善するという立場の中で公社化ということですので、病院の利用勝手とか、市民がそれを利用するということに対しては、逆に、機能がより整備され、充実されるというような形の中では、報告書を受けて感じているところでございます。
◆(清水委員) そうすると、請願内容の中で「施設との連携が希薄になり」という部分は、これは逆に密接になるのではないか、こんなふうに解釈はできそうですか。「希薄になり」というところが気になるのですが、地域医療と非常に密接につながっているのだということをここで言っていると思うのです。これが公社化、さらには、その先の民営化ということになっていくと、地域との連携が非常に希薄になってしまうということを言っているわけですが、どんなふうにそこら辺は考えるのでしょうか。
◎(小沢保健福祉部長) この請願の趣旨の「希薄化」ということが何を言っているのかというのはなかなかつかみ切れません。ただ、私が、先ほどの清水委員の質疑に対して、医療の内容そのものについては経営の主体が変わるということであって、医療機能そのものは残るという建前ですので、その辺については変わる余地はない、さらにまた、改善もされるのかということで、そういう意味では、この請願の内容の希薄化との問題についてはコメントできませんので、お許し願いたいと思います。
○(木内委員長) ほかに質疑ございませんか。島崎洋子委員。
◆(島崎委員) 今の清水委員の質疑に対しまして部長から、都立病院改革の中に財政ルールの確立というお話がありましたが、そうしますと、公社化になるとどういうふうに東京都の財政がかかわっていくのですか。
◎(小沢保健福祉部長) かなり中に入った内容で、これは特に、東京都の基本的な立場の中で判断する内容かと思います。そういう意味で、基本的に、やはりこの大きな建前は財政的ルールを確立した、都が直営でやることではなくて、公社化することが財政ルールの1つの確立だという位置づけをしていますので、それがどうかということは、一般論で申し上げても、またこれは都の報告書ですので間違った答弁してもあれですので、そういう意味では、私は公社化がイコール・ルール化、財源の効率的な運営、そういう方向での位置づけかなということで理解をしております。
◆(島崎委員) 私の住まいの近くにあるものですから、御近所の方も働いている方がたくさんいらっしゃって、一般的に考えられるところでは、経営の効率化をしたときに職員の労働の保障といいましょうか、そういったところに影響するのではないかという御心配の声を聞いているところなのです。それは、今度は利用者、患者の方にも十分な医療の質が確保されるのかと、普通に考えるところではそういったことが想像されるわけなのですけれども、そういった点では、もしかしたら、部長に御意見を求めるのは筋違いなのかもしれませんけれども、そういった御心配があるのではないかと思われるのです。それのときに、質問されたときに私の方も答え切れないという立場がありまして、どんなふうに答えたらいいのでしょうかと思いますが、どうお考えですか。
◎(小沢保健福祉部長) 多分、委員の手元にも、この都立改革会議の報告書、それからマスタープランがお手元にいっていると思います。その経営会議の報告の中に「財政ルールの見直し」と「経営力の強化」というテーマがございます。その中に「企業の経済性の発揮」と「公共性の福祉の増進」の両立が求められる公営企業--病院は公営企業と言います。公営企業の特徴、及び都立病院の役割を踏まえ、病院事業の経営責任の明確化と自立的経営の強化を図る観点から財政ルールの見直しを提起した、そういう位置づけの中で、その辺が直接的に公社化という問題もあるのかなということでございます。
○(木内委員長) 清水雅美委員。
◆(清水委員) これは前回出た質疑かどうかわかりませんけれども、一番最初の表題の中で「都立多摩老人医療センターの公社化に反対し」となっています、一番最初に。公社化にすることに反対ということですから、かなりデメリットが考えられるのだろうと思うのですが、そこら辺はどんなデメリット。公社化・民営化という中で、今の財政の確立ということも含めて、そんな中でデメリットというのはどんなことが考えられますか。余り私的な意見は言えないかもわからないけれども、どんなふうに感じますか。このデメリットはありそうですかということなのですが。一番、表題の基本的な問題だから、何で反対しているのかというのがわからないものですから。
○(木内委員長) 休憩します。
午前10時24分休憩
午前10時24分再開
○(木内委員長) 再開します。
保健福祉部長。
◎(小沢保健福祉部長) 報告書を見る限りにおいては、財政の効率化、そこにまた、同時に福祉を追求するという大きな前提の中での公社化という位置づけをしておりますので、そういう観点から、市としては受けとめております。ですから、今、清水委員の御質疑のその問題とか、それによってどうなのかというマイナス要因については、現状ちょっと、市の事業の報告書ということではありませんので、なかなかその辺言い切れないところがございますので、その辺答弁できませんので御理解をよろしくお願いいたします。
○(木内委員長) ほかに質疑ございませんか。鈴木忠文委員。
◆(鈴木委員) 答えられる質疑をしてみようかと思うのですけれども、まず初めに、もう1回、この請願、多分扱うのだと思うのですけれども、前回からそうなんですけれども、この請願の趣旨がなかなかつかめない請願であることが1つです。それから、基本的には東京都の判断が最終的にはなるということと、この請願内容を見ていると、公社化することによって何々がこうなると決めつけの請願になっています。現実問題として、今までで、例えば、都立病院が公社化されてこの請願の趣旨になったような例があるのかどうか、これがまず1つ。
それから、マスタープランが出されたわけですけれども、具体的に、公社化までの計画期間というのでしょうか、日程、それがどうなっているのかはもちろん把握されていると思いますので、その2点をお伺いしたい。
◎(小沢保健福祉部長) 1点目の、公社化になっての問題があったかどうかという点については、それは実態は把握しておりません。
それから2点目の、スケジュールということでございます。これはマスタープランの中に一応位置づけられております。平成15年度から公社の移管準備組織の設置・検討を行い、それから17年度に正式に公社化に移行するという。その次、御質疑がなかったのですけれども、計画スケジュールの中でもう1つ、小児科の設置ということについては、19年度から小児科の設置をしていきたいという計画になっております。
○(木内委員長) ほかに質疑ございませんか。島崎洋子委員。
◆(島崎委員) 最後に質疑するべきことのような気がするのですけれども、この請願者です。私、お話伺っていないので、先ほど鈴木委員の方からもありましたけれども、背景といいましょうか、どういったことを想定なさってのこういった請願趣旨なのかということで、先ほどから、何人かの方の質疑でも、行政側に答弁ができないような質疑を私たちがせざるを得ないというところで、ぜひ、請願者の方にお話を伺うということをしていただきたいという提案をします。
○(木内委員長) わかりました。ほかに質疑ございませんか。黒田せつ子委員。
◆(黒田委員) 私は島崎委員と同じように、何か、委員会で請願を審査するときにいつもこういう審査の仕方をしているような気がするので、やはり第1回目に、最初に、請願者が何を私たちに対して請願を、意思とするその内容を聞いてからしないと、何か、担当の方々に聞いてもなかなか理解できない部分もあるのかと思いますので、同じによろしくお願いいたします。
○(木内委員長) 休憩します。
午前10時28分休憩
午前10時28分再開
○(木内委員長) 再開します。
14請願第22号に関連しまして、請願人をお呼びして、いろいろとお話を伺いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(木内委員長) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
休憩します。
午前10時29分休憩
午前10時30分再開
○(木内委員長) 再開します。
ほかに質疑ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○(木内委員長) 以上で、本日は、14請願第22号を保留といたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(木内委員長) 御異議なしと認めます。よって、14請願第22号は保留と決しました。
次に進みます。
休憩します。
午前10時31分休憩
午前10時32分再開
○(木内委員長) 再開します。
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△〔議題2〕所管事務調査について
○(木内委員長) 所管事務調査を議題といたします。
初めに、所管事務調査事項、「子ども家庭支援センター事業について」に入ります。
本件については、所管からの説明がありませんが、各委員からの質疑、意見等ありましたらお願いいたします。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○(木内委員長) 質疑がありませんので、次に、所管事務調査事項、「児童クラブ・児童館事業について」に入ります。
本件については、所管からの説明はありませんが、各委員からの質疑等がございましたらお受けいたします。鈴木忠文委員。
◆(鈴木委員) 先般も触れました北山児童館の事故の件でございます。
その後、その事故の処理が、先般の決算特別委員会でも石橋課長からは御答弁ありましたけれども、委員会として、いま一度、どのような対応をされたのか。
そして、その後、その事故に遭われた子供がどのような状態になっているのか、それをお聞かせ願いたい。
また、つけ加えて、児童館の保護者会の動きがどうなっているのか、この3点をお伺いしたいと思います。
◎(石橋児童課長) 先日、10月12日に起きた事故の件に関して報告しましたけれども、その後のお子さんの近々の状況ですけれども、報告時点では「意識不明で大変心配だ」ということを申し上げたと思いますが、今は動作はゆっくりながら、歩いたり、手遊びをしたり、あるいは、足し算・引き算をしたり、あるいは、言葉が出たりということで、相当元気に回復傾向に向かっていると現場の職員の方からは報告を受けております。
それから、保護者会との関係ですけれども、10月26日の夜、児童館での事故でありましたけれども、育成室に入っているお子さんということで、この育成室の父母会、それと、市全体でつくっている学保連の役員にも呼びかけて、事故の報告と今後の対策について話し合いをさせていただきました。もろもろの御意見が出たのですけれども、この保護者会に向かって、所管として、2度目のこういう事故が起きない対策についてどうしたらいいだろうということを所管として詰めていったものをお持ちして、おおむね、それで了解を得たと私としては判断しているのですけれども、その具体的な対策について申し上げますと、まずは、道路に面している北側の面は日ごろは使わない、戸を閉めておく。ただし、そこは、大きな行事があったり、あるいは、荷物の搬入の車に使うので、門の前に5つ程度車どめのうまというのでしょうか、それを互い違いにつけて、大きな行事のときはひょっと飛び出さないで歩けるような範囲のもので対応する。常時使うのは、西側に車いすが通れる程度の幅、90センチ程度の幅を考えていますけれども、その通用口をつけて、あるいは、そこが段差があるので斜面もつけて、日ごろはそこで出入りしてもらうと考えております。さらに、その出入り口を使ったとしても、また道路に出るわけですけれども、その道路に関しては、児童館寄りの方についてはさくになっているので比較的見通しはいい。ただ、反対側の西側なのですが、道路より畑が高くなっておりますので、そこに関しては、地主の許可を得て、ドウダンツツジがずっと植わっているのですけれども、その一部を背を低くさせてもらったということをやっております。この予算関係はないものですから予算の流用でさせていただいて、その決裁も先日いただきましたので、いよいよ、業者との見積もり合わせによる契約に入っていきたいと思っています。
今現在は、北側は閉鎖して南側の園庭の前の門を使っているのですが、そこですと、子供が自転車で来て、園庭で遊んでしまってなかなか自転車置き場に自転車を持っていかない、あるいは、帰りに関しても、自転車置き場からまた園庭で自転車で遊んでしまって、さらに、またそこから道路に出るところに実はもっと見通しの悪い場所があるのです。児童館ではないのですけれども、もっと見通しの悪い場所があって、そっちに飛び出すおそれもあるので早急にその西側の通用口をつくって、そちらで対応していきたいと考えております。
◆(鈴木委員) 早速の対応、ありがとうございました。
もう2つだけお伺いしたいのですが、事故そのものの、いろいろ、保険とか責任問題、そこの部分がどうなっているのか、まず1つお聞きしたい。
先般、保護者会の方とも私も面談したのですけれども、結果として、事故が起きてしまうとどうしても行政責任を問うわけです。「監視が悪い」とか、「もともと見通しが悪いところに対策がなかった」とか。でも考えてみたら、やはりこれはどこでも起き得る事故でもある。そういう意味では、保護者会の方には私の方からは、やはり親としても子供に注意することがあるでしょうということを申し上げたのです。例えば、館の状況も踏まえて、児童館としては保護者の方に、子供にこういうことを注意するように常々言ってくださいとか、または、そういう安全指導みたいなものをプリントとして、子供にではなくて保護者に渡すとか、すべてが行政責任にならない、自己責任もやはり持っていただく。子供を預けているわけですから、自分の子供のわけですから、やはり子供にきちっと保護者が教え込めるような、そういう資料みたいなものも私は配付すべきかと思いますので、今の医療費のことと、今の件と2つ、お答え願いたいと思います。
◎(石橋児童課長) この事故に関しては、北山児童館から飛び出たボールを追いかけていった子供に軽自動車がぶつかったということで、顧問弁護士、あるいは、いわゆる、交通事故の保険会社、これは市が契約している保険会社の担当者に過去の事例を幾つか挙げてもらったり、あるいは、顧問弁護士に相談したのですけれども、この件に関しては、いわゆる、交通事故である。したがって、市には責任がないという判断をいただいております。
それから2点目の、親としての注意に関してですが、保護者会との話し合いに関しても、私もそういうふうに何度も何度も言いました。「行政としての子供に対するそういう接し方もありますけれども、一番大事なのは家庭でのことではないでしょうか」、何度も何度も申し上げたのですが、なかなか「そうだね」とは言ってくれなかったというのが現実としてあります。
それから、同じ時期に、本件は10月12日に起きたのですけれども、9月を含めて、警察から聞いた関係ですが、市内で3件ほど、同じように飛び出し事故によって小学生が大きな事故を負っているということがありまして、警察は「重大事故発生」ということでチラシを学校の方に配っております。それをもって学校では子供に対する指導をするというところがあると思います。それから、児童課としては、そのときに交通課長との話の中で、いわゆる、婦人警官による交通安全指導、それを全学童で実施しましょうという話をしてきました。それが子供に対する対応ということになりますけれども、今度は親御さんに対する対応ということで、児童課としてもできることはやりますけれども、やっぱり全児童の対策ということになろうかと思いますので、教育委員会含めて、直接、親御さんに伝わるような方法をとっていけたらいいなと考えております。
◆(鈴木委員) しつこくて申しわけございません。もう1つだけ確認をしておきたいのですが、事故はこれは結果論ですし、事故に遭われた子供は大変不幸だったとは思いますけれども、逆の方です。車を運転されていた方。お聞きすると「高齢の方だった」ということを聞いております。だから、そんなにスピードも、かなりのスピードというわけではなかったと思うのですが、その方との対応は保健福祉部としてはあるのですか。
◎(石橋児童課長) 68歳の東久留米市在住の自営業の方だと聞いております。それで、当日は仕事に向かう途中で、いわゆる、「飲酒運転とか、そういったことはない」と警察からは報告を受けているわけですけれども、これは先ほど申し上げたように交通事故だという認識でおりますので、直接、加害運転手との接触は持っておりません。
○(木内委員長) 島崎洋子委員。
◆(島崎委員) 1点だけ。今、鈴木委員からも、市の責任問題というお話に及んだのですけれども、私のところにも保護者の方から何人か御意見いただきました。そのときに、鈴木委員と同じような考え方でお話させていただいたのですけれども、何か事故があったときには感情的になっていらして「少しかわいそう」とか、そちらの方に思いがいってしまって客観的ではなくなる傾向が、私も含めてなのですけれども、あるんだな、それでふだんよりは追求型になってしまうのだろうかなんて思いました。でも、お話しした結果のところでは、「なるほどそうだったね」なんてわかっていただけたな、私にお電話なり、お会いした方にはできたと思っているのです。
それで、今、対応策というのをお話いただいたのですけれども、これは学校教育の方に保健福祉部の方からもお願いになるのかもしれませんし、あるいは、保護者会の方に、北山だけではなくて学保の方の保護者会全体に対してだと思いますけれども、年度初めなどのときにこういったことをお話してみてはいかがなのでしょうか。当たり前の話なのですけれども、通常のときにも当然なのですけれども、「こうですよね」ということで、確認という意味も含めてお話ししておかれたらいいのかな。今回の経験を経まして、保護者の方の反応からそんなことを実感いたしましたので、お願いしたいと思います。
◎(石橋児童課長) 先ほど、10月26日の夜に北山の父母会と面会しました。そのときに、学保連の役員もというお話させてもらいましたけれども、26日の夜は、北山の父母会が児童課長に会いたいという要請を持ってきたのですけれども、そのときにこちらから、北山だけでなく、市全域をまとめているというのですか、学保連の役員も呼びかけてくださいということをこちらから申し上げました。
それから、さらに加えて、一応、来週予定しているのですが、この件がメーンとなるわけではないのですが、学保連の役員と懇談会をする予定になっておりますので、その際にも、今言われたような内容の趣旨のことをさせていただきたいと思っています。
○(木内委員長) ほかに質疑ございませんか。黒田せつ子委員。
◆(黒田委員) 北山児童館のことでないのですが、全地域にわたっての学童クラブの、この問題からどう見直しがされて、また1つ、私も今心配なのは、冬の時間になりますと5時でもう真っ暗になってしまう中で、学童の子供たちの安全の確保が、各学童、どのように行われているのか、あわせてお聞きしたいと思います。
◎(石橋児童課長) この件に関しては、まず、全職員に自分の担当している箇所の安全点検をもう一度しなさいということの指示を出しました。さらに、各所を回って職員と、例えば、ボール遊びをしているときにはどういう対応をしている、あるいは、ここから飛び出さないような方策としてはどうしている、というのを各箇所を回りながら、それぞれ、職員と話し合いながら点検をさせていただきました。
それから、帰りの関係ですけれども、私も実は大変心配しているというか、親御さんの要望は「時間延長しなさいよ」ということです。ところが、この時期5時になるともう真っ暗です。個人的な見解ではございますけれども、むしろ明るいうちに家に帰って留守番していた方がかえって安全なのではないか。あるいは、暗くなって帰る場合は必ず親御さんが迎えに来なさいというルールづくりの方がむしろ優先なのではないかとは感じております。ただ、現在、こういう状況ですので、今一番心配なのは不審者といいますか、何ていったらいいのでしょうか、あれです。時々あらわれます。そのときには学校との連絡を密にとりながら、こんなことがありましたということの対応として集団で帰らせる、一定程度の場所まで職員がついていくということを児童クラブによってそのようにやっております。
○(木内委員長) ほかに質疑ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○(木内委員長) 質疑がありませんので、次に、所管事務調査事項、「介護保険事業について」に入ります。
本件については、所管からの説明がありませんが、各委員からの質疑等がございましたらお受けいたします。
質疑ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○(木内委員長) 質疑がありませんので、以上で、本日の所管事務調査を保留といたします。
次に進みます。
以上で、厚生委員会を閉会いたします。
午前10時50分閉会
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