第1回 平成15年2月14日(本町都営北ブロック町づくり調査特別委員会)
更新日:2011年2月15日
平成15年 2月 本町都営北ブロック町づくり調査特別委員会(第1回)
本町都営北ブロック町づくり調査特別委員会記録(第1回)
日時 平成15年2月14日(金) 午後1時39分~午後2時45分
場所 第2委員会室
出席委員 ●渡部尚 ◯鈴木茂雄 高橋眞 丸山登 川上隆之
木内徹 保延務 黒田せつ子各委員
欠席委員……なし
出席説明員 沢田泉助役 室岡孝洋政策室長 桜井貞男政策室次長
榎本和美総合調整課長 吉本広行調整担当主査
事務局員 中岡優局長心得 池谷茂委員会担当主査 山口法明主任
議題等 1.本町都営北ブロックの町づくりに関する調査について
午後1時39分開会
○(渡部委員長) ただいまより、本町都営北ブロック町づくり調査特別委員会を開会いたします。
傍聴の申し出があればこれを許可いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(渡部委員長) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
傍聴申請があれば、適時これを許可いたします。
次に進みます。
休憩します。
午後1時40分休憩
午後1時41分再開
○(渡部委員長) 再開します。
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△〔議題1〕本町都営北ブロックの町づくりに関する調査について
○(渡部委員長) 調査案件、本町都営北ブロックの町づくりに関する調査を議題といたします。
本件につきまして、前回の委員会終了後から今日までの間、所管において東京都並びに他の団体との協議がございましたので、その協議内容、また北ブロックの利用について、市民あるいは職員から提案・要望等がありましたら説明・報告をお願いしたいと思います。総合調整課長。
◎(榎本総合調整課長) まず最初に、東京都との協議会の開催状況につきまして、御報告させていただきます。
前回、当特別委員会で御報告した後、第4回の協議会を12月17日に、第5回の協議会を1月31日に実施いたしました。
内容でありますけれども、12月に開催いたしました第4回の内容といたしましては、これまでの協議会では、主に互いの情報交換等が中心で行ってまいりましたが、さらに一歩協議を進めるためには、多少のゾーニングと申しますか、そういったものを少し出した方がいいという考えから、都の担当者レベルでの考えでありますけれども、おおむね住宅ゾーンがいいのではないか、それに公共施設ゾーン、それから公園を一部配置して、なおかつ住宅ゾーンに伴って、地域の活性化が図れるようなもの、文化的あるいは商業的等、そういったものの建設も必要ではないかと。これは、先ほど言いましたとおり、東京都の担当者の考えということで、都の方でまだ固まった考えではありません。
そういった内容で意見交換をいたしまして、そういった活性化を図れるものはどういうものがあるだろうかということで、お互いにその辺は検討していきましょうということになりまして、後ほど市の方でも幾つかの団体と交渉しておりますので、それは後ほどまた御報告させていただきます。
それと、3回のときに確認する必要があるといった内容の中で、用途地域の変更に関する都市計画局との協議ということがありまして、3回から4回の協議会の間の期間で都と市の担当者がそれぞれ、東京都の都市計画局と協議をしてまいりました。その結果の報告も第4回の協議会の中で行われまして、内容ですけれども、今回の一斉の用途の見直しに間に合うかどうかの確認等ありまして、担当者の話では、今回の15年2月に原案が提出締め切りであることから、今回の用途地域改正には間に合わない。
それで、用途地域の変更の前提としては、事業内容が決定していないと難しいということがありますので、当北ブロックに関しましては、事業者が決まり、事業内容が決定した後でないと変更のあれは難しいという担当者の話であります。なおかつ、道路等の計画も周辺の道路の状況とあわせて実効性が担保されなくてはならないということであります。
したがいまして、今後は、それらの固まった時点で、随時変更の手続を行うというふうになるということであります。
それと、第5回目が1月31日に行いまして、ここではもう一度、この当該土地を市の全体から眺めて、どういった位置づけが考えられるだろうというようなことで、再度都と市と確認をしたと。平成11年の市民意識調査等によりまして、市民は一番都市づくり分野に対して市がおくれているといった感想を持ってるというようなアンケート調査の結果等を踏まえながら、当該土地が市の中心部に位置する大変重要な土地であるというようなことで、それぞれ確認等を行いました。
また、この協議会の中で、一つ東京都の方から考え方が示されました。それは、都と市で14年度末をもって、一定の方向性を出すという当初の考え方がありましたが、そういった市の活性化のための施設をどうしたらいいかとか、そういったものをじっくりもう少し検討する必要があるというようなこともありまして、おおむね夏ごろまでに、都と市とお互いの方向性を確認できればいいのではないかというような、都の方針が示されまして、今後はそのような状況で進めていくということが確認されました。
今年度においては、第5回をもって一応協議会は終了し、次回は4月以降ということで協議会を終了しております。
この間、市の方も活性化するための施設、どのようなものがあるかということで、具体的に当たってみないと方向性がわからないということがありましたので、2団体と接触を持ちました。その関係につきましては、担当の吉本の方から御報告させていただきます。
◎(吉本調整担当主査) 市の中心地に位置しております北ブロックにつきまして、市の核となるような、今回の開発の核となるような施設をどのようなものを持ってきたらいいかということで、いろいろ検討しました結果、まず大規模商業施設というのは、東村山地域の秩序に大きな影響を与えるということで、共存共栄がなかなか難しいということで、これは避けた方がいいんじゃないかということがありました。それでは、文化的でしかも今大衆の人気が高くて、集客力があって、しかも市民が誇らしく思えるような施設、それから、できれば観光拠点となって人がほかの地域から集まってこられるような施設、それから東村山駅と久米川駅を人の流れによってある人が流れをつくり得るような施設、それから大部分の市民の方の賛成が得られるような施設、そういった状況をいろいろ考えました結果、今大変人気のあるスタジオジブリ、宮崎駿さんが今いろいろアカデミー賞にノミネートされたりとか、いろいろ大変今評価の高いスタジオジブリと手塚プロダクション--鉄腕アトムですね、その2つに一応焦点を絞って接触いたしました。
資料の後ろから3枚目、ごらんになっていただくとその間ありますので。
スタジオジブリは、率直に言って面識なかったんですが、全生園の患者自治会の紹介で、宮崎駿さんをよく御存じでしたので、その方の紹介でスタジオジブリの広報課長--対外的に一切責任持ってやっておられる方なんですが、その方に接触を持ちまして、昨年12月18日にファクスを送信いたしました。
内容は、1つは、北ブロックの方にぜひとも参加していただきたいという要請が1点です。
もう一点は、八国山緑地という緑地があるんですが、「となりのトトロ」というこれも子供たちに人気にある映画のメーンの舞台なんですね。スタジオジブリでいろいろお話聞いたら、いやそこだけじゃなくて、いろいろな地域のものもいろいろ集めてきているんだとはいうものの、メーンの舞台は八国山周辺なんですね。それで、トトロという名称を八国山緑地に使わせていただきたいという、その2点を要請してまいりました。
それで、スタジオジブリとしましては、三鷹市にあるようなジブリ美術館のようなテーマパークというのは、やってみて物すごい大変だということがわかったので、どう大変かと申しますと、展示物というのを絶えず更新するということがかなり大きな負担だということが、やってみて初めてわかったので、もうこれ以上はつくりたくないというのがありまして、そういう意味で、テーマパークというのは、北ブロックに要請されてもちょっとつくる気はないということでした。
それで、もう一つは、宮崎駿さんはまちづくりに関するいろいろアイデアをお持ちで、それを実現する情熱を持っていますので、平成16年8月ごろ、来年の夏ごろまでは今取りかかってるアニメに集中するのでできないけれども、それ以降だったらまちづくりの参加に要請されたら検討しますよと、そういう答えをいただきました。
それから、八国山緑地へのトトロの名称使用の件なんですが、トトロふるさと財団というのが所沢市にございまして、そこに名称使用については任せてあるので、そことよく相談してほしいということでした。それで、こちらとしては早速、トトロふるさと財団に手紙を出しまして、ぜひ使わせてほしいということで手紙を出したんですが、ナショナルトラストで取得した土地にトトロの森という名称を使ってるので、それと混乱するのでちょっと御遠慮願いたいという手紙をいただいたんですが、市としましては、八国山緑地というのは歴史的な名称ではありますけれど、もう少しポピュラーな、人に親しまれるような名前をつけたいということがありますので、今度はジブリの本部の方に、トトロ八国山の森とか、ちょっとナショナルトラストとは違った名称で、トトロという名前を使わせていただきたいということで手紙を出しておりまして、まだその御返事はいただいておりません。それが、現在のところのジブリ関係との交渉の経過のすべてです。
もう一点は、手塚プロダクションなんですが、同時並行で手塚プロダクションの方にも接触しまして、ぜひとも北ブロックの方のまちづくりに参加願いたいということで、1月14日に文書を送付しました。
それで、手塚プロダクションの松谷社長からお電話いただきまして、1月28日に電話いただまして、30日に政策室と東京都の住宅局総合計画課とで行ってまいりまして、北ブロックのまちづくりについて、市と都がそれぞれ説明してきました。その御返事については、できれば早くいただきたいということがあったんですが、向こうとしては市場調査とかよく検討した上で報告したいということで、まだ今検討していただいている最中でして、まだ回答はいただいておりません。以上が経過です。
◎(榎本総合調整課長) 続きまして、市民からの御意見について御報告させていただきます。
資料の方ページが打ってございません。大変申しわけありませんが、資料の後ろから12枚ほどめくっていただきますと、ちょうど左側にパークイメージ写真というのがございまして、右側に本町都営北ブロックの活用市民案というのがあります。
このパークイメージ写真、これまでにつきましては、前回で一覧表の中で御報告させていただいた内容です。その後に本町都営北ブロックの活用市民案、東村山をともに育てるために、東村山を育てる会という提案がございまして、この提案にも、前回のときに口頭でたまたまその特別委員会の開催されるときにいただいたものですので、口頭で説明はいたしました。
中を見ていただきますと、2枚目に私たちの提案ということで、NPOやベンチャー、市民活動団体に対してノウハウを提供する施設として、インキュベーションセンター、それとあわせて低層住宅、魅力のある公園、それから地域開放型の大学を誘致、こういった提案がありました。それ以降はそれぞれのキーワードとか、施設の内容等が記されております。この提案がずっと13ページまであります。
それで、その後、当委員会からも御指摘がございまして、さらに広報でPRしながら、市民の御意見を1月に募集いたしまして、その後については2件ございました。
施設の提案ではなくて、土地全体の利用計画について提案していただきたいという旨の広報を出しましたけれども、1点目につきましては、メールでいただきましたけれども、障害者福祉センターまたは総合福祉センター、それから身体障害者や老人のグループホームを建設してくださいといった内容のものが1件です。
それから、その裏にはがきでいただきましたものです。内容は、小動物園をつくってください。それから、アスレチック広場が欲しい、それから老人大学。生涯学習の場となるような老人大学。それらをつくっていただきたいという御意見です。
それから、その次が要請書となっております。これは、特に北ブロックにということではございませんけれども、当初、本町都営団地建てかえにあわせて、障害者住宅ということで 110戸というような福祉計画にも、そういったものを都に要請していくということで載っておりましたが、都営住宅が建設されない場合に、この 110戸は都営住宅建設されなくてもぜひとも実現してくださいといった要請書です。これは、2月になりまして、市長の方へ要請があった分です。
市民からの提案としては以上です。
○(渡部委員長) 休憩します。
午後2時休憩
午後2時1分再開
○(渡部委員長) 再開します。
説明が終わりました。各委員からの質疑・意見等に入ります。質疑・御意見等ございますか。鈴木委員。
◆(鈴木委員) 細々とした聞きたいことあるんですが、1点ちょっと市民提案、市民要望の中の、お二人というか2通出てくる話なんですが、本町都営のこの4期工事の北ブロックがなくなったということで、この中でも言われている障害者住宅ね、 110戸を確保していくというのが確かに私も記憶があるんですよ。
シルバーピアについては、市内全体の都営の中で確保していくというお話は聞いてるんですが、この障害者住宅 110戸の確保云々というお話はどうなんでしょう。
◎(榎本総合調整課長) 障害者住宅は、先ほどお話したとおりですけれども、ここに本町都営での障害者住宅は、今後は都営住宅そのものが建てられませんので、東京都の方へ要請していくことは、ここの部分については不可能ということになりますけれども、ただ、現在の都営住宅もそういった障害者にも十分対応できる住宅で建設されていることもありまして、また、そういった面もございますので、これらについてはまた福祉所管とも協議しながら、今後についてはまたちょっと時間をいただいて、検討していきたいと思います。
○(渡部委員長) よろしいですか。
川上委員。
◆(川上委員) 第4回と第5回、東京との打ち合わせがあって、その内容をお聞きいたしました。
特に、利用計画について、一応14年度末が15年夏までと延期になったと。その中で、用途地域の変更が話題になったと。用途地域はことしですか、して来年に発効すると思うんですが、そうしますと、先ほど利用計画の決定がしていないので今回の用途地域変更に間に合わないという話がございました。したがいまして、用途地域の変更は5年に1回となっておりますけれども、その場合、5年に1回にとらわれないで随時、弾力的に用途地域の変更ができるのか、それについてお聞きしたいと思います。
◎(榎本総合調整課長) 今回の用途地域の変更の中で、そういった随時地区計画を持って行えば随時できるとなっております。
○(渡部委員長) そのほかございませんか。黒田委員。
◆(黒田委員) 先ほど障害者住宅の質疑があったんですが、今建てられているところが車いすが20戸で、障害者の方たちが30人ぐらい入って、これから建つ中に車いすが5戸と--5戸建つんです。予定としては建つことになってるんですが、あわせて住宅がバリアフリーの形になっているので、すべてが障害者の人たちが入って、上の方にも入ってるんですが、ちょっとお聞きしたんですが、 110戸という数が、大分一般質問の中でも答えられているんですが、そうしてまた都との協議の中にもあるということで、障害者の方がおっしゃるんですが、この中での話し合いの中で、私もちょっといろいろ考えましたら、あと50戸ぐらいというか、車いすが5戸できたとしても、あと50戸ぐらいが障害者住宅として--障害者住宅というか、障害者の方たちが優先されて入れるような体制が、今建つところに対して、東村山市としてはそういう要請はできないんでしょうか。
市内の障害者の人たちを優先して入れるような態勢というか、それを東京都に向けて言えないのかどうか。今建っているところのね。
◎(榎本総合調整課長) 都営住宅の募集については、全体で地元割り当ての率というのがありまして、ですからそれとの兼ね合いでまた違ってきます。
ですから、障害者の方を余計入れると、一般の人、地元割り当て分は少なくなるとか、そういったこともありますので、その辺は十分に検討しながら、どういった方向で要望していくかというのをちょっと時間をいただいた上でちょっと検討してみたいと思います。
◆(黒田委員) 今、お話とか説明を伺っていますと、障害者の住宅の問題もそうですし、保育園のことも、この間の厚生委員会では、もう第九保育園は棚上げされたということで話があったんですが、そういう中で福祉施設とか最初のときの約束が、一体これは今どういうふうになっていってしまうのかというところで、障害者住宅のこともあわせてちょっと考えたんですが、そういうふうに市としての態度もやっぱりきちっと伝えられないのかどうかということで、保育所の問題、そしてまた老人福祉施設の問題などは、今どういう状況なんでしょうか。
◎(榎本総合調整課長) 都営住宅が建設、これ以上されませんので、今までみたいに東京都の都営住宅建てかえに関する地域開発要綱、これを適用した建設はできません。しかしながら、ここに何戸になるかわかりませんが、仮に住宅が多数できるとすれば、当然保育園も必要な施設と考えられますので、その場合には、この開発にあわせて、それも一定の条件とした中で、民間業者に請け負ってもらうとか、そういった要望はする必要があると思っています。
◆(黒田委員) 市としては、そのことは状況を見ながらというか、そういう方の中で必要とされていると思っていらっしゃいますか。
◎(榎本総合調整課長) 現在でも待機児が多いわけでありまして、なおかつここに何戸になるかわかりませんが、さらに住宅を建てるということになれば、当然保育園等は必要になってくるとは認識しております。
○(渡部委員長) ほかに。鈴木委員。
◆(鈴木委員) もう一点、ちょっと私も伺いたいんですが、先ほどの総合調整課長の御説明の手塚プロさんとジブリさんのプロダクションと接触された御報告があったんですが、委員長のお話いただいた、たたき台になりました試案の方にも、いわゆる文化施設の中では美術館というような表現で、美術館の誘致等も図られたいというようなことが出てくるわけですが、それぞれ御報告の中で、手塚プロさんとジブリさんの接触の際には、住宅局の担当者レベルで同行されてっていうようなお話もあったんですが、これはこの4回、5回の12月17日、1月31日の都との協議の中ででも御報告があったとおり、いわゆる集客力のある大規模商店については、近隣商店街の共存等を考えた場合に難しさがあるということで、これはちょっと外れたような印象を受けたんですが、そのかわりに、同じように集客力のある文化的な誇れる施設ということで検討されてるようなんですが、この2カ所といいますか、2つについては、今後さらに折衝を進めて、宮崎駿監督のまちづくり参画だとかいうことも要請をするというのは、これは市と都の方の住宅局の方のコンセンサスといいましょうか、共通認識ととってよろしいんでしょうか。
◎(榎本総合調整課長) お互いに協力して折衝しましょうという話で進めておりまして、手塚プロには、都の担当者も一緒に随行しましてお話をしてまいりました。
◆(鈴木委員) ジブリさんの方については、三鷹市で1カ所そういったスタジオジブリの美術館というのが開園されていますので、私たちも現地は知りませんが報道等で承知はしてるんですが、手塚プロのアトムの関係の方、ちょうど何か聞くとことしがアトム誕生50年とかいうので、(「ことしアトムが誕生するんです。2003年に」と呼ぶ者あり)新たな誕生なのか(「いやいや、ことしが誕生」と呼ぶ者あり)、ああアトムの誕生日ということか。私も漫画詳しくないから、生まれて50年かと思った。あ、ことしが誕生日だという設定で、そういうことね。何かそういった記念のイベントみたいなことも打たれてますよね。テレビ等でもやっておりますが。
この場合、今言った手塚プロさんの方に、向こうで今度は逆に協議中ということらしいんですが、ジブリとはイメージが違うと思うんですが、どんな内容のことを考えていらっしゃるのかちょっと。今要請されて、向こうが何を協議されているのか、それを伺いたいんです。
◎(榎本総合調整課長) 具体的なこういうものということは、特にそこまでは話してませんけれども、今おっしゃられたように、2003年4月7日がアトムの誕生日、しかも北山公園あたりにお茶の水博士の研究所があったというような想定もあるというようなことから、東村山市にふさわしいといいますか、ちなんで、アトムの例えば美術館というんでしょうか、そういったものを、お客さんが来て、見たり触ったりして楽しめるような、そういった施設ができないかどうかということで、そういうものを想定しながら協議に入ったということであります。
◆(鈴木委員) わかりました。
同じく、ちょっと今触れた試案の方の美術館というお話で、これたしか多摩六都の広域の中でも、都立美術館またそういった公設の美術館構想というのがたしかありまして、以前から。そういった組合議会の中でも協議されているような経過も聞いております。
これも逆に委員長の試案ですので、委員長にお答えいただくの恐縮なんですが、ここでいってる美術館というのは、今言ったジブリの美術館だとか、手塚プロの美術館とかという意味と、同時に今言ったような公設の芸術面での美術館、そういったことも含めたあれなんでしょうか。これはどっちがどうするのか……。
○(渡部委員長) 試案の関係は後ほど説明させていただこうかと思っていたんですけれど、たまたまお話出たのであれなんですが、実は、経過申し上げると、昨年の特別委員会のときに、三菱地所の方に来ていただいて、お話承ったときに、やはり単なる住宅地ではなくて、できれば集客が多少できるような目玉があったらいいですねという話が委員会の中でもあったかと思います。
そのときたまたま、三鷹のジブリ美術館は相当話題になっていますねという話が委員会の中でもありまして、その委員会でのお話を踏まえて、所管の方で動いていただいていたという経過が、流れというか、それで東京都も大分乗り気になっているやに私も聞いてはいるんで、とりあえずそういった何か施設を誘致できないかなという思いで、私の試案の中にも入れさせていただいたという経過でございます。
高橋委員。
◆(高橋委員) 先ほどのジブリ、今の話ですね、北ブロックの土地利用という形の中では、まちづくりの視点の中で、やはり観光も目玉にしようよというのは議会、あるいは一般質問等々でかなり出てるわけですので、このたまたま流れの中で、東京都の住宅総合計画課が動いているということであれば、なおさら、トトロの名称使用許可、そういうふうなものをはっきりと東村山が使えるような状況にぜひ動いてもらいたい。それが強くお願いしたいところなんですが、その辺の流れにおいてはかなり可能性も出てくるんでしょうか。
◎(吉本調整担当主査) トトロふるさと財団は、一応ナショナルトラストのトトロの森と混同するのでちょっと遠慮願いたいということなんですが、そういう意味ではかなり難しい状況にはあるんですが、そうは申しましても、市としましてもぜひ八国山を多くの人に親しんでいただけるような名前をつけたいので、今本部の方にぜひお願いしたいということで、お願いしてるところなんですね。状況はかなり難しいとは思います。でも頑張ってます。
◆(高橋委員) 頑張ってるという形の中であれば、特にいいきっかけだというふうに思うんですよ。トトロふるさとの森なんていうのは、とっても東村山に合った、まちづくりにも生かせる大きな材料じゃないかなと思いますので、この辺も積極的に、1回断られたからじゃなく、何回も努力していただきたいと思います。これはぜひ成功させてもらいたいと思いますので、お願いしておきたいと思います。
○(渡部委員長) そのほかございますでしょうか。都との協議、それから活性化についての独自の検討、それから市民からの提案・要望についてでございますけれども。
特になければ次に、東京都に対する要望事項について、御検討をいただきたいと存じます。
お手元に配付してありますように、私委員長の試案ということで作成させていただいた資料でございます。これは、今までの委員会での審議、その中で報告されてまいりました東京都と市の協議等を踏まえて、私なりに、あと市民からのいろいろなさまざまな御要望、御提案をできるだけしんしゃくした形で、取り込められるものは取り込んでいきたいということで作成をさせていただいたものでございます。
これに基づいて、できましたら、先ほど報告ありましたので、東京都としては最終的な提案は、夏ごろまでに出してほしいということであるので、何が何でも今ここで我々が東京都に対して要望事項まとめていかなきゃいかぬということはないんですけれども、ただ、4月には改選がありますので、一定程度、骨子というか、項目ぐらいだけでも挙げられればというふうに、そこで意見集約ができるものについては挙げて、3月定例会の最終日、委員長報告として本会議に御報告を申し上げていきたいなと思っております。
改選後、恐らくまた特別委員会が設置されれば、そちらで最終的な要望・提案の案をつくっていただいて、最終的には6月定例会あたりで意見書という形で東京都の方に出すような形になろうかとは思うんですけれども、現段階ででき得る要望事項の取りまとめを何とかしてまいりたいと考えております。
きょう、ただ全くゼロから議論するとなると、またいろいろと時間もかかりますので、たたき台として、私の試案としてお示しをさせていただければと思っております。
内容について、若干御説明させていただきたいと思うんですが、北ブロックのまちづくりについての基本的なコンセプトということなんですけれど、これはあくまでも都有地という前提がありますが、先ほど来、今までいろいろ議論されてまいりましたけれども、やはり市の中心部にあるセンター地区だということであるので、それにふさわしい公共施設あるいは商業業務施設、文化施設などの、多様な都市機能を一定程度の集積をどっかで考えていったらいいんではないかなというふうに思っております。
また、市民要望あるいはUD会議の御提案としても非常に多かったんですけれども、やはり町全体の中心部にあるということで、いわゆるセントラルパーク的な意味での市民が集い、憩い、楽しみ、触れ合うような広場的な空間というものを、これは都有地ではありますけれども、最大限市としても確保していく必要があるんではないかと思っております。
また、当然、今までのお話ですと、最終的には民間事業者が住宅開発をするだろうということが予測されるわけですけれども、採算性、収益性を重視しつつも、非常に住んでよかった、住むことが誇りとなるような住環境づくりというんでしょうか、環境や景観、あるいは防犯や防災、情報化、多世代居住などについて、可能な限り配慮した、私個人としては戸建て住宅というんでしょうか、低層住宅を中心とした高品質な住宅地を形成するということを柱として考えていくことがよろしいのではないかなと考えております。
これは、委員各位いろいろ御議論があろうかと思っておりますが、以上のようなコンセプトに従って、各項目について私なりの試案をまとめさせていただきました。
一番最後のページをごらんいただきたいんですが、これが大ざっぱなゾーニングでございます。13都営の跡地については、できれば公共施設ゾーンということで押さえておきたいと思いますし、今駐車場であるところについては都市計画公園、これが基本的には 3,700平米が北ブロックには当初予定されておりましたので、プラスやはりその周辺を取り込んだ中で、公園広場ゾーンを中心の西側、市役所寄りのところに確保していければいいなと考えています。右側の方については、先ほどお話があった文化的な施設、あるいは商業、あるいは業務系の施設が位置づけられるんではないか。あとの残りについては、基本形に住宅系ということになろうかと思っております。
骨格的な道路についても基本的に、都営住宅を建てるときに計画をされていた骨格となる道路の形状をそのまま生かした道路計画でよろしいんではないかなと考えております。
ただし、周辺で一番課題になるのは、やはり府中街道の問題がありますので、これは当然、東京都には、府中街道の早期拡幅整備の推進をやはりお願いしていく必要があろうかと思っております。
また、住区内の道路についても、できるだけ広く、そして歩道をとれるような形で設置していただくとともに、通過交通が余り入ってこれないような道路構成にしていただければなと思っております。
公共施設については、先ほどお話したとおり13都営の跡地については、ここは住宅として建てるのではなくて、リザーブしていただいて、今後施設についてはさまざま市民から御提案・御要望もありますので、これらを踏まえて市と都で協議をしていっていただければなと思っております。
住宅景観コミュニティーということで書かせていただいたんですけれど、いろいろな住宅を見てまいりますと、どうしても、最初に入ったときには大体若い世代が入るんですが、そのまま高齢化してしまうというのがどこのニュータウンでも問題になってる部分をかんがみて、できればミックストコミュニティーというんでしょうか、いろいろな世代、階層の方が入れるような住宅地を目指して、戸建て住宅と中低層住宅の住戸をバランスよく配置をして、全体としてゆとりのある住環境を形成することを東京都にはぜひお願いをしていきたいなと思います。
戸建て、低層住宅については、1区画、これはかなり大きい規模ですけれども、60坪程度で、統一感のある住環境を形成するためには、地区計画を設ける必要があるのではないかなと、そんなことも思います。
また、中低層住宅については、多世代居住やコミュニティーづくりに配慮して、スケルトンインフィルとかコレクティブハウジングとかコーポラティブハウスとかケアつき住宅など、いろいろな形の住宅が考え得るんではないかと。この辺は、採算性、収益性の問題との兼ね合いがありますけれども、できればいろいろな方がお住まいになられるような、多様な住宅を設けていただきたいということも要望すべきではないかなと考えております。
それから、電線の地中化あるいはコミュニティーづくりの核となる住民活動施設の設置もお願いすべきであろうと思います。
そのほか、公園、緑化、環境等については、できるだけ環境に配慮して、緑地をふやすということで、生け垣あるいは屋上、壁面緑化、敷地内緑化、あるいは雨水利用、それから太陽光や燃料電池などの環境負荷の少ないエネルギーの利用促進、あるいは集合住宅については、生ごみの堆肥化装置等が検討できないかどうかということもあろうか思います。
それから、防災、防犯、情報化この辺、事業系、商業系、文化施設については書いてあるとおりでございますので、お目通しいただきたいと思います。
最後の事業仕様でございますが、私が念頭に置いておりますのは、今までの所管の報告ですと、南青山方式になることが非常に有力なので、最終的には東京都が判断することになるんですけれども、応募のあった各企業体のプロポーザルを選定する第三者機関に、南青山方式は、第三者機関をつくって、そこで各企業から上がってきたプロポーザルを、これがいい、あれがいいと検討して、最終的にはあそこは三井不動産販売がキーとなる企業体がやることになったんですけれども、できれば、選定をする第三者機関に東村山市の関係者を入れて、ぜひ地元の声が反映されるような仕組みをつくっていただきたいと思っております。
また、計画の実現に向けて、本委員会にも来ていただきましたUD会議等の市内の専門家集団をぜひ活用していただきたい。あるいは施工に当たっては、極力市内の業者を活用していただきたい。
これらの内容を東京都に要望していただければということを、今時点では考えております。このほか、ぜひ皆様に御議論いただいて、よりよい形で、そして現実可能性の高いところで要望がまとめられれば。余り極端に違うことを言っても、こんなの無理よと、最初から言われてしまうのが落ちではちょっと意味が余りにもありませんので、何とか実現できそうな部分で、やはりこれは絶対必要だというものについては、何としても東京都に要望していく必要があろうかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
本件につきまして、御意見等がありましたらいただければと思いますが。いかがでしょうか。
あるいは、行政側の方でももし御意見がありましたら。保延委員。
◆(保延委員) 大体ですけど、戸数としては、大まかにはどのぐらいを考えているんですか。
○(渡部委員長) 戸数は私は全くわかりません、素人なんで。ただ、この間の三菱の方のお話ですと、 200戸ぐらいの低層住宅と中高層が何棟かというような話はしてましたから。ただそれは、あくまでも三菱の考え方だから。
(「あれは東京都はどれぐらいまで、やっぱり最低……」と呼ぶ者あり)
○(渡部委員長) 一応挙手して。指名しますから。意見あったらちょっと手挙げてください。
木内委員。
◆(木内委員) この試案なかなかまとまっていてよろしいんじゃないですか。これが基本的になるんでしょうし、特につけ足すこともみんな書いてあるんですが、これ、そうすると、全体的にはこのとこの地区計画立てて、それで縛りをかけちゃうという手法でしょうね、これ。どうですか。
○(渡部委員長) 何か委員長が余りしゃべるの変なんですけれど、先日、自民党の会派視察で、実は仙台市の泉パークタウンというところを視察させていただきまして、そこは日本で最大級の民間業者がやってるニュータウンです。 1,000ヘクタールです、面積が。うちの市域の半分以上の面積の住宅開発をやってまして、そこ、県立大学、県立の図書館、それから企業誘致なんかもやってますけど、住宅については基本的に80坪区画。地区計画をかけて 200平米以下では切り売りできないようにしたり、一番縛りの厳しいところは、床屋さんとか個人商店もだめという、そこまで厳しい縛りをかけてる。そこまでやる必要があるかどうか私はわかりませんけれども、それで住宅地のグレードを上げてるというあれでしたけれど、そういうところを見てまいりました。
私の個人的な判断ですけれど、ある程度の地区計画はやはりあった方がよろしいんではないのかなとは思いますけれども、ただ、市内の西武園の多摩湖町の西武住宅では地区計画が厳しくて、代がわりするときに細切れに売れないがために非常に相続がしづらいというような問題もあるやに伺ってますので、その辺は今後検討する必要があろうかと思いますけれども。
保延委員。
◆(保延委員) 私は、この間、一般の市民の人の意見というのを聞いたんですね。全く素人ですよ。まちづくりなんて全然、全くの素人。そうすると大体、産業祭りにここへ来て、ここ住宅建たないでこのままあってくれたらいいなっていう、これが大体多いんですね。すごい多いです。
確かに、別にまちづくりを勉強した方の御意見じゃないから、全くの一般の市民です。勘定をちゃんとしたわけじゃないけども、 100人ぐらい聞いて80人ぐらいはそういう感じですね。
あと、もうちょっと玄人に近くなった人がいろいろ言うわけですけれど、都営住宅建ててくれっていうような人もいたり、担税力のあるまちなんていうことを聞いてきて、何か税金が入るようなものを考えてもらえたらという人もいるけれど、しかし8割はそうだと思います。
ただ、それで、これぱっと見て、私はなかなかその点では、セントラルパークとしての考え方というのはいいと思います。アーバンデザインの人の中で1人あれがありましたよね、割合公園をっていうの。そのときに担税力ということを聞かれて、確かに担税力というと問題あるかもしれないけれども、市全体のグレードアップというようなことを言われていたと思うんですね。つまり、市の中心地にこうしたセントラルパークがあるということは、その市全体のグレードが上がるといいますか、そういうふうなことがあるんだっていうような話をたしかアーバンデザインの人が言っていたので、私はこれはなかなかセントラルパーク、今の一般市民のごく素朴な産業祭りに来てみて、これがこのままあったらいいなっていうのは、何ていいますか、草原があって、子供とおやじがごろごろ転がるような、そういうものがいいなっていうのは、これはやはり、ただそれが実現するかどうかということがあるわけですよね。東京都がどの辺までどうするか、それがわからないんで。
それで、さっきちょっと住宅の分量を聞いたんですけれど、大ざっぱに言うと、この住宅ゾーンがもうちょっと減って、広場ゾーンがもっと広がってくれると、割合、私はこれいいなっていうような感じは持ってるんですけどね。意見です。
○(渡部委員長) 丸山委員。
◆(丸山委員) 委員長の試案なんだけど、中間でこれ出さなくちゃならないわけだから、議会でも。だから、いいんじゃないですか。こっちの土地じゃないんだから。人の土地だったらね。みんな自分の土地だったらあけといた方がいいよなんて言う人はいないんだから。希望とあれとまた違うんだし、東京都のだから、いいんじゃないですか。全部上手に入ってて。私はこれでいいと思いますよ。
○(渡部委員長) 高橋委員。
◆(高橋委員) 1つ特にお願いしておきたいという中では、5番目の住宅景観コミュニティーという中で、先ほど委員長もおっしゃられましたけれど、やはりある時期が来ると世代交代のとき、このときのまちの活性化の問題ですね、これがうまくいくような段取り。そういうふうなまちづくりというか、住宅づくりというか、そういうものをまず1番に考えた中で進めるというのも重要かと思いますが。これは特に心がけてもらえたらなと思います。
○(渡部委員長) 川上委員。
◆(川上委員) この試案、よくできておりますよ。
まだ初めてもらったわけですから、ですからもし自分も意見があればまた書き加えて、希望として次の委員会に出して、それで集約したらどうでしょうか。
○(渡部委員長) 今、川上委員から御提案ありましたように、きょうこれで意見集約するつもりはありませんので、3月定例会中の委員会で意見集約をさせていただいて、中間報告をさせていただきたいと思いますので、きょうは持ち帰っていただいて、会派あるいは市民の方ともいろいろ議論していただいて、次回までにまた皆様の御意見、追加すべき項目、内容等がありましたら、お持ち寄りいただければと思いますので、よろしくお願いします。
それと、これは委員会としての見解ではあるんですが、行政側の方としても、もし何らかのサジェスチョンがあれば、いただければと思っておりますので、何かありますか今。政策室長。
◎(室岡政策室長) 当初、この北ブロックには 980戸ですか、位置づけられていたんですよね。ですから、都営住宅の南ブロックの建物の密度でいきますと、 980戸建つということです。
民間のデベロッパーに聞きますと、最大で 2,000戸ぐらいは建つんじゃないか。民間の場合はですね。ですから、そういったことから考えますと、 1,000戸以下ということになると思うんですが、特に戸建て住宅あると。 200戸だとちょっと少ないから 200から 1,000ぐらいの間ぐらいの住宅の戸数にはなると思います。
それから、先ほど来ずっと御説明申し上げてきました、例えば核となる観光的な施設とか文化的な施設、それはあくまでも全体の土地利用は、恐らく住宅系の土地利用になるんじゃないかということを想定しております。基本的に低層か中高層かっていうことあると思うですが、基本的にはゾーンとしては、住宅系の土地利用があって、その中に文化的な施設的なものをどのように位置づけていくのかということがありますので、そういった視点から、市はスタジオジブリとかあるいは虫プロにその意向を確認してきたということですので、この土地利用全体を一つの特価した土地利用を利用したいという、そのようなことは毛頭考えておりませんので、そこは御理解いただきたいと思います。
○(渡部委員長) あと、委員会の視察のときに室長から幕張のベイタウンの個人的に御視察なさった資料、我々視察行った人はもらってるんですけど、保延委員と黒田委員にも(「お渡ししました」と呼ぶ者あり)、そうですか。
休憩します。
午後2時42分休憩
午後2時44分再開
○(渡部委員長) 再開します。
本日は、以上をもちまして、本町都営北ブロック町づくり調査特別委員会を閉会いたします。
午後2時45分閉会
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