第2回 平成22年6月9日(厚生委員会)
更新日:2011年2月15日
厚生委員会記録(第2回)
1.日 時 平成22年6月9日(水) 午前10時7分~午前11時40分
1.場 所 東村山市役所第2委員会室
1.出席委員 ◎福田かづこ ○伊藤真一 朝木直子 山口みよ 鈴木忠文
熊木敏己各委員
1.欠席委員 なし
1.出席説明員 石橋茂健康福祉部長 今井和之子ども家庭部長 菊池武健康福祉部次長
田中康道子ども家庭部次長 伊藤博子ども総務課長 山口俊英子ども育成課長
野々村博光高齢介護課長 空閑浩一子ども総務課長補佐 星野邦治保育係長
1.事務局員 榎本雅朝局長心得 礒田順直調査係長 小林武俊臨時職員
1.議 題 1.22請願第 1号 東村山市における各種認可外保育利用者への助成金拡充に関する請願
2.所管事務調査事項 次世代育成支援行動計画・後期計画策定について
午前10時7分開会
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◎福田委員長 ただいまより、厚生委員会を開会いたします。
傍聴の申し出があれば、これを許可いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◎福田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
傍聴申請があれば、適宜これを許可いたします。
休憩します。
午前10時8分休憩
午前10時10分再開
◎福田委員長 再開します。
審査に入る前に申し上げます。携帯電話、カメラ、テープレコーダー等の委員会室への持ち込みの禁止が集約されております。本委員会室への持ち込み、並びに使用は禁止をいたしますので、御承知おき願います。
傍聴人の方にお願いいたします。携帯電話の電源はお切りいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
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〔議題1〕22請願第1号 東村山市における各種認可外保育利用者への助成金拡充に関する請願
◎福田委員長 22請願第1号を議題といたします。
本請願につきましては、今回が初めての審査となりますので、事務局より朗読をお願いいたします。
(事務局朗読)
◎福田委員長 朗読が終わりましたので、質疑に入ります。
質疑、御意見等ございませんか。伊藤委員。
○伊藤委員 私のほうからは2点にわたってお尋ねしたいことがあります。
実は、5月13日に保育料審議会が行われたという内容で、きのう、各議員にだと思いますが、東村山保護連ニュースというのが配付をされておりまして、そこの中に保育料審議会の報告という記事が載っておりました。この内容によりますと、過去、定率減税の廃止でありますとか、あるいはリーマン・ショックであったり、あるいは所得税の税源移譲の制度の改正があったりして、保育料の収入が6,000万円程度減ってしまったという報告がなされたということが書かれております。この保育料の減収といいますか、そういった状況になってきますと、今度、公平性の観点でありますとかいった点で問題があるのかなという点が1点ございます。
そこで、お尋ねをしたいんですが、この保育料審議会で、私は、この保護連ニュースを見て知ったのでありますけれども、今の認可保育園の収入というものが、全体として落ちてしまっているということが書かれてありましたけれども、この事実関係と、それに対して今後どうしていくのかということにつきまして、まずお聞きしたいと思います。
△山口子ども育成課長 認可保育園の保育料に関してでございますが、前回、平成19年度に定率減税の廃止というのを見据えた中で、見直しの作業が実施をされております。審議会の中でも報告はさせていただいているんですが、実際に、その定率減税の廃止に伴いまして、実際の収入が変わらないのに税が上がってしまうことに対する部分というのをかなり大きく見て、この見直しというのは行われたと認識をしておりますが、実際にはそれプラス所得税から住民税の税源移譲が行われたことによって、その部分は逆に言いますと、所得税部分が下がる形になります。そういったものと、それからこれは推測でしか現状はないんですが、リーマン・ショック等による実際の世帯所得の減少というところもあろうかと思うんですが、総体で、その見直し前と比較をいたしますと、所得別のその保育料の階層の人数が、下に少しずつずれているというのが実態としてございます。その辺を報告させていただきました。
それと、これに伴いまして、今後どうしていくのかということにつきましては、審議会の中でも、実際に個別の所得についてというところでの精査までは、残念ながらなかなかしきれておりませんので、実際、世帯所得の動向等を含めた中で、再度、所管としても今後の方向性というのは考えていきたいと考えております。
○伊藤委員 つまりそれは、例えば平成16年、17年ころの保育料の収入の全体像から見ますと、どちらかというと、従来、比較的保育料を高く負担してくださっていた世帯が、制度改正によって中程度、あるいは低い水準のところへずれてきてしまって、全体として保育料の収入が落ちてしまっているということになりましょうか。
△山口子ども育成課長 委員御指摘のとおりで、全体構成で見ますと、所得税の課税であります、当市でいいますD階層のところ、これが18階層までございますが、これをざっくり6階層ずつに分けた場合に、一番所得税の低い1階層から6階層の部分が非常にふえておりまして、逆に一番高いところの13から18階層、ここのところが人数が非常に落ちているということで、全体的に下にシフトしているように、実績から見ると把握をしております。
○伊藤委員 ということでしたら、やはり限られた予算をどういうふうに、きょうは認可外の保育施設に関しても議論していくわけでありますけれども、まずその前に、認可保育所に対してかなりの補助も出ているわけでありますので、そういった観点からすると、利用者の方からいただいている保育料が、真の意味で公平であって、なおかつ限られた予算の中できちんと使われていくという形にしていくために、保育料の収入というものがきちんとなされていかなければならない。そういった観点では、この保育料審議会で出ているこのお話というのは、きょう議論となりますところの、認可外保育利用者への助成金を確保する意味でも、非常に重要なポイントになってくると思いますので、この点につきましては、所管におかれても、しっかり議論を、あるいは検討していただきたいと感じました。
もう一点ですが、いわゆる待機児童が多いという問題は一つにありますけれども、待機児童が、例えば認可外の保育所で全部、仮に人数的にすべて受け入れすることができたとしても、きょうテーマとなるところは、保育料の負担に関して格差があるといいますか、もっと厳しく言うと差別があるみたいな、そういう受けとめ方をされていることに対しての御意見かと受けとめております。
保育料の問題もそうなんですけれども、今回、青葉町と本町に新しい建物が増設されるということについては、進んではおりますけれども、これは認可保育所ですから、認可保育所に受け入れしていくということで、人数の面では、とりあえずある程度は解決するのかもしれませんが、現状において、この認可外の保育施設がどれぐらいキャパシティーとして余裕があるのか。今、例えば、仮にこの新しい施設を計算に入れないとしたならば、今の状態で考えたときに、もちろん待機されている方は、どちらにも入れないという状況なのかもしれませんけれども、このキャパをどれぐらい広げていくのかということを見ていく上で、認可外がどれぐらいの余裕を持っているのかということを、数字として知っておきたい。そこがわかれば、現時点において、どれぐらいの方々が負担増といいますか、認可保育園に比べて負担が重くなっているかという数字が見えてきますので、もしお手元でざっくりでも数字を持っておられればお聞きしたいと思います。
△山口子ども育成課長 現状、認証保育所、それから認可外保育室、保育ママさん、この3種類の施設を御利用いただいております方が、4月現在で230という数字になろうかと思います。
キャパシティーというお話だったので、定員との兼ね合いだと思うんですが、キャパシティー的には、若干余裕があるというところはあろうかと思いますが、ただ現実的に、特に、今年度の場合については、年度当初からかなりいっぱいに近い状況にはなっていようかな。この辺が、従来ですと年度当初は、どちらかというとかなりの定員割れをしているということで、定員の現員に対する補助ということで、補助をさせていただいているんですが、これがどちらかというと、年度当初からほぼいっぱいであったり、逆に弾力運用の幅までちょっと入っているという園もあるというのが現状だととらえております。
○伊藤委員 待機児対策という角度で語られることが多いですけれども、待機児対策はある程度施設が充実をして、たくさんつくられて、待機児が減っていっても、認可外保育施設を御利用になる市民の方というのは、例えば、現状でも230人いらっしゃるわけでありまして、その方との保育料の格差というものが、余りにも開き過ぎる状態があるとしたら、これは見逃すことができないですし、できる限り認可保育園と同水準にまで持っていくのが理想かなと私は考えておりますので、今回、請願された趣旨に関しては、十分検討していかなければならない内容かなという感想を持っております。
◎福田委員長 ほかに。鈴木委員。
○鈴木委員 何点か確認だけしておきます。
きょう、傍聴者の方も多くおられるので、基本的なところからまず確認をしておきます。請願出されたことは、所管も承知ですから、一定の資料は、きょうはお持ちかと思いますので、まずそこから。
まず、この請願の中で、議会として議論してきたけれども、抜本的な解決が図られないままきょうに至っているとあります。抜本的というところはどこを指すのか、私もちょっとあれですけれども、議会としても、昨年、やはり多くの待機児が予想されるということで、待機児の解消を求める緊急要望書を出して、それを受けて、「子育てするなら東村山 緊急プロジェクト」、こういうものも出されたということで、一定程度、この問題については、長年議会としては議論してきたことであるし、なかなか財政的な問題だとか、いろいろな問題も含めて前に進めないということも事実でありますけれども、ここ何年かは、株式会社とかNPOとか、そういうところの力もかりながら、一定程度の保育園整備をしてきたという経過はあろうと思うんですね。そういう意味では、全く前に進んでいないというんじゃなくて、言葉はちょっと適切ではないけれども、やはり経済状況とかそういうものも含めて、イタチごっこと言ったら本当に申しわけないけれども、つくっても、整備しても追いつかないという現実は、これは、私は否めない、こう思うわけです。
一方で、東村山の人口は15万を超えて、どんどんふえてきている。そういう中で保育園の需要というのは多くなっていくことは必然的な問題なのかと思っています。
それで、最初にまず、基本的に確認しておきたいのは、今、この時点で東村山の就学児前の子供は何人いるのか。そして認可保育園、いわゆる私立、市立含めて、認可保育園に入っている人数は何人であって、認可外に行っているのは何人なのか。そして認証保育ママ、その辺に行っているのは何人なのか。いわゆる施設に預けられない子供は、最終的に自宅で保育されている子供、幼稚園も含みますね、も含めて、自宅で預かっている子供は何人なのか。これをまず先に確認をさせてください。
△山口子ども育成課長 全部のものを、正確な数字持っておりません。
就学前の児童数については、うろ覚えなんですが、たしか7,500くらいだった思います。認可保育所で受け入れておりますのが1,781という数字だったと思います。それと先ほど申し上げましたように、認可外の3施設230、それから幼児教室43、それから幼稚園がこれ、概数になりますが、2,500という状況になっております。実際に、就学時点で現状、大体3割が保育施設、7割が幼稚園というのが、これ概数でございますが、そういう実態となっております。在宅は引き算していくとどのぐらいになるのかな。実際には、ゼロ、1、2歳の部分がメーンになって、在宅でということになろうかと思いますので、先ほどの約7,500という数字から幼稚園の数と保育園の数等を考えますと、在宅が3,000ぐらいかな、これ非常にざっくりした、手元に細かいもの持っておりませんので、ざっくりした数字でございますが、ととらえております。
○鈴木委員 では、直近で。これから議論するのに、やはり必要な基礎データだと思うので、ざっくりの部分はわかるけれども、次回の委員会までには、きちっと表に出して、一番新しいデータとして出してもらうということは、これはできるんでしょうか。
◎福田委員長 資料請求なしでも提供していただけますか。お願いいたします。
鈴木委員。
○鈴木委員 これも直近の一番新しいデータが一番いいと思うので、平成22年度の認可保育所への申し込みは何名であって、結果として市立・私立それぞれの保育園にどれだけ入園できたか、そのデータをまず出してください。
△山口子ども育成課長 4月1日現在の集計をされておりますのが775名が認可保育所へ申し込みをされておりまして、実際に入所児童数としてが455。320名が待機児、旧カウントでいいますところの待機児になります。認証保育所、それから保育室、家庭福祉員、これを足しますと98名の方がそちらのほうへお入りになっているというところが、所管でつかんでいる人数でございます。
○鈴木委員 今、ちょっとメモとって聞き漏らしたけれども、認可外に入った子供は何人でしたか。
△山口子ども育成課長 トータルで98ということで把握をしております。
○鈴木委員 今回の請願の趣旨は、認可外保育施設に入っている子供たちにも、認可と同じような、所得に応じた保育料の形がとれないかという、大変難しい問題なんで、今後どういう議論していったらいいのかあれなんですが、今、認可外保育園に市のほうから行っている補助について。概算でいいですから、どういう補助が、種類があるのか、それをまずお伺いします。
△山口子ども育成課長 認可外保育室につきましては、基本的には、運営費の補助という形で補助をさせていただいております。認証保育所につきましては、補助単価に応じた形での補助、それから認可外の保育室についても、同じような形での補助を実施させていただいております。それと、認可外保育室、認証保育所につきましては、請願の中でも触れられておりましたが、入園料の一部補助という形で、この補助を実施させていただいております。保育ママさんについては、基本的には運営費の補助という形での補助をさせていただいております。
あと、今年度からの補助制度として、多子負担軽減ということで、お手元に追加で資料を配らさせていただきましたけれども、第2子目以降の方が、認可外保育施設等にお入りの場合について、月額5,000円という形で、今年度、補助制度をスタートさせていただいているところでございます。
○鈴木委員 もう一つ、これも基本的なところで確認をしておきます。うちの保育所の運営経費、保育所運営経費というのは、年間、20年度ベースで大体31億くらいですか、31億か30、それくらいなんですね。それで保育料、先ほど伊藤委員からもお話ありましたけれども、保育料審議会も開かれているというところで、一番わからないのは、8階層だ13階層だと、階層もいっぱいあるんだけれども、それはそれとしておいて、子供1人、認可保育園で保育をした場合、子供1人にかかるコストという言い方ちょっとおかしいですね、運営費、保育料というのはどれくらいなんでしょう。基本ですね、これ。基本としてどれくらいかかるのか、まず確認します。
△今井子ども家庭部長 データとして古いんですけれども、19年度決算で申しわけないんですが、保育ママの場合、1人当たり経費96万6,000円、それから認証保育所は99万1,000円、認可外保育室は37万9,000円、私立のほうでございますけれども、民間の認可保育所については163万7,000円、それから公立の保育園でございますけれども、201万3,000円、これは1人当たりの年間の経費の総額でございます。
◎福田委員長 ほかに。山口委員。
○山口委員 最初に、待機児を数えるときに、新基準で、補助金が出ていないベビーホテルのようなものが最近ふえてきているんですけれども、そういったところに入っているお子さんの数は含まれているんでしょうか。
△山口子ども育成課長 カウントの中に含まれておりません。
○山口委員 次に、認可外保育園で、施設ごとに親が負担している額の一覧表というのは出していただけるんでしょうか。項目別に入園料が幾らとか、保育料が幾らとか。
△山口子ども育成課長 一覧という形ではできております。ただ、実態というところでいいますと、各保育所で家庭事情を勘案して若干減額をしてたりというところがあって、その辺のところ、一応基準としてはこうなっておりますという形で御報告をいただいているものと、私どものほうで実績報告をいただいた中で、実際の人数で、これは単純に割り返しで、1人どのぐらいになるんだろうという感じで見たところと若干差があるということと、それから直接当該の保育園から担当者のほうに話が上がっているところでは、実際は各個別、若干減免をされているところもあると聞いております。
○山口委員 そうすると、認可保育園と、そういった各施設ごとでのお子さんの負担額の差額というのはどのぐらいになるのか。その施設によってばらばらだと思うんですけれども。
◎福田委員長 認可外と認可保育園とのですね。
△山口子ども育成課長 まず1つは、保育料の設定が、各施設ばらばらであるということと、それから実際に認可外に入られている方1人1人というお話になってしまいますと、この辺、所得階層の正確な把握というところがなかなか所管でもしきれないというところもありますので、実際にどのぐらいの金額が違うかと言われると、正確な数字というのはなかなか難しいかなとは思います。概算で何らかシミュレーションをということであれば、幾つかの条件をつけてのシミュレーションであればできるかとは思いますが、当然、それが正確な数字という形にはならないかな、そこだけ御理解いただきたいと思います。
○山口委員 概算でも、やはりどのくらい差額があるのかとか、そういったことを知っておく必要があると思いますので、出していただけたらと思うんですけれども。
◎福田委員長 休憩します。
午前10時39分休憩
午前10時40分再開
◎福田委員長 再開します。
子ども育成課長。
△山口子ども育成課長 各園に照会をかけさせていただかないとできませんが、照会をかけさせていただいた中で、一定のシミュレーションは可能かなと思います。
◎福田委員長 ほかに。朝木委員。
○朝木委員 何点か資料を出していただきたいんですが、まず、この保育料補助については、トータル的に、この請願だけを切り取って議論するわけにはいかないんではないかなと思います。
今現在、当市で、補助制度がありますね、先ほどの入園料補助とか、第2子以降の補助とか。これについて、今、どのくらいの補助を何人にしているのかの内訳をまず出していただきたいです。補助制度の実態です、金額の内訳。
それから、1つ、苦言というかお聞きしたいんですけれども、所管のほうで、今、認可外保育室という文言で指しているものは、認証保育所も含んでいるように聞こえたんですが、実は私、先日、認可外保育室の収支報告、事業報告を情報公開請求しましたところ、今は、認可外の中に認証保育所は含まないのでということで、認証保育所の分を出していただけなかったんです。ですので、その文言、今、どういうふうにお使いになっているのかなというところで、その点については、はっきりさせていただきたいと思います。
今、私の申し上げた認可外保育室の事業報告、収支報告については、この問題というのは、認可外保育室の経営努力も含めて、限られた財源の中でトータル的に保育補助、保育料補助全体を考えていく必要があると思いますので、私は情報公開で取っている部分もあるんですが、一応この議論のテーブルにのせるという意味で、これ資料請求としてお願いしたいと思います。
◎福田委員長 休憩します。
午前10時42分休憩
午前10時45分再開
◎福田委員長 再開します。
朝木委員。
○朝木委員 今、休憩中に議論のあった件ですけれども、補助するかしないかといえば、保護者への負担軽減するためには、たくさん補助したほうがいいわけですよ、全部助成したほうがいいわけですよ。そういう意味で、この請願なんていうのは議論の余地がないぐらい、当然、補助すれば保護者の負担軽減はされるわけです、この不況の中。ただし、限られた、それは幾らでも財源が限りなくあればいいですけれども、限られた財源の中で、保育という問題全体を考えて、市として保護者の保育料負担を軽減するという問題をトータル的に考えたときには、当然、認可外保育室の経営実態というものを議論せずに、この問題というのは、議論のテーブルにのせられるのかなと思うんですよ、私は。
だから、多分、この厚生委員の皆さんも含めて、請願人の方から請願が出ている項目について、これについて、反対するということはないと思うんですね。ただし、これをどう実現するかというふうな議論をする場合には、トータルで考えていかないと、市にも財源に限りがあるわけでしょう、限りがなければいいですよ。そういう意味では、認可外保育室の経営実態、それから、今、入園料の補助をしていますね。この入園料の補助については、入園料が全部ばらばらであるにもかかわらず、入園料に対してのパーセンテージで補助している実態があるわけですから、これをまず一律に戻すべきだということ。
それから、もし、どうしても入園料に対してのパーセンテージで補助するというのであれば、その入園料というものが、そもそも適正なのかどうか。必要なのかどうか、そこからの議論をしなければしようがないんじゃないですか。まず、市全体の財源が限られているというふうな前提で、これは委員長に申し上げておきます、強く。
◎福田委員長 今後の議論の俎上にぜひのせていただきたいと思いますので、委員長としてはそのようにお願いします。
ほかにございませんか。熊木委員。
○熊木委員 今のお話もそうなんですが、もともとの認可、認可外幼稚園にしても、カテゴリーというんですか、カテゴリーというと言葉悪いのかな。存在そのものが、また違ったものである。
経営者がいるわけですね、まず1つ。それで入園料が高い、安いというのは、経営がどうなるかという話であって、今の請願とは、全く質が違ったものだと思う。もともとをただせば、要は、待機児を出さない、認可外行きたくない人も行かざるを得ないというところを何とかせにゃいかんというのが、もとだと思うんです。
先ほど伊藤委員のお話に出たように、本町、青葉町、また、今、全生園も結構すごいスピードで進んでいるということで、それができれば300人になると思うんですけれども、でも3年、4年先。長くて4年なのかなと、私は思っているんです。それまでの間どうするかということと、実際に、待機児として入れなくて認可外に行かざるを得ない、そういう方もいらっしゃると思うし、そちらの運営の仕方がいいからそちらを選ぶという方もいると思うんです。
根本は、やはり保育園をつくるべきだろう。それが公立になるか民設になるか、これは共産党とも我々とも意見の分かれるところではあるんですけれども、今、請願としては、現在の段階で格差を何とかしてもらえないかという話だと思うんです。それで、先ほどから資料、いろいろ出ている、お願いしているので、それをいただければ、ある意味、格差がわかったり、山口委員がおっしゃったように、高いところと安いところの差がどのぐらいあるものなのかというところで。朝木さんが言うように、トータルの財政があるのに幾らでも出せるというのもあるし、その選定基準、もともとそれを選ぶ、人数の中で選ぶということもなくなると思うんですよ、これからは。その辺の資料をぜひいただきたいなということです。
それと、これは怒られちゃうかもしれないんですが、ある意味、今月から子育て手当、この辺も出ていてるというのが一つある。民主党の政権になって、これがいつまで続くかというのは、また別の話なんですが、1万3,000円は、多分、菅総理も死に物狂いでやられるんじゃないかと思うんですが。その辺の考え方の中で、これは行政の中で、とても話はしづらいし、言えないことだろうと思うんですが、その子育て手当があるから、まあいいんじゃないかみたいな部分というのはございませんか。
△今井子ども家庭部長 手当が出るのは大変喜ばしいとは思います。今まで、確かに現実に現金が手元に入ってくるという意味では、それなりの保護者への負担軽減という意味では、とてもいいものだというふうには考えております。ただ、先ほど財源というお話もありましたけれども、マスコミの報道では、来年度、2万6,000円という財源を、今現在では見つけられないという状況ではありますし、きのうも長妻厚生大臣も厳しいと言っておりますので、これについては我々も注目をしております。
そういう意味では、確かに本音と建前はありますので、今の段階で、私のほうで、それをコメントすることできませんけれども、基本的に手当が出るのは大変喜ばしいことだというふうに、そこまで答弁させていただきます。
○熊木委員 本当に言いづらいことだろうと思います。別に使っていただいて、経済活性化していただければいいのであって。ただ、請願については、この紹介議員もほぼ、草の根以外大体いらっしゃる。だから超党派ということで、請願は応援しようじゃないかというのが、この委員会の趣旨であるんだと思うんです。そういうことでは、私も、先ほど皆さんお願いした資料をこれから検討して、やはり請願を一刻も早く進めて、また、実際に限られた財源の中をどうするかという、市としての問題あるんですが、進めていくのが、やはり子供さんを持った親御さんの心からのお願いじゃないかと思いますので、そのように進めていただければなと、私の意見でございます。
◎福田委員長 先ほど朝木委員のほうから、補助の内訳というのが欲しいというのがありましたけれども、先ほど、山口委員のほうで入園料何人とかというのが出されました。それをあわせて提供していただくこと可能ですか。鈴木委員のところでおっしゃったでしたかね。
いずれにしても、入園料の補助とか多子軽減、今年度からやっている多子軽減の補助の実際の補助人数と、金額数が、次回までに提供していただけますでしょうか。それをよろしくお願いします。
先ほど、朝木委員のほうから質疑がありました、認可外ということの答弁の中身はどこを指しているかということでおっしゃっていただけますでしょうか。
△山口子ども育成課長 認可外保育施設という形で、総体でとらえてお話をさせていただいておりまして、認可外保育所という形のときに認証との区別化をして多分話をしていたんだというふうに思うんですが、直接、回答を差し上げた職員に確認をさせていただきたいと思います。私が答弁させていただいたのが、認可ではないものを総体という形で、今、お話をさせていただいております。ただし、先ほどのお話の中に出てきておりますベビーホテルといったところへは、直接補助を行っておりませんので、そういったところまではなかなか、どこにあるというのは、東京都からの御連絡をいただいたところでの把握はしておりますが、なかなか十分な把握はしきれていないというところで、御理解いただければと思います。
◎福田委員長 ほかに、朝木委員。
○朝木委員 もう一つ、基本的なところで伺いたいんですけれども、このような請願だったと思うんですが、以前にも議論になったと思うんです。そのときには、所得の階層を把握することが、たしかできないのでというふうなことだったと思うんです。請願人の方と先日お話ししたときに、それが今はできるようになっているので、こういう請願を出しましたというふうな、たしかお話だったと思うんですが、実際にどういう形で所得の階層を把握するのか。
それから、ざっくり言って、もしこの請願が実現した場合、大体どのくらいの予算見込みが必要なのか、そのあたりはシミュレーションしていますか。
◎福田委員長 休憩します。
午前10時55分休憩
午前10時57分再開
◎福田委員長 再開します。
子ども育成課長。
△山口子ども育成課長 1つは、認可と同じ形で算定をするとすれば、認可外を現在御利用いただいている方に、認可保育園の保育料算定の際に使っているような収入の証明、そういったものを全部お出しをいただくことで、結果として階層算定をするしかないかな、やるとするとそういうやり方になろうかなということが1つでございます。
それから、仮に丸々というお話があったので。先ほどから申し上げておりますように、保育料設定そのものがまちまちという中で非常に難しいんですが、一応、母数を仮に230というところに置いて、1人平均で、例えば2万円という形で考えたとして約5,000万というところになりますので、実際には、5,000万を超えるのではないかと思うんですが、そういった金額になるんではないかなと考えております。
○朝木委員 そうすると、15請願のときに出たときと、その所得の把握というのは、実際には何かシステムが変わったというわけではないわけですね。
今、ざっくりで、1人2万円ベースで、5,000万円という話ですけれども、例えば、児童の、子供の医療費ですね。就学児童の所得制限撤廃の3,000万円が、3,000万円なんてとても出せないというふうに渡部市長はおっしゃっていますね、たびたび。そういう中で、私がさっきから言っているように、そういう当市の財政事情の中で、これは採択するのも簡単ですし、それは保護者の負担軽減のためには応援しましょうというのは簡単ですよ。ただ、もうちょっと責任持った形で私は議論をして、きちんとこれが実現できるように、財政的にもこういうふうに整理をすれば大丈夫じゃないかというふうなことは必要だと思います。特に、5,000万という数字を聞くと、3,000万円が出せないと市長はたびたび答弁しているわけですから、そういう中で、じゃこの5,000万、どう出すのかということも、きちんと責任持った形で議論すべきというふうに、ほかの委員にも私は申し上げておきます。
◎福田委員長 ほかに。鈴木委員。
○鈴木委員 今、朝木委員からも何点かあったのと、同じなんですよ。
まず最初に、3点ぐらい確認させてください。
22年度の認可保育園に入れなくて漏れた人たちの分析というのは当然していると思うんですけれども、大体、どんな理由、理由というか、入れなかった理由というのは、一番多いのは、どういう事例なんですか。
何でこういうこと言うかというと、もう所管のほうにも行っていると思うんですけれども、もう一つ、待機児を一人も出さないための認可保育園の施設や増設を求める陳情というのは、もう市長のところへ上がっていますね。
◎福田委員長 これからですね。
○鈴木委員 そうか。正式なものを我々ちょっといただいていたので。それで1、2歳児についても、204点でも入れなかったとか、そういうことが書いてあるわけですよ。そういうところも含めて、漏れた人たちの理由みたいなものというのはあると思うんですけれども、どういう理由なんですか。点数だけの話じゃなくて、例えば、働きたいけれども、保育園に入れないから働けないとか、いろいろな理由あるじゃないですか。概要でいいんですよ。所管が把握している概要で。だって点数で言われたって、後ろにいる傍聴者の方たちはわからないですよ。そうじゃなくて、何で入れなかったのかの理由が、一番多いものは何なのということを聞きたいわけです。
◎福田委員長 休憩します。
午前11時2分休憩
午前11時5分再開
◎福田委員長 再開します。
子ども育成課長。
△山口子ども育成課長 待機児の状況でございますが、実際に御夫婦とも常勤というような状況、継続して就労されているという状況の方が、先ほどの204点というお話になっているんですが、実際に、御希望いただいた保育園で、そういった方、常勤状態の方が重なって、あきが少ない保育園だけを御希望なされた場合に、やはり待機になってしまったり、逆に、御家庭の事情で、ある程度幅広く選択肢を設けることが可能なことによって、逆にそこまでの指数は出ていない。そういう状況ではないけれども、保育園に入れている方もいるということで、今年度の状況としては、御夫婦で継続就労の方の中に待機のほうになってしまわれた方がいるということでは、所管としても問題があるというふうには思っております。
○鈴木委員 そうしたら、次、議論させてもらいますけれども、最近の新聞に、家庭に戻る女性が多くなったという記事、何週間か前ありました。あれをよく分析していくと、保育園に預けてパートに働きに出て、一生懸命働いたけれども、全部保育料でパアとなっちゃう。だったら、子供と一緒にいる時間が多いほうがいいねという、そういう内容に読める記事も一部にもありました。
私が聞きたいのは、15請願のときにも議論されたという話ですけれども、先ほど朝木委員も話していましたけれども、例えば、認可外保育園に入れている保護者の所得層というんでしょうか。それはいろいろだと思うんですね、今のお話も含めて。年収1,000万以上の人はどうやったって子供預けなければ仕事続けられないから、月々の保育料5万だって6万だって払えるけれども、パートで四、五万しか取れない人は、一生懸命働いたって保育料に全部消えてしまうとか、いろいろなケースがあるような気がする。
もう一回、朝木委員の質疑にもかぶってしまうんですけれども、私は、認可外保育園に預けている保護者の所得区分というのは、やはりある程度把握すべきだと思うんですね。だって市のほうは、認可のほうは、23階層にも分けて細かく細かくやっているわけでしょう。とすれば、同じ補助金を、確かに真っすぐ園のほうに出しているとしても、認可外保育園の一定程度、ある程度の所得層みたいなものというのは私は調べておくべきだと思うんですが、これは可能でしょうか。
△山口子ども育成課長 基本的には、園を通じてという、先ほどの答弁になろうかと思います。
あとは、先ほど申し上げましたように、保育料算定と同じ方式をとるとすれば、保護者の方の御協力が当然ないと、なかなか難しいかなとは思います。
○鈴木委員 では、そこのところは少し努力されてみてもいいのかなと思います。議論がそうしないと、なかなかできない部分もあるんです。
それで、私は、もう一回請願に戻りますけれども、大変この請願の趣旨のものを構築するというのはすごく大変だと思うんですよ、難しいと思います。だって、認可外保育園は、ほとんどみんな経営ですから。経営の中でそれぞれの保育料は自主的に決められるわけでしょ。それで一定程度の補助金を、今1万2,000何ぼ、入園料補助金だけは出しているわけですよ。私は難しいなとは思うけれども、一方では、認可外のほうは23階層にも分けて、細かく全部出しているというところでは、同じ保育だなという思いもあるわけですよ。そういうことも含めて、もし今の時点で、15請願の議論のときもそうですけれども、今の時点で、逆にいえば、部長にきちっと聞いておきたいんですけれども、この制度をもしやるとしたら、何が一番問題かというところを教えていただければと思います。1つではなくていいんですよ、問題点が3つあれば3つでもいいですけれども。我々としても、これだけ紹介議員になっていて、これ議論していかなければいけないわけだから、15請願のときも採択でしたね。採択して、あのときからは一定程度多子負担だとか、入園料の補助金だとか、一部は導入されているけれども、この請願の趣旨には到底追いつかないところがあるわけだから、ここはきちっと行政側が、今、もしこれをと思ったら、ここは難しいねというものがあるとすれば、きちっと答弁しておいていただきたいと思います。
△今井子ども家庭部長 基本的には、認可保育園でカバーできれば一番いいわけですけれども、それに向けて今は努力はしておりますが、なかなか数年にわたる時間が必要だということと、先ほど、御指摘もありましたけれども、では当面どうするのということで、やはり議論が必要だと感じております。ただ、やはり認可外の施設については、それぞれ歴史もありますし、あるいは保育内容とか、そういう経営者の理論というか、そういうことも一方ではあるわけで、それを一律に考えるというのも、多少議論があるところかなというふうに思います。
あと、仮にもしやる場合においても、今、鈴木委員から御指摘ありましたけれども、やはり所得については、ある程度それは考慮に入れるべき項目だろうと考えます。ですから、そこの所得をいかにつかむかというのは難しいというか、ハードルとしてはちょっと高いところもあるのかなというふうに思っています。そこも一つ議論に待つところかなというふうに思いますが。
○鈴木委員 当面は、認可保育園を整備していくというのが、一つの問題解決に向けての方法であることは事実だと思う。ただ、私、冒頭で言ったように、私は賛成はしないけれども、多分、認可保育園整備したって、やはり先ほど部長がおっしゃるように、それなりに認可外保育園の魅力を感じている保護者だっているし、待機児そのものが私は減るとは思っていないんですよ。イタチごっこという言葉使いましたけれども、整備すればするほど、やはり市民要望は多くなってくる。
そうすると、ここの部分というのは、瑞穂だっけ、認可保育園との是正を図るんだという大きな目的を持って、制度見直しをしているということもあるので、やっている自治体の方法なども少し、我々ももちろん、また確認をさせてもらいますけれども、一回とっていただいて、議論できる形もとっておいていただければなと。きょうはもちろん結論出ませんので、よろしくお願いします。
◎福田委員長 ほかにありませんか。伊藤委員。
○伊藤委員 皆さんの議論を踏まえて、新たにお聞きしたいんですけれども、この認可外保育施設は、保育料がばらばらだというお話がありました。そして、それは経営であるというお話もありました。そうなってくると、比較するのはおかしいかもしれないけれども、私立幼稚園において、いろいろな経営努力をして格差があるわけですね。すごいメニューを用意して、高くてもいいからそこへ入れたいというふうなニーズもあるわけです。ただ、保育所はそういったものとは違っていて、認可外保育所というものは、認可保育所にどうしても入れなかった、ポイントとか何とかあって、それが入れなかった人がやむを得ず行っているところという認識でいいんでしょうか。それとも率先して手を挙げて、私は認可外保育施設へ行きたいというふうな、例えば家が近所だからとか、そういうふうな位置づけにあるのか、その点、確認のためにお聞きしたいと思います。
△田中子ども家庭部次長 保護者の方、いろいろな御意見があることは事実だと思います。家庭的な雰囲気を望まれる家庭の方もいらっしゃるでしょうし、今、委員御指摘のとおり、認可に入れなかったからというところも、そういった実態もございますというところでお話できるかなと思います。
○伊藤委員 今おっしゃった、認可に入れなかったからやむを得ず行っているという人が大多数であるとしたならばですね。これの比率という数字は恐らくつかんでいらっしゃらないかもしれませんけれども、これが大多数の意見だとしたら、受けとめ方だとしたら、何らかの形で、これは保護者といいますか、利用者の方の負担を軽減していかないと、不公平な感じになるんじゃないかと私は感じます。
予算は、例えば、朝木委員は3,000万の医療のことをおっしゃっていましたけれども、3,000万とか5,000万とかというそこの規模を拡大していくという観点だけではなくて、冒頭にお話ししましたように、認可保育所に対する補助金出ているわけです。そして、保育料収入が何らかの形でちょっと是正を必要としている状況にあるということからすると、やむを得ず認可外保育所へ行かざるを得なかった人のサポートをするためのお金を、全体のパイは動かせないにしても、ある一定程度そちらへ回していくという考え方が出てくるのが、財源を見据えた上での公平感という考え方になるのかと思うんですが、その点、改めてお聞きしたいと思います。
△今井子ども家庭部長 それぞれの保育施策の事業の中身を精査するという意味では、確かに必要なことかなと思います。さらに、その上で財源が、例えば回せるのか、あるいは収支の全体で回すのかというのは議論はあるところだと思いますが、事業総体そのものについてきちっと見ていくと、財源も含めて見ていくという作業は必要かなと考えています。
○伊藤委員 その点は、さっき朝木委員がおっしゃったように、全体で見ていく、考えていく必要があるといった点は、私もそうかなという感じはしたんです。
さっき熊木委員がおっしゃった、それまでの間というふうなこともおっしゃいましたけれども、この請願の趣旨としては、例えば、3年後、4年後に認可保育所がある程度増設をされて待機児が減って……となっても、やはり認可外保育所に行く人はいるわけですね。そこをどうするかという議論、要するに、待機児をある程度減少されて解決をしたから、この請願の趣旨が満たされるというふうな理解というよりは、そもそもが、認可外保育所へ行かざるを得なかった方が、どうしても行きたい、認可に入りたかったんだけれども、やむを得ず行かざるを得ない状況で入っているということが引き続き続くとしたならば、認可保育所を整備しても、先ほどイタチごっこというお話もありましたけれども、その認可外保育所との格差が続く以上は、このテーマというのは避けて通れないと私は考えるんです。その点は、もう一度部長にお聞きしたいと思うんですが、いかがでしょうか。
△今井子ども家庭部長 確かに、一般的には、保育所を整備しても、さらに待機児がふえる、あるいは経済状況によって、それがまたふえてしまうという状況は認識しております。ただ、認可以外の部分で、それをどう見るのかというところが、今回の一つの議論だとは思います。先ほども次長のほうからお話しさせていただきましたけれども、どうしてもそこの保育所に通わせたいんだという方も中にはいらっしゃいます。伸び伸び、自然の中でやっていくようなところもありますし、あるいは家庭的な雰囲気で、ママさんとかそういうのもありますので、その辺の選択肢は、当然、視点には入れるべきだろうと思っておりますが、そこは忘れてはいけない点かなと思っております。答えにならないような答えなんですけれども、大変議論が難しいところだとは思います。
○伊藤委員 おっしゃるとおり、大変難しいテーマになろうかと思うんですが、やはり、先ほど来、朝木委員もおっしゃっていましたけれども、総合的に考えて、待機児対策として新しい保育所を整備していく、増設していくといったことも大事だし、こういう補助もないよりはあったほうがいいと思います。そういったことで、そういった制度も整備していくということで、バランスのとれた形、幼稚園へ行っている子もいれば、幼稚園へ行かせている御家庭には、それなりの、こういう議論に対する意見もあると思います。したがいまして、全体観に立ってバランスがとれて、しかもその財政的な面においても不公平感を感じないような形を、どう構築していくかといったこと、ただ、この認可外の保育所に、ある一定額の補助を出せば済むという考え方ではなくて、あらゆる角度から制度として整備してほしいと思います。例えば、先ほど来、鈴木委員もおっしゃいましたけれども、所得を捕捉できなければ、真の意味での必要な補助にならないわけですよ。そこへ新たなまた不満が出てきてしまうということにもなりかねないので、しっかりとした議論を重ねる中で、総合的な対策をきちんと整備していく必要があるということを申し上げておきたいと思います。
◎福田委員長 ほかに。山口委員。
○山口委員 保育園の場合には、保育所がなぜ必要かという、基本的なところの考え方がきちんとないと、イタチごっこになるとか、希望してそういう認可外保育所に預けている親もいるとか、そういった話ではないと思うんです。やはり保育園に親御さんが預けて、そして安心して仕事が続けられる。そして、子供はそのうち育っていくわけですから、そのときには、親はまたそのままスキルアップをしながら仕事を続けていけるということの保証が、私は必要だと思うんです。そして、保育所で培った子供たちが、本当にいい保育所というか、いい環境で子供が育てば、その子供さんは真っすぐ育つし、そういう意味では社会にとっても大きなプラスになると思うんです。
それで、保育園に預けられない親御さんが、保育料が高過ぎて預けられなくて、家にそのまま寝せておいたり、それから上のお姉さん、お兄さんに子供を保育させて見てもらっているような状態が、今起きていて、そのことで事故が起きたりとかしていますね。行政としてやらなければいけないのは、そういう人を一人でも出してはいけないということだと思うんですよ。だから希望して入るのはどこだって、お金があって希望する人はどこだって選べるわけだからいいんですけれども、そういったことを私たちは考えていかなければいけないと思うし、そういう意味では、今、市が、ずっと何年間も認可保育園とかそういうのをつくってこなかったという責任があるわけですから、それに対して高い保育料で大変だというところに対する補助というのは、やはり今は何とかしなければいけないのではないかと思います。
もう一つあるのが、ベビーホテルのような、全然補助金出していない、そういう保育所なんですけれども、結局、認可外保育園にも入れない、どこにも入れないお子さんたちが、そういうところに預けざるを得ない状態というのが今起きているんですね。そういうところの状況を、今、市が全然つかめていないというところも、私は大きな問題だと思うんです。施設に入ることも市ができないというふうな状況が起きているわけでしょう。玄関あけたらすぐに保育室になっている、そういう施設に子供が一日じゅう預けられて、しかも、夜何時まで預かっているのかわからない状況も起きているというのを、市がほとんど把握できない、状況を確認することもできない、そういったことを私は改めなければいけないのではないかと思うんですが、その辺については、ベビーホテルの場合に、制度的な問題で東京都が管理しているという、そういう状況があるようですけれども、市として何とかできないかと思うんですが、その辺どうなんでしょうか。
△山口子ども育成課長 私の説明が先ほど適当ではなかったかもしれません。年に一度、東京都の職員と訪問はさせていただいているところでございます。ただ、実際に先ほど申し上げましたように、補助施設であれば行って補助しているというところでの関与というのはあろうかと思うんですが、現状では、東京都の立ち入りに一緒に同行させていただいているというのが現実でございます。
○山口委員 話がちょっとそれてしまってあれなんですが、ベビーホテル対応、ベビーホテル級というか、そういった保育所が市内にできたんですよ、美住町に。そこについてどういうところなのか、連絡先や何かもちゃんとしたものがなくて、みんなが周りで不安がっていたんですが、そのときに所管のところに聞きに行きましたら、市としては、立ち入って、どういうふうな施設なのか、どの程度の設備なのか、それを見に行くこともできない。ただ、外から看板を見るだけしかできないんだと言われたんですが、その辺違いますか。
△山口子ども育成課長 先ほど申し上げましたように、市が所管している施設ではないというところでは、基本的には、東京都に届け出制、どんな形でもお子さんをお預かりする施設に関しては、東京都は、届け出制をとっておりますので、その届け出がされたことによって、東京都から市に対してはこういった施設ができましたよということでの御連絡はいただけます。ただ、こちらから立ち入って調査をするという形での権限というのは、特に市が持っているわけではないと認識をしております。
◎福田委員長 ほかに。熊木委員。
○熊木委員 この委員会に対してお願いというのか。
実は、今、我々話しして、行政の方にお聞きしている。だけれども、実際この請願というのは、きょうも傍聴に来ている方いらっしゃいますし、5,000名以上の署名の方がいらっしゃる。ある意味、収入まではお答えしていただけないかもしれないですけれども、今まで問題になるようなところをアンケートでお答えしていただくとか、それがすべてかとは思いませんけれども、例えば、代表の方と我々が話をするとか。そういうことがないと、幾ら行政とやっていても、その向こうの方々とは、多分不満持っている方、いっぱいいらっしゃると思うんです、今の話を聞きながら。その辺をお伺いしないと、例えば、丸々持てとか言ってないでしょうし、多分。その辺お願いしたい、これは提案といいますか、お願いなんですけれども。
◎福田委員長 それでは、熊木委員から請願人の方々からの御意見とかを厚生委員会でお聞きをするところを、場所を持ってはどうかという提案だったと思うんですが、私もそれは必要かなと思っているんですけれども、皆さんの御意見はいかがでしょうか。
休憩します。
午前11時27分休憩
午前11時30分再開
◎福田委員長 再開します。
ほかに質疑ございませんか。朝木委員。
○朝木委員 先ほど、15請願の件で、ちょっとこだわるんですけれども、15請願で同じような請願が出たときには、採択されたけれども、結局7年間ほったらかしになっているわけですよ。たしかそのときの議論で、私も議事録読み返してみますけれども、この所得の把握ができないというふうな答弁が当時あったと思うんですが、どうも先ほどの話を聞いていると、これをやるとしたらば、利用者の方の申請ですか、課税証明か何かを持ってきて申請をするのかな。要するに、個々で提出してもらうというふうなことが御答弁としてあるんですが、であれば、7年前でもそれだったらできたはずなんですね。だから、だまされたのかなというふうに思ってしまったりするので、その経過、私も調べますけれども、どうしてそういうことになっているのか。結局7年間ほったらかしになっていたところを見ても、ここで請願を採択したからといって、じゃすぐにこれが実現するかというと、それはそういうことではないわけですね。とりあえず採択はするけども、ほったらかしになるんでは、私は意味がないと思いますので、委員長への要望でもありますけれども、くどいですけれども、やはり採択した以上は、きちんと実現できる形まで、きちんと議論をすべきだと思います、この委員会で。採択しっ放しで、あとは選挙で票が集まればいいなということではないんですから、きちんとした、責任を持った形で議論すべきだと思います。
先ほどからこだわっているのは、何か認可外保育所というのは、経営だから経営だからというふうなことを、ほかの委員から何度も出ているんですけれども、かなり巨額の税金を投入している以上は、やはり経営といってもかなり公共性の高い事業ではあります。ですから、収支報告も全部公開されるわけで、そういう意味では、ただ単なる一事業一経営というふうな位置づけではいかがなのかなというふうに思います。ですので、例えば、車の減税補助金みたいなことで、消費者も助かるけれども、実は一番もうかっていたのは車屋さんだみたいなこととは違うわけですから、これはさっきからくどく申し上げているように、トータル的に、やはり保育所も含めた保育のあり方。特に、保育料もばらつきがあるし、今なんかは、入園料にばらつきがある中での半額補助ですね、上限があるにしても。そうすると、保育料が高いところほど補助額が高くなっているという実態ですから、公平性とかいろんなことを考えるのであれば、保育所も、それは経営だということ、それから、それぞれのカラーを持って経営されているという実態があるにしても、今、こういう請願が出ている以上、やはり保育所の経営実態、それから入園料のあり方、今の補助制度のあり方も含んで議論すべきであるというふうに、委員長に強く申し上げておきます。
◎福田委員長 その線も含めて、さっき議論をしていきましょうということだったと思いますので、よろしくお願いいたします。
ほかに、鈴木委員。
○鈴木委員 請願だから、いろいろな委員の意見もあるので。先ほどの山口委員の意見聞いていると、保育所はどんどんつくっていって、希望する、しないは別にして、みんなが入れるように、やはりしていくべきだろう。確かに、いろいろな意味で、特に、今みたいに、経済状況も厳しいだろうし。ただ一方で、働いて何か役に立とうかなと思って保育園に入れたけれども、私さっき言うように、働いた分だけ保育料に取られてしまうという、こういう問題だってあることも事実。私は決して否定しないですよ、女性が外に出て働くことも、キャリアを重ねることも否定はしないけれども、では、一回でも、ここの議論とはちょっとそぐわないんだけれども、やはり子供のことも考えないといけない。預けられる子供にも権利があるはずだから。親と一緒にいたとか。だからそこは、私はあえて、私の考え方として、先ほどの考えとはちょっと違うところがあるので、それは述べておきます。
◎福田委員長 それでは、ほかにないようですので、先ほど熊木委員から提案がありました請願人からお話を伺うということについては、そのように計画をしたいと思います。ついては、皆さんからこういうことをお聞きしたいよという項目を、正副委員長に申し出ていただければと思います。もちろん、それ以外のことはだめとはいたしませんけれども。請願人の代表の方と相談をして、日程、その他は決めさせていただいて、また、御連絡させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
本委員会の中でお願いをし、資料提供をしてくださると言っていただいた資料については、次回委員会のできるだけ事前に配付をしていただきますよう、努力をしていただければ結構ですので、そのように取り計らっていただきたいと思います。
以上をもって、本日は、22請願第1号を継続審査といたします。
次に進みます。
―――――――――――――――― ◇ ――――――――――――――――
〔議題2〕所管事務調査事項 次世代育成支援行動計画・後期計画策定について
◎福田委員長 所管事務調査事項を議題といたします。
初めに、所管より説明があればお願いいたします。子ども総務課長。
△伊藤子ども総務課長 所管事務調査事項、次世代育成支援行動計画について、説明いたします。
前回の厚生委員会が3月8日でございまして、その段階で計画の取りまとめの最終段階に入っているということで、市民の方々からのパブリックコメントの集計等を含めて、最終的な保健福祉協議会含めての、合意形成の直前の段階だということで報告させていただいております。
その後、厚生委員会の翌日に、3月9日に保健福祉協議会が開催されまして、児童育成推進計画部会と会議の開催が前後いたしますので、その保健福祉協議会の中で、最終的な集約、確認を、この後開催される児童育成計画推進部会のところで合意形成をすることについて、御承認をいただきました。
その後、3月9日の御承認いただいた後に、計画策定の作業部会を3月16日に開催いたしまして、最終的なパブリックコメントからいただいた意見、それから厚生委員会、また保健福祉協議会等々、さまざまなところからちょうだいした意見を含めて、最終的な整理をいたしまして、作業部会としての最終的な集約案を固めまして、3月29日に児童育成計画推進部会を開催いたしまして、そこにおきまして正式に今回の後期行動計画について合意形成をちょうだいしたということでございます。
その合意形成を受けまして、市としまして、行政計画として、改めて策定いたしましたのが、前回委員の皆様にお配りいたしました東村山市次世代育成支援後期行動計画の内容でございます。それが今日までの経過でございます。
この内容につきましては、厚生委員会の中でも、何回か御質疑等いただいておりますので、ポイント的なことを申し上げますと、この中の、特に施策の展開のところで7つの基本目標を設定しておりますので、その基本目標について、重点的に、特に時間を割いて議論した。特に、市民の方々が参加していただく作業部会の中では、延べ13回にわたる中で、時間もかなり遅くの時間まで御意見を多々ちょうだいいたしまして、まとめたものでございます。その中では、子ども家庭支援センターと子育て総合支援センター「ころころの森」の役割のあり方とか、あるいは子育て情報の提供、母性・乳・幼児の健康に向けて、あるいは保育サービス、それから放課後児童対策、子供の安全・安心等々を含めた項目の中で、御議論をしていただいたところでございます。
最終的に、この計画書の中に成文化するに当たりましては、特に、市民の方々が、実際この報告書を見て、どういう項目について、どういうところにうたわれているのかということが一目でわかるように、そういった見やすい工夫もしてもらいたいということがありまして、特に主要な項目、特に未就学児の問題であるとか、子育て情報はどういうことだとか、そういうところにつきましては、索引表というものを新たにつくりまして、そこで市民の方々が非常に検索をしやすいように、一工夫を図ったというところも特徴であります。
そういった中で、おかけざまをもちまして、ようやく行政計画として策定できたということで、改めて委員の皆様には、厚く御礼を申し上げるとともに、ぜひ今後は、この行動計画を年次の中で、進捗状況を検証していきながら、より実効性を伴った結果としてまとめていきたいと考えております。
◎福田委員長 質疑、御意見等ございませんでしようか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◎福田委員長 ないようですので、本所管事務調査事項は、今回をもって終了したいと思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◎福田委員長 御異議なしと認めます。よって、本所管事務調査事項は、本日をもって終了といたします。
以上で、本日の厚生委員会を閉会いたします。
午前11時40分閉会
東村山市議会委員会条例第30条の規定により、ここに署名又は押印する。
厚生委員長 福 田 か づ こ
議会事務局職員
記録担当
議事係長
次長
局長心得
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