第2回 令和4年2月28日
更新日:2022年5月25日
令和4年東村山市議会3月定例会
東村山市議会会議録第2号
1.日 時 令和4年2月28日(月)午前10時
1.場 所 東村山市役所議場
1.出席議員 24名
1番 土 方 桂 議員 2番 鈴 木 た つ お 議員
3番 朝 木 直 子 議員 4番 藤 田 ま さ み 議員
5番 下 沢 ゆ き お 議員 6番 小 林 美 緒 議員
7番 清 水 あ づ さ 議員 8番 横 尾 た か お 議員
9番 佐 藤 まさたか 議員 10番 白 石 え つ 子 議員
11番 山 口 み よ 議員 12番 浅 見 み ど り 議員
13番 木 村 隆 議員 14番 熊 木 敏 己 議員
15番 志 村 誠 議員 17番 石 橋 光 明 議員
18番 村 山 じゅん子 議員 19番 渡 辺 英 子 議員
20番 伊 藤 真 一 議員 21番 駒 崎 高 行 議員
22番 かみまち 弓 子 議員 23番 山 田 た か 子 議員
24番 渡 辺 み の る 議員 25番 さ と う 直 子 議員
1.欠席議員 1名
16番 小 町 明 夫 議員
1.出席説明員
市長 渡 部 尚 君 副市長 野 崎 満 君
副市長 松 谷 いづみ 君 経営政策部長 平 岡 和 富 君
経営政策部担当部長 原 田 俊 哉 君 まちづくり部長 粕 谷 裕 司 君
経営政策部次長 東 村 浩 二 君 みどりと公園課長 中 澤 恭 君
教育長 村 木 尚 生 君 教育部長 田 中 宏 幸 君
1.事務局職員
議会事務局長 南 部 和 彦 君 議会事務局次長 安 保 雅 利 君
議会事務局次長補佐 関 泰 三 君 書記 並 木 義 之 君
書記 新 井 雅 明 君 書記 名 倉 純 子 君
書記 柳 田 涼 美 君 書記 神 山 あゆみ 君
書記 畠 中 智 美 君
1.議事日程
第1 議案第6号 東村山市立公園の指定管理者の指定
第2 議案第16号 東村山市教育委員会委員の任命について同意を求める件
午前10時開議
○議長(土方桂議員) ただいまより本日の会議を開きます。
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日程第1 議案第6号 東村山市立公園の指定管理者の指定
○議長(土方桂議員) 日程第1、議案第6号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。まちづくり部長。
〔まちづくり部長 粕谷裕司君登壇〕
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 上程されました議案第6号、東村山市立公園の指定管理者の指定につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
東村山市立公園169か所の管理運営に当たり、民間事業者の柔軟な発想やノウハウを活用することにより、市立公園の潜在能力の発揮や市民サービスの向上を図ることを目的として、令和4年7月1日から令和14年3月31日までの約10年間における指定管理者を指定するため、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、本案を提案するものでございます。
議案書の9ページ及び議案資料の17ページを御覧ください。
指定管理者の候補者は、アメニス東村山市立公園グループでございます。
アメニス東村山市立公園グループにつきましては、代表構成員が株式会社日比谷アメニス、第2構成員が大和リース株式会社、第3構成員が相羽建設株式会社から成る共同企業体でございます。
次に、指定管理者候補者の選定経過及び選定理由を申し上げます。
議案資料の11ページ及び12ページを御覧ください。
選定に当たりまして、東村山市立公園指定管理者候補者選定委員会を設置し、第1回選定委員会を令和3年8月26日、第2回選定委員会を9月21日に開催し、募集要項・公募設置等の指針の内容、業務仕様書・業務水準書等について御審議をいただきました。
その後、募集要項の配布を10月1日から開始し、10月14日に事業者への公募説明会を開催、12月20日を締切りに応募受付を実施しましたところ、2事業者からの応募がございました。
令和4年1月13日開催の選定委員会において、応募者の財務状況の評価、資格要件及びプレゼンテーション審査を実施し、指定管理者候補者を選定いたしました。
選定に至った理由でございますが、維持管理の体制として、地域を4つのブロックに分け、管理拠点を設け、それぞれに作業スタッフを配置し、かつ代表団体が東村山市内に新たに営業所を設置すること、業務として当初2年間は全ての公園を毎日巡回することや、樹木管理についても5か年計画を作成し、計画に沿った樹木管理を行うこと、指定管理料についても縮減を図った提案をしていることなど、市の課題としている部分の解消ができるような提案について評価されたものでございます。
また、代表団体につきましては、都内23区の公園の指定管理者実績を数多く有しており、総じて公園の管理運営に関しての堅実で安定したノウハウ、指定管理料の縮減等、今回の指定管理者の選定に対する意気込みを感じたことから、指定管理者候補者として選定したものでございます。
選定委員会における選定結果を踏まえ、市といたしましては、効率的かつ効果的な施設の管理運営が図れるものと評価し、アメニス東村山市立公園グループを指定管理者として提案させていただくものでございます。
以上、雑駁な説明ではございますが、よろしく御審議の上、御可決賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
○議長(土方桂議員) 説明が終わりました。これより質疑に入ります。
質疑ございませんか。6番、小林美緒議員。
○6番(小林美緒議員) 議案第6号、東村山市立公園の指定管理者の指定について、小町議員の代理ということなんですけれども、ちょっと小町議員と同じ熱量でできるか分かりませんけれども、しっかりやってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
聞いてまいります。1番です。市内の公園169か所を指定管理に移行することで、目に見えて変化するものは何か伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者が市内全域の市立公園を包括的に管理運営する中で、民間のノウハウを活用しながら、常に適正な維持管理を行い、徹底して快適できれいな公園を実現していくことで、公園内の安全と清潔、快適が目に見えて実感されるようになれば、自然と公園利用者の利用頻度も増え、魅力ある公園づくりにつながっていくものと考えております。
具体的には、指定管理開始後2年間は毎日全ての公園を巡回し、指定管理者候補者の従業員による園地の簡易清掃、トイレの簡易清掃、公園施設の点検、応急措置、不適正利用防止の見回り等、公園の日常巡回が強化され、3年間での施設修繕により、安全で清潔、快適な公園環境が創出されていくものと考えております。
○6番(小林美緒議員) 現状、市立公園の管理運営には多くの課題があるとなっておりますが、これを具体的に課題を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 現在の市立公園の管理運営におきましては、園地の除草や定期的な清掃、トイレ清掃等を業務委託により実施し維持管理をしておりますが、一方で、遊具等公園施設の老朽化による修繕対応、樹木の老木・巨木の増加に伴う植生管理対応、利用されない公園と公園施設の有効利用、有効活用、多様な市民ニーズ、市民協働への対応、これらなど多くの課題があり、このことの解決が必要とされております。
現状において、安全管理を第一に、利用者意見には迅速かつ丁寧に対応し、一部市民協働事業も推進しながら、適切に維持管理を行っているところではございますが、指定管理者制度を導入し民間事業者の自由な発想やノウハウが活用されることにより、サービスの質の向上が図られ、これらの課題が解決されていくものと認識しております。
○6番(小林美緒議員) 3番です。市立公園を活用したまちづくりとは具体的に何か、ちょっと分かりづらかったもので聞かせていただいています。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 本市の指定管理者制度導入における特色といたしましては、1つの指定管理者に市内169か所の市立公園を同時に管理してもらうことで、スケールメリットを生かして市内全域の公園における全体的・統一的活性化を図ってもらうこと、また、エリアマネジメントによるまちづくりの活性化、市民協働事業推進等の効果も期待できるものと考えております。
ここでいう市立公園を活用したエリアマネジメントによるまちづくりとは、公園管理を行う指定管理者による主導的な働きかけにより、新しいボランティア事業や地域事業者との地域連携事業を自ら創出していくことで、地域の人々のつながりが希薄化している地域や、地域事業者との連携が見られない地域においても、公園を起点として人々や地域事業者とのつながりを創出し、地域全体の活性化を図っていく取組と捉えております。
今回、指定管理者候補者から提案されている具体的な取組としては、花や緑に関する情報交換室の設置、コミュニティガーデン事業としてのハーブガーデンの運営、ボール遊びができる1dayプレーパークの開催、自然の基本知識に関する自然マスター認定制度の創設、ネイチャー体験イベントや自然観察会の実施、防災体験キャンプの開催等、指定管理者の実績を数多く有している代表企業の日比谷アメニスが持つ市民協働事業のノウハウと、構成企業の地元工務店である相羽建設の持つ地域ネットワークを生かした各種提案をいただいておりますので、公園を地域交流の拠点、憩いの空間及びにぎわいの創出につなげていけるものと考えております。
○6番(小林美緒議員) 本当に今、部長がおっしゃっていただいたようなことがそのまま実現すると、本当にすばらしい公園になるんだろうなという期待をしているところだと思いますし、市民協働の事業のノウハウというところ、すごく、これまでも市民の方、公園をたくさん育てていただいているので、そこの関係性づくりとかというのも大いに期待をしていきたいなと思います。
4番です。指定管理者に移行することで市民協働事業がさらに推進されることが期待されますが、市役所直営との違いを伺いたいと思います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 答弁が少々長くなりますので、御了承ください。
現在、主な市民協働事業といたしましては、市が市民団体等と協定を締結して実施している以下の3つの事業がございます。
こちらは具体的には、北川かっぱの会と共に、北山公園に生息する希少生物を含む在来生物保全に向けて、地域住民と共に外来種防除の取組を行っている事業。次に、熊野公園ボランティアと共に、熊野公園の再生に向けて情報提供や、地域住民と共に維持管理等を行っている事業。そして、大岱稲荷プロジェクトと共に、稲荷公園等々、様々な人が集えるような温かい場所、地域活性の拠点とすることを目的として活動している事業。これらの事業がございまして、これらの事業が行われている公園は、既に積極的な市民協働が行われているモデル公園となっております。
しかし、ほかの市立公園においては、一部草刈りや園地清掃等に御協力いただいているボランティアの方々もいらっしゃいますが、モデル公園ほど市民の積極的、組織的な関わりが認められない状況となっております。
このような状況におきまして、指定管理者に期待していることは、民間事業者のノウハウを活用していただきながら、公園利用者の満足度を上げ、公園利用者を増やし、公園に積極的に関わるプレーヤーをつくり、その後、様々なカリキュラムを通じて市民ボランティアとして育成していき、市民協働事業を拡充していく、こういった取組を迅速に効率的かつ効果的に実現していくことでございます。
特に市民協働事業のノウハウに乏しい市の直営管理では、モデル公園で行われているような市民協働事業を迅速に効率的かつ効果的に増やしていくことは、仮に市職員数の増加があったとしても、なかなか困難な部分が多いものと考えております。
指定管理者制度に移行しなければできないことにつきまして、御説明をさせていただきます。
一般的には、性能発注と中・長期的にわたる業務期間による包括的な業務実施により、民間のノウハウを生かした公園運営全体の効率化が図られ、ひいては市民サービスの質の向上と行政の経費節減が図られていく点であると言われております。
民間事業者のノウハウを生かしたサービスの質の向上についてでございますが、従前の個別業務委託は、行政があらかじめ定めた設計・仕様に沿って発注する方法、いわゆる仕様発注であったのに対して、指定管理者制度の場合は、行政は必要とされる全体サービスの水準─こちらは要求水準になりますが─のみを提示し、具体的な方法や実施手順等については民間事業者の提案に委ねるという方法、いわゆる性能発注が可能となります。
このことにより、市の直営プラス個別業務委託の管理形態では、個別の発注業務ごとの部分における民間ノウハウの活用、効率化にとどまっていたものが、指定管理者制度の導入により公園運営全体における効率化を図ることが可能となります。公園運営全体において民間事業者のノウハウを取り入れ、市立公園の魅力向上と活性化を図り、公園を中心としたまちづくりを進めていくことが、市民サービスの質の向上につながるものと考えております。
次に、行政の経費節減については、指定管理者制度の導入によって、施設全体の管理運営を長期かつ包括的に民間事業者へ委ねることが可能であることから、公園の管理運営に係る経費節減についても民間事業者のノウハウが生かせるという利点がございます。
さらに、指定管理者制度に移行しなければできないという観点につきましては、市民サービスの質のさらなる向上を効果的に進めていくためには、指定管理者制度の導入が必須だと考えています。
具体的には、地方公共団体が拘束される予算の原則から来る限界があります。その内訳は、地方公共団体はその性質上、予算を執行する場合、様々な予算原則による制約を負っております。例えば、単年度予算主義の原則により、年度内で経費が節減された場合でも、その節減額をほかの公園の管理経費に還元する等柔軟な対応を行い、公園運営の全体的な効率を図るといったことが原則認められないため、公園運営の全体的な効率化を図ることが困難となっております。
次に、地方公共団体は営利活動が行えないことから来る限界でございます。地方公共団体はその性質上、基本的には営利活動を行うことができないため、公園でイベントを実施するにしても、実費負担の参加費等を除けば公園利用者から費用を徴収することができません。そのため仮に魅力あるイベントが開催できたとしても、そこから上がる利益をほかの公園管理の部分に還元したり、ほかの市民サービス事業のための投資に回したり、このようなことが原則認められないため、公園運営の全体的な効率化を図ることも困難となっております。
この点、指定管理者が自らの責任と費用で行う自主事業であれば、そうした制約がなく、自由な発想により柔軟な対応が可能となりますことから、公園運営全体における効率化を図り、ひいては市民サービスの質の向上に寄与するものと考えております。
そして最後に、組織定数の定員管理から来る限界。こちらにつきましては、地方公共団体の場合、年度ごとに組織定数を定めて定員の管理を行っているため、繁忙期や閑散期等、単年度内でのめり張りをつけた人員配置が難しいという限界がございます。指定管理者であれば、指定管理料の中で、公園管理に従事する職員の雇用や雇用の時期や人数、勤務時間等においても、創意工夫により一定程度弾力的な対応が可能となります。
こうした人員配置における柔軟性も公園運営全体における効率化を図り、ひいては市民サービスの質の向上に寄与するものと考えております。
以上のことが直営とは違う点と考えております。
○6番(小林美緒議員) 直営ではなかなか柔軟に運営できないということを今、長い御答弁いただいたと思うんですけれども、かっぱの会、熊野公園ボランティア、大岱稲荷プロジェクトの皆さん、本当に核になってやってくださっていると思いますので、ここを中心に、その他の公園も、やはりスキルの違いは、どうしてもプロが入ってくることによって出てくると思いますので、10年間という長い期間ですから、ゆっくり地域の核となるような公園づくりに努めていってほしいなと思います。
5番、運動公園が指定管理から外れている要因を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 運動公園につきましては、都市公園法上の都市公園であるとともに、都市計画公園の種別としては運動公園としており、主たる目的を住民の運動の用に供することとした公園としております。
このことから、体育施設としての側面を重視して、現在は担当所管を市民スポーツ課とし、東村山市体育施設条例において、その設置、管理、使用を規律しているところでございます。
施政方針説明で市長が申し上げましたとおり、当市では、現在、公共スポーツ施設の在り方について検討しているところでございますので、今回は、ほかの市立公園と同様に扱うことはせず、公共スポーツ施設の再編の方向性が示された後に、現在施設を管理等している団体や事業者も存在していることも鑑みながら、運動公園を指定管理者の管理対象とするのか、慎重に検討してまいりたいと考えております。
○6番(小林美緒議員) 運動公園、また後段でも聞いていますので、そちらで聞いていきます。
6番、市が直営で管理した場合の年間フルコスト、人件費と維持管理経費を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 市が直営で管理した場合の年間コストといたしましては、まず1点目が、職員体制として、現在、課長職1名、係長職1名、主任職3名、主事職1名の合計6人として算出した人件費は年間5,031万2,000円でございます。
また、2点目として、指定管理者募集要項において参考資料として公表している「実績に基づく参考資料」の公園管理運営費1億4,980万円の合計である2億11万2,000円となります。
また、この年間コストを基礎として物価上昇率を考慮した上で、指定管理期間の約9年9か月を直営で管理した場合のコストを算出いたしますと、21億8,394万3,000円となります。
○6番(小林美緒議員) これ、アメニスのほうの収支計画も議案書の後ろのほうにあったと思うんですけれども、これ、同条件の比較みたいなのをアメニスとした場合、そのコスト比較みたいなのは出ていますか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) この指定管理期間9年9か月を直営で管理した場合のコストと、それとアメニス東村山市立公園グループの収支計画における同条件のコストを比較した場合についてでございますが、まずアメニス東村山市立公園グループの指定管理期間の管理コストについては、まず人件費が4億6,098万4,000円、次に公園管理運営費につきましては14億1,620万8,000円、こちらの合計が18億7,719万2,000円となります。
そして、先ほど申し上げました直営で管理した場合のコストについては21億8,394万3,000円となりますことから、この差、約3億675万1,000円がコストダウンになるものと考えております。
○6番(小林美緒議員) ありがとうございます。直営よりアメニスさんに頼んだほうが3億ぐらいはコストがつむということがよく分かりました。
次、7番、仲よし広場が指定管理期間内に新設設置された場合、指定管理料への影響はあるのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 提供される公園面積につきましては、一定以上の開発面積を案件とする宅地開発に伴う提供公園として、都市計画法などの関係法令等に基づいて設置されているものでございまして、毎年、大体3公園程度、開発による提供公園が増加している状況でございます。当然、増減による指定管理料の影響はあると考えております。
まず、管理対象公園が増加した場合については、指定管理対象施設が増えるため、新たな指定管理者の指定が必要となります。このことを受け、ある程度新規公園がまとまった段階で、指定管理者の指定を議会で御審議いただくこととなります。
次に、指定管理期間中の管理対象公園の増加に伴う管理料につきましては、現在の債務負担行為額上限額までの範囲内の管理経費増加であれば、年度ごとの年度協定で金額調整をさせていただき、現在の債務負担行為を超える管理経費が生じた場合には、別途債務負担行為を組むこととなると考えております。
○6番(小林美緒議員) 分かりました。今後宅地、増えていくことが十分に想定されるので、どうなのかなということで伺いました。
8番、アメニス東村山市立公園グループについて聞いてまいります。
(1)市内を4つのブロックに分けて管理するとなっておりますが、4ブロックにおける市内13町の具体的な区分けを伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループから御提案いただきました4つのブロックは、まず1点目として秋津グループ、2点目として運動公園グループ、3点目として北山公園グループ、4点目として萩山公園グループとしておりまして、市の町別で区分したものではなく、市内公園を図面にプロットして、事件・事故等の通報を受けてから自転車を使って15分以内に現場へ駆けつけることが可能であろう、直径約2キロメートル範囲内に収まるよう設定したものと聞いております。
それぞれのグループを町丁別で表しますと、秋津グループにつきましては、まず秋津町全体、青葉町全域、そして久米川町の1丁目及び2丁目の一部。次に運動公園グループにつきましては、栄町の1丁目、本町全域、そして恩多町の全域となります。
次に、北山公園グループにつきましては、久米川町ほぼ全域、先ほどの1丁目及び2丁目一部を除きます。それと諏訪町の全域、多摩湖町の全域、そして廻田町の3丁目と4丁目、野口町ほぼ全域になります。最後に萩山公園グループにつきましては、廻田町の1丁目及び2丁目、野口町の一部、富士見町全域、美住町全域、萩山町全域、栄町の2丁目及び3丁目という分けになります。
○6番(小林美緒議員) 分かりました。15分以内に本当に自転車で行けるのかなというところも少しあったかなと思いますけれども、了解です。
(2)です。当初2年間は毎日全ての公園を巡回するとのことですが、提案されている安全・快適な公園環境の創出は、提案されているスタッフ数で可能なのかどうか。仮に巡回が可能だとしても、単に見て回るだけにならないか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者候補者からは、1日当たり五、六名の巡回専門従業員を配置し、25から30公園を巡回するものと聞いております。1つの公園に費やせる時間はそれほど多くはございませんが、十分実施が可能であること、日常巡回の主眼は、公園利用者とのコミュニケーションの確保や応急措置等が必要になる不具合箇所の早期発見、不具合箇所の立入り制限措置などでございまして、清掃等については、簡易なものとすることで、1公園に要する時間を短くしていくことが可能であること、その他、点検簿等の簡素化による効率化の工夫も行っていくとのことでございます。
この点につきましては、指定管理者による日常巡回が単に公園を見て回るだけのものにならないよう、市としても、年間業務計画策定の段階からしっかりと指導してまいりたいと考えております。
○6番(小林美緒議員) 最初のほうで、3年間できれいな公園に目指していくんだという話があったので、時間かけながら、きっと巡回とか、あと修繕とかということをしていくんだなというのが分かりました。
(3)なんですけれども、3年目以降の日常対応について、2年目までと変わってくるわけだと思います。「要所を押さえたメリハリある管理」となっていますが、具体的な管理内容を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 「要所を押さえたメリハリある管理」とは、10年間という長期にわたる管理期間を活用し、また、指定管理者候補者が長年積み重ねてきたノウハウを生かして、効率化、最適化された維持管理体制を確立していくことと考えております。その手法といたしましては、まず2年間かけて安全・快適な公園環境創出に徹底的に取り組んだ後、3年目以降は、コスト対効果を勘案し、日常巡回の方法を再構築することによって実践していくものと伺っております。
この取組が可能となる理由といたしましては、まず1点目として、常にきれいにされている場所は汚損の被害がありにくくなる、2点目として、経験が蓄積し巡回時の重点チェックポイントが把握できるため要所を押さえた巡回ができる、3点目として、利用者増加や市民参加の維持管理の定着により市民による点検の目が増える、このようなことが挙げられます。
これらのことから、巡回・簡易清掃の頻度を多少減らしても高い品質の維持管理が保たれると判断できる公園については、3年目より順次、段階的に直営作業員による日常巡回の頻度を下げ、要所を押さえた効率的な維持管理体制を徐々に確立していくことを想定していると聞いております。
○6番(小林美緒議員) ということは、その五、六名のスタッフが1・2年目までは25か所から30か所を回っていくというお話だったと思うんですけれども、3年目からは毎日の巡回ではなくなるということで、比較的、スタッフはいるままということですよね。そのスタッフが主に重点的にどういったことをやる作業というのか、そういうことが移行していくのかみたいなのは、もし分かれば教えてほしいと思います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 基本的には、管理水準としては、毎週1回は各公園を回ってくださいという水準にしておりますので、これを基本としております。それ以外に、もし緊急時に何かあった場合はすぐに駆けつけるとか、そういった対応が考えられると思っております。
○6番(小林美緒議員) (4)です。ファンクショナルトリムという独自の手法で樹木管理を行い、管理実績のある地域の造園業者への発注というふうになっております。現状の樹木管理との違い、影響はないか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 事業者の提案するファンクショナルトリムとは、公園に生える樹木それぞれの役割を、例えば日差しを遮るための樹木であったり、周囲からの目隠しとなる樹木のように、1本ごとに明確に区分し、その役割ごとに剪定方法や管理手法を定めている方式と伺っております。
これまでも市では、平成28年に策定した公共の緑の植生管理のガイドラインにおいて、公園内の植栽管理を入り口周辺、境界周辺、園内、社寺林に区分し、それぞれの区分ごとに目標とする管理方法を定め、実施してまいりました。また、これと並行し、面積300平方メートル以上の公園については、全ての樹木の健康状態等の調査を行い、樹木の状態や環境に応じた管理を実施してまいりました。
今回、事業者の提案するファンクショナルトリムは、公共の緑の植生管理のガイドラインに基づく個別プランと同様なものと捉えておりまして、今まで以上に公園ごと、樹木ごとの状況に応じた管理が行われることと期待をしております。
○6番(小林美緒議員) そうすると、引き続き緑化組合が引き受けてくれるとか、その辺のことまではまだ決まっていないのか分からないですけれども、一応地域の造園業者ということなんですけれども、その辺のあたり、もし分かれば教えてください。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 提案書の中では、引き続き市内の造園業者であったり、あとは市民団体であったり、自治会であったり、あとはシルバー人材センターであったりと。こうしたところは引き続き行っていきたいということが記載されておりますので、そのようになると考えております。
○6番(小林美緒議員) (5)です。施設管理5か年計画を策定していくとなっております。市としてこの計画にどのように関与していくのか。また、この計画が完了するのは、指定管理期間の何年目を想定しているのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 施設管理5か年計画策定に当たっては、市が別途策定している公園を含めたインフラ全体の更新・修繕計画との整合性を図る必要があることから、公共施設マネジメント課をはじめとする各施設管理所管とも調整を行いながら、必要な手続を履践した上で、市の目指す公園管理の方針と乖離のないものにしていただく必要があると考えておりますので、計画の検討段階から市と協議をしながら策定していただくものと考えております。
次に、計画完了時期でございますが、提案内容としては、指定管理業務や公園実態調査業務を行っていく中で、各公園施設の現状把握を行い、それを踏まえた計画を策定するということでございますが、収支計画では、2年目、3年目に当たる令和5年度、令和6年度に修繕費を多く充てていることから、令和4年度中に施設管理5か年計画の策定業務を完了し、令和5年度から施設管理5か年計画を実施していくことを想定し、今後の協議の中で詰めてまいりたいと考えております。
○6番(小林美緒議員) 次です。管理施設のうち運動公園内施設と萩山公園内は令和7年度開設となっておりますが、それまでの間はどのように対応するか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公園管理事務所機能につきましては、令和4年度は、農とみどりの体験パーク「秋津ちろりん村」を使用し対応いたします。その後しばらくは、北山公園管理事務所、農とみどりの体験パーク「秋津ちろりん村」管理事務所を拠点として利用しながら、新たな管理事務所を築造し、徐々に管理拠点を増やしてまいる考えでございます。その間の対応としては、遠方のエリアの公園までの移動手段には、自転車だけではなく自動車も使用することで、距離の遠い公園の管理に対応する予定と聞いております。
○6番(小林美緒議員) 公園管理事務所、パークセンターを運動公園内に整備して運営するとなっていますが、運動公園は、先ほども聞きました。今回の指定管理には入っておりません。どのように整合性を持たせるのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) さきに御答弁申し上げましたとおり、運動公園につきましては、現在、本市においては、東村山市体育施設条例において、その設置、管理、使用を規律しているところでございますが、都市公園法上の都市公園でもあるため、市内全域の公園を管理していく拠点管理事務所の設置場所としては、用途地域的にも適当と考えました。
現在、運動公園については、公園施設の課題整理も含め、検討事項が多いため、実際の公園管理事務所の設置場所・時期については、指定管理者候補者の提案どおりにならないものと認識しております。
したがいまして、市議会による指定管理者の指定の可決後、指定管理者との協定の締結時までには、指定管理者候補者と協議を重ね、公園管理事務所の設置場所・時期について確定していくことを考えておりまして、このことについては、指定管理者候補者となった事業者にも事前承認を得ております。
なお、運動公園内に管理事務所が設置されない場合については、建築基準法、都市計画法上の用途地域の制限も考慮しつつ、設置先について指定管理者と共に広く検討・協議していく予定としております。
○6番(小林美緒議員) その運動公園内への新規建物設置について、何か懸念材料はないのか伺っておきます。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) やはり今、運動公園につきましては、市長が施政方針説明で申し上げましたとおり、様々な課題があって、例えば運動公園プールの機能が劣化しているですとか、将来的にもしかしたらしつらえが変わる可能性もございますことから、このときに、もし管理事務所があると移設していただくとか、そういったことの懸念がございます。
○6番(小林美緒議員) 新たな建物を建てるときに、緑被率の関係とか、そういった問題は出てこないのかなということで、小町議員がちょっと気にしていたんですけれども、どうでしょうか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今回、計画場所については、特段木を切るような場所ではなく、平地、平場において計画されておりましたので、緑被率については変わらないものと認識しております。
○6番(小林美緒議員) 分かりました。たしか都市公園法も変わっているので、多分大丈夫なんだろうなという話はしつつでした。
9番、仲よし広場について、公園実態調査における再編計画の策定とありますが、前提に仲よし広場の廃止があるのか伺っておきます。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公園実態調査につきましては、指定管理者が市立公園を実際に管理運営しながら、それぞれの公園と地域の特性を把握し、各公園で市民や地域団体と協働事業等を推進する中で、市民ニーズ等を捉え、公園の在り方を整理し、市立公園の機能再配置や公園施設の有効活用、公園施設のリニューアルや再編、再整備に向けた計画を策定し、取りまとめることを目的としております。
調査が終了いたしましたら、その結果を踏まえ、地域住民と指定管理者、市の3者で協議・連携を図り、公園施設の修繕や補修、再整備を実行していくことが望ましいと考えており、再編整備計画の策定に当たり、特段、公園の廃止を前提とする考えではございません。
○6番(小林美緒議員) 9番です。事業計画比較表についてです。
(1)「公園びらき装置」の無人販売所・屋台・マルシェ等の開始時期、参加する事業者、個人、団体等は市内優先になるのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループから御提案いただいた事業計画においての「公園びらき装置」でございますが、令和4年度萩山公園新規取得予定地内においては、令和6年度からの設計・工事期間を経て、令和7年度より営業を開始する予定となっております。
また、既に開園している萩山町2丁目地内の場所については、公募対象公園施設の規模も小さく、先行して工事を着手することが可能という点から、令和6年夏頃からの営業を開始することとなっております。
次に、参加する事業者等につきましては、積極的に地元の商店や農家、事業者の出店を促し、マルシェやファーマーズマーケット等のイベントの開催を行うことで、地域経済の活性化や循環及びにぎわいを創出することを想定とした提案となっており、また、地元事業者だけの機会にとどめず、ワークショップや展示等の利用として、大手事業者との連携も想定するという提案となっております。
○6番(小林美緒議員) 分かりました。ぜひ市内の皆さん優先していただいて、確かに青山のファーマーズマーケットとか行くと、いろいろな地方から来ていて、それはそれで魅力もあるので、魅力ある空間になっていくといいなと思います。
(2)「公園びらき装置」は、拠点公園、萩山公園・南台公園を中心に運用するのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) まず、アメニス東村山市立公園グループが提案する「公園びらき装置」とは、小屋、無人販売所、屋台を総称したものでございますが、今回、公募設置管理制度を利用したPark-PFI事業における公募対象公園施設の一つとして設置を予定しているものでございまして、公募の際に同事業者から提案があったものは萩山公園のみとなっております。
同事業者につきましては、「公園びらき装置」のほか、ほかの公園への水平展開も提案しており、クラウドファンディング等を利用して、条件が整えば、南台公園でも事業展開を視野に入れているとのことでございます。よって、今後の指定管理期間の中で、設置管理許可制度を利用した事業展開の可能性はあるものと考えております。
○6番(小林美緒議員) 将来的に広がっていくといいなと、見ていて思っています。
3番、ユニバーサル公園の実現とありますが、管理移行する全ての公園が対象になるのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 施設バリアフリー・ユニバーサルデザインの観点から、高齢者や障害者に限らず、乳幼児連れの方や外国語利用者も含めて、全ての人が平等に利用機会を得られるよう必要な改善を行うとの提案を指定管理者候補者からは受けております。
まず、ハード面につきましては、日常巡回による気づき等を基に、園路の凸凹や段差解消といった必要な改修を計画的に行っていくこと。新設する公園管理事務所には誰でもトイレとして多機能トイレを整備し、また、「赤ちゃん・ふらっと」に授乳室とおむつ替え台を設置する等の提案がなされております。
また、ソフト面については、多くの市民の方が公園を楽しむことができるよう、広く市民の声を聞き取りながらイベント等の事業展開を行っていくこと。そのためには、子供や外国語利用者、高齢者など、誰にでも分け隔てなく情報提供することが肝要となるため、案内サインやパンフレット等においては、ピクトグラム化、文字サイズ拡大化、振り仮名使用、外国語併記等を行い、案内機能のユニバーサル対応に努めるとともに、接客接遇に関わる全てのスタッフがコミュニケーションチャームを身につけ、心のバリアフリーを実現していくとの提案もされております。
このように、バリアフリー・ユニバーサル公園の実現の提案は施設整備だけに着目したものではないことから、その対象公園は市内全域の市立公園となると考えております。
○6番(小林美緒議員) 現在利用している全ての公園については、今後想定されている首都直下型地震に備え、地域防災力の強化や平時の地域コミュニティーを高めることも踏まえ、かまどベンチを設置するなど、災害対応力の強化を検討する必要があると考えますが、見解を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今後、首都直下型地震等が想定される中、安全確保を行う避難場所や火災の延焼措置の場等となる公園は、非常に重要な役割を担う可能性があるオープンスペースであると認識しております。
令和4年度に用地を取得することを予定しております萩山公園につきましては、地域におけるさらなる防災機能の充実と緑のネットワークの形成に向けて整備を予定しており、災害時に寄与する施設として、かまどベンチとか、あと防災パーゴラ、災害時対応トイレ、非常用照明施設等の設置等が考えられます。
これら設置される公園につきましては、災害時に円滑に機能を発揮するよう、平常時において、市と指定管理者及び周辺地域の方々と連携を図り、防災訓練の実施、防災イベント等による啓発活動等を取り組んでいきたいと考えております。
その他の市立公園につきましても、公園実態調査を踏まえて、今後検討していきたいと考えております。
○6番(小林美緒議員) (5)拠点公園等についてです。
①、北山公園の価値向上には、残る私有地の取得が大きな課題でありますが、今後の対応を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 北山公園につきましては、昭和51年1月14日に都市計画決定がなされ、昭和59年4月1日から都市計画公園として一部供用開始となりました。
その後、平成16年10月20日にたいけんの里用地に係る都市計画公園区域の拡張変更、平成20年12月1日に公園南側の竹林を含む土地に関わる都市計画公園区域の拡張変更を行っており、現在の都市計画決定区域の総面積は全体で約5.3ヘクタールとなっております。
5.3ヘクタールの中には民間所有者の土地も含まれておりますが、公園の供用開始から現在に至るまで、たいけんの里西側の土地や北川右岸の土地を中心に、民間所有者からの土地取得を進めてまいりました。この結果として、現在4ヘクタールについては市の所有となっております。
北山公園内の未取得地につきましては、東京都が発行しております都市計画公園・緑地の整備方針においても、優先整備区域に位置づけ、優先取得に努めるものとして、現在も所有者には、市の思いや考え方を丁寧に説明し、協力を求めているところでございます。今後も引き続き、御理解をいただけるよう努めていきたいと考えております。
○6番(小林美緒議員) その北山公園がPark-PFIに選定されなかった要因を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 北山公園においては、現在、公園整備の基本方針となる北山公園整備基本計画の策定に向けた手続が進められているところでございますが、基本計画策定に当たっては、まず平成12年度北山公園親水施設基本方針をはじめとした、これまでに検討されてきた北山公園の整備の考え方を継承すること。次に、東村山市第5次総合計画、第2次東村山市都市計画マスタープラン、それとみどりの基本計画2021の上位計画で位置づけられている整備計画の方向性を反映すること。3点目として、市民の皆様からの御意見を反映することを基本に、北山公園の里山風景の保全と、多様な生物が生息し豊かな自然に気軽に触れ合える公園を目指し、計画策定を進めているところでございます。
こうしたことから、菖蒲開花時期の一時の集客力に着目した収益事業の展開や、自然環境を利用したバーベキュー事業等の集客事業の展開は、結果として、水田を含めた里山景観の保全や生物多様性の保全という観点の重視という、その整備の方向性になじまないものと判断したことや、あそこは第1種低層住居専用地域という用途地域の課題もございまして、今回、Park-PFIの公募対象公園としなかった理由となります。
○6番(小林美緒議員) 分かりました。萩山公園については、「災害時のいっとき集合場所としての機能強化」とあります。アメニス東村山市立公園グループ団体代表の日比谷アメニスが管理する豊島区のIKE・SUNPARKがイメージとなるのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 萩山公園につきましては、さらなる防災機能の充実と緑のネットワークの形成に向けて、市といたしましては、災害時には避難スペースとなる広場、災害時対応トイレ、かまどベンチや非常用照明施設等の施設の整備を考えております。
指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループの事業計画におきましては、萩山公園における災害時のいっとき集合場所の機能強化として、既存建物を改修した施設における、まきストーブ及びWi-Fiの設置、園内数か所に災害救助ベンダー対応の自動販売機を設置することを提案いただいております。
IKE・SUNPARKの愛称である、としまみどりの防災公園につきましては、萩山公園が考えている整備内容と同様の避難場所となる広場、非常用トイレや、かまどベンチ等の災害時に活用可能な施設に加えまして、ヘリポート機能や救援物資集積拠点としての機能を有する公園として整備されております。
萩山公園と同様に一時避難場所としての機能を有する公園ではございますが、地域における位置づけや機能、施設整備内容等については、若干異なる点もございますが、おおむね、としまみどりの防災公園のイメージとなると考えております。
○6番(小林美緒議員) 分かりました。IKE・SUNPARKというわけにはいかないだろうなとは思ってはいますけれども、やはり私の周りのママさんたちはみんな行きますね、IKE・SUNPARKに、休日になると子供を連れて。何がそんなにいいのかというと、やはり緑ときれいなトイレとカフェと、無料で予約制の子供広場があるとか、そういうところがやはりいいんだと言って出かけていくので、そこまで行かなくとも、近くに、市内で循環できるような公園があるといいなとは、本当に期待をするところであります。
④、農とみどりの体験パークは、食育の促進のための取組とあります。現状との違いを伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 農とみどりの体験パークにつきましては、市が今まで実施してきた1年を通じた定期的な農作業体験やサツマイモ掘り等の体験イベント、また、近隣小学校や保育園等の環境学習への活用などを継続・発展的に実施するよう求めてございまして、市民の皆様が土と触れ合い、農や緑の大切さを体験できることができる農業体験公園としての運営を継続する予定となっております。
これに加えまして、生産した農作物を活用した地産地消、食育等をテーマとしたイベント等を指定管理者の自主事業として実施することで、これまで以上に広く多様な世代の市民の皆さんに、ちろりん村を活用していただきたいという趣旨の提案と理解しております。
○6番(小林美緒議員) 福祉団体や地域団体との委託契約は継続とあります。契約内容について、従前の仕様書内容も継続されるのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 福祉団体や地域団体との委託契約につきましては、契約金額だけではなく、契約内容についても、従前の仕様書内容を継続していく提案内容となっております。
○6番(小林美緒議員) 次、集会所の維持管理方法等はどのようになるのかお聞きします。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 萩山第二児童遊園内にある萩山集会所として御答弁を申し上げます。同施設については、公園が指定管理者へ移行した後も、現状と変わらず市民協働課が管理を行ってまいることとなります。
○6番(小林美緒議員) 今も公園と集会所ばらばらで見ていただいていて、萩山のほうに住む議員さんからは一体的に見ていただいたらいいんじゃないかという声もあったので、聞いてみたところですけれども、すみません。
次、8番です。フットサル体験教室に運動公園とあります。指定管理外の公園になるが、見解を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 運動公園が今回の指定管理者の管理対象公園になっていないということにつきましては、先ほど御答弁いたしましたとおりでございまして、したがいまして、状況により、今後、運動公園の管理を指定管理者が担うことがあれば、その際にはフットサル体験教室等を運動公園で実施するという想定の提案だと理解しているところでございます。
○6番(小林美緒議員) 9番、1dayドッグラン、1dayプレーパークを行う公園は順次増やしていくのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今回、指定管理者候補者から示された提案として、1dayドッグランの実施場所については、利用の少ない公園や児童遊園が挙げられており、また、1dayプレーパーク、ボール遊びの実施場所については、南台公園が想定されております。そのほか指定管理者候補者より口頭により、条件が整えば実証実験的に複数公園へ展開していくことも計画しているとの回答を得ております。
いずれにせよ、自主事業の実施に当たっては、その事業内容が公園の持つ特性等に合致するかという観点が重要となりますことから、今後、公園実態調査等も行っていく中で、自主事業実施対象公園の拡充等についても、指定管理者と共に協議・検討を重ねてまいりたいと考えております。
○6番(小林美緒議員) 本当にこれだけに限らず、近隣住民の声を反映しながらやはりゆっくりやっていくのかなとは思いますし、あと、本当に声を聞きながら変わっていくといいなと思って聞いています。
次、コインパーキング設置の候補となる南台公園と萩山公園の運用開始の時期を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 萩山公園新規開園部分及び南台公園における駐車場の整備の必要性については、認識していただいておりますが、現段階での指定管理者候補者の考えとしては、占用面積単価が高額のため事業として成り立たないため、占用料の減免措置等の条件が整えば実施したい旨伺っております。
条件が整った際の開始時期といたしましては、萩山公園については新規開園部分の開業と同時期、南台公園については、市と協議が調い次第、着工したいと伺っております。
○6番(小林美緒議員) 分かりました。萩山公園はこれから整備されるんでしょうし、南台公園はどこに駐車場ができるのかなと思いながらちょっと想像していたんですけれども、できて1台とか2台だけだったといったらあまり意味もないし、よく考えていただけたらいいのかなとは思います。
次、最初の3年間で修繕を多くするとあります。収支計画を基にすると、その金額は7,000万円ほどと推測します。この金額で管理する公園の修繕は可能なのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 議員お見込みのとおり、アメニス東村山市立公園グループの収支計画の令和7年度の総支出額に対し、令和4年度から令和6年度の各年度の総支出額の差の合計を取りますと、7,000万円程度となります。
この7,000万円の内訳といたしましては、まず最初の3年間で集中的に修繕を行うための修繕経費のほかに、パークセンター建設費等が含まれているものでございまして、最初の3年間で集中的に修繕を行うための修繕経費については、提案資料の収支計画積算内訳書より算出いたしますと、3,366万円となる見込みとなっております。
また、この修繕経費を用いて3年間で集中的に行う修繕については、全ての公園の修繕に対応するものではなく、公園利用の低下につながっていると考えられる施設の破損を優先して修繕を行う予定としております。この集中的な修繕を行うことにより、公園利用者の増加を目指したいと考えているところでございます。
○6番(小林美緒議員) 和式のお手洗いが結構、公園、多いと思うんですけれども、トイレの改修とかというのも見込んでいるんですかね。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) トイレの改修につきましても、この公園実態調査を行う中で、周辺住民の声を伺いながら、公園施設の一つとしてどうあるべきなのか、こうしたところを検討していきたいと考えております。
○6番(小林美緒議員) 次、萩山公園のPark-PFIについてです。
①、敷地内の樹木などは手を入れずに利用することになるのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 萩山公園の公園整備事業につきましては、令和3年度に基本計画の策定、令和4年度に基本設計、令和5年度に実施設計を実施し、これに基づき基本的な公園整備については、令和6年度、7年度にかけて市で実施することを予定しております。
指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループからいただいたPark-PFI事業における提案は、市で整備した萩山公園において、既存建物を改修した施設と、「公園びらき装置」と名づけた小屋や無人販売所、屋台などを公募対象施設として設置するといった提案をいただいております。
現在、市で策定中である基本計画におきましては、敷地内の既存の樹木について、シンボルとなるような大径木は、緑の保全及び景観形成といった観点から極力保存し、園路や広場等の公園整備を行う上で支障となる樹木につきましては、これもなるべく保存することを念頭にしておりますが、やむを得ない場合は伐採する可能性はございます。
○6番(小林美緒議員) まだ計画の段階というか、ぼんやり、できているのかどうかも分からないんですけれども、自転車道路から結構、鬱蒼と茂っている感じがあるじゃないですか、坂になっていて。やはりそこからきれいに公園が見えたほうがいいよねとか、例えばその「公園びらき装置」なんかでやっていただくんだったら、その辺のアクセスの仕方というか、あそこから入ってくる方が一番多いんじゃないかなという話をちょっとしていたんですけれども、その辺のイメージってどうですかね。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今回取得する部分につきましては、今後整備をしていくんですけれども、トータル的な考えといたしましては、東側にある四季の森公園であったり、あとは西側にあるざわざわ森公園、こうしたところと調和させながら整備を考えていかなければならないと思っておりますので、そこを念頭に、現在、基本計画のほうを進めているものでございます。
○6番(小林美緒議員) ②です。現状、畑となっているスペース、参考図書を見ると芝生となっているかなと思うんですけれども、どのように整備するのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 萩山公園については、さらなる防災機能の充実と緑のネットワークの形成に向けて整備を進めていくことを予定しておりますが、令和3年度に、現在策定中である萩山公園基本計画におきましては、現状、畑となっているスペースについては、災害時に避難スペースとなる広場と、一部、遊具施設を導入するエリアとして検討しております。
○6番(小林美緒議員) 3番です。既存建物を改修して利用するとあります。現状その農機具小屋を確認することができません。築何年の建物で、これまでどのように利用されていたのか伺いたいと思います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 議員御質疑の既存建物に関しましては、航空写真で確認する限り、築約40年となります。また、既存建物の利用用途といたしましては、管理人室のほかに農機具小屋、フリースペース等として利用されていたものと推測されます。
既存建物を改修して利用することに関しましては、指定管理者候補者の構成企業に所属する一級建築士の資格を有する技術者が現地を目視で確認した結果、骨組みである鉄骨がしっかりしており、問題なく利用できると判断し、提案に至ったものでございます。また、耐震性能についても併せて検討して、必要に応じて対応するものと伺っております。
○6番(小林美緒議員) 何かカフェとか体験教室などをやるというふうに書いてあって、結構古いんだろうけれども、10年間せめて利用できるのかなとか、耐震どうなんだろうねという話がちょっと出たもので聞いてみましたけれども、安全に何しろやっていただけたらなと思います。
④です。工事開始までの萩山公園の活用方法を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) Park-PFI対象公園である萩山公園内の公園予定地については、市が行う公園整備工事及び事業者が行うPark-PFI制度における公募対象公園施設工事の工事開始までの期間、Park-PFI事業の地域住民への周知と住民ニーズ把握を目的としたプレイベントを自主事業として行うことを計画していると伺っております。
○6番(小林美緒議員) ざわざわ森のところとか、今のそのお茶の水のところ、どうしてもフェンスがあって分断されているんですけれども、将来的にはもちろんそういうのも取っ払って、一体的になるということでいいですか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 基本的には、そのようなことを念頭に計画を進めております。
○6番(小林美緒議員) ⑤です。産学連携の公園づくりについて詳細な計画を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 武蔵野大学の磯部先生には、建築の専門家の立場から、萩山公園Park-PFIの建築デザイン等に関与していただく連携を想定しており、学生参加での公園づくりを目指したいと考えていると伺っております。また、武蔵野美術大学の小泉先生には、公園内のサイン看板や公募対象公園施設の配置などについて、デザイン的な部分の監修をしていただくことをメインと考えていると伺っております。
○6番(小林美緒議員) とすると、武蔵野大学の生徒さんになるんですかね。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 恐らくそのようになると考えております。
○6番(小林美緒議員) 最後です。総括して、今回の市立公園指定管理者移行で、公園を魅力ある公共施設への再生、にぎわいの創出など、大いに期待をしておりますが、市長の描く指定管理者へ移行することで、期待する今後の公園像を伺います。
○市長(渡部尚君) 先ほど来、所管部長がお答えさせていただいていますが、現在、市立公園の管理運営につきましては、長期的に見た維持管理費の抑制、また公園施設の老朽化や樹木の老木・巨木の増加に伴う植生管理、また利用されない公園と公園施設の有効活用、多様な市民ニーズ、市民協働への対応など多くの課題がございまして、これらを一つ一つ解決していくことが必要だというふうに認識をいたしております。
現状において、安全管理を第一に、要望等については迅速かつ丁寧に対応し、市民協働を推進しながら適切な維持管理を行っているところではございますが、指定管理者制度を導入し、民間事業者のノウハウを活用することによりまして、これらの課題解決に向け、より機動的で柔軟な対応が取り得るというふうに考えております。
指定管理者制度導入により期待される効果としては、行政経費の削減はもちろんですけれども、サービスの質の向上が挙げられます。今後、市立公園の維持管理費の抑制を図りながら、公園施設等の適切な維持管理がなされるとともに、御提案いただいた仲よし広場におけるコミュニティガーデン事業やドッグランの展開など、市民ニーズを踏まえた新たなサービスの提供などによりまして、市民サービスの向上が図られるものと期待をいたしております。
また、当市の指定管理者制度導入における特色であります、1つの指定管理者に市内169か所の市立公園を同時に管理していただくことでのスケールメリットを生かして、市内全域の公園における全体的、統一的な活性化を図っていただくことで、エリアマネジメントによるまちの活性化、市民協働事業推進の効果も併せて期待をいたしているところでございます。
いずれにしましても、この間度々御質問いただいて、御答弁させていただいていますが、あくまでも市としても、今回、指定管理者にお願いはしますが、丸投げをして我々が公園管理から手を引くという考え方は毛頭ございません。
指定管理者に管理はお願いしますが、我々ももう一段踏み込んで、東村山のやはりそれぞれの地域のよさであります公園を再度、現状に合わせつつ再活性化をして、公園がまさに東村山で人と人をつなぐ機能を果たせるように、これから指定管理者と、また、今まで様々な形で公園に関わってくださった協働事業を行っている市民や市民団体の皆さんとも十分丁寧に協議を進めながら、今年の7月からの指定管理者制度への移行を図ってまいりたいと、このように考えております。
○議長(土方桂議員) ほかに質疑ございませんか。19番、渡辺英子議員。
○19番(渡辺英子議員) 議案第6号、東村山市立公園の指定管理者の指定について、公明党を代表し、以下質疑してまいります。
今回、まず、資料を最大限に公開していただいたことに感謝申し上げたいと思います。資料で確認できたところも、一応確認のために質疑に入れてありますので、お答えいただければと思います。
まず1番目に、アメニス東村山市立公園グループ、以下「アメニスJV」と略称させていただきますが、この評価項目と採点結果によれば、3番の事業計画に沿った管理を安定して行うために必要な実働体制や賃金・収支計画が整備されていることを除きますと、B共同事業体が勝っている、もしくは同程度の評価となっています。
資料を詳細に拝見しますと、正直言って、資料は、アメニスJVが非常に緻密で分かりやすく、周到に用意されていて、ここまでの接戦になるということがちょっと、どっちかというと、ここまでの接戦になるのかなという印象を私は持ちました。このアメニスJVに決定した決め手は何か伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 選定に至った理由といたしましては、提案として、維持管理の体制を市域4つのブロックに分け、直径約2キロメートル範囲内に収まるよう管理拠点を設け、それぞれに作業スタッフを配置し、事件・事故等の通報を受けてから自転車を使って15分以内に現場へ駆けつけることを可能とする、かつ代表団体が東村山市内に新たに営業所を設置する。業務としては、当初2年間は全ての公園を毎日巡回する。
樹木管理につきましては、5か年計画を作成し、計画に沿った樹木管理を行う。指定管理料についても、縮減を図った提案など、市の課題としている部分の解消ができるような提案について評価され、また、代表団体である日比谷アメニスにつきましては、都内23区の公園の指定管理者実績を数多く有しており、総じて、公園の管理運営に関して堅実で安定したノウハウ、指定管理料の縮減等、今回の指定管理者の選定に対する意気込みを感じたことから、指定管理者候補者として選定をしたものでございます。
○19番(渡辺英子議員) あと、また資料の中にもありましたけれども、非常に財政基盤がしっかりしているというところがポイントかなと感じました。幾つかポイントとなる指標も出していただいていましたけれども、大変安定した経済基盤を持っている団体だなということも確認しました。
2番、アメニスJVの構成や人員配置及び収支計画について伺います。
①、それぞれに強みを持つ3社がJVの中核を構成して、これに株式会社スピークさん、NPOBirthさんが協力してくださり、そのほかにも、市民団体、自治体、シルバー人材センターや福祉施設のような委託業者などの協力を得るなど、非常に複雑な構成になっています。サードパーティーが多数関係している構成となっていまして、この連携、それから、それぞれの持ち味をどう生かしていくのか。また、市はどのように関与していくのか。さきの議員の答弁で一定分かりましたけれども、確認させてください。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) それぞれの連携についてでございますが、株式会社スピークについては、自主事業の企画補助、公募対象公園施設のテナント仲介、公園実態調査業務におけるワークショップ、企画補助等の連携を想定していると伺っております。
次に、NPOBirthについては、多摩湖緑地における協働事業企画、市民団体による公園利活用活動の支援、パークミーティング開催補助、農とみどりの体験パークの運営ガイドライン作成補助、スタッフ研修の企画支援等の連携を想定していると伺っております。
また、既に公園で活動を行っている市民団体、自治会、シルバー人材センターや福祉施設については、それぞれの活動が持続・発展できるよう、指定管理者として支援を行っていくと伺っております。
市の関わりでございますが、先ほど市長も申し上げましたとおり、指定管理者任せにするのではなく、パートナーとして積極的に関わり、市民の皆様、指定管理者と共に魅力ある公園づくりを進めていきたいと考えております。
○19番(渡辺英子議員) 連携というところがすごく、再質疑なんですけれども、連携というところで、定期的な会議なども資料には書いてあったんですけれども、しっかり連携していかないと、その持ち味も生かせないのかと思いますので、そこをぜひよく見ていっていただけるといいかなと思います。
②です。収支計画によれば、19人の雇用を4,500万から5,000万、1年間当たり、前後で賄う計画になっています。雇用形態を伺います。また、保険なども、危険な作業ももちろんありますし、機器とかも使われると思うので、などもこれに含まれるのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 初めに、配置される19人の人員内訳でございますが、まず専属常勤スタッフが5名、専属非常勤スタッフ14名となります。また、全スタッフの保険等の福利厚生費も含んでいるものと捉えております。
この際、新たに雇用するスタッフについては、指定管理者の顔となる場面が多いため、地域の方々と円滑に気持ちのよいコミュニケーションを取ることができ、また地域の事情をよく理解していることが重要なことから、近隣地域の在住者や東村山市に縁やゆかりが深い方などを積極的に採用する予定としております。
○19番(渡辺英子議員) この金額でこの方々を雇用できるということですよね。仕事も非常に複雑だし、大変なお仕事かなと思いますので、そこがきちんと、雇用が、安心して働いていただけるような雇用環境かどうかというところも見ていっていただければと思います。
③です。最初の3年間で公園全体の修繕、整備を行う予定となっていますが、この指定管理費に含まれる修繕の範囲を確認したいと思います。秋津公園の池が一部崩落していたり、廻田緑道の歩道なども非常に多額のお金がかかるということで、今まで保留されています。また、ナラ枯れ対策、土砂崩れなど、大規模な工事が必要となった場合の負担について伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者に含まれる修繕の範囲については、具体的には、まず1点目として、1公園施設、単位数量ごとに50万円─こちらは税込みになりますが─未満の施設補修・修繕、及び2点目として、1公園施設、単位数量ごとに130万円、こちらも税込みになりますが、これ未満の撤去工事、新設工事、これらについては指定管理者が実施することとしております。
ただし、新たな市立公園の設置や公園の大規模改修及び基幹改良に該当する場合には、市が費用を負担することとなります。そのため、土砂崩れなど大規模な工事が発生した場合や、議員御質疑の秋津公園の池であったり、あとは廻田緑道の歩道、このような大規模改修等については市で行う事業となります。またナラ枯れ対策については、その規模により指定管理者と市で協議を行い、その実施を決定していくことを考えております。
○19番(渡辺英子議員) 協定というか、契約の内容が確認したいなというところかなとは思いました、今お話を聞いていて。ここ修繕されないと、本当に市民が喜ぶような公園になかなかならないなと思っていますので。
3番、産学連携の活用です。さきの議員の答弁で、①については分かりましたので割愛して、②です。この小泉先生については、全ての公園サインで連携できるのかどうかということを確認したいと思います。公園サインで市民の方の受ける印象ってすごい大きく変わると思うので、ぜひお願いしたい。それで、特定公園施設のみなのか、全施設なのかというところを確認したいです。お願いします。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 小泉先生との連携につきましては、萩山公園における特定公園施設に限らず、萩山公園のサインの修繕や新設を行う際には、意匠を統一するために、連携させていただく予定と伺っております。また、萩山公園以外の公園においても連携予定と伺っているところでございます。
○19番(渡辺英子議員) 本当にデザインの力は非常に印象に影響するので、ぜひすばらしいサインになることを願っています。
4番、住民意見の吸い上げや周知について伺います。ホームページを立ち上げ、SNSも展開するとのことですが、意見や苦情、賛美と書いてありました。賛美の窓口設置の考え方を伺います。これまでみどりと公園課が担ってきた重要な業務であり、民間が担えるのか、市民の中に不安があります。伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公園利用者、市民の皆様からの意見要望に対応する窓口設置の体制といたしましては、公園管理事務所窓口における来所対応のほか、電話、メール等で受け付ける予定としております。
また、指定管理者が入ることによって、維持管理担当スタッフやイベント担当スタッフといった各所配置スタッフを通じた公園利用者・市民の皆様とのコミュニケーションも生まれるため、意見要望などの市民ニーズの把握は、従来よりも改善・充実すると期待しているところでございます。
公園スタッフ育成に関しましては、代表企業である株式会社日比谷アメニスの本社組織のサポート体制の下、計画的に研修を行い、効率的かつ効果的にスタッフ育成を行う予定でございます。また、指定管理制度に先行して導入している自治体から話を伺いますと、指定管理者に移行しても、やはり要望や苦情の大半は市に連絡が来るとのことでございますので、そのような際には、遅滞なく市と指定管理者で連携して対応してまいりたいと考えております。
○19番(渡辺英子議員) 安心しました。窓口が増えるという印象です。
5番、ボランティアの継続・育成について伺います。
①です。市民の潜在的な力を見つけ育てるボランティア育成の具体的な進め方を確認します。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 持続可能なボランティア協働の仕組みを構築するため、まず、ボランティア育成の取組として、ボランティア活動に関心のある市民の皆さんのニーズの把握、公園ボランティアの在り方の設計やルールづくり、ボランティア養成講座の実施といった段階を踏んで進めてまいります。
あわせて、公園実態調査の中で実施を予定している公園利活用に積極的な市民の発掘とワークショップの開催についても、ボランティアの育成につながるものと考えております。
また、ボランティア協働の仕組みづくり、ボランティア育成に関しましては、ボランティア協働による公園管理において、数多くの実績を有するNPOBirthに協力をいただき進めてまいります。
○19番(渡辺英子議員) 非常に期待できるところかなと思います。
②です。旧前川緑道など、委託費によって市民団体や自治体が担ってきた作業は継続するということが先ほど答弁で確認できましたが、アメニスJVの関わりはあるのか。よりよい作業など、アイデアの交換が望ましいと考えますが、いかがでしょうか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) さきに小林議員に御答弁申し上げましたとおり、旧前川緑道などの地域団体との委託契約については、契約金額だけではなく、契約内容についても従前の仕様書内容を継続していくと、指定管理者候補者からは伺っているところでございます。
このため維持管理に関する作業は継続して実施していただくことになりますが、作業実施に際しては、指定管理者候補者の代表団体である日比谷アメニスには、樹木医をはじめ造園関係の資格保有者が多く在籍していることから、指定管理者との連携だけではなく、それら専門的見地を有するスタッフが支援を行うことにより、よりよい植栽管理につながるものと期待しているところでございます。
○19番(渡辺英子議員) 本当にわくわくするなと思います。
3番です。せせらぎの郷多摩湖緑地のボランティア団体は、高齢化などがあって既に解散していますけれども、これまで丁寧な管理が行われてきました。今後どのように管理していくのか、少し資料にもあったんですが、確認させてください。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) これまで多摩湖緑地のボランティアにより実施してきた草刈りや枝打ち等の作業は、高齢化、少人数化に伴い継続するのが困難である旨の御相談がございまして、これを受け、市としても平成22年に締結した管理協定の継続が困難と判断し、双方協議の下、令和3年度末での協定解消に至ったものでございます。
今後につきましては、園内の下草や枯損木の処理、及び緑地境界の高木剪定については、これまでもボランティアとの協定とは別に、市が業務委託により実施しており、これを指定管理者が継続して実施することとなりますので、緑地の管理におけるボランティアの協定解消の影響は限定的と考えております。
しかし、都市計画緑地として開設をしておりますことからも、より多くの市民の皆様に御利用いただくことができるよう、御提案をいただいている自然観察イベントの実施や地域と連携した管理体制の構築などについて、指定管理者と協議を進めてまいりたいと考えております。
○19番(渡辺英子議員) ④です。先ほど頭出しされた公園のみならず、市内には公園ボランティア登録している団体が多くあります。中には、活動があまり活発でなかったり、消滅している団体もあったりすると思いますけれども、こうした潜在力の生かし方をどう捉えているでしょうか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公園におけるボランティア活動に関しましては、現在のところ約500名の方がボランティア登録されている状況となっております。そのため、今後、ボランティア登録されている方々には、令和4年7月から指定管理者による公園管理に移行する旨のお知らせを市よりお送りする予定としております。
その際、改めて現在の活動場所、活動状況等を把握させていただくとともに、併せてニーズ等に関しても把握させていただき、指定管理者と情報を共有していきたいと考えております。
また、指定管理者としては、公園実態調査の中でワークショップ等を開催し、その中できめ細かくニーズ等を把握することで、ボランティア協働の実現につなげていきたいと考えていると伺っております。
○19番(渡辺英子議員) 今ある力をどんどん生かしていっていただければなと思って、質疑しました。
6番、防災・減災の役目や、事故があった場合の責任の所在について伺います。
①です。再配備を考える際に、発災時の一時的な避難所としての公園の役割をどのように反映させていきますか。萩山公園のように大きなところを防災の強化した公園にするというのもとてもいいんですけれども、小さな仲よし公園が一時的に皆さんが逃げる場所と認識されていると思いますので、その点をぜひ伺いたいと思います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) まず、公園の活性化のためには、市民のニーズや施設の利用状況等を把握し、市立公園の機能再配置、公園施設の有効活用や再編、再整備を検討していくことが重要と考え、公園の実態調査を実施することを予定しております。
再整備を検討する際には、各公園の周辺住民の御意見を伺いながら、防災面における地域の中での公園の位置づけを明確にし、ニーズに基づく公園施設の導入やリニューアル等の検討、地域住民との連携による施設の運営、平常時における防災訓練の取組等を検討していきたいと考えております。
○19番(渡辺英子議員) そういった活動の中で、市民の防災力というか、向上も図られるんじゃないかと期待するところであります。
②です。資料には、事故の予防についてはたくさん記述があったんですけれども、もし事故があった場合、この責任の所在について伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公園で発生した事故につきましては、個々の事故によって責任の所在は異なると考えておりますが、基本的には、指定管理者も施設賠償責任保険に加入いたしますので、行政の代行者として指定管理者が対応するものと考えております。
また、リスク分担表においては、指定管理者の帰責事由による施設・設備等の劣化や損傷については指定管理者が負担するものとしており、それ以外の事由によるものに関しては市が負担するものとしております。結果的に裁判となる場合には、相手方が市を訴えるのか、指定管理者を訴えるのか、それとも連名で訴えるのかは、相手方の判断によるものと思われます。
いずれにいたしましても、事故の大小にかかわらず、事故があった場合には遅滞なく市に報告していただくこととなっております。
○19番(渡辺英子議員) 7番、ゾーニングとエリア区分・調査及び再整備の考えについて伺います。
①です。運動公園が拠点になりますが、体育施設、条例下にあるということがよく分かったんです。今までの答弁で分かったんですけれども、将来的に運動公園も指定管理下に置く考えがあるかどうか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) さきの小林議員に御答弁したとおりでございます。
○19番(渡辺英子議員) はっきり御答弁されていたかどうかはちょっと、そうですか、分かりました。
②です。ゾーニングする4エリアごとの公園の数、面積、エリア人口比の1人当たり公園面積を伺います。先ほど町丁目については分かったので、その面積とか人口比について伺いたいと思います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループから御提案いただきました市内4ブロック分けに関しましては、さきに小林議員に御答弁させていただいたとおりの町別区分けとなっております。このため、各ブロックのエリア別人口については、おおむねの人口を算出して御答弁させていただきます。
まず、1点目の秋津ブロックにつきましては、公園数が42か所、公園面積が3万3,574平方メートル、エリア人口比の1人当たりの公園面積としては1.02平方メートルになります。
2点目の運動公園ブロックにつきましては、公園数が43か所、公園面積が5万1,153平方メートル、エリア人口比の1人当たりの公園面積につきましては1.60平方メートルとなります。
3点目の北山公園ブロックにつきましては、公園数が41か所、公園面積が8万100平方メートル、エリア人口比の1人当たりの公園面積が2.31平方メートルとなります。
最後に、4点目の萩山公園ブロックにつきましては、公園数が43か所、公園面積が3万6,961平方メートル、エリア人口比の1人当たりの公園面積につきましては0.71平方メートルとなっております。
○19番(渡辺英子議員) ほかにも、年代的にもぜひ分析をしていただいて、それも今回の再構築の材料にもなると思いますので、ぜひお願いしたいと思います。公園の数で分けたんだなというのが確認できました。
③です。再整備時に、廃止は考えないというさっき御答弁あったんですけれども、増設はあり得るのかということを伺いたいと思います。今、出していただいた数字だと、やはりまだまだ公園、足りないんじゃないかと私は思っています。また、エリア機能配分の考えはあるのか。ボール遊びができる公園や砂遊びができる公園などが身近にあることが必要だと考えております。お伺いします。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公園の再整備に際しましては、公園の状況や実態調査を実施するとともに、指定管理者が実際に公園を管理運営しながら、公園と地域の潜在力の掘り起こしを行ってまいります。
それぞれの公園には特性があり、それは地域の特性と相互に関連し合っているものと考えておりまして、立地や面積、設置目的、施設の種類、自然環境、利用者の属性などの公園の特性と、土地利用の状況、アクセスなどの地域の特性、こちらの2つを市と指定管理者がお互いに把握・共有することで、公園づくりの方向性が明確になってくるものと考えております。
これらを踏まえ、公園の維持管理や活用についても協力してくれる市民を集め、地域住民と共に検討していきながら、公園の機能再配置や再整備を複数の公園単位もしくは地域単位で順次行うことで、効率的で効果的に実施することができ、最終的に費用対効果が高い市立公園の機能再配置・再整備を実施していきたいと考えております。
また、公園の機能再配置や再整備に際しては、公園そのものの増設、廃止ではなく、施設の増設、廃止を伴うものと考えており、議員御指摘のボール遊びができる公園であったり、砂遊びができる公園などについても、公園機能再配置や再整備の中で整理をしていきたいと考えております。
○19番(渡辺英子議員) ④です。調査で活用を予定しているとされていました360度カメラの設置については、十分な配慮が必要だと考えます。利用方針について協議をしたか確認します。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 360度カメラを使用した現地調査を含む公園実態調査に関しましては、公園実態調査業務委託という形で、年度ごとに支払われる指定管理料とは別に、別途、指定管理者との特命随意契約を想定しております。そのため、今後発注に向けて、設置、利用方針等について協議・検討してまいりたいと考えております。
また、検討に際しましては、総務省のカメラ画像利活用ガイドブックに示された指針に基づく公園利用者や周辺住民に向けた事前告知等も含め、公園利用者の皆様、周辺住民の皆様に十分配慮することを念頭に、発注時の仕様書を作成してまいりたいと考えております。
○19番(渡辺英子議員) 8番で、モニタリング・市や市民の監視機能について伺いたいと思います。
大変多様で複雑な事業の指定管理になること、また、公園の公共性から、モニタリングの在り方や市や市民の監視機能を再検討する必要があると思います。検討したか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 市は、指定管理者が管理運営の基準に適合しているかどうかを確認し、施設の安定的、継続的な管理運営を確保するために、管理業務の実績状況のモニタリング調査を実施してまいります。
モニタリング調査は、市が必要であると認めたときに実施する随時モニタリング、また、各年度の事業終了時に実施する定期モニタリング、また、今回の東村山市立公園の指定期間は10年間という長期にわたるため、そのほかに5年目を想定した中間モニタリングを実施することを予定しております。
中間モニタリングの調査につきましては、公園といった施設の性格上、評価委員会のほか、市民調査員や公園アドバイザー等による調査及び業務評価を実施することを検討しております。
○19番(渡辺英子議員) 1点再質疑したいんですけれども、モニタリングの項目についてはどのように検討されたでしょうか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 基本的には、現在市のほうで考えておりますモニタリングを基本ベースに考えておりまして、5年目の中間モニタリングをどうするのかというところは、今後詰めていきたいと考えております。
○19番(渡辺英子議員) 非常にすばらしい提案なんですよね。本当に資料を読んでいるとわくわくするような内容でして、これが実際に実行されるか、また着実に運用されるかというところをきちんと監視していくのが、市や私たち市民にとっても重要なことではないかなと思います。10年間だということもありますし、知らないうちに何かどんどん行われていくということがないように、とにかく情報の公開と、あとモニタリングの内容の充実、そして市民への公開というところは、ぜひ心がけて協定を結んでいただきたいなと考えております。
9番、総括して伺いたいと思います。
去る議会報告会におきまして、オンライン意見交換会を行いました。委員会別に行いまして、まちづくり環境委員会では、公園の未来ということで、市民の方に参加していただいて、闊達な意見の交換ができたんですけれども、その中にはやはり今回の公園の指定管理について、市がやり切れなくなった仕事を民間に投げるんだろうという意見がありました。でも、それに対して若い市民の方が、いやそうじゃないって。僕たちはずっと市といろいろなことで公園のことを語り合いながら、そうじゃない方向性に持っていくんだということを確認しているというふうに、市民の方が言ってくださったんですね。
国交省によれば、公園は、「経済成長、人口増加等を背景とし、緑とオープンスペースの量の整備を急ぐステージ」から、「社会の成熟化、市民の価値観の多様化、都市インフラの一定の整備等を背景とし、緑とオープンスペースが持つ多様性を、都市のため、地域のため、市民のために最大限引き出すことを重視するステージ」へと移行が求められているとありました。これを満たすための指定管理者の指定となったか、総括して伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 現在、169の市立公園の管理運営においては、長期的に見た維持管理費の抑制、公園施設の老朽化や樹木の老木・巨木の増加に伴う植生管理、利用されていない公園と公園施設の有効活用、多様な市民ニーズ、市民協働への対応など、多くの課題の解決が必要とされているところは先ほどから申し上げているとおりでございます。
現状において、安全管理を第一に、要望や苦情に対しては迅速かつ丁寧に対応し、市民協働を推進しながら適切な維持管理を行っているところではございますが、指定管理者制度を導入し、民間事業者のノウハウを活用することにより、これらの課題の解決を図れればと考えているところでございます。
指定管理者制度導入により期待される効果といたしましては、サービスの質の向上と行政経費の削減が挙げられます。サービスの質の向上に関しましては、公園施設等の適切な維持管理がなされるとともに、市民ニーズを踏まえた新たなサービスの提供などにより、市民サービスの向上が図れるものと考えております。
また、行政経費の削減に関しましては、指定管理期間、約9年9か月になりますが、これを市直営で管理した場合と、アメニス東村山市立公園グループが管理した場合について、人件費と公園管理運営費の合計額で比較いたしますと、先ほど申し上げたとおり3億675万1,000円のコストダウンとなります。
近年のコロナ禍において、公園の大切さを再認識していただきたいと考えておりまして、誰もが安心して利用いただけるよう、指定管理者の今まで培ってきた経験とノウハウを生かし、さらに多くの方に安心して公園を利用いただき、最終的には、本市の指定管理者制度導入における特色とした、1つの指定管理者に市立公園を同時に管理してもらうことで、スケールメリットを生かして、エリアマネジメントによるまちづくりの活性化、市民協働事業推進等の効果も期待できるものと考えております。
○議長(土方桂議員) 休憩します。
午前11時48分休憩
午後1時1分再開
○議長(土方桂議員) 再開します。
ほかに質疑ございませんか。24番、渡辺みのる議員。
○24番(渡辺みのる議員) 第6号について伺ってまいります。
大きな1点目として、公園管理を指定管理にする経緯について改めて伺いたいと思います。
1つ目、当市の公園の管理を指定管理者に行わせる理由を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) さきの小林議員の御答弁でも申し上げましたとおり、公園における指定管理者に期待することは、民間の能力とノウハウを活用して、市民との協働の推進、公園施設の有効活用と利便性の向上、利用者のニーズを踏まえた新たなサービスの提供などによる市民サービスの向上となります。
あらかじめ行政が定めた仕様書に沿って業務を行う委託業務とは異なり、指定管理となれば、行政が必要とするサービス水準を達成するための具体的な手法や実施手順は指定管理者に委ねることになりますので、指定管理者となった事業者が持つノウハウを生かし、自由な発想による工夫や改善が図られ、業務がよりよい、より効果的に行われるようになるものと考えております。
○24番(渡辺みのる議員) 改めて伺いたいんですけれども、この間、公園の管理については、市民の皆さん含め議会でも様々な意見が出たり、議論をしてきたりしました。そういう中で、人員の問題だったり予算の問題だったり、いろいろな問題があってできなかったことって多々あるというふうに思うんですよね。
6月の公園条例の改定のときに、私からも何度か繰り返し質疑をさせていただいたんですけれども、これまでの公園管理に関して、6月の時点では、適切に管理はやってきたけれども、多様な課題、様々な課題があるという、ちょっと矛盾するような御答弁があったと私は考えているんですけれども、その点について、これまでの公園管理は適切だったのかどうか、それが課題とどういうふうにリンクしていくのかというところを、もう少し御説明いただきたいと思います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 維持管理に関する課題につきましては、先ほどから答弁申し上げましているとおり、所管において適切になされているものと考えております。
ですが、一方で、その適切の範疇なんですけれども、予防保全の観点からと、あと対症療法的な観点、この2面がございまして、市で今行っているのは対症療法的な管理、これによって適切な維持管理ということで申し上げております。そうした中での適切な維持管理をしているということになります。
○24番(渡辺みのる議員) 私は予防管理も含めて適切にやられてきた、やられているべきだというふうに思うし、それもやはり公園管理、要は施設管理に関する重大な責任ではないかなというふうに思いますし、もう一つ伺いたいのは、先ほどの御説明で、民間の自由な発想で市民サービス等が向上するというお話があったと思うんですけれども、その自由な発想というのは具体的にどういうものですか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) こちらも先ほど答弁しましたとおり、例えば職員体制においては、繁忙期なり閑散期においては、職員定数にかかわらず自由に増減ができるであったりとか、あとは予算の配分においても、市のほうではその項目ごとに予算立てを組ませていただいておりますので、それ以上の予算措置が難しいと。それは、指定管理者になれば、その余った予算を別の維持管理に回せるとか、そういった自由な発想ですとかノウハウというものが活用できるものと考えております。
○24番(渡辺みのる議員) 職員体制については、これ、6月の議論でも若干申し上げましたけれども、やはり定員管理というものを見直して、公園管理に充てるために十分な職員を市で確保するということで解決ができるんじゃないかなというふうに思うし、予算についても、補正予算等が組めるわけですから、補正予算で対応することも考えられるし、緊急性のものがあるんだったら、予算流用とかね、これまでもやっていると思うんですけれども、そういうことで十分対応ができるのかなというふうに思うので、それが民間じゃなきゃできないというのは、ちょっと私は違うんじゃないかなというふうに思います。
②、複雑化するニーズということがこの間御説明されましたけれども、これは具体的に何でしょうか。また、管理運営に関する多くの課題、先ほど若干御説明ありましたけれども、これについても何か伺います。それらは指定管理者でなければ解決できないものなのかについて教えてください。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) まず、複雑化するニーズにつきましては、ボール遊びができる公園やドッグランのある公園等を設置してほしい、あとバーベキュー等各種イベントの開催や、公園施設をより有効活用できるようにしてほしいなどといった様々な要望、また公園施設等の適正な管理につきましても、多くの苦情、要望をいただいているところでございます。
次に、管理運営に係る多くの課題につきましては、さきに小林議員にも御答弁させていただきましたが、遊具等の公園施設の老朽化による修繕対応、樹木の老木・巨木の増加に伴う植生管理対応、利用されない公園と公園施設の有効活用、多様な市民ニーズ、市民協働への対応、これらなどが挙げられまして、このことの解決が必要とされております。
現状におきましては、安全管理を第一に迅速かつ丁寧に対応し、一部、市民協働事業も推進しながら、適切に維持管理を行っているところではございますが、多様化、複雑化する市民ニーズへの対応や課題の解決に向けて、指定管理者のこれまでの経験や実績に基づいたノウハウ等が活用されることにより、現在よりも、より価値の高い公園が形成されると判断しております。
それらは指定管理者でなければ解決できないものなのかという点でございますが、改めて申し上げますが、性能発注と中・長期にわたる業務期間による包括的な業務実施により、民間のノウハウを生かした公園運営全体の効率化が図られ、ひいては市民サービスの質の向上と行政の経費節減が図ることができる方法として、これらの課題は解決されていくものと考えております。
○24番(渡辺みのる議員) これね、先ほど小林議員だったかな、の御答弁であったところだと思う。性能発注と仕様発注の話ですけれども、これって、私ね、ちょっと素直に思うのは、確かに市が事業者に発注する場合は、基本的には、委託の場合は仕様発注、仕様で縛って、こういうことをやってくださいということで発注をされる。
指定管理の場合は、こういうことをやってくれればいいよというような、いわゆる、言ってしまえば、ざっくりとした大枠のところだけ決めて、細かいところは任せますよというようなところだと思うんですけれども、結局指定管理事業者が実際の業務をやる、例えば樹木の剪定であったり、そういうものというのは結局、仕様発注になると思うんですよ。事業者から事業者に発注するときですね。
指定管理事業者から、いわゆる下請さん、協力業者に発注するときは一緒になると思うので、それが理由になるというのが私はよく分からないんですけれども、もう少しちょっと、詳細に御説明いただけますか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) まず、仕様書による発注でございますが、こちらにおいては、やはり市の目的とする樹木等の管理において、そのとおりやっていただくということが第一になりまして、また、指定管理者においては、指定管理者の持っている知識ですとか、またノウハウ、こうしたものを加味しながら発注ができるものと考えております。
○24番(渡辺みのる議員) ここでこれほどつまずくとは思っていなかったんですけれども、その仕様発注ですね、その事業者がノウハウを活用するというのを駄目とは言っていないんですよ。言ってしまえば、市が仕様発注をする際にでも、樹木管理の剪定業者さん、造園業者さんだとか剪定業者さんにきちんと知識を聞きながら仕様をつくるということで、十分解決できる問題だというふうに思うんですよ、私はね。私はそれをやるための人員が少ないんじゃないかと、公園の担当所管の。そういうふうに私は考えているわけですよね。
先ほど市長がね、御説明あったけれども、市ができなかったことを丸投げするわけではないって。確かに仕様書を見れば丸投げではないとは思うんですけれども、本来、市がこれまでやってこなければいけなかったことを事業者が、市ができていなかった部分まで事業者にやりなさいと言っているようにしか私は感じられなかったんです、仕様書や業務水準書を見ても。それを、今までやってこなかったもの、本来できていてほしいものというものが、今の樹木の剪定に限って言ってもですよ、仕様書、後で仕様書、業務水準書の話はしますけれども、年に1回だとか、草刈りは年2回から4回だとかというふうに書いてありますけれども、それほど全ての公園に対して今までやってきていないと思うんですよ。
やれてきていない、やっていないというか、やれていないと言ったほうがいいのかな。そういうものを民間事業者が、ノウハウがあるからできるわけではないというふうに私は思うんですね。そのノウハウが、確かにその樹木の直接的な剪定だとか管理というのが、専門家じゃないと分からないというのはそのとおりだと思うので、きちんと市が専門家の意見を聞いて仕様書を作れば十分に対応できるというふうに私は思いますので、それが私は、これは指定管理じゃなきゃ、それが対応できないんだという理由には、私はならないというふうに感じます。
大きな2番にいきます。選定について何点か伺います。
①、各評価項目について、これらの項目を評価の対象とした理由と点数配分の根拠、選定委員会での協議の内容を詳細に伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) まず、第1回指定管理者候補者選定委員会及び第2回指定管理者候補者選定委員会において、様々な観点から各委員間で熟議が重ねられていく中で、指定管理者候補者選定委員会として評価項目と配点を決定したものでございます。
評価項目につきましては、募集要項でもお示しさせていただいている市立公園の機能と役割、市立公園の管理の運営基準、市立公園の管理の基本方針、指定管理者の評価基準の概要に加え、都市公園法における公募設置管理制度の趣旨や、公園実態調査の趣旨、公園管理事務所建設の趣旨等を勘案し、今回の公園管理に求められている抽象的な要素を具体化していくことで、各評価項目を設定したものでございます。
次に、点数配分につきましては、「公園施設等の維持管理、修繕・刷新の適切な対応について」の項目については、全ての公園管理において最も基本となる評価事項であること。「市民協働事業、地域連携事業推進のための取組み内容と積極性について」及び「公園の魅力向上、利便性の向上を図るための新たな市民サービスの提供について」の項目については、今回、市が指定管理者制度を導入するに当たって特色として挙げた事項であること。「収支計画の内容の的確性及び指定管理料の縮減について」の項目については、指定管理料の価格評価に関わる項目であり、市が定める指定管理者制度事務取扱要領において、一定以上の配点を行うことが求められている事項であること。これらを理由にして、相対的にほかの評価項目より重点評価されるような仕組みといたしたところでございます。
最後に、選定委員会での協議の内容についてでございますが、評価項目の設定や点数配分の重点評価については先ほど申し上げたとおりスムーズに合意形成が図られましたが、さらに細かい部分において熟議が重ねられ、特に誰がどう評価するのか、その評価の手法についてどうするのかという点で多くの議論が行われました。
具体的には、設定された評価項目を基に、各委員がそれぞれの立場から、それぞれの見地により総合評価を行うことによって採点する各委員の裁量による総合評価方式がよいのか、できるだけ全ての評価項目を定量的な基準とし、自動的に採点が行われるようにする定量的基準による算定方式がよいのか、価格評価に関する部分は基本的には定量的基準による算定方式を取るとしても、さらに順位評価の手法を採用するのか、提案価格の金額差に着目したゾーン評価手法によるべきかといったことが議論されました。
また、評価の基準をある程度細分化して、細分化した評価項目ごとに積み上げ方式による採点が可能となるような基準としてはどうか、評価項目ごとに参照すべき提案書の該当箇所を統一してはどうか等、選定委員ごとに評価のぶれが出ないような仕組みとすべきではないか等の議論もなされたところでございます。
そのほか、財務状況健全性判断やPark-PFI事業の収支計画については、税理士資格を持つ選定委員に判断を委ねたほうがよいのではないかといったことも議論されました。
○24番(渡辺みのる議員) ②です。公園指定管理業務仕様書及び維持管理業務水準書が提示されていますけれども、これは何を基準に、いつ作成したのか教えてください。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公園指定管理業務仕様書及び維持管理業務水準書につきましては、植栽地管理面、施設管理面における市立公園の公園管理につきまして、指定管理者が実施する指定管理者業務に関して、市が要求する水準の下限を示したものでございます。
設定しました水準につきましては、これまで市の直営及び委託で実施してきた公園管理業務の実績から、公園利用者が安全で快適に公園を利用する上で最低限必要な維持管理の管理項目を明らかにし、各管理項目における管理頻度等を設定したものでございます。また、東京都や他自治体の指定管理者共通仕様書及び水準書等を参考にし、作成したところでございます。
作成時期につきましては、令和3年度に入りましてから検討を始め、令和3年8月26日に開催されました第1回東村山市立公園指定管理者候補者選定委員会におきまして、公園指定管理業務仕様書及び維持管理業務水準書の案をお示しし、その際にいただいた御意見を反映させたものを、令和3年9月21日に開催されました第2回東村山市立公園指定管理者候補者選定委員会をおきまして決定したものとなります。
○24番(渡辺みのる議員) 先ほども若干触れましたけれども、下草の管理だとか、あと遊具の点検だとか、あと北山公園とか、そういうところの管理の水準だとか、いろいろ細かく示されているわけですよね。私は、これは本来、市の管理マニュアルとして整備されておくべきものだったというふうに考えているんですけれども、これに準じたものというのはあったんですかね。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) マニュアルとしてはございませんが、例年管理している中で積み上げてきた見地等を基にして今まで維持管理をしていたものでございまして、それをまとめたものが今回の水準書等になります。
○24番(渡辺みのる議員) 施設を管理するに当たって、一定のマニュアルというのは、私は必要だったんじゃないかなというふうに思います。もちろん長年やってきた方の経験というのは大事なものだというふうに思うんですけれども、やはり市の職員さんって、異動もあるし、ほかの部署に行く可能性も十分考えられていて、その経験がきちんと、やはり経験だけで継承していくというのは、なかなか難しいものだというふうに思うんですよね。
そういうことが積み重なって、なかなか維持管理の水準というのが、私はね、今、市がやっている、職員さん頑張っていらっしゃると思うんだけれども、なかなかこの水準に達しているかといったら、ちょっと厳しいんじゃないかなというふうに感じるのは、そういうところもあったんじゃないかなというふうに思うんです。
なので、この指定管理に向けて策定をしたんだろうなという予想はついたんですけれども、その予想がついた反面、ちょっと残念だなというふうに感じたところです。
次、③は先ほどお示しがあったので飛ばします。結構です。大きな3番にいきます。事業者の提案について何点か伺います。
①、2番の管理運営業務に関する事業計画について。
(1)3の3番「接遇及び意見・要望等に対する取り扱い方法・体制」ということで、事業者さんから、「統括責任者が責任をもち、預かった意見等の「緊急性」「公益性」「市との協議の必要性」を判断し」というふうにあるんですけれども、指定管理の事業者の職員さんがこれを判断すべきことなのかということに私は疑問を持っています。市としてどのように考えているのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公園利用者等の意見・要望等をどこまで指定管理者の内部で処理し、どこまで市に報告・相談するかについては、行政の代行として公園管理をお任せする以上、指定管理者の重要な役割だと考えております。一方で、指定管理者に都合の悪い公園利用者等の意見・要望等を隠蔽するようなことは絶対に避けなければならないと考えております。そのため、指定管理者の統括責任者には、その点について適切に判断できる人材の配置が必要であると考えております。
このことからも、事業計画書の実施体制の中で、配置予定の統括責任者の経歴を明記していただいているほか、プレゼンテーション審査の際も出席していただいているなど、その人員配置については重要視したところでございます。
また、提案書では、毎月、施設に寄せられた苦情・要望を一覧にして市に提出し、状況を報告することとしておりますし、指定管理者が対処した事案についても事後報告することとしておりますので、特段問題があるとは受け止めておりません。
○24番(渡辺みのる議員) 市民から来た意見を一覧にして、対処したものも含めて全部報告させるというふうにおっしゃいましたけれども、それが全部だということを誰がどうやって判断するんですか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 基本的には、お互いの信頼関係の中で業務を進めていくべきものだと考えておりまして、指定管理者がつくったものについては全てだというふうに認識しております。
○24番(渡辺みのる議員) これ、6月の議案のときにも、条例のときにも申し上げましたけれども、やはりその窓口が業者になるということが、やはり一番の大きな問題ではないかなというふうに私は思っていて、そこにやはり市が絡む、関わる余地がない、ないわけではないけれども、少なくなるということが、やはり大きな疑問の一つだなというふうに私は感じています。
(2)6番の「公園の魅力・利便性向上と市民サービスの向上」のところで、③、公園の設置目的に適合する、地域のニーズを酌み取った自主事業を数多く実施するというふうに書いてある一方、規模の大きい公園のみを対象としたイベントありきの計画になっているんじゃないかなというふうに私は感じています。
市民、私は、とりわけ公園を多く利用する子供たちが望んでいることは、自由にいつでも遊ぶことのできる公園だというふうに考えていますけれども、市としてどのように考えているのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 本指定管理者候補者の自主事業に関する基本方針といたしましては、市立公園の魅力を向上させ、利用者満足度を高めるための手段として自主事業を行うとしておりまして、今回、新たに指定管理者制度を導入し、当初は比較的規模の大きい公園で自主事業を行うことで、公園の魅力が向上し、公園利用者の増加が見込まれると考えております。その後、その公園のイメージアップ効果が近隣の小中規模公園に広がり、地域のにぎわい創出につながるものと考えております。
公園によって地域ににぎわいが生まれ、併せて指定管理者の日常の巡回等をきっかけとして、指定管理者と地域の良好な関係性が築かれ、地域の特性に見合った公園ごとの利用に関するルールづくりなども進むものと考えており、このことは結果として、子供たちが自由に遊ぶことができる公園づくりにつながるものと考えております。
○24番(渡辺みのる議員) 先ほどありましたけれども、ボール遊びのことに関してもそうですし、やはり、いつ、この日にボール遊べるよという指定をされるわけではなくて、そういうのじゃなくて、やはり子供たちが求めているのは、いつ行ってもボールで遊べるだとか、そういう公園が必要だというふうに子供たちは感じているんじゃないかなというふうに思うし、私も子育てをする立場として同じように感じているわけですよ。
そういう公園をどういうふうにつくっていくのかというところが、やはり問われているんじゃないかなというふうに思うんですけれども、この事業者の提案から私は読み取れない。市はどういうふうに考えていますか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 自由に遊べる公園ということなんですが、基本的に自由なんですけれども、特にボール遊びなどについては、やれる場所がなかなか限られてくるということもございますので、今後3年間にわたって行う公園実態調査によって、地域住民の意見も伺いながら、そういった常設型の公園ができるのかどうかというところは検討してまいりたいと考えております。
○24番(渡辺みのる議員) 指定管理かどうかというところとはちょっとずれてしまったので、②にいきます。大きな3番の実施体制・収支計画のところで、人員配置計画ですね。(4)人員配置等の基本的な考え方で人員配置が示されていますけれども、このような人員配置になった理由を事業者はどういうふうに説明しているのか。また、市としてこの人員配置が適正だというふうに考えているのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今回提案されている人員配置計画につきましては、指定管理候補者がこれまで指定管理者として公園の管理運営を行い培ってきた豊富な経験と実績を踏まえ、必要と見込まれる人数を過不足なく配置する計画として提案されたものと考えております。
市といたしましては提案書の中の管理業務に関する基本事項、管理業務に関する事業計画等と人員配置計画を照らし合わせた結果、十分に業務を遂行できる体制を取っていると判断させていただいたものでございます。
○24番(渡辺みのる議員) 業者が提案した内容に対して、これで十分なんじゃないかという話だと思うんですけれども、市の今169ある公園の維持管理を行っていく上で、何人ぐらいが適正だろうなというところというのは、市はなかったんですかね。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今回、指定管理者に制度を検討する中で、何人体制だったらできるのかということで、これ、人件費の算出する部分において検討したところ、常勤で4人、それと非常勤で8人、合計12人で体制が組めるんじゃないかと、市のほうはこのように考えたところでございます。
○24番(渡辺みのる議員) その人数が今の公園課の職員にいれば、市でもできたということですよね。もうちょっと必要なのかもしれないし、必要ないかもしれないし、柔軟に動ける、機敏に動けるという話がありましたけれども、公園にも私は、道路でいうところの維持補修係だとか、学校でいうところの環境整備係みたいな、そういう部署が私はあってもいいんじゃないかなというふうに思っていました。
③にいきます。4番の公園実態調査の取組で、本件業務の実施に係る基本的な考え方で、公園の在り方を最適化することが必要、重複していたり市民ニーズに合わなくなった機能について統廃合を行う等を提示されていますけれども、このようなことも指定管理事業者に検討させるのかどうか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公園実態調査につきましては、指定管理者が市立公園を実際に管理運営しながら、それぞれの公園と地域の特性を把握し、各公園で市民や地域団体と協働事業等を推進する中で、市民ニーズ等を捉え、公園の在り方を整理し、市立公園の機能再配置や公園施設の有効活用、公園施設のリニューアルや再編・再整備に向けた計画を作成し、取りまとめることを目的としております。
実際に市立公園の管理運営を実行していく中で、指定管理者が計画を策定していくことが有効であると判断し、公園の再編・再整備等の計画を含めた公園実態調査の結果を踏まえて、地域住民と指定管理者、市の3者で協議・連携を図り、公園施設の修繕や補修、再整備を実行していくことが望ましいとは考えております。
○24番(渡辺みのる議員) 最終的に3者で検討するというふうにお話がありましたけれども、実態調査を行う事業者がこういう内容を提示しているということで、恣意的な調査になりかねるという危険性ってあるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、どう考えますか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) これは、実態調査につきましては、指定管理業務の中でやるのではなく、市が仕様書を作って発注して、調査をしてもらうと。こういった業務になりますので、特段恣意的なものになるとは考えておりません。
○24番(渡辺みのる議員) 大きな4番にいきます。市の関わりについて伺います。ちょっと時間がないので、③だけ伺いますね。市長に最後に伺いたいと思います。
市として市立公園をどのように配置・整備し、市民が自由に利用できる公園としていくための方向性を検討していくためには、市職員が直接、公園の実態を把握し、市民の声を聞くことが必要だと私たちは考えています。指定管理者に管理運営を任せることにより、公共施設である公園の市としての責任が希薄になるというふうに考えますが、市長の見解を伺います。
○市長(渡部尚君) 公園実態調査に関しましては、指定管理者の行う業務となってございますが、その業務につきましては、指定管理とは別枠で、指定管理者と特命の随意契約を締結し実施する委託事業を想定いたしております。そのため、この業務執行に関しましては、指定管理者から業務仕様の提案はいただきますけれども、市としてもその使用内容についてはしっかりと吟味をし、委託契約を締結していく予定でございます。
また、公園実態調査の中で、公園利用者や地域住民との間で、公園の在り方や抱える課題等について認識を共有する場として懇談会等を開催する予定でございまして、市としても随時懇談会に出席し、直接、公園利用者や地域住民の声を聞いていくことを想定いたしております。
このように今後の市立公園の配置整備につきましては、公園利用者であります市民・地域住民、それから指定管理者、市の3者で協議・連携を図り、協働して進めてまいりますので、公園への市としての責任が希薄になるとは考えてございません。
○議長(土方桂議員) ほかに質疑ございませんか。3番、朝木直子議員。
○3番(朝木直子議員) 議案第6号、市立公園の指定管理者の指定について、これまでかなり答弁がありましたが、一応通告どおりに伺っていきます。
1番目です。今回の指定管理者選定において、その前提となる基本的な考え方という意味で、公園の管理における指定管理者導入について、以下伺います。
1番目は割愛します。2番目です。東京都内で、指定管理者制度による包括管理をしている自治体について、議案資料のほかに、例えば2022年度から導入予定の自治体等あればお伺いいたします。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 東京都内で市立公園の指定管理者制度による包括管理を行っている自治体について、独自で調べさせていただいたところ、まず東京都の都立公園をはじめ、市においては八王子市、三鷹市、町田市、日野市、国分寺市、国立市、多摩市、稲城市、西東京市の9市が実施しております。
また、23区におきましては、港区、新宿区、文京区、渋谷区、中野区、豊島区、板橋区、練馬区、葛飾区となっております。
○3番(朝木直子議員) これはもう先行して包括管理をしている自治体ということで、2022年度の分は含まれていないという理解でよろしいですか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 独自で調査したところ、令和3年度から実施している自治体はございませんでした。(不規則発言あり)令和4年度においては東村山市のみでございます。
○3番(朝木直子議員) それで、先行して指定管理者制度による包括管理を公園で行っている自治体において、課題というのはどのようなものが出ているのか、把握していればお伺いいたします。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) こちらも改めて先行している市区に確認したところによりますと、「指定管理期間が5年では事業者による効率的な事業展開が望まれない」ですとか、「公園を指定管理者が管理していることを市民に十分周知されておらず、要望や苦情につきましては引き続き市に連絡が入る」「指定管理制度導入に合わせて職員数を減員としましたが、モニタリング業務の新規追加業務や、小まめな連絡調整等の業務増もあり、職員を減らし過ぎた」などの課題を伺っております。
○3番(朝木直子議員) 今の件については、ほかのところでまた伺いますけれども、次にいきます。
4番です。当市における公園の指定管理者制度導入について、議案資料の2ページの「特色」のところですけれども、①市内全域の市立公園の統一的な維持管理が期待される、②エリアマネジメントの展開が期待される、③市民協働事業の推進、これらについて、現状の直営管理での評価はどのようなものなのか伺います。また、これらについて指定管理者制度に移行した場合に期待される具体的な効果を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 先ほど小林議員に御答弁したとおりとなります。
○3番(朝木直子議員) それで、この評価について、例えば、今直営で、今後ですね、民間事業者、指定管理者に期待する効果が直営では難しいというふうに考える理由について伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 先ほど渡辺みのる議員にも御答弁したとおり、まず職員の人員配置計画というものがございますので、自由に職員数を増やすことができないであったりとか、あとは予算の配分についても、そう簡単に流用して対応するとか、そういったことが現状では難しいと考えております。
○3番(朝木直子議員) 普通に考えて、予算という今お話もありましたけれども、民間事業者とどこが違うのかというかね。今の御答弁で、これで直営ではちょっと、管理、高評価の管理が、評価される管理ができないよという理由には、ちょっと具体的な御説明に欠けると思うのですが、その点分かりやすく御答弁いただけますか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) すみません、言葉がちょっと足りなかったみたいなので。やはり指定管理者に移行しますと、その指定管理者の自主事業などによる収益事業が上げられると。その収益事業においては今回、約8割が公園の管理経費等に回していただけるということで、公園管理経費の減額が期待できるもの。
それと、あと地域連携事業でございまして、市も一定程度のノウハウは持っているんですけれども、なかなか今やっている熊野公園であったり大岱稲荷であったり、そうしたところの実績があるんですけれども、それ以上の動作がないものですから、他公園に展開できないですとか、さらによくしようというところのノウハウがないものですから、そこは指定管理者になれば、今まで実績のある指定管理者の中で、さらに発展ができるものと考えております。
○3番(朝木直子議員) ちょっとくどいようですけれども、大体この指定管理者導入の議案のときには、お題目のように民間のノウハウと知識という言葉が出てくるんですけれども、今こういう情報社会の中で、どうして民間のノウハウとか知識というものを行政に効果的に取り込んで事業展開できないのかなと思うんですよ。そこのところはどういうお考えでいらっしゃいますか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 確かに民間のノウハウ等があるかと思うんですけれども、それを取り入れる職員体制であったり、職員の能力にはあまり関係がないと思うんですけれども、やはり人員体制であったり、そこら辺が課題になっているものだと考えております。
ただ、一方的にそれを解決するからといって職員を増するということになると、庁内全体の課題に対して増もしていかなければならないと考えておりますので、行政経営を考えた上では、そこは、適切な職員配置によって公園管理を行い、できる部分は民間にお願いすると。こういったところで指定管理者制度を活用するものでございます。
○3番(朝木直子議員) ちょっと、マスクのせいだと思うんですが、一部聞き取りづらいところがあったので、かみ合わなかったら、ごめんなさい。
今、職員の能力ではないと思いますけれどもというふうなお話ありましたけれども、市民から見ると、二言目には民間のノウハウと知識という話になると、うちの職員は能力ないのというふうに、実際そういう声が聞こえてくるんですよね。
それで、昔はどうだったという話をさせていただくと、結構昔の職員って本当に、例えば公園にしても何にしても、専門知識をすごく持っていて、オタク的にね。民間の業者が聞きに来るような職員さんもいたわけで、何かできない、ちょっと職員の手に余るから民間業者に委託をしようというふうな発想自体が私はどうかと思っていて、やはり行政の質を上げていくという意味で、民間に負けないノウハウを構築する力はあるんじゃないかと思うんですよね、私は。
特にこれだけ今、情報社会ですから、どうしてそれができないのかなというのは、私はいつも歯がゆい思いをしていて、やはり職員のモチベーションとか、そういうことを考えても、民間に負けない行政をつくっていくという、そういう発想はないんでしょうかね。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 逆に今回、指定管理者にすることによって、逆に職員がその指定管理者から様々なノウハウを受け取ることができるものと期待しております。今後も指定管理者は続けていくと考えられますが、それによって相乗効果をより上げていきたいと考えております。
○3番(朝木直子議員) この議論をしていたら4分になってしまったので、次にいきます。5番目です。直営から指定管理者制度に移行した場合の単年度での事業費の比較を伺います。そのうち人件費は幾らなのか伺います。先ほど一定の一部答弁がありましたが、再度伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 直営から指定管理者制度に移行した場合の事業費の比較については、人件費と維持管理経費に着目して事業費を算出し比較することで御答弁をさせていただきます。
こちらは、さきに小林議員に御答弁させていただきましたとおり、指定管理期間を直営で管理した場合の事業費は21億8,394万3,000円となります。また、アメニス東村山市立公園グループの収支計画における同条件で事業費を算出いたしますと18億7,719万2,000円でございまして、この差が3億675万1,000円となります。また、そのうち、それぞれの人件費につきましては、直営管理では5億4,906万円、指定管理が4億6,098万4,000円となります。
○3番(朝木直子議員) この事業費ですけれども、指定管理者から損益計算表等、これは提出されるのかどうか伺います。
○議長(土方桂議員) 休憩します。
午後1時50分休憩
午後1時51分再開
○議長(土方桂議員) 再開します。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 損益計算書については提出されるものと認識しております。
○3番(朝木直子議員) この損益計算表等、バランスシート等は、これは情報公開を取れば市民にも公表される文書だという認識でよろしいですか。
○議長(土方桂議員) 休憩します。
午後1時52分休憩
午後1時53分再開
○議長(土方桂議員) 再開します。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 情報公開の対象文書となります。
○3番(朝木直子議員) (6)は分かりました。結構です。次、プロポーザルの審査について、以下伺います。
1番目として、評価項目と配点はどのように決められたのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 評価項目と配点はどのような経過で決定されたのかにつきましては、さきに渡辺みのる議員に御答弁したとおりでございます。
次に、大項目5つをこのようにした理由につきましては、基本的には、東村山市立公園条例第37条の3第2項各号の基準を具体化したことによります。
大項目1は東村山市立公園条例第37条の3第2項第5号を、大項目2は東村山市立公園条例第37条の3第2項第3号と第4号を、大項目3は東村山市立公園条例第37条の3第2項第1号と第2号を、大項目4は東村山市立公園条例第37条の3第2項第5号を、大項目5は東村山市立公園条例第37条の3第2項第5号を、それぞれ具体化したものになります。
また、この条例に定められた基準のさらなる具体化のため、募集要項でもお示しさせていただいている市立公園の機能と役割、市立公園の管理の運営基準、市立公園の管理の基本方針、指定管理者の評価基準の概要に加え、都市公園法における公募設置管理制度の趣旨や公園実態調査の趣旨、公園管理事務所建設の趣旨等を勘案し、今回の公園管理に求められている抽象的な要素を具体化していくことで各評価項目を設定いたしました。
次に、点数配分につきましては、1点目として「公園施設等の維持管理、修繕・刷新の適切な対応について」の項目については、全ての公園管理において最も基本となる評価事項であること。2点目として「市民協働事業、地域連携事業推進のための取組み内容と積極性について」及び「公園の魅力向上、利便性の向上を図るための新たな市民サービスの提供について」の項目については、今回、市が指定管理者制度を導入するに当たって特色として挙げた事項であること。3点目として「収支計画の内容の的確性及び指定管理料の縮減について」の項目については、指定管理料の価格評価に関わる項目であり、市が定める指定管理者制度事務取扱要領において、一定以上の配点を行うことが求められている事項であること。これらを理由に、相対的にほかの評価項目よりも重点評価されるような仕組みといたしたところでございます。
○3番(朝木直子議員) よく分かりました。次にいきます。自主事業の評価項目は320点と高配点となっておりますが、提案された内容は契約として確実に実現する事業なのか伺います。また、当該項目の各評価点について、客観的に説明できる理由があるのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者が応募時に行った自主事業の提案については、その内容が評価されて、指定管理者として選定されているという事実が非常に重要かと思いますので、指定管理者を監督する立場の市といたしましては、原則提案のあった全ての自主事業の実施に努めるよう協議・交渉を重ねてまいります。
次に、自主事業の評価配点については、最終的には各選定委員の立場や知見を基にした総合評価による採点という形にはなりますが、その評価に当たっては、客観的な評価要素を基にして評価しているものと考えております。
○3番(朝木直子議員) この自主事業の評価については、ほかの指定管理者の議案のときにも申し上げたと思うんですが、確実に実現するかどうか分からないという事業に、配点というか、配点すること自体どうなのかなというふうに思っているんですね。今もやはり伺うと、これは契約の中に入るものではなくて、これから協議・交渉して実現に努めるという程度のものに、ここまで高い配点をするということ自体はどうなんでしょうかね。そこのあたりはそういう議論はなかったですか、前回も同じ指摘をしたと思いますが。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) まず自主事業とはというところから始めますと、指定管理者の自己の責任と費用により当該公の施設を使用して実施する事業で、当該公の施設の利用促進、市民サービスの向上を目的として行われるものと理解されています。
このことから、指定管理者が実施する自主事業については、その事業経費を市から支払われる指定管理料で捻出することは認められておりません。また、今回の募集では、自主事業で上がった収入を指定管理料に充当することを前提とした指定管理料の減額提案も認めていないことから、経費の面だけではなく、収入の面においても完全に指定管理料とは切り離されたものとして理解される仕組みとなっております。
こうしたことを前提に、今回、指定管理者候補者から提案された自主事業の実施の責任について申し上げますと、市が負う責務である指定管理料の支払い債務と指定管理者が行う自主事業実施債務が双務関係に立たないことから、この指定管理者の自主事業実施責任については、法的拘束力を伴った契約責任と解釈することは困難な面があると思います。
そうすると、ここでいう指定管理者の自主事業実施責任については、法的な契約責任ではなく、企業の政治的・社会的責任と理解されることとなります。この政治的・社会的責任とは、例えば選挙時における政治家の選挙公約の実行責任と類似しているかと思いますが、提案内容を評価され選定されている以上、提案内容の実行を政治的・社会的に要求される一方で、極論としては、仮に実行できなくても、損害賠償責任等の法的責任を負うものではないということになります。言い換えれば、政治家や指定管理者は、次の選挙時においてですとか、指定管理選定時に再選されないという形で責任となります。
とはいえ、指定管理者が応募時に行った自主事業の提案については、その内容が評価されて指定管理者として選定されているという事実が非常に重要かと思いますので、指定管理者を監督する立場の市といたしましては、原則、提案のあった全ての自主事業の実施に努めるよう協議・交渉を重ねてまいりますし、今回の特色である自主事業による公園からの魅力向上、これについては特色として位置づけておりますので、それなりの点数配分としたところでございます。
○3番(朝木直子議員) 選挙のときの公約に例えていただいて、非常に分かりやすいといえば分かりやすいですけれども、つまり契約に入らないということは、この指定管理の、この包括指定管理には、絶対的に必要ではない部分ですよね。確かに利用促進という意味で、ドッグランとかいろいろなこと書いてありますけれども、それはそれでいいんです。だけど、これは参考にはするけれども、結構高い得点じゃないですか。三百何十点でしたっけ。結構高い得点が配点されているという意味では、ちょっと私はこれ、配点、高過ぎるのではないかと思います。
これがきちんと契約に盛り込まれるのであれば、それは一定の配点をして評価するというのは分かりますけれども、次のときに再選されないというお話ありましたけれども、でも政治家だって選んじゃって、本当にしょうもない人を選んじゃったら、ひどい目に遭うのは市民なわけで、それ、次に落としたからって、あまり意味がないんですよ、そこは。なので大きい損失になりますよね、ひどい議員を選ぶと。なので、そういう意味で、私はちょっと配点高いのではないかと思います。
すみません。1分になっちゃったので、次にいきます。防災の関係にいきます。(4)にいきます。市立公園は災害時には避難場所等、重要な役割を果たす施設だが、災害事業の観点からの評価はどのように取り入れられているのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 事業者による事業計画において、事件及び自然災害を未然に防ぐための防犯対策、防災対策は十分かといった評価の視点を評価項目の中に設定し、プロポーザル審査を実施いたしたところでございます。
指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループにおきましては、予防対策、緊急時対応、復旧対応の3段階で危機管理を行う災害管理型リスクマネジメントの考えの下、災害発生時における震災の規模や時間帯に応じた初動対応、体制の確立、市や防災関連機関との情報連絡体制の確立、防災用品の使用方法等を定めた緊急時対応マニュアルを整備し、これを活用しての訓練の実施、園内で発生した冠水、土砂流出等の気象災害の被害状況を蓄積した気象災害発生前の重点点検や、事故の未然防止に役立つハザードマップの作成等の提案がございました。
また、萩山公園における災害時のいっとき集合場所の機能強化としては、既存建物を改修した施設におけるまきストーブ及びWi-Fiの設置、園内数か所に災害救助ベンダー対応の自動販売機を設置することを提案していただいております。
災害発生時におきましては、市が定める東村山市地域防災計画等の市の防災計画に基づき、指定管理者も市の行う災害活動を実施することになりますが、指定管理者候補者の提案内容を実施することにより、災害発生時における公園利用者の安全の確保、避難場所としての地域住民の誘導・対応、公園施設の復旧対応等がより確実になることが期待されるといった点において、市立公園が災害時に寄与する施設として役割が実行できるものと考えております。
○3番(朝木直子議員) そこで伺いたいんですが、災害発生時、その管理主体というのは、その指定管理者になるのでしょうか。市と具体的な協定等を結ぶのかどうか、そこも伺いたいと思います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 基本的には指定管理者が管理者となって対応するものと考えておりますが、市もなるべくそこは関わっていきたいなと考えております。
○3番(朝木直子議員) 災害発生時に市民の命を守るというところで、これは指定管理者が管理主体になるというのは、私は大きな問題だと思います。避難所運営とか公園内の災害対応について、責任の所在というのは、そうすると同じように指定管理者になりますか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) ケースによっていろいろ違うと思うんですけれども、例えば災害によって倒木をしてしまったとか、そういったケースにおいては、まずは第一に指定管理者が迅速に動くということになります。その費用については、別途交渉ということになってくるかと思います。(「責任の所在と聞いているので、ケースによって責任の所在が、責任が全部違うということ、そういう意味で答弁していますか」と呼ぶ者あり)
○議長(土方桂議員) 休憩します。
午後2時7分休憩
午後2時8分再開
○議長(土方桂議員) 再開します。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今言われた責任の所在ということでございますが、そのケースケースによって違うのかなと考えております。例えば、何と申し上げたらいいのかなんですけれども、自然災害による責任の所在ということであれば、それはどのような自然災害で責任が生じるのかということもありますが、それはケースケースで責任の所在があるものと考えております。(不規則発言あり)
○3番(朝木直子議員) 伺っているのは、例えば地震の場合等ですけれども、避難所運営とか、それから公園内の災害対応、いろいろな拠点、防災拠点になりますよね、災害のときには。その場合の責任の所在というのはどこになるのかというのを伺いたいんです。結構混沌としてくるので、やはり責任の所在というのが明らかでないと混乱しますよね。そこで伺っています。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 災害時においては、いっとき避難場所として機能を果たす公園でございますが、最終的な責任の所在については市にあるものと考えております。
○3番(朝木直子議員) 災害時については協定等でそういうことを、きちんと明文化されたものを交わすということでよろしいですか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今後、協定を交わす際には、災害時においての対応マニュアル、こうしたものを提示していただきながら協定を結んでいきたいと考えております。
○3番(朝木直子議員) 市民は当然こういうときには行政が守ってくれるというふうに思っていると思うので、そこのところはきちんとした対応をお願いしたいと思います。
○議長(土方桂議員) ほかに質疑ございませんか。4番、藤田まさみ議員。
○4番(藤田まさみ議員) 議案第6号について伺ってまいります。
1番は割愛します。2番です。Park-PFIについて。
①、候補者の事業計画によると、Park-PFIを導入するのは萩山公園のみなのか、あるいは南台公園やそれ以外も計画しているのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) さきに小林議員に御答弁させていただいたとおりでございます。
○4番(藤田まさみ議員) 萩山公園のみということだったでしょうか。すみません、ちゃんと聞いていなくて。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) Park-PFI事業については萩山公園のみとなります。
○4番(藤田まさみ議員) ②です。候補者の事業計画によると、萩山公園のうち既開設公園では令和4年度内に収益施設の営業開始を希望しているが、現時点の見通しとしてこれは可能なのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 萩山公園のうち萩山町2丁目地内の既開設公園における公募対象公園施設に関しては、基本的には令和6年度夏からの営業開始を予定しているとのことでございますが、建築確認申請等に関する建築指導事務所との協議、並行して市との公募設置等計画の認定に関する協議が調った際には、早期に営業を開始したい旨伺っておりまして、見通しとしては、可能性はあるのかなと認識しているところでございます。
○4番(藤田まさみ議員) その令和4年度内にでも急いで設置したいという収益施設は、具体的にプランがあるのでしょうか。あるとしたらどのようなものでしょうか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 提案いただいているのは、「公園びらき装置」と呼ばれている舎庫であったり無人販売機であったり、そうしたものと想定しております。
○4番(藤田まさみ議員) その「公園びらき装置」のようなもの、無人販売所、自販機みたいなものということなので、それほど大がかりな収益施設ではないということでよろしいですか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 都内で行っている収益施設などとは違って、ちょっと小ぶりなのかなと認識しているところでございます。
○4番(藤田まさみ議員) 分かりました。大規模なものだったら、やはり急いでつくるのではなくて、事前に市民ニーズとか、ちゃんと調査してからつくるべきかなと思ったので、ちょっと確認させていただきました。
③です。本指定管理は10年契約であるが、候補者は事業計画で20年間の土地使用料を提案しているのはなぜか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今回の公募では、まず1点目として、指定管理者制度による市立公園の指定管理者としての管理運営事業と、もう一点目としては、公募設置管理制度、いわゆるPark-PFIによる公募対象公園施設等の整備、管理運営事業の両方の事業を行う1事業者を選定しております。
このように地方自治法に基づく指定管理者制度と、都市公園法に基づく公募設置管理制度を両方同時に運用していく関係で、議員御指摘の期間の差異が出ているものでございます。
具体的には、当市の市立公園における指定管理期間については、東村山市立公園条例第37条の4において10年となっておりますが、Park-PFI事業における公募設置等計画の期間については、都市公園法第5条の2第5項において最長20年と規定されております。
したがいまして、Park-PFI事業の実施に伴って生じる土地の使用料の価格提案についても、その期間は20年となっているものでございます。
○4番(藤田まさみ議員) 法の立てつけ上20年、Park-PFIのほうは20年で提案しているけれども、必ずしも、だからその部分は20年を前提にしているとか、そういうわけではないということですか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公募設置管理制度においては、まず10年間やっていただいて、その後、再度もう10年やりたいという申請があれば、市はそれを拒むことができませんので、最長20年ということになっております。
○4番(藤田まさみ議員) ④です。候補者の団体構成員の役割分担では、相羽建設がPark-PFI事業の担当となっている。構成各社の事業・沿革を見ると、実際にPark-PFI事業を手がけているのは日比谷アメニスと大和リースだが、なぜ実績がある2社ではなく相羽建設なのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 相羽建設は、地元企業の強みを生かし地域連携型のPark-PFI事業を行うことで、地域との関係性を深める役割を担っていくことが想定されていることから、構成員内部において、旧お茶の水女子大学既存建物の改修及びほかの公募対象公園施設、特定公園施設の設置費用の負担と施工、その後の運営までを相羽建設が主体的に関与することとする、グループ内での協議の結果だとの回答を指定管理者候補者からいただいております。
また、相羽建設が主体になるとしても、代表団体である日比谷アメニスが認定計画提出者でございまして、Park-PFI事業部分の最終的な責任は、代表団体である日比谷アメニスが負うことには変わりはないとの回答も得ております。
○4番(藤田まさみ議員) 3番です。①は割愛しまして②、運動公園のグラウンドやテニスコートは市民スポーツセンターの指定管理者が運営しているが、新たな公園管理事務所、パークセンターでは、グラウンドとテニスコートの利用手続も含めて対応するのか。現在、テニスコートを利用するには一度スポーツセンターに支払いに行かねばならないが、運動公園に行くだけで支払いが済むようにならないのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 本件につきましては議題外と思われますので、答弁は差し控えさせていただきたいと思います。
○4番(藤田まさみ議員) 分かりました。ただ、やはり縦割りの弊害というか、テニスコートを利用するのに、一旦あっち行ったりこっち行ったり面倒くさいので、柔軟に対応を検討していただきたいと思います。
4番です。公園実態調査の具体的取組について。
①、事業計画の4、(1)本件業務の実施に係る基本的な考え方について、候補者とB共同事業体のそれぞれを比較しての評価を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループの本件業務の実施に係る基本的な考え方につきましては、1点目として、社会情勢により公園管理費の縮小が余儀なくされる中で、公園施設が過不足なく市民サービスの提供をし続けるために、公園の在り方を最適化していくことが必要。
もう一点目として、行政が画一的な機能再配置、再編、再整備や公園施設の有効活用の計画策定を行うのではなく、地域住民の声をきめ細かく把握することにより、あるべき方向性を見いだし、その上で計画策定に進めることが非常に重要。そのための基礎となるデータ収集と分析を本業務の中で実施するとなっており、次にB共同事業体の本件業務の実施に係る基本的な考え方につきましては、地域主体の能動的活動を誘発させることを見据えて、市民参加型の実態調査を実施し、公園の個性を生み出す公園経営の方向性を示し、具現化するまでのプロセスを明確化するとされており、指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループとB共同事業体に、基本的な考え方としては、住民ヒアリングやワークショップといった手法を用いて、市民と協働で公園実態調査を行い、再整備計画を取りまとめていくことが望ましいとしておりまして、どちらとも市の求める方向性に合致しているものと捉えており、指定管理者候補者選定委員会における審査につきましても、指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループが188点、B共同事業体が180点と、僅差になったものと考えております。
○4番(藤田まさみ議員) この点については僅差だということで、了解しました。
②です。候補者は、今後、財政面の課題に照らすと、公園の在り方を最適化、具体的には、重複や市民ニーズに合わない機能の統廃合や、利用頻度が低く存在価値に疑義のある施設を新しい機能に置き換えると述べているが、この点についての見解を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) こちらもさきに渡辺英子議員に御答弁させていただきましたとおり、今後、指定管理者に行っていただく公園の実態調査を基礎資料として、費用対効果が高い市立公園の機能再配置・再整備を実施していきたいと考えております。その際、公園の在り方の最適化、重複や市民ニーズに合わない機能の統廃合、利用頻度が低く存在価値に疑義のある施設を新しい機能に置き換えるなどにつきましても、東村山市公園管理のあり方報告書で示されている考え方と一致しており、持続可能な公園づくりをしていきたいと考えております。
○4番(藤田まさみ議員) 1点確認したいんですが、公園は、特に仲よし広場みたいな小さいものも含めて、あまり利用されていないと、一見、見て思っても、結局、割と近所の人は大事に思って使っていたりする。秋津でも私有地を借りていたので返すことになってなくなってしまったという公園がありましたが、それでも近所の住民の方たちから結構苦情を聞きました。
公園は、個人のものではなくて、市民や周辺住民が言わば共同で利用しているオープンな空間なので、管理者側が重複しているとか利用されなくて存在価値がないと判断するというのは、本当に危険なことだと思います。
そこで、先ほどの御答弁で、特にこれは公園を廃止するという意図ではないみたいな話があって、よく読んでみますと、重複や市民ニーズに合わない機能の統廃合って、あえて公園とは書いていない。これは公園自体を統廃合するということではないと考えていいのでしょうか。それとも公園の、やはりなくすということも場合によってはあるということなんでしょうか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 改めて申し上げますと、公園機能の再配置であったり公園施設の再整備、こういったものを主眼としておりまして、例えばあまり使われていない公園については、バラのいっぱいある公園にしたりとか、あとは野菜を作れる公園にしたりとか、そういった機能の再配置とかを検討していくこととなりまして、特段廃止を前提に進めていくものではございません。
○4番(藤田まさみ議員) 分かりました。では、慎重に市民ニーズをまず把握して、対応していただきたいと思います。
③です。現状においては、重複していたり市民ニーズに合わない機能、利用頻度が低く、存在価値に疑義のある施設として具体的に思い当たるもの、あるいは、こういう点で住民から苦情が来ているようなものがあれば伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) まさに議員御質疑いただいている機能や施設等を調査するために、公園実態調査を行うところでございまして、実際に住民から苦情・要望をいただいている例といたしましては、近隣に同じような遊具等の公園施設を配置した仲よし広場が点在しているが、高齢化が進み子育て世代が少ない地域において、ほぼ使用されていない公園もあるといった状況において、遊具を配置した公園、避難場所となるような防災時に寄与する公園等、それぞれの機能に区分した公園整備に再整備することを希望するといった御要望をいただいております。
○4番(藤田まさみ議員) そういう意味での機能の再整備というのなら、いいことかと思います。
④です。事業計画では令和4年から6年度のスケジュールがのっているが、実施されるのは当初3年のみなのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公園実態調査につきましては、指定管理者による公園管理を開始する令和4年7月から令和6年度末までの期間を実施期間として設定しております。
公園実態調査は、指定管理者が指定管理期間の初めの令和4年度から令和6年度において、公園管理業務を行いながら、公園の利用状況、利用者や近隣住民の意見・要望等を把握し、地域住民との協議も交えながら、公園施設の有効活用とその充実、公園施設のリニューアルや公園施設の再編・再整備計画の基礎資料として取りまとめるものでございまして、その後の公園施設の修繕及び再編・再整備等に反映させていくものでございます。
○4番(藤田まさみ議員) ⑤です。できる限り多様な市民に参加して意見を出してもらうことが重要と思うが、その点で候補者の計画をどう評価するか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループの本業務の実施に係る具体的な調査の提案内容につきましては、多様な市民の意見を把握するために、懇談会、ワークショップ、住民ヒアリングの開催と、開催周知には広く周知することが必要であり、市報や自治会の回覧板などを通じた全戸配布を目指す。そして、会合形式の意見把握にこだわらず、個別アンケートや行動観察調査を併せて実施する。そして、スノーボールサンプリングと呼ばれる、ヒアリング対象者から知人を紹介していただき、雪だるま式にサンプル数を増やしていく手法を実践することで、地域の有力なプレーヤーを発掘し、意見を聞き取ることができる可能性を高める。
このような住民参加の機会を広く広報するといった点や、潜在型の意見やニーズを把握するための手法を用いるといった点において、可能な限り多様な意見を抽出する計画となっており、評価ができるものと判断しております。
○4番(藤田まさみ議員) 分かりました。できるだけ幅広く意見を聞いていただきたいと思います。
5番です。市民協働・地域連携について。②は飛ばして③です。候補者の事業計画の中で度々引用される「公園びらき」という言葉のコンセプトを伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 「公園びらき」につきましては、公園が多くの人へ開かれることで、にぎわいが生まれ、つながりが生まれ、地域への愛着へとつながってほしい、このような思いが込められております。
○4番(藤田まさみ議員) あまり聞き慣れない言葉なので。ただ、ここに候補者の意欲が表れているのかなと思ってお伺いしました。
飛ばして6番いきます。収支計画について。①、その他事業収入には何が含まれるのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 収支計画におけるその他事業収入としては、Park-PFI事業による収入が計上されているものと認識しております。
○4番(藤田まさみ議員) そうしますと、これは令和2年度から計上されています。先ほどの話なので、条件が合えばもっと早くに設置するという話があったので、するとこれは、事業計画ではこうなっているけれども、その前からここが入ってくるということですよね。発生してくるということでしょうか。
○議長(土方桂議員) 休憩します。
午後2時32分休憩
午後2時32分再開
○議長(土方桂議員) 再開します。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 資金計画上は令和7年度から収支が入っておりますが、それが、協議が調えば、早くできるものと考えておりますので、これについても、今後、早い段階で協議を進めてまいりたいと考えております。
○4番(藤田まさみ議員) また、もう一点確認ですが、するとこのPark-PFIの事業ということなので、これは萩山公園で発生する収入ということですか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 議員お見込みのとおりでございます。
○4番(藤田まさみ議員) 「公園びらき装置」の屋台とか小屋とか、無人販売所ってありましたけれども、それはここのその他の事業収入には入らないのかというのと、それは、萩山公園にしかそういうのも置かないのかということを確認です。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今回、萩山公園で設置するPark-PFIによる収入だと考えております。
○4番(藤田まさみ議員) ちょっと時間がないので、最後の7番の②です。補修等の費用について、補修・修繕では単位数量当たり50万円未満、撤去・新設では同130万円未満は指定管理者の負担とされている。この基準の算定根拠を伺う。また、この制約が市民ニーズに合う思い切った改修の妨げになる可能性を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 補修・修繕についての費用分担につきましては、比較的軽微で少額の補修・修繕、リニューアル工事については、市が支払う指定管理料の中で対応してもらい、大規模な補修・修繕工事については、別途、市が予算措置を講じるよう努めるという基本的な考えの下、金額基準については、地方自治法施行令第167条の2第1項第1号の少額随意契約の考え方を目安としたものでございます。
これからの新規事業でございます。よって、一概にこの基準を設けたことで、市民ニーズに合う思い切った改修の妨げになるとは考えておりません。いずれにしても、この基準を運用していく中で、指定管理者と共に協議・検討を重ね、市民サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。
○議長(土方桂議員) 休憩します。
午後2時36分休憩
午後3時再開
○議長(土方桂議員) 再開します。
ほかに質疑ございませんか。9番、佐藤まさたか議員。
○9番(佐藤まさたか議員) お願いをいたします。6号を聞いていきます。
大きな1点目、選定の経過が詳細に分かる資料をホームページに掲載し、議案提出に際しても詳細な資料が添付されたことを高く評価したいと思います。ありがとうございました。どのような考え方の下で進められたのか、まず伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 本定例会において御提出させていただきました東村山市立公園の指定管理者の指定議案においては、東村山市民スポーツセンターやころころの森等、従来から既に指定管理者制度が導入されている公の施設における指定管理者の指定議案の場合と異なりまして、本市の指定管理者制度事務取扱要領で定められている、原則となる基準以上の詳細な議案資料を添付いたしました。
これは、今回、市内169か所の市立公園の管理において、初めて指定管理者制度を導入する事業であることや、指定管理期間が約10年と長期に及ぶことから市民生活にも影響を与える事業であることなどから、市議会において十分な議論をいただきたいとの考えによるものでございます。
したがいまして、今後も、指定管理者の指定議案の対象となっている公の施設の性質や、利用料金制度等新規制度の導入が行われるかなどを考慮しながら、市民への影響も勘案しつつ、個別に対応方法を検討していくものと認識しております。
○9番(佐藤まさたか議員) 分かりました。駐輪場のときもしっかりしたものを出されましたし、今回もそうでした。ぜひスタンダードにしていただきたいと思います。
2点目、選定の経過です。①、選定委員会の委員10名をこの顔ぶれにした理由を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) それぞれ各委員への委嘱理由について申し上げますと、まず市長でございますが、長期にわたる市の重要政策となるため市長を委員長とし、そしてまちづくり部長は、市立公園を管理する所管の責任者であり、また公園を拠点としたまちづくりの観点からの審査を期待し副委員長といたしました。次に経営政策部長(経営改革・情報化担当)は、公民連携の推進や指定管理者制度を事務分掌とする所管の責任者として、そして地域創生部長は産業振興やシティプロモーションの観点から、そして市民部長は市民協働事業、地域連携事業推進の観点から、それぞれ行政の立場から審査を期待し、委員に委嘱したところでございます。
続きまして、学識経験者3名の理由でございますが、1名は植生管理等生態系保全に関する研究者としての専門的観点から、そしてもう一名は、都市緑地政策、官民連携、公園の再生整備等に関する研究者としての専門的観点から、さらに1名は、財務会計、企業経営に見地を有する税理士としての専門的観点からの審査を期待し委員に委嘱いたしました。
最後に、公募市民委員2名につきましては、市立公園を利用した経験のある方で、利用したくなる魅力的な公園づくりに関心のある方を公募により選考し、公園政策に市民意見が反映されることを期待し委員に委嘱したところでございます。
○9番(佐藤まさたか議員) ②の評価項目は分かりましたので結構です。③です。公募説明会に参加した事業者の数を教えてください。また、質問と回答も公開されていますが、事業者側が選定に際して重視している点はどういうところだと受け止めたか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 東村山市立公園指定管理者及び公募設置管理制度における設置等予定者公募説明会につきましては、令和3年10月14日14時から16時に、いきいきプラザ3階マルチメディアホールにて開催し、17事業者による参加をいただきました。
公募説明会後、事業者からの質問を受け付け、87件の御質問をいただきましたが、質問の主なものといたしましては、まず1点目として、現在、市で委託契約を締結している事業者、福祉作業所及び地域団体等の名称と委託内容、契約額等を提示していただきたい。2点目として、市と指定管理者のリスク分担の点において、公園施設の修繕、工事等の考え方についてお示しいただきたい。3点目として、既存の公園ボランティアについて、団体名、人数、活動実績等についてお示しいただきたいという内容でございました。
これらの質問から、事業者側が公募を行うに当たって検討を図る上で重きを置いている点といたしましては、維持管理水準を明確にした上で、適正な公園管理を実施するための経費を踏まえた収支の検討、計画の作成、また、地域連携型の指定管理者制度を実行する上で、これまでの市民協働実績の把握、これに基づいた市民協働事業、地域連携事業等の方針の策定、事業メニューの提案等であると推測をいたしました。
○9番(佐藤まさたか議員) ④です。結果として応募事業者は2団体でした。これをどう受け止めているのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公募説明会に御参加いただきました企業数は、さきに御答弁したとおり17事業者でございました。その中で、本市の公募に当たる条件等を精査し、5事業者、2共同事業体の応募をいただいたところでございます。
先進市である西東京市も当初の応募数は2共同事業体と伺っておりますことから、本市は、指定管理者及び公募設置管理制度による公募対象公園施設等の整備、管理運営の両方の事業を行う事業者の選定となったことを考慮いたしますと、2共同事業体の応募は妥当ではないかと分析をしております。
○9番(佐藤まさたか議員) 大きな3番です。①、選定されたアメニスグループを構成する3事業者の役割分担を改めて説明いただきたいと思います。都立公園等では、ソフト面、ハード面、ロジスティックスという3つの専門分野によるJVが多く見られます。今回の3社はどういうチームになっていくのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者候補者の構成会社3社の役割分担といたしましては、代表企業である株式会社日比谷アメニスがハード・ソフト両面の全体事業所掌を行い、構成団体である大和リース株式会社は、ハード部門に係る施設の維持管理、整備運営に関する技術提供を行い、相羽建設株式会社は、地元企業の強みを生かし、地域連携型のPark-PFIや自主事業を行うことで、地域との関係性を深める役割を担うと伺っております。
○9番(佐藤まさたか議員) ②です。採点結果です。候補者であるアメニスグループは大項目の3でB事業体に大差をつけたことが結果を左右したと、私にも見えます。指定管理料が低いにこしたことありませんが、今回はコスト削減が主目的ではないと市長答弁もかつてありましたので、この項目で両者に大きな差がついた理由は何であったと理解すればよいのか伺います。アメニスグループはどのようにして管理料縮減を果たすとしていて、そのことを現段階で市としてはどう理解、評価しているのでしょうか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 議員お見込みのとおり、今回の選定におきましては、Park-PFI事業の資金計画、収支計画を含む指定管理事業の収支計画の内容の的確性及び指定管理料の縮減の評価項目で得点に差が出ております。また、市といたしましては、募集要項の中でもお示ししているとおり、指定管理料の価格競争については従たる要素としていることについても、お見込みのとおりでございます。しかしながら、行政の事業である以上、価格に関する評価も一定程度必要であると考えているところでございます。
今回提案された両事業者の収支計画を分析いたしますと、事業期間約10年というスケールメリットを生かし、創意工夫の上、維持管理費である公園管理運営費の縮減を図ったアメニス東村山市立公園グループと、市側から提示されている指定管理料をほぼ満額使い、民間事業者としてより効率的に公園の維持管理を行うことで、行政が行っている以上のサービス水準で公園の維持管理を行うことを提案したB事業体のコンセプトの違いによるものだと認識しているところでございます。
続きまして、アメニス東村山市立公園グループの指定管理料の縮減についてでございますが、提案書やプレゼンテーション審査の中で判明しているものは、巡回や公園利用実態調査などを通じ、維持管理作業の重みづけを見極め、効率的な維持管理計画を策定すると。次に、自主事業による純利益の80%及びPark-PFI事業収入の0.5%、こちらは金額にしますと3,118万7,000円、こちらを公園の管理運営費等に充当する。続いて、Park-PFIの運営と協働事業の実施を密接に連携させ、効率的な運営を図る。これらにより、指定管理料の縮減を見込んでいるものと承知しております。
○9番(佐藤まさたか議員) 1点確認します。先ほど10年間で3億少しの経費削減という答弁がありましたけれども、みどりと公園課が解体されるわけではないでしょうから、そうするとそっくり削減にはならないんだろうと思って聞いていたんです。人事配置はまだ決まっていないのかもしれませんが、削減される費用とされない費用、そして新たに生まれる費用もあるんじゃないかと思って聞いていたんですけれども、そこはどうでしょうか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今御質疑のあった件については、現在のところシミュレーションしていませんので、ちょっと御答弁はできないんですけれども、今後はそういった分析も必要になってくるのではないのかなと考えているところでございます。
○9番(佐藤まさたか議員) みどりと公園課は残るはずなので、そこは計算しておいたほうがいいと思いますけれども。
③です。市内をエリアごとに4つに分けるという方法は、昨年の議会で私、提案した側で、段階的に導入したらどうかと申し上げたので、結果として妥当性が高いと思いますので、これは結構です、答弁もありましたので。
④です。多摩湖緑地、秋津ちろりん村については課題があるんだということで、協働の在り方を再編するという提案になって、これも妥当だなと思って見ていますが、それぞれの経過や特性を生かしつつ、多様な市民が利用して楽しめる場として市のサポートが重要だと思いますけれども、いかがでしょうか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 多摩湖緑地及び秋津ちろりん村の管理運営についての市の考え方は、さきの議員に御答弁したとおりでございますが、より一層魅力ある施設とするためには、議員御指摘のとおり、これまでの経過や経験を指定管理者に伝えること、また、よりよい施設にしたいという市の姿勢や思いを伝えることが必要不可欠であると考えており、まずは7月1日の管理開始までの準備期間における丁寧な引継ぎや調整を行い、また、管理開始後につきましても、当面は伴走型で市も様々な場面においてサポートしていく必要があると認識をしているところでございます。
○9番(佐藤まさたか議員) つい数日前に久しぶりに多摩湖緑地を歩いてきたんですけれども、やはり植生や管理上の課題、かつて緑化審にいたときに先生も指摘されていて、座長の先生おっしゃっていましたけれども、やはりいろいろあるなと思って見ていました。ぜひよい形でいくには、結構労力も費用も必要だと思いますので、ぜひサポートをお願いしたいと思います。
⑤、市民協働、地域連携の鍵となりそうな運営協議会の提案については、ぜひよい形で協働が進むように市としても責任を持って携わってほしいと思っています。公園管理に主体的に携わっておられる市民サイドの横の連携の動きも耳にしています。展開に期待しつつ考え方を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今回、市が目指す公園の指定管理においては、市民協働、地域連携が重要な要素になると考えております。市民協働、地域連携の実現のためには、今回の事業計画で提案されている公園利用者や地域住民に御参加いただく運営協議会、いわゆるパークミーティングと言われるものでございますが、これらを通じて、公園利用者、公園に携わっていただいているボランティアの方々をはじめとした地域の方々との信頼関係の形成、協働の体制づくりを行っていきたいと考えております。
また、市といたしましても、市の考え等をお伝えする場や方針・計画等の合意形成の場など、適宜、運営協議会に出席し携わっていきたいと考えております。
また、市民協働課が協働を進めている市民団体間で情報交換を行い、協働に向けて連携を深めるための場として開催されている市民活動よろず交流会なども通じて、公園の指定管理について広報するとともに連携をしていきたいと考えております。
○9番(佐藤まさたか議員) よろず交流会の動きは本当に今いい、本当に大事なありがたい動きだと私も思っています。ぜひそのことを進めていただきたいと思いますし、それから市民協働、地域連携の中で、さっき答弁でボール遊びや砂遊びのできる公園もみたいな話も出ていましたけれども、ぜひ頭に置いて進めていただきたいと思うのは、当事者の声をしっかり聞いていただきたいということです。
そこにはまず、やはり公園ですので子供たち、そして障害のある人たちというようなことをイメージします。しっかりやっていただきたいと思います。これは管理者に求めるという面もありますが、市として、ここについての考え方、姿勢がとても大事だと思いますけれども、御見解を伺っておきます。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 先ほど来から申し上げていますとおり、決して指定管理者任せにするのではなく、市も積極的に関わっていって、お互いパートナーとして、よりよい公園づくりを進めていきたいと考えているところでございます。
○9番(佐藤まさたか議員) ⑥です。アメニスグループが選定された要因で、ほかにポイントとなる点は何だったのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループが選定された要因につきましては、さきに渡辺英子議員に御答弁させていただきましたとおりでございますが、ほかにポイントとして挙げるとすれば、令和4年1月13日に実施いたしましたプレゼンテーション審査におきまして、公園の指定管理者実績を数多く有する団体代表者より、経験や実績に基づいて、特に植栽管理面、管理体制、気象災害時の対応等における選定委員からの質問に対して、的確でかつ具体的な回答をいただいた点も評価のポイントとなったと考えております。
○9番(佐藤まさたか議員) これは意見です。10日前、2月18日にオンラインで開かれた一般社団法人パークマネジメント協会主催のオープンセミナー、「公園の価値を高める「こころにやさしいみどり」~新たな公園価値の見える化への取組み」というのに参加してみたんですけれども、全国からグリーンインフラとか公園づくりに携わる事業者・研究者が大勢参加されていて、この事務局が日比谷アメニスでした。これは偶然だったんですけれども、私、入ってみて。
大学の先生お二人の話があって、実践報告にはアメニスと大学による共同研究の成果とか、IKE・SUNPARKの価値の見える化というようなことがあったので、非常に今の潮流を知ることができたなと思っています。業界をリードする事業者や多くの主体と共に、全国に先駆ける好事例となるように、ぜひ市としてしっかり取り組んでいただけたらと思っています。
⑦です。一方でB事業体です。グリーンインフラの創造を掲げる会社と都市コンサルの2社だったように私には見受けられます。アメニスグループのように地元事業者は入らない構成になっていました。しかし、その中でも、市民協働事業、地域連携事業の推進を図るための2の(4)と(5)に積極的で魅力的な提案がされていて、それなりの点差でアメニスグループを上回る採点結果となっていました。
資料からは、市内で事業を営む若手現役世代と連携して準備された提案だったように読めます。この点をどう受け止めて評価しているのか伺っておきたいと思います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) B共同事業体の事業計画につきましては、議員御指摘のとおり、採点結果より、「市民協働事業、地域連携事業推進のための取組み内容と積極性について」「公園の魅力向上、利便性の向上を図るための新たな市民サービスの提供」といった評価項目につきまして、指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループよりも高い評価となっております。
B共同事業体の事業計画は、市が指定管理制度において重要な視点の一つとして位置づけた市立公園を起点とした地域におけるまちづくりの活性化が図られる等、エリアマネジメントの展開が期待される点、市民協働事業がさらなる推進が期待される点といった内容に対して特に重きを置き、事業計画作成段階から積極的に様々な分野における市内の若手現役世代とつながりをつくり、公園や地域の現状について意見を聴取し、協力関係を形成し、指定管理業務が開始された後についても、協働で地域の方々と一緒になって公園運営を実行していくという基礎を既に形成されているということがうかがえました。この実行力と、提案をいただいた魅力ある多岐にわたる市民協働事業、地域連携事業や自主事業のメニューが評価されたものと考えております。
○9番(佐藤まさたか議員) 顔の見える、かなり魅力的な提案だと思って、ファイル、ちょっと驚きながら読ませてもらいました。
⑧、事前のQ&Aのナンバー15、事業者採択後、採択されなかったほかの共同事業体の団体構成員として参画していた企業が採択された団体と協働することは可能かという問いに対して、市は、個別に委託契約等を結ぶことは可能と回答しています。この前提に立てば、選定結果を踏まえた上で、より多くの主体が一緒になって価値創造ができる土台を整えることが大切じゃないかと思うところです。見解を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理開始後、指定管理者として指定された事業者の判断により、民間事業者同士の交渉が成立すれば、採択されなかったほかの共同事業体の団体構成員として参画していた企業と個別に委託契約等を結ぶということは可能だと考えております。なお、個別委託を行う場合は、あらかじめ市に協議、届出をすることが必要となってきます。
市といたしましても、公園づくりに主体的に関わるプレーヤーが増え、一緒になって価値創造ができる、そういった土台を整えることは非常に大切だと考えておりますので、指定管理者と共に協議・検討を重ねていく中で、市民ボランティアや地域団体、地元商店街等の公園づくりへの参画を支援していきたいと考えております。
○9番(佐藤まさたか議員) 主体的に関わるプレーヤー、本当に大事なので、ぜひうまくやっていっていただきたいと思います。管理者が今日決まってスタートを切ったら、より多くの方を巻き込んで総がかりで進めていただけるように、ぜひ市長も前面に立ってやっていただけたらなと、発信もいただきたいと思っています。
⑨、今回の制度移行による膨大な事業内容を考えれば、提案された内容が順調に履行されていくためには、現行のモニタリング制度は抜本的見直しをして充実を図るべきだと考えています。ぜひ本事業が本格的に始動するまでには取り組んでいただきたいと切に願いつつ、この点についての課題認識を伺っておきます。
○経営政策部担当部長(原田俊哉君) 現行のモニタリング制度の認識ということなので、私から答弁させていただきます。
本件については、かねてより議会の場において様々な御意見をいただいているところです。今回の市立公園の指定管理制度への移行において課題となる点としては、これまでのいわゆる箱物施設とは大きく異なる施設をモニタリングの対象とする点だと考えます。
公園にはそれぞれ特性があって、利用される年齢層も幅広く、利用者がいなくても緑に覆われた空間そのものが都市景観や都市環境の向上に寄与する点に意義があると、そのように考えております。また、10年間という指定管理期間やPark-PFIという新たな制度導入を考慮すれば、現行のモニタリング方法では見えづらい点もあるであるのではないか、そのような課題はあるものと認識しているところです。
指定管理期間の長さを考えれば、指定管理者の経営状況や財務状況への注視は必然的に高める必要性はあるものと考えますし、公園という存在効果そのものが公共サービス提供につながっている点を考慮すれば、今回の公園の指定管理者制度への移行を契機に、公共サービスの指定に着眼したモニタリングを考えていく必要があると、このように認識しているところでございます。
○9番(佐藤まさたか議員) 全く同感です。初めての24時間365日公開の施設ですので、全く違うありようだと思っていますので、これは引き続き、先ほど、英子さん、渡辺さんなんもおっしゃっていましたけれども、引き続きこれはやっていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。前向きな答弁ありがとうございました。
⑩、構想からこれまで大変な実務を担ってこられた所管として、いよいよ事業開始を迎えようとしている今、目的実現に向けてどういう決意を持っておられるのか改めて伺いたいと思います。
また、10年間の指定管理を考えると、一般論として申し上げれば、管理者以上に市側の方たちが入れ替わっていくことになりますし、私たち議会もそうですし、市長さんも例外ではないのだろうと思います。そこで、当初の志の継承とともに、市と管理者と市民の信頼関係が決して後退することなく、着実に歩みが進むようにしていくことが大変重要だと思います。率直な所見を伺っておきたいと思います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 東村山市立公園の指定管理者導入につきましては、令和元年度より先進市への調査等、準備期間を含めますと足かけ3年、本議案を御可決いただければ、いよいよ令和4年7月より指定管理者へ移行となります。
現在169の市立公園の管理運営においては、長期的に見た維持管理経費の抑制、公園施設の老朽化や樹木の老木・巨木の増加に伴う植生管理、利用されない公園と公園施設の有効活用、多様な市民ニーズ、市民協働への対応など、多くの課題の解決が必要とされており、指定管理者が市内全域の市立公園を包括的に管理運営する中で、民間のノウハウを活用しながら、常に適正な維持管理を行い、徹底して快適できれいな公園を実現していくことで、公園内の安全と清潔、快適が目に見えて実感されるようになれば、自然と公園利用者の利用頻度も増え、魅力ある公園づくりにつながっていくものと考えております。
また、指定管理期間が約10年間となり、議員御質疑のとおり、今後、担当所管の顔ぶれも大きく変わっていくことが予測されます。しかし、所管としてだけではなく、市の職員として、第一には市民の目線に立ち、市民サービスの向上に資するため、業務を遂行していくべきと考えております。そこには、市民との信頼関係は欠かせないものであり、継承していかなければなりませんので、引き続き市民の皆さんとの関係性は保っていきたいと考えております。
○9番(佐藤まさたか議員) おっしゃっているとおりで、そのとおりやっていただきたいなと思っているんですけれども、今本当にね、鉄は熱いうちと、そういう時期なのでいいんですけれども、やはり継承が本当大変だと思うし、難しいんだと思います。なので、ぜひ私、協働ということをしっかり意識した、係長を置けとは言いませんけれども、緑の側に協働というのをちゃんと意識するような仕組みを組み込んでおくということは、何らか考えていただいたほうがいいんじゃないかなと実は思っています。役所はそうはいっても仕組みなので、そこを必要かなと思うところです。よろしくお願いいたします。
最後に、市長に伺います。提案内容を見る限り、このとおりに実現したら本当にすばらしいなというふうに思っていますし、期待をするところです。ただ一方で、この管理料で本当にやれるのかなというような疑問も持っています。壮大なビジョンを掲げてスタートする取組ですので、相応の費用が伴うことは当然だと思うし、それをしっかり説明して市民理解を得ていくことも大事だというふうに思います。
現在、7事業15施設に導入されている指定管理制度ですけれども、今日の質疑と答弁を聞いていても、これまで以上に恐らく、市直営にはない民間のノウハウが生かされる余地が大きい事業だろうと私は感じます。なので、逆に言えば、現段階ではよく見えないところも多いという面も事実だと思うんですね。
なので、期間も前例がない10年ですので、これだけの事業展開は全国でも例がないです。実際には、やりながら考えて、よりよい判断をしていくということが大事になってくるんじゃないかなと思います。ですから、モニタリングも大事だし、中間モニタリングも本当に大事だというふうに思っています。
そのためには、指定管理者、それからサポートくださる地域の市民、団体、利用する市民との信頼関係づくりが基盤になると思います。市長は、事業者任せにしないとおっしゃってこられたし、今日も、丸投げして公園管理から手を引く考え方は毛頭ないというふうにおっしゃっていますので、そこは信頼していきたいと思っていますが、ビジョンは、公園課と事業者で何とかなるような話じゃない、壮大なことを考えていらっしゃるということは今日の答弁でも分かりますので、ぜひその最大のポイントを生かすべく、目指す姿を実現していくスタート、現段階に当たって、着実に事業を発展させていかなければならないというお立場で、現段階、この段階でのお考えを最後に伺って、質疑を終わりたいと思います。
○市長(渡部尚君) この間も申し上げてまいりましたけれども、やはり緑と公園というものは、ポストコロナ、あるいは、しばらくまだウィズコロナの時代、続くのかもしれませんが、今後の当市の持続可能なまちづくりを考えていった場合に、やはりキーになる非常に重要なポイントになろうかというふうに思います。
そういう中で、先ほど来いろいろ議論させていただいていますように、確かに現状の公園の維持管理には様々な課題があって、それらを、民間の力を入れれば一挙に全てバラ色に解決するわけではありませんけれども、やはり様々なところで公園の指定管理をされている事業者等の柔軟で新しい発想をそこに組み込んでいくことによって、当市の公園がやはり魅力ある、そして多くの市民が憩い集う、そういう公園に展開をしていく大きな今回はきっかけにしたいということで、当市としても、169か所の全ての公園を1事業者に一括して指定管理をし、かつ2つの公園についてはPark-PFIの提案をいただくということに、かじを切らせていただいたところでございます。
この間、指定管理者の募集に際しましては、サウンディング型の市場調査や事業者への説明会、それから指定管理者募集に関わる質問及び回答、それから現地見学など、丁寧に募集を進めてまいりまして、その中で市側としては、東村山市の公園の実情、それから、我々が考えているあるべき姿としてのビジョンをしっかり示させていただき、逆に事業者さんからも様々な御質問もいただいてきたところでございます。
今回、日比谷アメニスグループと、それからB社の企業体2社が結果として手を挙げていただいたわけですけれども、両社とも当市の169か所の公園は全て足を運ばれて、状況をつぶさに御覧になられて、それぞれの知見や、これまでの経験・ノウハウから事業計画を立案していただいていますので、御提案いただいた指定管理料で、特段不測の事態がなければ、基本的には公園管理を適切に実施いただけるものと、そのように判断をいたしております。
また、今後の公園利用者や公園に携わっていただいているボランティアをはじめ、当市のやはり公園の歴史の中で様々な主体に関わっていただいておりますことから、公園の指定管理について、やはり我々のほうからしっかりその趣旨をもう一度丁寧に御説明申し上げて、御理解をいただきながら進めていかなければならないかなというふうに感じているところでございます。
今回やはり、今御質疑の中でもおっしゃっていただいたように、やはり市民等の協働ということが、やはり東村山市の公園、それから公園の前段として、例えば緑地の保全についても、ずっとそういう歴史を重ねてきた経過がありますので、やはりそこを大事にしながら公園の管理を進めていくということが非常に重要ではないかというふうに思います。
それから、選考委員会でも様々な御意見、それぞれの専門的な見地や市民的な見地から御意見をいただいて、今回かなり、評価項目や点数配分まで、かなりいろいろと御議論をいただいた上で、最終的に日比谷アメニスさんに決まったので、日比谷アメニスさんには、先ほど所管部長が申し上げたように評価された点として、当市に営業所まで持ってくると。
2年間にわたっては、全ての169か所の公園を毎日全部巡回して、2年間で短期間のうちに目に見えるような形で管理をして、公園のレベルを上げていくというふうにお申し出いただいていますので、それは必ずや実施をいただくように、市としても十分連携・協議をしながら、そこについては、場合によってはこちらから要望やアドバイスをしながら、指定管理者と一体となって公園のさらなる充実を図っていきたいと、そのように考えているところでございます。
いずれにしても、佐藤議員がおっしゃられるように公園というのは、24時間365日開放されていて、防災的な機能もあれば、環境の当然面での機能もあるし、子育ての場にもなったり、市民同士の憩いの場であったり、コミュニティーの核になったり、非常に多面的な機能を有する公共の場でありますので、やはり我々が狙っている、やはり公園が地域にあって、そこにいろいろな方が訪れていたことで、地域全体の交流が進んで、より豊かなコミュニティーの形成が図れるように頑張っていきたいなと、そのように考えているところでございます。
○9番(佐藤まさたか議員) 分かりました。スタートすれば、全国的にもかなり注目される事業になると思います。知恵と力を集めて、オープンに進めて、明るいメッセージをぜひ発信していってほしいし、公園を自分事として考えられる市民が増えるように、全庁で取り組んでいただきたいと思います。
○議長(土方桂議員) ほかに質疑ございませんか。10番、白石えつ子議員。
○10番(白石えつ子議員) 白石えつ子です。議案第6号、東村山市立公園の指定管理者の指定について質疑いたします。
1番、2番、3番は割愛いたします。すみません、4番からいきます。今回萩山公園のみに導入するPark-PFIの評価点はB事業者のほうが高い。どのように評価しているのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今回の公募では、先ほどから申し上げましているとおり、まず指定管理者制度による市立公園の指定管理者としての管理運営事業と、それと公募設置管理制度、いわゆるPark-PFIによる公募対象公園施設等の整備、管理運営事業の両方の事業を行う1事業者を選定しております。
このように地方自治法に基づく指定管理者制度と都市公園法に基づく設置管理制度を両方同時に運用していく関係で、Park-PFI事業の評価と指定管理事業の評価を1つの評価基準の中で一連一体のものとして評価する手法を取っております。
例えば、事業の実施方針の評価項目であったり事業の管理運営計画の評価項目については、Park-PFI事業の評価で何点、指定管理事業の評価で何点といった形ではなく、指定管理事業、Park-PFI事業を同時に総合的に見て評価していく形を取っておりますが、他方で、公募対象公園施設や特定公園施設の建築に関する評価項目についてだけは、その性質上、指定管理事業とPark-PFI事業との同時総合評価ができない項目であるため、Park-PFI事業の評価のみとなっております。
このように、基本的には、Park-PFI事業の評価と指定管理事業の評価を1つの評価基準の中で一連一体のものとして評価する手法を取っているため、Park-PFI事業の評価と指定管理事業の評価を明確に区別できるものではなく、指定管理者制度による市立公園の指定管理者としての管理運営事業と、公募設置管理制度による公募対象公園施設等の整備、管理運営事業の両方の事業を同時に行う事業者として、総合的にアメニス東村山市立公園グループの評価点が高くなったと認識しているところでございます。
○10番(白石えつ子議員) 分かりました。これ、Park-PFI、最初、先ほど小林議員のところでもありましたけれども、北山公園が外れているとか、対象になっていないとか、やはりそれは、ほかにも候補があったけれども、今回のこの萩山公園だけに指定になったというのは、どのような検討がされたのか伺っていいですか、伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今回の募集の中には、萩山公園、それと南台公園、そちらの両方もしくは片方にPark-PFI事業を募集するというものでございまして、それ以外の検討ということでございますが、市役所横の天王森公園、こちらのほうでも模索をしていたところでございます。ただここは、底地が東京都の底地となっておりまして、今までの経緯の中で、東京都とそこは交渉がまとまらなかったため断念した経緯がございます。
○10番(白石えつ子議員) 分かりました。それでは5番です。主に高く評価された点の中で、ファンクショナルトリムという手法を用いて樹木管理5か年計画の立案とあります。この手法を先駆的に実践され、効果を上げている自治体の公園はあるのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループの団体代表である株式会社日比谷アメニスは、現在、都立公園の東部グループにおいても指定管理業務を担っておりまして、大島小松川公園や猿江恩賜公園などにおいて、ファンクショナルトリムの手法を用いた樹木管理を実践していると伺っております。
そうした中で、東京都指定管理者管理運営状況評価、いわゆる指定管理者のモニタリングになりますが、こちらにおいて、全公園で園路際、樹林地、広場など、エリア毎に機能剪定を行うことで、年々快適かつ安全な環境づくりに成果を上げつつあるとの評価を得ていると伺っております。
○10番(白石えつ子議員) 本市もそのような形で5か年計画を立案するという理解でいいでしょうか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 議員お見込みのとおりでございます。
○10番(白石えつ子議員) それでは6番です。それでは、予防保全の徹底とは具体的にどのような手順で行うのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 実務的には、日常巡回における異常の有無の点検と、対象施設の耐用年数をきちんと管理し、劣化する前に部品交換等の対応を行うことを基本に、施設の維持管理を行うこととしております。
○10番(白石えつ子議員) やはり子供さんたちが使う公園なので、やはりそこはぜひ事前に、自転車で行ける範囲で全部見回っていただけるということなので、そこはぜひ徹底をお願いしたいと思います。
それでは7番です。これちょっと、一定分かっているんですが、伺いたいことがありますので質疑します。萩山公園を「街と暮らしの交差点」をコンセプトに、「公園びらき装置」、防災の視点、産学連携、それぞれが楽しめる公園とあります。市内でも中心的拠点となる公園の構想を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 萩山公園は、さらなる防災機能の充実と緑のネットワークの形成に向けて、令和3年度に策定中でございます萩山公園基本計画においては、「自転車歩行者道とつなぎ、民間の力を合わせた様々な魅力のある、防災機能が充実してだれもが安心・安全に利用できる公園」を基本テーマに検討を進めております。
指定管理者候補者であるアメニス東村山市立公園グループの事業計画におきましては、萩山公園について、「街と暮らしの交差点」をコンセプトに「公園びらき装置」による地域連携型のPark-PFI事業を展開し、地域と共に公園のにぎわいを目指し、武蔵野美術大学の小泉先生や武蔵野大学の磯部先生及び学生参加による産学連携した公園づくりを行い、新たなにぎわいの創出を目指した公園とする提案をいただいております。
これらを実行することによりまして、萩山公園は、地域の防災力の向上に寄与し、コミュニティーの形成や交流の拠点、憩いの空間及びにぎわいの創出により、まちの持続的な発展につながる、市内でも中心的な拠点公園となるものと考えております。
○10番(白石えつ子議員) すみません、先ほど小林議員のところで、萩山公園のところで、畑を用地取得したと思うんですけれども、あそこのところに、避難所のスペースと、あと遊具のスペースというふうにさっきお答えしていたと思うんですけれども、その遊具というのは、いわゆるユニバーサル遊具のことをいうのか、そこをちょっと伺いたいんですけど。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 遊具の種類につきましては、今後ワークショップ等で市民参加を用いて意見を募っていくわけでございますが、その中で遊具の種類等については決めていきたいと考えております。
○10番(白石えつ子議員) 分かりました。それでは、それをちょっと踏まえて8番です。ユニバーサル遊具やユニバーサルシート、このトイレにユニバーサルシートは設置される構想はあるか。その公園はどこを想定しているのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) インクルーシブ遊具の導入につきましては、あらゆる子供や大人たちが一人でも多く一緒に遊ぶことができることが第一と考えておりますことから、今後整備を行う萩山公園におきましては、市民の方々からの御意見を取り入れながら、基本設計を実施する中で整理していきたいと考えております。また、その他の市立公園につきましても、公園実態調査を実施し、公園施設のリニューアルや再編、再整備に向けた計画を作成する中で、インクルーシブ遊具の導入を検討していきたいと考えております。
なお、ユニバーサルシートにつきましては、ベビーチェアと違いまして、誰でもトイレ内のスペースを多く必要とすること、それと24時間監視が行き届かない公園内トイレでの設置の是非等、総合的に検討する必要があるものと認識しておりまして、新たなトイレを設置する際には、東京都福祉のまちづくり条例等に基づきながら検討してまいりたいと考えております。
○10番(白石えつ子議員) このユニバーサルシートで、東京都の今まちづくり条例にのっとってということなんですけれども、やはりその障害者の人たちが、やはり公園に行って、やはり座位が取れないとか、肢体不自由の方がやはりどこで休憩するのかとなると、公園の上で取り替えるわけにいかないので、やはりユニバーサルシート、しっかり折り畳めるものもありますので、やはりそこはぜひ御検討いただきたい。
東村山には一つもないと思いますので、そこはぜひ、1つあれば、必ずそこに皆さんが集うことができますので、やはりこのユニバーサルシートもそうですけれども、今、インクルーシブの遊具も設置をされるということですけれども、この間、先ほど渡辺議員もおっしゃいましたけれども、議会報告会の中で、やはり当事者のお母様からもそういう御意見がありました。
ユニバーサル遊具ができれば、心のバリアフリーができるというふうになるものではないし、やはり子供専用でもないし、障害者専用でもない、ユニバーサル遊具は。やはりいろいろな人たちが使ってこそ交流が生まれて、お互いの違いを知ることができるので、そういった点がすごく重要だと思うんですが、その条例に則してということなんですが、そういった点は市としてはどうお考えですか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) まず、インクルーシブ遊具につきましては、現在東京都において補助していただけるということがございますが、1自治体1公園だけの補助となっておりますことから、そこは慎重に検討する必要があるのかなと考えております。
それとユニバーサルシートにつきましては、先ほども申し上げましたとおり、24時間監視体制が行き届いていない公園内での設置ということになりますと、そこで閉め切って寝込んでしまうとか、そういったことも想定されますので、様々な事象を検証しながら検討していかなければならないなと考えているところでございますが、基本的には、そのようなことを念頭に置きながら公園整備というものを考えていきたい、このように思っております。
○10番(白石えつ子議員) すみません、もう一つちょっと質疑したいんですけれども、これ、ユニバーサルシートは、東京都の予算だと10分の10だと思うんですけれども、やはり確かに24時間、公園は開放しているので、そこが厳しいということはあると思うんですけれども、やはり障害のある方とか、高齢者もそうですよね。
やはり人口的には、割合としては多いので、子供さんを連れている人もそうですし、そういうユニバーサルシートも必要だと思うんですけれども、もう一つトイレの中に、思うんですが、女性の入るトイレと誰でもトイレにはおむつの交換台ってあると思うんですけれども、私、男性のところにも、今やはり、お父さんが子供を抱いてトイレに入るということも増えていると思うんですが、そこはそういう構想ってありますか。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 今、議員がおっしゃられた内容については、所管としては、検討の中には入っておりませんが、御意見いただいたことから、検討の中では進めていきたいと考えております。
○10番(白石えつ子議員) ぜひそこも、いわゆるジェンダーの視点というところでは、みんな公平ということで、そこはぜひ御検討いただきたい。今増えてきていると思いますので、そこはぜひよろしくお願いいたします。
それでは9番です。財務状況の概要を比較すると、3社の中で大和リースのみ自己資本比率と流動資産比率が低く、借入金比率が高いことが読み取れます。財政的に問題はないのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 大和リース株式会社は、不動産リースを事業展開の中心に据えている会社であるため、自己資本比率や流動資産比率がほかの2事業者と比べると低く出ております。しかしこれは、同社が不動産を借り入れてリースを行い収益を上げるという事業特性を有していることに起因しているものでございまして、むしろリース業界だけで見れば十分安定した数値と評価できることから、大和リース株式会社の財務状況は健全である旨、税理士資格を持つ指定管理者選定委員の方々の意見をいただいているところでございます。
○10番(白石えつ子議員) 分かりました。それでは10番です。収支計画で、その他事業経費が令和4年度から6年度が未記入の理由を伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) まず、収支計画におけるその他事業経費、その他事業収入については、Park-PFI事業における経費・収入が計上されているということを前提に御答弁申し上げます。
アメニス東村山市立公園グループのPark-PFI事業の提案では、基本的には、萩山公園の新規取得予定地において、当該地の整備計画に合わせて事業展開を図ることが予定されております。よって、令和6年度中に工事を完了し、令和7年度からの事業開始が予定された提案となっております。
このことから、Park-PFI事業が開始されなければ経費も収入も発生しないことから、収支計画の令和4年度から6年度の部分については未記入になっているものと理解しているところでございます。
○10番(白石えつ子議員) 分かりました。ぜひ市民にも見える形で、先ほど朝木議員のところで、損益計算書、バランスシート、貸借対照表も市民に公開できるということでしたので、ぜひそこもよろしくお願いいたします。
それでは最後です。11番、公園実態調査の進め方やPark-PFIによる管理業務報告の聴取、モニタリングを市民に見える形でどう情報公開をしていくのか伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公園実態調査の進め方に関しましては、実態調査のお知らせを園内掲示板や、今後、指定管理者が作成する公園のホームページ等で行う予定としております。また、市民の皆さんに参加を求めるワークショップ等につきましては、対象となる自治会を通じて広報等も行う提案となっております。
次に、Park-PFIについては、あくまでも民間事業者が設置する公園施設でございますが、公募設置等指針にも定めておりますが、事業の実施を担保するため、事業の実施期間中に公園管理者が定期的な報告を求めるなど、公募設置等計画や協定等に従って実施しているかなどの確認・評価を行うため、毎年の指定管理者モニタリングとは別に、一定数経過後に事業評価を実施していきたいと考えております。
また、モニタリング等につきましては、さきに渡辺英子議員に御答弁申し上げましたとおり、今回の東村山市立公園の指定管理は10年間という長期にわたるため、各年度の事業終了時に実施する定期モニタリングのほかに、5年目を想定した中間モニタリングを実施することを予定しております。
○10番(白石えつ子議員) ぜひ、市民に見える形ということもすごく必要で、市にいろいろなクレームとか、そういうものは入るというふうにはおっしゃっていたんですけれども、やはりそういう中に、多分これから障害者の人たちが一緒に公園を利用できるというふうになると、いろいろなトラブルもあるんじゃないかと思うんです。やはりここで働く方々も、先ほど、ユニバーサルチャームをつけていらっしゃるということなんですけれども、やはりそういったところのぜひ人材育成もお願いをしたいというふうに思います。
やはりその方が初めて会う方になると、どのような障害の方とか、ちゃんと対応ができるのかということも、とてもそこは私は疑問だなと思っていますので、ぜひそういったところの人材育成とか、そういったことも入っていたと思いますので、そういうところもぜひ強調して、ぜひ、これから契約をするということになると思いますので、そういったこともぜひお願いしたいと思います。
障害者差別解消法は、どこも努力義務ではなくて義務になりましたので、そこはぜひ、どんな人も公園を利用できるようにというところは強調していただきたいというふうに思います。
○議長(土方桂議員) ほかに質疑ございませんか。22番、かみまち弓子議員。
○22番(かみまち弓子議員) 議案6号、東村山市立公園の指定管理者の指定を伺ってまいります。最後ということで、もういろいろなものが出てきたと思います。
(1)、割愛をさせていただきます。(2)からいきます。今回提案の事業者の資料などがあったことで、その提案内容等は分かりやすかったことを伝えておきます。
(2)です。東村山の市立公園ですね、指定管理者候補者選定委員会におきまして、それぞれの委員さんから、誰がどう評価するのかとか、各委員の裁量方式でよいのかとか、様々な意見があったということは先ほど御答弁でもあったかと思いますが、公園利用者の2名の公募市民の委員からはどういった意見や質問があったのか伺いたいと思います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 公募市民委員からは、指定管理者に対しまして、指定管理者、樹木管理や遊具等の管理をどのように行っていくのか、どういった体制を考えているのか、このような質問があったほか、特にPark-PFI事業についての質問が多く上がりました。
その内容としては、Park-PFI事業における集客方法やテナントの集め方をどうするのか、その手法や考え方を問う質問や、テナントに入れる事業者とは10年間の長期継続契約を結ぶのか、単年度契約なのか、万一テナントに入っていた事業者が撤退した場合、どういった体制でその後の店舗を見つけるかなどのリスク管理の考え方を問う質問も上がりました。
また、意見・要望として、今後、指定を受けた事業者は、地域団体や事業者との協働関係を築く際に、NPO法人とだけ組むのではなく、広く民間事業者の活用を検討し、多くの民間事業者を巻き込む形で公園政策を進めていってほしい、このような意見が上がったところでございます。
○22番(かみまち弓子議員) 本当にとても詳しく、また多岐にわたった質問、また要望等もいただいたということですね。公園政策に反映を期待ということもありましたけれども、本当に期待できるところだと思います。
それを受けまして(3)なんですけれども、その本当にすばらしい、適切な、かつ指摘をいただいたりした公募市民委員さんですけれども、今回、市民委員の応募期間が令和3年7月1日から7月7日まででしたけれども、この短期間にした理由、もちろん急がなくてはならないですとか、様々にはもちろん、状況等も考えられるところではありますけれども、この短期間にした理由、伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 令和3年市議会6月定例会におきまして、東村山市立公園条例の一部を改正する条例が6月17日に可決されてから、必要な手続を履践して、指定管理者候補者及び公募設置管理制度における設置等予定者の決定までを、この年度内に終えるスケジュールを計画していたため、公募市民委員の募集期間を1週間としたところでございます。
応募期間は1週間ではありましたが、市民9名の方からの御応募をいただき、その中から2名の公募市民を選出させていただきました。応募人数からも、市民の公園政策に対する関心の高さを実感したところでございます。
○22番(かみまち弓子議員) 本当にそうだと思います。やはり公園が、これだけの箇所の公園がなされるということで、また、この1週間という短期間でありながらも9名の応募があったということ、本当に喜ばしいことだと思います。できたら、やはりこういった応募期間というのは、さらにね、延ばせるものであれば延ばして、さらに周知の方法もより広くやれるといいところですけれども、でもその中で本当に検討されたものだと思いました。分かりました。
(4)を聞きます。もう既にいろいろと質疑や答弁もあったんですが、ちょっとこれ、東村山市立公園の管理において、指定管理者制度を導入した後、みどりと公園課の公園係、どのような業務を担当するのでしょうか。現在の人員と導入後の人員配置、それぞれ先ほどいろいろな説明もあったんですけれども、すっきりと分かりやすく、変わるか変わらないか含めて、詳しくお願いします。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理導入以降の業務といたしましては、指定管理の対象としていない施設である緑地等の管理、そして開発行為による新規提供公園の直接管理、及び指定管理者への移行に向けた調整等業務、そして指定管理者のモニタリング業務等がございます。また、萩山公園用地取得後の整備計画策定や、前川公園用地の取得に向けた作業等、新規公園整備業務、北山公園再整備計画策定等につきましては、引き続き所管業務として実施してまいります。
次に、人員の配置でございますが、一定数を減員する予定ではございますが、今後精査をさせていただきたいと考えております。
○22番(かみまち弓子議員) 様々な業務もあるので、無理がなく、そしてまた新体制に移行できるに当たっても、職員さんが本当に負担のないような形で、しっかりとした整理をお願いしたいと思います。
(5)は割愛します。(6)です。令和4年4月1日からではなくて、なぜ7月1日からの指定管理者制度の導入なのか、詳しく伺います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 指定管理者制度の導入に当たりましては、単なる公園の維持管理のみではなく、市民協働をさらに効果的に進めていく地域連携推進型という本市の特色を生かしたものとするため、募集要項や仕様書に必要な要件を盛り込めるよう検討を進めていった結果として、当初の見込みよりも制度設計に時間を要したため、指定管理の開始時期につきましては、令和4年4月からではなく、令和4年7月からと変更させていただいたという経緯でございます。
○22番(かみまち弓子議員) (7)です。市と指定管理者のリスク分担において、先ほどちょっとほかの議員から触れたり、また部長からの答弁のほうでも、130万未満の云々というところはちょっと触れていたんですが、1公園施設の単位数量ごとに130万円未満の撤去工事、新設(リニューアル)工事は指定管理者負担となっており、公園灯1基ごとと考えると、全ての公園、LED化費用が指定管理者負担となる可能性が高いと思われますが、いかがか伺います。
実際にはこれは、LED化が今のところ一式には予定されていないとしても、どういうふうに負担するのかというあたりを、そうなった場合において詳しくその辺を、分かりやすく説明をお願いできたらと思います。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 基本的には議員お見込みのとおりでございますが、他方で、新たな市立公園の設置や、大規模改修及び基幹改良に該当する場合には、市が費用を負担することとなります。
ここで示している公園の大規模改修及び基幹改良とは、市が事前に整備実施計画を定めた上で計画的、統一的に行う工事のことであり、例を挙げさせていただきますと、長寿命化計画に基づく公園施設全体の改修工事や、新規取得用地における公園施設の新規整備工事等がこれに該当いたします。
なお、現時点では本市において公園の一括LED化実施計画はございませんが、今後、指定管理者から民間のノウハウを生かした事業提案等がなされれば、市としても公園灯の計画的、統一的なLED化の実施に向けて検討していくことは可能だと考えております。
○22番(かみまち弓子議員) これは公開されているもので、質問と、あと答えの中で、今お答えいただいたものもあると思うんですけれども、実際に検討していないけれども、そうなった場合には民間のノウハウを生かした事業提案がなされることを期待していますと。
1基ごとの工事費としては、発注金額として捉えるため、1公園施設、単位数量ごとの直接工事費及び各種経費、消費税を含んだものと考えていますということですけれども、実際には、これ、なった場合というのは、いろいろな提案がなされる中で、大きかったら市が負担する、そうじゃなければ民間の業者ということと捉えておいていいんですかね。そのあたりちょっと、もう少しすっきりと分かりやすく教えてください。
○まちづくり部長(粕谷裕司君) 内容としましては、例えば1つの遊具が修繕しなければならないというときは、恐らく130万未満の工事ですとか、あとは50万未満の修繕ということになりますので、そういったところは指定管理者の負担ということになりまして、LED化につきましては、提案書の中で、今後、一括リース方式のLED化を今後提案していきたいということは書かれておりますので、そうした話も伺いながら、公園灯具等につきましては協議をしてまいりたいと考えております。
○議長(土方桂議員) 以上で質疑を終了し、討論に入ります。
討論ございませんか。24番、渡辺みのる議員。
○24番(渡辺みのる議員) 日本共産党は、本議案に反対の立場で討論をいたします。
公園は市民にとって最も身近な公共施設の一つです。その公園の維持管理について、市民から様々な要望が出ています。なぜ指定管理になればその要望に応えられるのか、なぜ市民サービスの向上のために指定管理にしなければならないのか、納得のいく説明はありませんでした。
公園管理に課題があるのであれば、課題解決のために十分な担当課の職員と予算を確保すべきではないでしょうか。目新しい物販やイベントがあれば、利用者は一定増えるかもしれませんが、日常生活の一部として、子供たちが遊び、お年寄りがおしゃべりや休憩をするなど、誰でも気軽に利用できる公園こそ魅力的で、市が目指すべき公園像であると考えます。公園はいつでも誰でもどのような目的でも利用できる公共の場であり、その場としての機能を保障することが行政としての役割であると考えます。
公園の管理運営を民間事業者に委ねることは、行政としての責任を放棄していると言わざるを得ず、到底認められないことを申し上げ、討論といたします。
○議長(土方桂議員) ほかに討論ございませんか。6番、小林美緒議員。
○6番(小林美緒議員) 議案第6号、東村山市立公園の指定管理者の指定について、自民党市議団は賛成の立場で討論します。
質疑で明らかになったように、市直営では市立公園の管理が十分に行き届かないことは、人員やスキル等々明白であり、指定管理に移行することでコストを削減しても指定管理者の持つノウハウが市立公園に注入され、利用者の増加や満足度、質の向上を大いに期待するものであります。
これまで市役所直営で築き上げてきた市民協働については、しっかり継続を図ること。公園は利用者が増えることで新たなコミュニティーが生まれます。そのことを踏まえると、仲よし広場の地域コミュニティーを再構築することも大きな課題であるので、ぜひ提案したIKE・SUNPARKで実績のあるかまどベンチ設置を推進していただきたいと思います。
また、樹木管理や「公園びらき装置」など、市内で活躍される事業者に協力してもらい、循環型の仕組みづくりに努めていただきたいと思います。
1dayドッグラン、1dayプレーパークについては、市民の期待も大きいと思いますが、該当する公園の近隣住民にとっては懸念が出てくることも想定されます。相互に気持ちよく関われる公園であり続けるため、指定管理者に任せ切りになることなく、市としてもしっかりと関与していただきたいと思います。
新たに取得し整備する萩山公園は、今回の指定管理者が管理する豊島区のIKE・SUNPARKを参考にして、市民のみならず、多摩湖自転車道を利用する多くの方々に対しても、東村山市の公園や東村山市の魅力をPRできる公園施設になることを期待します。
公民連携に加えて、今回は産学連携も生まれるということは、そこに関わる学生が東村山市に興味を持ってもらえる可能性を秘めており、多世代が公園再生に関わることで市立公園がどのように変化していくのか、その手腕に注目したいと思います。
公園整備や管理を核として、さらに今回の市立公園指定管理以降は市内169か所の公園を一括して行うものであり、近隣市の公園指定管理と比較しても規模が大変大きくなります。質疑で明らかになったが、民間のノウハウ、特に代表企業は全国で公園管理を多数展開している、そのノウハウを東村山市立公園にも最大限生かしていただき、再生し公園の質の向上を図ることで魅力を上げ、利用者の増加をお願いしたいと思います。
市立公園が魅力ある施設に生まれ変わることで、子供を連れて遊びに行きたい、「住みたい・住み続けたいまちまち東村山」になることを期待して、賛成の討論とします。
○議長(土方桂議員) ほかに討論ございませんか。4番、藤田まさみ議員。
○4番(藤田まさみ議員) 無会派・立憲民主党として、議案第6号に反対の立場で討論する。
市立公園はコモンズである。誰でもアクセスでき、ルールを守った利用を行うなら、誰もが利益を受けることができる地域共同資源である。一方で、公園の維持管理は、古くて新しい市民協働の課題である。古くから自治会など住民が維持管理に関わってきたが、少子高齢化の中で自治会活動も低下し、時代に合った公園づくりが求められている。
行政は、財政難と公園の安全・安心確保の業務の増大のため手いっぱいになっている。その課題解決のためには、民間の知識・経験を活用することも必要かもしれない。しかし、それは市外からも利用に来る人があるような大規模な公園に限るべきで、仲よし広場などの小規模な公園も含めた全ての公園の維持管理を一括、10年もの長期間にわたって民間の事業者に委ねてしまうのはリスクが大きい。
アメニス東村山市立公園グループが選ばれたこと自体に反対しているのではなく、さきに市内169か所の公園に10年もの長期にわたり一括指定管理を導入する議案に反対している立場から、本議案にも反対する。
○議長(土方桂議員) ほかに討論ございませんか。19番、渡辺英子議員。
○19番(渡辺英子議員) 公明党を代表し、議案第6号、東村山市立公園の指定管理の指定について賛成の立場で討論いたします。
平成27年に議員にさせていただいて、初めての一般質問で公園を取り上げました。公園はこれまで多くの議員が取り上げてきました。市民として生活していて、東村山の行政課題の中で、公園に特に問題を感じている人が多かったんだと思います。
当時、地図を手に市内の仲よし公園を自転車で一か所一か所回りながら、撮影をちゅうちょするような公園もあり、課題の深刻さに震えました。7年がたちました。熊野公園や大岱稲荷公園で、自分事として公園を自分たちの手でよくしていこうという市民を知り、また、公園や緑地に関する苦情もたくさんいただきました。
令和に入ってから、みどりと公園課を中心に市民意見の把握を精力的に行ってこられ、コロナ禍が広がる中で、セミナーやワークショップも工夫しながら進めてこられました。これを日常の管理や苦情処理、ボランティアの対応をしながら進めてこられた職員の皆さんには、心より感謝と敬意を表したいと思います。
一連の検討は、成果である東村山公園管理のあり方報告書に集約されました。この公園の持つ課題の突破口としての結論に、地域連携推進型指定管理者による管理が提示され、これが本日の指定管理者の指定として結実しました。
今回、東村山の公園は大きな挑戦とも言える選択をしました。169か所を一括指定管理で、民間活力を公園に生かそうという挑戦です。公園の公共性を考えると、市民の理解を深めていくのは容易ではないでしょう。また、公民連携の議論でよく言われるのは、民間は行政と違って利益追求が優先で、公共性はあっても二の次にしちゃうんじゃないかという社会の恐怖心から来る、民間は危ないという御意見です。現代において公共性を持たない事業者を探すのは難しく、SDGsの視点からも、企業は社会の公器としての在り方がよりクローズアップされるようになっています。
今回複雑で多岐にわたるサービス、しかも多様で不特定多数の市民へのサービスを民間にお願いするわけですが、これまで提案させていただいた内容もかなり盛り込まれており、資料にあった内容が全て実現すれば、地域の環境改善のみならず、防災力の強化、地域力の向上にもつながり、まちの魅力を大きく引き上げることでありましょう。
これを着実に実現・運用していくためには、契約によるガバナンスが重要です。利益と公共性のバランスを取るために、指定管理者と対話を重ねていただいて、契約協定で公も民も役割を果たせるように、仕組みやルールで統制できるようにしていただきたい。このことを強くお願いします。
また、市民に理解が進むように、進展が分かるように、きめ細かい情報公開とモニタリングを工夫していただきたい。また、公園事業全体のフルコストの検討が必要と考えます。
公明党として強く求め続けてきたボール遊びができる公園をはじめ、当事者の小学生、子供たちを含めた視点を持って進めていただきたい。市民の満足度が向上していくことを期待して、賛成の討論といたします。
○議長(土方桂議員) ほかに討論ございませんか。10番、白石えつ子議員。
○10番(白石えつ子議員) 白石えつ子です。議案第6号、東京都東村山市立公園の指定管理者の指定に関して、賛成の立場で討論いたします。
9年9か月、約10年という長期にわたる事業となり、市立公園169か所をPark-PFIも導入する指定管理は、確かに見えない部分もあることは課題です。公園のモニタリングや実態調査など、情報公開等を丁寧に行い、市民サービスの質向上を図ることで市民への理解につなげてください。
今回の答弁で、障害者、高齢者、外国籍の方など、誰もが楽しめるユニバーサルな公園についても構想が示されました。当事者を入れたワークショップやアンケート調査などを進めてください。障害者や外国籍の方々にも分かりやすい、やさしい日本語やピクトグラムの配置もされれば、より誰もが使いやすい公園に変わります。
子供がボール遊びができる公園も準備されることにも期待をします。大人と同じ主権者である子供の声を拾い上げてください。公園が持つ緑とオープンスペースは、多様性を認め合い、育んでいける可能性があり、東村山市の総合計画にあるサブタイトル「わたしたちのSDGs」にも相応するものです。
公園を災害拠点として利活用するならば、避難行動要配慮者を行政指定管理者やコアな地域住民と共有した上での課題対策を共に考え、防災拠点運営を目指してください。市民協働で進めてきた市民団体やNPO団体の関係性を維持し、里山の保全、生物多様性、グリーンインフラなど、公園を通して人と人のつながりを持続可能なものとしてください。互いの違いを知り、交流しながら、人と人をつなぐ公園を共につくっていくプロセスも大切に、公共財産である公園の再整備、再配置が誰一人取り残さないまちづくりとなるよう願い、賛成の討論とします。
○議長(土方桂議員) ほかに討論ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(土方桂議員) ないようですので、以上で討論を終了し、採決に入ります。
本案を原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(土方桂議員) 起立多数と認めます。よって、本案は原案のとおり可決することに決しました。
次に進みます。
休憩します。
午後4時24分休憩
午後4時25分再開
○議長(土方桂議員) 再開します。
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日程第2 議案第16号 東村山市教育委員会委員の任命について同意を求める件
○議長(土方桂議員) 日程第2、議案第16号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 渡部尚登壇〕
○市長(渡部尚君) 上程されました議案第16号、東村山市教育委員会委員の任命について同意を求める件につきまして、提案の説明をさせていただきます。
本件は、別添の名簿にございますように、教育行政の進展のために、現在4名の教育委員会委員の方々に御尽力いただいておりますが、現委員であります櫻井康博氏の任期が本年3月15日をもちまして満了となります。
櫻井氏は、平成30年3月から当市の教育委員会委員を務めていただいておりますが、現在においても、埼玉大学教育学部特任教授のほか、埼玉県教育委員会免許法認定講習講師などを兼任され、幅広く活躍をされております。また、埼玉県公立中学校教諭を経て、副校長や校長、埼玉県さいたま市教育委員会副参事なども歴任されるなど、これまでの様々な経歴と豊富な経験から、当市の教育行政の伸展・発展のために御尽力いただいてきたところであります。
特に御専門であられる特別支援教育に関しましては、この間、教育環境の整備に向けて進めてまいりました特別支援教室の設置や自閉症・情緒障害特別支援学級の開設といった個々の取組だけではなく、当市の特別支援教育の在り方全般につきましても日々御指導いただいており、その成果として当市の特別支援教育が大きく前に進んでいるものと認識しております。
そのようなことから、今後も引き続き櫻井委員に本市の教育行政に対して大きな貢献をいただけるものと考え、再任すべく、議会に御提案申し上げるものであります。
なお、同氏の履歴につきましては、別紙に添付してございますので、お目通し賜りまして、ぜひとも櫻井氏の再任につきまして御同意を賜りますようお願い申し上げ、提案説明とさせていただきます。
○議長(土方桂議員) 説明が終わりましたので、質疑に入ります。
質疑ございませんか。22番、かみまち弓子議員。
○22番(かみまち弓子議員) 議案の16号、教育委員の任命について伺ってまいります。
今、説明のほう、市長、ありがとうございます。本当に、櫻井先生、様々な実績がおありで、また、今説明いただいたところですけれども、それを受けまして、在任していただくに当たりまして、在任というか、任命の同意を求める件ですが、教育委員としてはどんなことをしていただきたいのか、市長のお考えを伺えればと思います。
○市長(渡部尚君) 直接教育委員さんと私がお仕事させていただくということはあまり実はなくて、年4回開催させていただいております総合教育会議の場で御意見をいただくということになります。
先ほど申し上げたように櫻井氏につきましては、市内在住で、長年埼玉県で教職員を務められて管理職の御経験もあるし、あるいはさいたま市では教育委員会での事務局でのお仕事もされておられ、かつ現在は埼玉大学の教育学部等で教鞭を執られているということで、非常に現場もよく御存じですし、あるいは教育委員会の事務局としての御経験もあり、特に専門であります特別支援教育については非常に造詣が深い方でありますので、引き続き当市の特別支援教育をはじめ小・中学校の教育の拡充・充実に向けて、また御指導、御協力をいただければなと、そのように考えているところでございます。
○22番(かみまち弓子議員) 櫻井先生御自身、本当に様々な御経験がおありで、多様性を持った子供たち、そしてまた保護者への支援、そういったものが大切であるということを常々おっしゃっているかと思います。以前、講演の場でもそういったことをおっしゃっていたりしましたが、二元代表制におけます市議会としての連携、とりわけ、例えばですが、生活文教委員との情報交換や懇談の場を設けることについてどのようにお考えの方か、もし分かれば伺いたいと思います。
○市長(渡部尚君) そうしたことについて櫻井委員の御見解をお聞きしたことはございませんが、議会・委員会のほうで要請があれば、日程等の問題がクリアされれば、議員の皆様と教育委員の皆様が意見交換するような場面というのはあるのではないかなと、そんなふうに承知をいたしているところでございます。
○議長(土方桂議員) 以上で質疑を終了し、討論に入ります。
討論ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(土方桂議員) 討論がありませんので、採決に入ります。
本件について同意することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(土方桂議員) 起立多数と認めます。よって、本件は同意することに決しました。
次に進みます。
本日は以上をもって散会といたします。
午後4時32分散会
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