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生活文教委員会視察報告書

更新日:2014年4月1日

1.実施日

平成26年1月21日(火曜)から1月22日(水曜)

2.視察地及び目的

(1)佐賀県伊万里市 
   「図書館運営における市民参加の効果」
(2)佐賀県武雄市 
   「図書館運営への指定管理者導入の経緯・効果」

3.出席者

出席者     委員長 伊藤真一、副委員長 小町明夫
          小松賢、山崎秋雄 各委員
随行職員    教育部次長          間野雅之
          議会事務局議事係主任   山名聡美


▲武雄市図書館にて

《1》伊万里市「図書館運営における市民参加の効果」

【伊万里市の市勢概要】
 伊万里市は、伊万里湾に臨む九州西北部に位置する、人口57,313人(平成26年3月1日現在)、面積225.02キロ平方メートルの田園都市である。古くから有田焼などの陶磁器の貿易基地として発展し、近年では、臨海部の工業団地へ、造船やIC関連産業、木材関連産業、水産加工業等の企業進出が進み、産業の基幹的役割を担っている。また、福岡都市圏とを1時間で結ぶ西九州自動車道の整備が進められており、「行きたいまち伊万里・住みたいまち伊万里」の実現のため、新たな産業の創出や地域産業の振興を図り、伊万里の名を全国へ発信している。

【視察の目的】
 新図書館開設当時より、「伊万里をつくり、市民とともに育つ、市民の図書館」の理念のもと形成されてきた市民図書館を検証する。もって、図書館運営における市民参加の模範とされる同図書館のソフト面でのノウハウを、東村山市立図書館の運営の参考とすることを目的とする。

【図書館の概要】
(1)施設の概要
 敷地面積 7,692.14平方メートル  建築面積 4,053.96平方メートル
 延床面積 4,374.51平方メートル
(2)工事概要
 工事:平成6年2月26日~平成7年3月20日(13ヶ月)
 総事業費:23億6,480万円(設計費含む)
 内訳:建設費 1,912,092千円(内家具工事費 136,990千円)
 用地費  257,191千円  資料費等 135,517千円
 財源:地方債 1,661,700千円(まちづくり交付金、当時70%補填)
 積立金  650,000千円  一般財源 53,100千円
(3)予算関係
 当初予算(25年度)1億1,200万円 
 資料費(25年度)   1,800万円 11,000点←3,000万円が理想
(4)職員体制
 平成25年度現在  18名体制
 職員5名(司書3名)嘱託司書8名 臨時5名(パート2名)
(5)蔵書収容能力
 46万冊 内訳=1階開架室16万冊(大人12万冊、ヤング5千冊、子供3万5千冊)、2階開架書庫10万冊、3階閉架書庫20万冊
《特筆すべき点》
 トピックスに合わせて、時々の資料を構築している。また、まちにとっての課題やテーマを的確に捉えて利用者に提供している。
  
 館長によると、図書購入予算の最低ラインは、
 人口÷8×2,360円  
 (東村山市…44,807千円←平成26年度予算34,313千円)

【伊万里市民図書館設立への歴史】
昭和29年4月   旧市立図書館、開館
昭和42年     大水害により壊滅的な被害
 その後の運営は、中央公民館の2階に移設して行われた。また、各地域に「一坪図書館」が分館のように設置された。その経緯から、市民が図書館運営を多面的に担う動きが芽生えた。
 その後、「図書館づくり伊万里塾」が8回開催され、市民の声を参考に新図書館建設の気運が盛り上がっていった。
平成7年7月7日 「伊万里市民図書館」が新造、オープンした。
 それまでの市民参加の歴史にちなみ、市立図書館ではなく、「市民図書館」と命名された。

【伊万里市民図書館の理念】
(1)目標「新世紀の図書館を目指して」
 1.自由で公平な情報を提供し、市民の知的自由をまもる図書館
 2.将来の伊万里をつくる子どもたちに夢をそだてていく図書館
 3.本のある出会いの広場、文化を育むオアシスとしての図書館
 4.全ての市民に開かれた市民のライフスタイルを高める図書館
(2)教育施設として図書館が担うべき役割
 1.すべての人の成長(自立・自律)と成熟、自己実現を支える教育施設こそが図書館
 ⇒ひとづくり・まちづくりを支える成長する施設である。
 2.「場の提供」により、市民の力が活かされ、「生きがい」の創出につながっている。
(3)図書館設置条例
 館長によると、「図書館設置条例に掲げる理念のもと、“自己実現を支える教育施設”であるべきであり、施設として来館者を待っているのではなく、自ら市民にPR発信をしていくことを目指している」という。

~伊万里市民図書館設置条例より~
【設置及び目的】
第1条 伊万里市は、すべての市民の知的自由を確保し、文化的かつ民主的な地方自治の発展のため、自由で公平な資料と情報を提供する生涯学習の拠点として、伊万里市民図書館を設置する。

【ボランティア】
(1)図書館フレンズいまり  
 市民ボランティアの中核 
 各種行事の開催
 (新春カルタ取り、俳句会、古本市等)
 図書館☆まつり
 (図書館創立の日は七夕であり、直近の土日に来館者にぜんざいが振る舞われる。始まりは1993年2月26日の新図書館起工式に起因する。)
 各種グループへの財政支援
(2)おはなしキャラバン   幼児~小学生向け読み聞かせ
(3)草ひばり(対面朗読)  高齢者、視覚障害者向け対面朗読
(4)てんとう虫の家     布の絵本製作グループ
(5)いすの木合唱団     高齢者中心の合唱団(図書館行事に出演)
(6)伊万里華道連盟     館内の生け花設営グループ
(7)古伊万里ライオンズ   庭園清掃、草刈活動グループ

【特色ある図書館運営】 
(1)子ども読書推進活動
 1.赤ちゃんブックスタート事業
  ・平成16年より年間約600人。3ヶ月児健診時に絵本1冊贈呈。
  ・「おはなし012」(0,1,2歳向けおはなし会)を開催。
   平成24年度は39回開催され1,367人の子どもたちが参加。
 2.家読の推進 家庭・地域一体に。
 平成17年頃 テレビ消し・早寝・早起き・朝ごはん運動が全国に広がる。
 平成18年  伊万里市、全国初「いじめなし都市宣言」
 同宣言の具体策として、家族の絆を深めるため、家読を開始。
 平成22年  主題歌「こころつないで」CD化。全国に普及。
(2)ビジネス支援の展開(レファレンスデスク)
 1.家庭用小型風力・水力発電の開発などに実績。特許取得の理論もこの図書館で生まれた。東日本大震災の際、問い合わせが殺到。
 現在、ここで生まれた水力発電技術により佐賀県藤津郡太良町で18基の発電機が稼働中。
 2.「有田焼万年筆」の創作。金属と陶器の融点が異なることに着目。
 製品は洞爺湖サミット参加の各国首脳に贈呈された。「図書館で夢を実現しました大賞」を受賞。
(3)お勧め図書コーナーの設置
 ○芥川賞、直木賞などの話題の著作、著者の作品はただちに紹介
 ○地域の課題に関する図書、世論の中心となったテーマの書籍
 (例:玄海原発30km以内の伊万里市としては「原発問題」)


読み聞かせ室の入り口(内部は登り窯のかたち)


観光情報コーナー(るるぶ東村山もこのたび入荷)


木も生える館内


伊万里市民図書館エントランスにて

【考察】
 伊万里市民図書館は平成7年のオープン以来、市民ボランティアの協力、参加により設置、運営されてきたというユニークな特色がある。現在、近隣の武雄市図書館が民間業者による指定管理者制度に移行したことで脚光を浴び、全国から視察が殺到している。そのため、武雄市図書館と伊万里市民図書館への同時視察をする議会等が多く、従来からの市民図書館として注目されていた伊万里市民図書館への視察も、武雄市図書館の指定管理者制度導入以降、増加傾向にある。
 私たちが伊万里市民図書館を視察して、評価をしたい点は大きく二つある。
 その第一は、市民による設立、運営がもたらす「気軽な図書館」である。海外の図書館においてはむしろ一般的とされる、「図書館友の会」のしくみが、市民ボランティア「図書館フレンズいまり」に生きている。このグループを中心に市民グループが、幼児向け、障害者向けなどの読書啓発活動を行い、また、建物管理などの協力に大きな役割を担っている。そして、これは平成7年の現建物新築以前から、災害による図書館の喪失に端を発し、市民運動として図書館新設の要望とともに根付いたものであり、決して行政主導で形づくられたものではない。「図書館フレンズいまり」を中心として企画、運営される行事や読書運動などによって、いわゆるハコモノとしての建物や、予算として図書館運営にあてられるお金が、真に生きた図書館、生きた予算として息を吹き込まれているように感じる。東村山市の図書館も、より一層、市民協働の理念を持って、市民がつくり、市民に愛される図書館を目指すべきことを痛感した。
 第二点は、司書の役割とレファレンス業務への取り組みである。
 これを同図書館では、「ディープな図書館」を目指すものとしている。館長の「図書館は貸し本屋ではない」との言葉が忘れられない。あえてその言葉を続ければ「司書は貸出係ではない」となろうか。
 確かに本を貸すのが図書館の役割であるが、司書がその事務に忙殺されていては、レファレンス、すなわち調査、相談業務に本来の力を発揮することができない。司書が持っているノウハウや経験を駆使し、本来、図書館に求められるレファレンス機能により、伊万里市民図書館では、積極的にビジネス支援等を行っている。司書のレファレンス能力開発は図書館の質的な実力そのものであり、東村山市の図書館運営においても参考とされるべきであると考える。
 市民と図書館担当職員が力を合わせ、質的、量的に優れた図書館を目指していくことが、渡部市長の言う「まちの魅力やグレードを高めていく」上で今後極めて重要な課題となることを付言したい。

《2》武雄市「図書館運営への指定管理者導入の経緯・効果」

【武雄市の市勢概要】
 武雄市は、佐賀県の西南部に位置する。平成18年3月に旧武雄市、山内市、北方町が合併し、現在の武雄市が誕生。人口は50,643人(平成26年2月末現在)、面積195.44キロ平方メートル。武雄北方区の土地は肥沃で、武雄市の穀倉地帯となっている。

【視察の目的】
 武雄市が、平成25年4月より開始している「指定管理者による図書館運営」の実態について、その導入までの経過、運営上の課題や成果等を学び、議員活動に資する。


代官山蔦屋書店をモデルにしたという館内

【視察の概要】
(1)指定管理者制度導入の経緯と経過について
 平成19年度  市長提案によってから休館日を減らす取組を開始
 ○もっと多くの方に利用していただきたい
 ○行政でできなければ民間の力で
 平成24年5月  カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)と基本合意の締結
 6月   図書館・歴史資料館設置条例の一部改正
 7月   臨時市議会で指定管理者を決定
 9月   定例市議会で改修、システム更新など予算計上
 11月~3月   改修工事、5ヶ月間休館、臨時図書館開設(11月~2月)
 3月   内覧会・見学会
 平成25年4月1日  指定管理者による運営開始
(2)運営上の成果と課題
 提携により生み出された多くの市民価値
 ○365日、朝9時から夜9時まで開館
 ○リニューアルした図書館では、かつて書庫に眠っていた本のほぼ全部が目に触れる場所にあり、20万冊の本と出会うことができる。
 ○雑誌を買うこと、Tカードでの図書の貸し出しができる。
 ○コーヒーを飲みながら、本が読める。
 (指定管理者が開始してから、1年が経過しておらず、成果と課題について、明らかにできないとする部分もあった。「企業秘密」として、立ち入れない事項もあるようである。)

【考察】
 武雄市図書館は指定管理者制度への移行をめぐり、斬新なアイデアとしてマスコミが取り上げ、現在、全国から議会などの視察が殺到するなど注目を浴びている。しかしながら、一方で、市長の強力なリーダーシップを背景としたその決定プロセスに対する異議や、今後明らかとなる事業収支の見通しなどについては、当初見込みを楽観的だと疑問視する声もネット上等で氾濫している。
 私たちは、市長から直接、指定管理移行への決断の動機となった理由として、「休館日が多すぎる。休館日をもっと減らさなければ、図書館を設置している意味がない」という説明を聞いた。また、閉館時間も早く、ほとんどの市民にとって極めて利用しづらい図書館の運営態勢をどう改革するかという課題に対して、市長が下した結論が民間企業による指定管理であったということである。
 ネット上の声にいう、「指定管理移行は市長の独断であり、市民意見の聴取や議会での検討が十分ではなかった」等々、という批判は、図書館運営自体の課題というより、武雄市の民意集約のあり方の問題であると考える。むしろ、私たちが注目すべきは、指定管理による図書館運営が、費用対効果、利用者数の増減、来館者の利便性や満足度、といった面でどう変化したかという点である。
 確かに来館者は増加し、市民の声もまずまずといわれるが、リニューアルからまだ1年に満たない時点で、その評価を下すことはむずかしい。むしろ、さまざまな公共施設において指定管理者制度が導入されてきている中で、「図書館はどうか」という、いわば社会実験ともいうべき試みが武雄市図書館であると考える。ソフト面、ハード面、そしてもちろん事業収支の面をも含めた武雄市の図書館事業改革の結果を、今後、慎重に東村山市立図書館の改革の参考とすべく注視していくべきであると考える。そして、同時に視察した、武雄市図書館とは対照的な、伊万里市民図書館の運営形態とともに、今後の当市の図書館事業の充実・発展のための参考として見つめてまいりたい。


コーヒーショップ併設


セルフカウンターで貸し出すとTポイントがたまる

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