空堀川の市内中流域、下流域に渇水期でも水が流れるようにしてください
更新日:2014年9月1日
解決方法は二段階に分かれます。(第二段階は末尾の方の「河床改修」)
【第1段階:水の取得】
市の事業としてどこかから水をもらってくる。具体案としては、多摩川上流水再生センター(昭島市)から玉川上水、野火止用水に清流復活事業として送水されている高度処理水を一定量、増量してもらって、野火止用水の東村山市内の適宜地点にて取水させてもらう。それを市が敷設し市の管理下にある雨水管に投入し、自然流下で空堀川まで行って放流する。具体的な地点としては野火止用水が府中街道や新青梅街道と交差するところが目論まれ、複数地点、複数管路を利用することも考えられる。(註1)
論点A
増量し、取水させてもらう水量としては3,000~5,000t/日量を目論んでいます。少ないと流れにならないし、多すぎると別の問題を招来します。第一好きなだけもらえるとは思っていないし、下水からの再生水といえどもタダでないことはよく承知しています。
論点B
流域住民が高度処理水ということを受け入れてくれるか。違和感を持たないか。水を放流するのは野口橋あたりあるいは西武新宿線陸橋近傍(天王橋)で、そこから下流に向けて清瀬市との市境まで、子共たちが水遊びをしているのをほとんど見たことがありません。
それ以外の観点で再生水(高度処理水と同義)はイヤだという人も、時間がたてば慣れてくることを期待します。(清瀬市に入ってからはどうかは(註2))
論点C
雨水管に目的外のものを流したらいざ大雨というときに道路冠水の防止という目的が果たせないのでは・・。
大雨注意報が出た時にかぎらず、夕立等、多少の雨でも送水をとめるようにすればよい。多摩川上流水再生センターでも、目黒川、渋谷川等に送水している落合水再生センターでもそうしています。手動で止めるのではなく、降雨を検出して自動的に止めることも可能であることはいうまでもない。
論点D
野火止用水には野天堀の箇所が多く、むやみに増量などしたら強度的に耐えられないのでは・・。答えは、3,000~5,000t/日量は小川ていどの流れであり、そのぐらいの増水が危険ではないかというのは、事柄の大小をわきまえない人のいう意見であろうかと存じます。(註3)
―――論点による逐条的議論終わり―――
この第一段階の実現にむけて交渉を進める相手は、清流復活事業としての位置づけから、東京都環境局でなければなりません。そしてこの陳情によるかぎり、隣接市は特に関係を有さず、東村山市と東京都環境局がどのように問題をクリアーすべきかを専管的に協議してゆくことを当陳情者は求めます(願います)。いくつかの問題のなかには地元分担金もあります。多少の費用を分担することがなければ、次の第二段階に進むことは出来ないでありましょう。
(註1)複数地点、複数管路が必要になることが有り得るのは容量の制約があるからであり、森永からの排水は東大和市の三本の雨水管を通して放流しており、御成橋際のJR地下水も、2ルートにわけて東村山市の敷設・管理になる雨水管を通して放流しています(要確認)。
雨水管の目的外利用などとんでもないという反論がありますが、この二つの例ですでにわれわれは日常の中でそのことを経験しているのです。森永やJRが市当局と合意したうえで放流しているのかどうかは不詳。
(註2)流量や水質のことで下流側の同意が必要になってくるか、という問題を指摘する人がいます。例えば清瀬市域では水着に着替えて泳いでいる子供や中学生をよく見かけます。
しかし、この水は次の【第二段階】による手当をしない限り西武新宿線陸橋(あるいは天王橋)をスタートしていくらももたずに地下に沈んでしまうものです。はるか彼方の清瀬市境のさらに向こうのことまで心配してもしょうがありません。
(註3)野火止用水増量案がどうしても難しい場合は、小平監視所から直接、最寄りの東大和市域内の空堀川地点に送って放流する選択肢が浮上しますが、ここではそこまで論じません。
【第二段階:河床改修】
さてもらった水をどうやって地下へ沈ませずに下流までもたせるかの問題ですが、これは何キロメートルにもわたる区間の河床改修がメインになりますから、東京都建設局河川部に願い出るしかないでしょう。多額の費用を要しましょうし、難しい技術論も避けて通るわけにはいきません。【第一段階】とワンセットでやるのか、とりあえず建設局河川部に話しをしておいて、今は水の取得に全力を投じるのがよいかは当陳情者の知見の及ばぬところです。
ただ一つ陳情者の意見をいうならば、粘土質の材料で河床を敷くという、既に出ている専門家的な案よりも、直径1~1.5mぐらいのハーフパイプをつなげてゆくという案を検討してみるのもよいかと思います。プラスチックの樋状のもの?またはコンクリート製?現場打ち?。試験的に一部区間をやってみるのもよいでしょう。天然の河川云々の議論からはもはや抜け出してもいいころです。百年河清を待つのはもうやめにしましょう。
平成26年8月14日
陳情人
東村山市本町1-15-64
松下 文洋
(清瀬の自然を守る会会員、川づくり清瀬の会会員)
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