ナラ枯れ(樹木の枯れ)被害について
更新日:2023年3月31日
「ナラ枯れ」とは、森林病害虫であるカシノナガキクイムシが病原菌である「ナラ菌」を増殖させることで、水の吸い上げる機能を阻害して枯死させる樹木の伝染病です。ナラ類やシイ・カシ類以外の植物への影響が出た事例はなく、人体やほかの動物に影響はありません。
被害が拡大すると、森林景観の悪化、木材資源の減少等が懸念されます。1980年代以降、日本海側を中心に拡大し、近年、全国的に被害が増加しています。
当市においても、令和2年8月頃から公園や緑地などでナラ枯れの発生が確認され、ナラ枯れによって枯死した樹木を令和2年度には36本、令和3年度には43本、令和4年度には64本伐採しました。
ナラ枯れ被害木の特徴
- 木の根元にフラス(木屑)が落ちている。
- 幹に直径約1~2mmの穴がたくさん空いている。
- 梅雨明け後から晩夏に急に枯れる。
- 葉が赤褐色や茶色に変色し、落葉しない。
周囲の木が緑の葉をつけている中、枯死して葉が茶色くなった木
木の根元にフラス(木屑)が落ちている状態
被害を受ける樹種
ブナ科(ブナ属を除く)の多くの種で被害が確認されています。
例えば、
- コナラ属
ミズナラ、フモトミズナラ、コナラ、クヌギ、アベマキ、カシワ、イチイガシ、アカガシ、アラカシ、ウラジロガシ、シラカシ、ウバメガシ等
- クリ属
クリ
- シイ属
スダジイ、ツブラジイ
- マテバシイ属
マテバシイ
(注記)穿孔を受けても樹木の防御反応により、全てが枯死に至るわけではありません。
防除方法
防除方法には、健全木に実施する「予防」と、被害木に実施する「駆除」があります。
予防方法
- ビニール被膜 カシノナガキクイムシが樹木に潜入する前に、樹幹にビニールを巻き、穿入を防ぎます。
(注記)ほかに殺菌剤や被膜剤塗布などがありますが、薬剤を使用する場合は、近隣への十分な説明と配慮が必要となります。
(注記)いずれの場合も完全な予防は難しいため、被害を早期に発見し、初期の段階で防除を実施することが重要です。
駆除方法
- 伐採、焼却(実施する時期:11月から5月頃まで)
伐倒後、幹は持ち出しチップ(リサイクル)などにします。チップ化する場合は、できるだけ細かくし、18℃以下で十分に乾燥させます。低温乾燥させた状態を一定程度維持することで、カシノナガキクイムシは死滅します。
残った切り株にもカシノナガキクイムシが生存している可能性があります。一般的には、くん蒸処理(農薬による薬剤処理)が標準的な処理方法となっていますが、市街地では健康上の問題から、実施する場合は近隣への十分な説明と配慮が必要です。そのため、市では、切り株をノコギリ等でメッシュ切りにするなど、できるだけ多く筋を入れることで、冬の乾燥した空気にさらす方法を用いています。
東村山市の管理する公園・緑地におけるナラ枯れの被害対策
被害木のうち、樹木全体が枯れているもの(全枯れ木)かつ遊歩道沿いや公園・緑地の境界面に近いものを対象に、伐採を進めています。
引き続き、東京都の指導を受けながら、注意深く推移を見守っていきます。
自己所有の樹木にナラ枯れの被害があった場合は?
すでに枯れてしまい倒木の危険がある場合は、上記の駆除方法を参考に所有者の責任で行っていただく必要があります。しかし、伐採等の処理は個人では難しいと思われますので、その場合は専門の造園業者等に相談することをおすすめします。
枯れていない樹木については、状況に応じた措置等を専門機関に問い合わせる必要があります。この場合、まずはみどりと公園課にご相談ください。
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