令和5年4月24日 市長庁内放送
更新日:2023年4月24日
市長再任にあたって
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音声による市長メッセージです。ぜひ市長の声をお聞きください。
はじめに
ご来庁の市民の皆様、そして職員の皆さん、おはようございます。東村山市長の渡部 尚です。
昨日行われました令和に入って初めての東村山市長選挙におきまして、3万3千102票という大変多くの市民の皆様のご支持・ご支援を頂戴し、引き続き5期目の市政をお預かりさせていただくことになりました。今後4年間市民の皆様、職員の皆さん、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、選挙戦を通じて大変多くの市民の皆様から心温まるご支援とご厚情を賜りました。また、先ほどは、正面玄関で大勢の職員の皆さんから出迎えをいただき、改めて選挙に勝利した実感が湧いてくるとともに、東村山市をもっと良くして欲しいという職員の皆さんの大きな期待をいただき、5期目に向けて気が引き締まる思いがいたしております。
この選挙の勝利は私だけのものではなく、私を応援いただいた後援者の皆様はじめこれまでの4期16年間に渡り、市政推進にご理解とご協力をいただいてまいりました、全ての市民の皆様、そして「わたなべ市政」を担っていただいたすべての職員の皆さんの勝利でもあると思っております。
わたなべ市政が始動して16年。行財政改革や災害に強いまちづくり、「子育てするなら東村山」の子育て支援など、東村山市のバージョンアップが着実に進展してまいりました。特にコロナ禍の中でのこの3年間、新型コロナウイルスや現下の物価高騰などから15万市民の命と暮らし、地域経済を全力で守るとともに、ポストコロナを見据え、東村山駅周辺の連続立体交差事業や都市計画道路の整備、東村山創生、自治体DX、公園整備など、「安全・安心で活力と魅力あるまちづくり」に懸命に取り組んでまいりました。
これら4期16年間に渡る「わたなべ市政」に対するご理解とご協力をいただいた市民の皆様そして私とともに苦楽を共にしながら市政を推進していただいた職員の皆さんに改めて感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
今回の市長選挙は、コロナパンデミック発生後初の市長選挙であり、未だ完全には終息していないコロナ禍への対応や現下の物価高騰対策をどのように進めながら、人口減少、超高齢化・少子化、公共施設の老朽化など長期的に取り組まなければならない課題に対処し、ポストコロナへ向けてどのように市政運営をしていくのか、未来に向けてどのようなまちづくりを進めていくのか、ということが問われた重大な選挙戦でございます。全国的には、無投票により首長が決まる地域もあるところ、そうした重要な意味のある東村山市長選挙が正常に挙行され、前市議の藤田雅美氏とこれからの東村山市にむけて7日間の論戦がなされ、主権者である市民の皆様の投票で市長が決定したことは「民主主義の学校」といわれる地方自治の進展にとりまして、とても意義ある戦いであったと思っております。
職員より花束贈呈
理事者お揃いで
未来へつなぐ、笑顔の種まき たのしむらやま2064 市政100年に向けて
さて、4月16日の告示日以降、選挙期間を通じて市内各所を遊説する中で、今までの取組みにより、まちの風景もだいぶ変わり、東村山市が未来に向かって大きく動き出していることが誰の目にも見えるようになってきたことを実感いたしました。
こうして未来に向けて大きく動き出した東村山市の歩みを止めることなく、これからの4年間は、その動きをより確かなものとするために、選挙スローガンに掲げたように「未来へつなぐ、笑顔の種まき たのしむらやま2064 市政100年に向けてしっかり土台をつくります。」
本年度の年度初めの庁内放送でもお伝えしましたが、東村山市は来年、令和6年、2024年には、市制施行60周年の節目を迎えます。そして、その40年後の2064年、東村山市は市政100周年を迎えます。現在から、あと41年、まだ大分先の話ですが、桃栗3年柿8年といわれるように、一つの取り組みが実を結ぶまでにはそれなりの月日がかかります。
伊勢神宮は、20年に一度、ご社殿を造り替えることで知られております。大正12年、「神宮森林経営計画」によって遷宮に使用する檜を自給自足すると決まり、いま、神宮の森に植えられている1mにも満たない苗は、200年後の遷宮に使われるのだそうです。人の一生を遥かに超える、未来を見据えての取り組みは、まさにSDGsの魁けといえるものです。
市政100周年、2064年という未来。東村山はどんなまちになっているでしょうか。コロナ禍の中、今年生まれた赤ちゃんも41歳。きっと豊かなみどりと賑わいが調和した「たのしむらやま」で、仕事や子育てに奮闘しながら、充実した毎日のくらしを楽しんでいることでしょう。
そんな未来のために、この次の4年間、私は市民の皆さまと力を合わせ、様々な「たのしむらやま」の政策の新たな種をまき、芽吹いた苗を大切に育て、市政100周年・2064年に向けて、『みんなが笑顔になれるまち』、持続可能で多様性と包摂性のある東村山市の土台を、市民の皆さまと職員の皆さんとともにしっかりつくってまいります。
今回の選挙では、私は「たのしむらやま2064」の実現に向けて「笑顔のたねまき8策」と銘打ち8つの政策の柱を立て、政権公約・市長マニフェストとしたところです。この「笑顔のたねまき8策」は第5次総合計画「わたしたちのSDGs」に掲げた将来都市像「みどり にぎわい いろどり豊かに 笑顔つながる 東村山」の実現のための基本目標「くらしの質の向上」「まちの価値向上」「ひとの活力の向上」を着実かつスピード感をもって達成するためのものであり、今後4年間、私は市政100周年を見据え、『未来へつなぐ笑顔の種まき8策』を先頭に立って推進することを改めてお約束いたします。
笑顔の種まき8策
それでは次に「笑顔のたねまき8策」について、第五次総合計画の基本目標と関連付けながら簡単に説明いたします。
第1策は、「安全・安心・平和」です。これは「くらしの質の向上」を進めるものであります。
具体的には、市民のいのちとくらしを守るため、現在の新型コロナワクチン接種や現下の物価高騰における小中学校給食費補助の継続を進めるとともにデジタル地域ポイント事業の創設とポイント還元による生活支援・市内消費喚起策の推進により経済対策を進めてまいります。また、今年9月には、東京都との東村山市との合同防災訓練の実施により首都直下地震や台風・豪雨などの自然災害に対する防災意識の向上を、そして平和を守るために、平和首長会議等を通した核兵器廃絶・平和運動の推進を進めてまいります。
続きまして、第2策の「都市の骨格」、第3策の「東村山創成」、第4策の「自然と調和」は、「まちの価値向上」を進めるものであります。
それでは、第2策の「都市の骨格」であります。
ハード面では、令和6年度の東村山駅付近の連続立体交差の完成を目指すとともに、都市計画道路の整備、主要駅である東村山駅東口の駅前広場のリニューアルと交流・イベント空間の創出、久米川駅第1号踏切の拡幅や久米川駅南口のリニューアルに向けた検討、秋津駅周辺のまちづくりに向けた調査・検討などの周辺のまちづくりをすすめます。
また、ソフト面では、用途地域の見直しや低層住宅地域の容積率の緩和による良質な住環境の形成、MaaS の導入に向けた検討・実証実験など公共交通の拡充をすすめ、未来に向けて、自然と調和し安全で利便性の高い「都市の骨格」をつくります。
第3策は、「東村山創成」です。
東村山市独自のデジタル地域ポイント事業の創設による市内消費の喚起・地域経済の循環の促進。オープンイノベーション推進事業・中小企業等デジタル化推進事業の創設による、市内中小企業・小規模事業者への支援や女性IT人材の育成による女性の就労・就業への支援。起業・創業支援や働き方改革への支援の強化、シティプロモーション、観光振興、企業誘致、などを進め、市内経済の活性化、都市農業や市内産業の振興を図ってまいります。また、シチズングランド取得によるスポーツ施設の拡充、運動公園のリニューアルの検討、公民館へのWi-Fi設置、図書館の電子化の推進によるスポーツ・文化振興も合わせて進め、活力と魅力ある「東村山創成」をすすめます。
第4策は、「自然との調和」です。
令和5年度にシチズングランドを取得する前川公園を防災&スポーツ公園化に向けて整備をはかるとともに、萩山公園を子どもから高齢者、障害者が集い・憩い・楽しめるように整備を進めてまいります。ゼロカーボンシティ宣言ならびにエネルギービジョンに基づく再生可能エネルギー由来の電力活用の拡大促進、市民ぐるみの脱炭素ムーブメントの推進による脱炭素化、消滅型生ごみ処理容器「ミニ・キエーロ」の普及促進等によるごみ減量、資源循環型のまちづくりをすすめます。
続きまして、第5策の「子ども・子育て支援」第6策の「その人らしくいきる」第7策の「心豊かな学びの場」は、「ひとの活力の向上」を進めるものであります。
第5策は、「子ども・子育て支援」です。
子ども子育てデジタルワンストップサービス事業の創設による妊娠・出産・子育ての切れ目ない支援の強化、産後ケア事業、多胎児家庭への家事育児サポーターの派遣事業、1歳児のバースデーサポート事業を創設し、子どもたちの命と健康・権利を守るとともに、妊娠・出産・子育ての負担を社会全体でシェアし、「子育てするなら東村山」「子どもまんなか都市・東村山」を目指し、子ども・子育て支援の更なる充実をはかってまいります。また、貧困、引きこもり、ニート、ヤングケアラー等の困難をかかえる子ども・若者の支援を強化します。
第6策は、「その人らしく生きる」であります。
地域包括ケアや介護予防の推進、障害者の地域居住や日常生活への支援ならびに就労支援の強化、男女共同参画市民宣言と第4次男女共同参画基本計画に基づくジェンダー平等に向けた啓発・学習活動等の強化などの取り組みを進め、高齢者や障害者、LGBTQ、外国籍市民など、多様な市民がその人らしく「人生100年時代」を全うできるよう、しっかりサポートする健康・福祉・ケア・共生のまちづくりをすすめます。
第7策は、「心豊かな学びの場」です。
市立小中学校の建替えに向けたアクションプランの策定と計画的な小中学校施設等の改修・建替えの推進、児童・生徒1人1台タブレット端末を有効活用した授業や家庭学習の推進による子ども達の学力向上をはかるスマートスクールの推進、部活動や読書活動の充実など「未来の学校」づくりをすすめるとともに、子どもたちの安全対策やいじめ対策、不登校対策などを強化し、子どもたちが希望を持って心豊かに成長できるよう、教育の充実をはかります。
そして、最後の第8策「市民どまんなか」は、「計画推進のための都市経営」を推進するものであります。私はこれまでも、「みんなでつくるみんなの東村山」を基本姿勢としてまいりましたが、さらに推進のため、今後はさらに「(仮称)市民参加条例」の制定を見据え市民参加手法のアップデートをはかり、市民協働、公民連携、自治体DX、行政改革をすすめ、市民本位で持続可能な「市民どまんなか市政」を貫くとともに、さらなる市民サービスの向上、市役所とまちの生産性の向上をはかります。
以上、『未来へつなぐ笑顔の種まき8策』をご紹介させていただきました。
「笑顔つながる東村山」を目指して
4月1日の庁内放送でも申し上げましたが、今年入庁する新入職員の中には、市政100周年を職員として迎えられる方もおられます。そう考えると100周年はそれほど遠く離れた先のことではなく、現在とある意味で「地続き」の未来であります。
私はこれまでも、「みんなでつくるみんなの東村山」を基本姿勢としてまいりましたが、今後もこの基本姿勢に立って、「笑顔つながる東村山」を目指し、『未来へつなぐ笑顔の種まき』を全身全霊で進めてまいります。
ポストコロナという新しい時代が始まる今こそ、「まちの価値」と「人の活力」と「くらしの質」を高め、みんなが誇れるまちへ向かって、市民と行政で共に知恵と力を出し合い、東村山の新たな時代の扉を開こうではありませんか。市民も都市も自然も調和しながら輝く「笑顔つながる東村山」に向かって、力を合わせて頑張ってまいりましょう。市民の皆様、職員の皆さんのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
ご静聴、誠にありがとうございました。
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