令和2年10月1日 市長庁内放送
更新日:2020年10月1日
第3四半期市長庁内放送
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音声による市長メッセージです。ぜひ市長のお声をお聞きください。
令和2年度第3四半期を迎えて
ご来庁の市民の皆さん、そして職員の皆さん、おはようございます。東村山市長の渡部 尚です。
市民の皆さまには、日頃より市政推進にご理解とご協力を賜り、感謝申し上げます。また、職員の皆さんには、市民福祉の向上のために日々真摯に業務に取り組んでいただいていることに感謝申し上げます。
今年度も早いもので半年が過ぎ、今年の夏は大変厳しい暑さが続きましたが、お彼岸を過ぎる頃から暑さが和らぐとともに、寒さも感じる日もありますので、体調にはご留意いただきますようお願い申し上げます。
本日より本年度の後半が開始いたします。第3四半期を迎えるにあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
東村山市第5次総合計画基本構想をご可決いただき、「みどり にぎわい いろどり豊かに 笑顔つながる 東村山」の実現に全力で取り組んでまいります
さて、一昨日の9月29日に、市議会9月定例会が閉会となりましたが、初日の8月28日には、今後10年間の東村山市のまちづくりの大きなビジョンを定める「東村山市第5次総合計画基本構想」についてご可決いただきました。
第5次総合計画については、現行の東村山市第4次総合計画が本年度で終了することから、平成30年度より策定作業を進めてきたところです。
2021年度から2030年度までの10年間の社会経済等の状況を見ますと、世界全体では、貧困や格差、差別などの社会・経済問題の深刻化、大規模災害や気候変動への懸念が高まるなど、将来に向けた持続的な開発が課題となっています。また、人々の生活も、ICTの発展などによって、生活の多くの場面が様変わりを続けるなど、かつてない大きな変化を続けています。こうしたことを背景に、社会、経済、環境の3つの側面から地球規模の問題を解決するため、「誰一人として取り残さない」持続可能で多様性と包括性のある社会を実現し、豊かで活力ある未来を創るため、2030年までに達成すべき17のゴール等を定めた「SDGs-持続可能な開発目標」が2015年に国連で採択されています。
東村山市では、平成23年7月をピークに人口が初めて減少へ転じるという大きな変化があり、計画策定において調査した人口推計では、総人口が、今後30年ほどで約2.7万人の減少、年齢構成では、老年人口が、約1万人増加する一方、生産年齢人口は、約3.1万人、年少人口は、約6千人減少と見込まれ、これまでの成長を前提とした発想からの転換が迫られています。こうした状況のなか、市民の皆さまがこの先も豊かに暮らすことができるまちづくりを進めるため、持続可能性を高めることを第5次総合計画の主要なテーマとして策定を進め、多くの市民の皆さまのご意見を基に、第5次総合計画基本構想では、「わたしたちのSDGs」というサブタイトルを掲げ、10年後の東村山市の目指すべき将来像を「みどり にぎわい いろどり豊かに 笑顔つながる 東村山」と定めたところです。
最初の「みどり」と「にぎわい」は、自然と都市機能がほどよく調和することで育まれてきた東村山固有の魅力を表わすキーワードであり、これまでの歴史を受け継ぎ、これからも「自然」と「都市」の良さが調和するまちを目指すことを表現しています。
次の「いろどり」は、多様な市民の個性がお互いに尊重され、各々がその個性を活かして活躍することで、お互いによい影響を与え合い、より色彩豊かなまちとなっていく未来を表現しています。
結びの「笑顔 つながる 東村山」という言葉は、SDGs、持続可能性も意識したもので、笑顔が多くの人々に波及して広がっていく空間的なつながりを表すとともに、東村山市の将来を担う次世代に向けて、時間的にもつながっていくことを表現したものです。
このように、先人から受け継いだまちの財産を守り、未来へ継承するとともに、市民の活躍によってその魅力に磨きをかけ、今も将来にあっても市民が笑顔で過ごすことができる東村山をつくっていくことを、10年後の目標として定めることができました。
今回の第5次総合計画は、「東村山市みんなで進めるまちづくり基本条例」に基づいて策定される初めての総合計画であり、私もこの2年間、市民ワークショップに参加するなど、できるだけ策定に直接関わり、様々な市民や職員との対話を通じ、市長としての私なりの思いを込めさせていただいて参りました。
また、「わたしたちのSDGs」というサブタイトルが示すように、我がまちの持続的成長を目指すとともに、地球規模の問題解決にも貢献することを目指す志の高い計画でもあります。コロナ禍の終息が未だ見通せない不透明で不安な時代ではありますが、基本構想の前文でもお示ししておりますように、「未曽有の事態を将来に向けた転機と捉え、自ら進化を続け」、「みどり にぎわい いろどり豊かに 笑顔つながる 東村山」の実現に全力で取り組んでまいりたいと考えております。
志村けんさんの銅像を市民の皆様に協力して作成します
続きまして、「志村けんさん銅像プロジェクト実行委員会」の皆様による志村けんさんの銅像を作成するプロジェクトについてご報告申し上げます。志村けんさんが新型コロナウイルス感染症による肺炎にて突然ご逝去されてから9月29日をもって半年となりました。市民の皆様や職員の皆さんにおかれましてもいまだに信じられないお気持ちでいらっしゃると思いますが、市といたしましては、喜劇人としての偉大なご功績や東村山の地名を全国に知らしめていただいたことに最大限の敬意と謝意をお示しするべく、市議会6月定例会において、満場一致のご同意を賜り名誉市民の称号をお贈りいたしました。
また、この間、志村けんさんの銅像の建立を模索されていた、東村山青年会議所、東村山市商工会青年部の皆様と協議を重ね、9月28日には私もメンバーとなる「志村けんさん銅像プロジェクト実行委員会」が発足することになりました。実行委員会では同日早速記者会見を行い、お亡くなりになられてから丁度半年となる9月29日より10月30日までの間クラウドファンディングを実施し、多くの皆様からのご支援により東村山駅東口の「志村けんの木」付近に等身大の銅像を作成するプロジェクトを開始することが広く発表されたところです。
「志村けんさん銅像プロジェクト」は、志村さんをこよなく愛する有志市民の皆様で構成される実行委員会によって担われる事業ではありますが、市といたしましても、長きにわたって多くの方々を笑いによって元気づけ、「東村山音頭」により一躍東村山の名を全国に轟かして下さった志村さんの存在を後世まで伝えていきたいと考えておりますので、改めて市民の皆様、職員の皆さんにご協力を心よりお願い申し上げる次第です。なお、支援金につきましては、インターネット上で受け付けておりますので、是非一度「志村けんさん レディーフォー」と検索していただき、HP上でプロジェクトの内容をご確認の上ご支援いただければ幸いでございます。
PayPayを使って東村山を元気に
続きまして、10月から12月の3カ月間、民間のQR決済事業者のペイペイ株式会社と連携し、「がんばろう 東村山!最大20パーセント戻ってくるキャンペーン」を実施することになりましたのでご報告申し上げます。
このキャンペーンは、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、売上の減少など事業活動に影響を受けている市内の小売店、飲食店等の中小・小規模事業者等を対象に、市民の皆様の消費の喚起や市外にお住いの方の消費の流入を促すことで、新たなファンの獲得や商圏拡大による域外収入の獲得などを通じ、中小・小規模事業者の持続性を高めること、また、国が示す新型コロナウイルス感染症を想定した、直接に紙幣及び硬貨の受け渡しを伴うことのない「キャッシュレス決済」の推進による新たな生活様式の定着等を目的に実施いたします。
ご案内の通りペイペイは、お店で買い物や飲食等の会計の際に、スマートフォンを使ってバーコードをお店に読み取ってもらう又は、お店にあるQRコードを読み取って支払い金額を入力して現金を使わずに決済できるサービスです。当キャンペーン期間中に、市内の対象店舗でこのペイペイにて決済すると、決済金額の最大20パーセントが、ペイペイボーナスとして約30日後に付与されます。付与上限については、決済1回につき、2千円相当、1カ月あたり5千円相当で、3カ月では最大1万5千円相当のペイペイボーナスが付与されることとなります。
なお、ペイペイのご利用方法が不明な市民の皆様に向けて、ペイペイカスタマーサポート窓口が設けられている他、市内にございます4か所のソフトバンクショップにて、随時操作説明を実施しておりますので、お気軽にご相談ください。ペイペイを利用されたことのない方でもスマートフォンをお持ちの方はお気軽にペイペイアプリをダウンロードすることができますので、スマートフォンをお持ちの市民の皆様には是非、当キャンペーンにご参加いただき、市内にある魅力的なお店でのお買い物を楽しむとともに、新型コロナウイルス感染症の拡大により売上の減少など影響を受けている市内のお店を応援していただければと考えております。
また、当キャンペーンの実施に伴い、ご参加いただける店舗を随時募集しております。対象は、中小企業基本法第2条に準ずる中小・小規模事業者及び農業者等で、ペイペイに登録されたお店です。これを機会に、新型コロナウイルス感染症拡大に配慮した、人との接触が少ないQRコード決済でより多くの市民の皆様が、買い物を楽しんでいただけるために、キャッシュレス決済を導入いただき、売り上げ増に当キャンペーンをご活用いただければ幸いです。
皆さんで東村山を盛り上げていきましょう。
PCR検査センターの設置について
さて、続きまして、市民の皆様にご要望いただいておりますPCR検査センターの設置についてご報告いたします。
世界中を混乱に陥れている新型コロナウイルスへの対策として、市といたしましては市民の皆様の生命を守るため、感染症の専門家の方々が再び流行するのではないかと言われていた秋口となるこの時期にPCR検査センターを開設することを目指してまいりました。
この間、清瀬市との共同設置に向けて清瀬市、東村山市両医師会と協議を進めてまいりましたが、協議も最終調整の段階に入り、この10月中にも開設される見込みとなり、先日の9月議会にて、PCR検査センター開設、運営に係る予算をご可決いただいたところでございます。
PCR検査センターの場所や連絡先については、国のマニュアルに従い、非公表ではございますが、受診にあたっての流れなどについては協議が整い次第、市のホームページにてご案内させていただきます。
市民の皆様方におかれましては、引き続き新型コロナウイルス感染症対策はもとより、例年、インフルエンザも流行する時期に差し掛かっておりますので、お体には十分お気を付けいただきますよう、お願い申し上げる次第でございます。
結びに
さて、平成24年12月26日より長きに渡った安倍晋三内閣が9月16日に総辞職され、同日発足した菅義偉内閣は「安倍政権の継承と前進」を掲げられております。そのため、政権交代による地方自治体への影響は大きいものではないと捉えておりますが、職員の皆さんには市民生活への影響を伴うような国の政策動向に注視し対応していくなど、アンテナをしっかりと張っていただくようお願いいたします。
また、本日10月1日から、Go Toトラベルがいよいよ東京にも適用されることとなり今後更に踏み込んだ形で社会経済活動と感染拡大防止の両輪を回していく政策が進められてまいります。一方市では、例年秋に行われる市民文化祭、市民運動会、市民産業まつり、健康のつどい等多くの市民の皆様が集まるイベントや行事につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点からひとまず中止とさせていただきました。しかし今後は、当市におきましても感染防止と社会経済活動の両立が最大の政策テーマとなりますことから、想定される冬の感染症の再拡大への備えを的確に行うとともに、先程申し上げたペイペイを活用した市内消費喚起事業等新しい生活様式への対応を図りながら、市民生活と地域経済を守る施策の推進に、全力で取り組んでまいります。
また、5日には予算編成会議が開催される予定です。改めて令和3年度予算の編成方針についてはお示しさせていただきますが、第5次総合計画がスタートする年度であることから、職員の皆さんには、これまでの成果と課題を踏まえつつ先程申し上げた「みどり にぎわい いろどり豊かに 笑顔つながる 東村山」の実現を目指し、今後予測される社会経済の変化を見据えるとともに、市民や議会からの指摘や要望等をきちんと受け止め、予算の要求や積算を的確に行うようにお願いいたします。今年度、予算編成事務説明会は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から実施しないこととしましたが、令和3年度予算の編成方針の主旨を各課でしっかりと共有していただきますようお願いいたします。
また、それぞれの部署の事務や事業のこれまでの進捗を確認し、新型コロナウイルス感染症への対応等により遅れている事務や事業については、令和2年度初期の目標を達成し、市民の皆さまに対して確かな成果を挙げられるようピッチを上げて後半取り組んでまいりましょう。そして何よりも、職員の皆さんには、それぞれの職場の業務継続性を確保できるよう、9月より試行導入されましたリモートワーク機器を活用するなど三密を避けた働き方改革に向けて創意工夫をお願いしたいと思います。
最後になりますが、市民の皆様、職員の皆さんのご健勝とご多幸をご祈念させていただき、第3四半期のスタートの挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。ご静聴有難うございました。
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