令和3年10月1日 市長庁内放送
更新日:2021年10月1日
令和3年度第3四半期を迎えて
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音声による市長メッセージです。ぜひ市長のお声をお聞きください。
令和3年度第3四半期を迎えて
ご来庁の市民の皆様、そして職員の皆さん、おはようございます。東村山市長の渡部 尚(わたなべ たかし)です。
今年の夏は、新型コロナウイルスが猛威を振るい第5波と言われる爆発的な感染急拡大に見舞われる一方、様々な議論はありましたが57年ぶりに東京でオリンピック・パラリンピックが開催され、世界各国から東京に集まったアスリートの皆さんの数々の素晴らしい活躍はコロナ禍で不安な毎日を過ごしてきた世界中の人々に大きな感動と希望を与えてくれました。
東村山市ゆかりの選手でも、オリンピックのバスケットボール女子で秋津東小・六中出身のオコエ桃仁花選手が決勝でアメリカに75対90で破れたものの堂々の銀メダルを獲得し、パラリンピックのトライアスロン男子(視覚障害)では当市在住の米岡聡選手とガイドの椿浩平選手が見事銅メダルに輝きました。
また、メダルには届かなかったものの、オリンピックの陸上男子400メートルで野火止小・三中出身のウォルシュ・ジュリアン選手、トライアスロン男子で当市を拠点に活動する小田倉真選手もそれぞれ活躍されました。
開催が1年延期となった上に、競技が実施されるか否か極めて不透明の中にも関わらず、最後まで挫けることなく厳しいトレーニングに日々励まれ、目標であったオリンピック・パラリンピックへの出場を果たされ、素晴らしい成績を残された5人の選手は東村山市民の誇りであります。私たち東村山市民に感動と元気を与えてくれた東村山市ゆかりの選手の皆さんに、あらためて心より感謝と敬意を申し上げたいと思います。皆さん、ありがとうございました。
さて、コロナとオリパラの夏も過ぎ、気がつけばいつの間にか秋を感じる時期となりました。あいにく今日は台風16号の接近により、激しい風雨となりましたが、本日より本年度の後半が開始いたします。第3四半期を迎えるにあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
第5波における感染状況と市の対応について
先ず初めに、第5波と言われるこの夏の新型コロナウイルスの感染状況と当市の対応について申し上げます。
先ほども申し上げましたが、8月には全国での新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が2万5千人を超えるなど、日本全国でデルタ株による爆発的な感染拡大が続き、東京都では1日の新規感染者が6千人に迫る勢いとなった結果、医療提供体制がひっ迫し、多くの感染者が入院することができず、自宅療養を余儀なくされ、都内では自宅療養中に容態が急激に悪化し、亡くなる方が相次ぐ危機的な事態となりました。
当市でも8月18日から23日までの6日間は連日市民の新規感染者が30名を超え、8月23日には療養中の方が351名と過去最多となり、その内自宅療養者と調整中の方の合計が281名にのぼりました。
これまで自宅療養者については法に基づき、東京都が健康観察とともに食糧等を提供する生活支援を行っておりましたが、自宅療養者の急増に都の生活支援が追い付かないケースが発生していることから、急遽創設された都の補助制度を活用し、当市でも9月10日より自宅療養者ならびにそのご家族から依頼があった場合、食糧品や日用品、パルスオキシメーターをご自宅にお届けするなどの生活支援を開始したところであります。
9月中旬以降、新規感染者数も一桁台に落ち着いてきたことに伴い、自宅療養者についても9月28日時点では9名まで減少しましたが、引き続き保健所等の関係機関と連携しながら、ご依頼があれば自宅で療養される方とそのご家族の生活をしっかりと支援してまいります。
緊急事態宣言の解除に伴う市の対応について
さて、緊急事態宣言の発令中、市の公共施設につきましては 、東京都の要請等に基づき開館時間を夜8時までとするなどの措置を講じた上で、一部施設を除き開館してまいりました。
ご案内のように、7月12日から東京都に発令された4回目の緊急事態宣言が昨日30日をもって解除されましたが、当市の公共施設につきましては当面の間、東京都が9月28日に発出した「東京都におけるリバウンド防止措置」に基づき開館時間を原則夜9時までとし、利用人数の制限ならびに公共施設内での飲食やカラオケ等の自粛等を引き続き利用者の皆さんにお願いしていくことといたしました。
緊急事態宣言の解除後も公共施設のご利用についてご不便やご迷惑をおかけいたしますが、感染拡大のリバウンドに十分注意し、感染状況や国・東京都の動向等を踏まえ、段階的に利用制限を緩和していく所存ですので、市民の皆さまにおかれましても今後ともご理解をいただき、引き続き感染対策を講じながらご利用いただくようご協力よろしくお願い申し上げます。
また、市主催のイベントについてですが、当市の秋の風物詩となっております市民大運動会、当市の最大のイベントである東村山市民産業まつり、産業まつりと同時開催しています市民健康のつどいにつきましては、残念ではありますが、準備の都合から既に中止とさせていただいておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。新型コロナウイルスの感染が一日も早く収まり、来年にはこうしたイベントを市民の皆さんと共に楽しめるようになることを願っております。
新型コロナウイルスワクチンの接種状況と今後について
次に、ワクチンの接種状況と今後について申し上げます。
9月27日現在で、東村山市民の方で1回目のワクチン接種が終了した方は約9万9千人で、12歳以上の接種対象者の約71%の方が接種されている状況です。内訳は65歳以上の方が86%、12歳から64歳までの方でも64%、と大分接種が進んできたところであります。
とは言え、7月後半以降のワクチンの供給不足から、接種を希望しながら現在もお待ちいただいている方が相当数いらっしゃることも事実であり、市では希望される方全員が一日も早く接種できることを目指し、私も9月13日に松谷副市長と共に都庁に出向き、国が言うように接種対象者の8割にあたる市民が2回接種できるだけのワクチンを適正に供給するよう東京都に強く求めるなど、全庁あげてワクチンの確保に懸命に取り組んでまいりました。
こうした私たちの働きかけもあって東京都は、都内の区市町村のワクチンの供給状況や接種状況等を勘案し、当市に6箱、約3千500人分のファイザー社製ワクチンの追加供給をいただけることとなり、接種対象者の8割が接種可能な量のワクチンを確保することができたところであります。
10月6日(水曜)のお昼0時30分から、集団接種等での接種について予約を受け付けてまいりますが、今回につきましては只今申し上げました追加供給分を合わせ合計で約1万3千人分の予約枠をご用意させていただきました。これは1回の受付でご用意した予約枠としては、過去最多となりますことから、現在の70%を超える接種率から考えて、これまでのように受付開始してわずか数分で予約枠が定員に達してしまうというような事態にはならないものと捉えており、予約が取れずあきらめかけていた方々にも、ぜひこの機会にお申込みをいただければと存じます。
また、今回は他の世代と比べ接種率が低い12歳から15歳の生徒・児童につきまして、接種できる会場が限られていることから、10月2日(土曜)、10月3日(日曜)、10月16日(土曜)、17日(日曜)に、保健センターの予約枠の一部を専用枠として500人分ほどを確保させていただく予定です。
万が一、今回もあっという間に予約が埋まるようなことがあれば、改めて国や東京都にワクチンの供給を求めてまいりたいと思います。
しかし、その場合はファイザー社製のワクチンは、10月上旬で定期的な供給が終了予定となることから11月以降は接種枠や会場等を縮小するとともに、使用するワクチンが変更となる可能性があります。ファイザー社製のワクチンの接種を希望される方は可能な限り今回の予約をご活用いただくほか、国や都が設置する大規模接種会場等での接種もご検討いただくようお願いいたします。
また、職員の皆さんにおいても接種を希望されているにもかかわらず、未だ接種できていない方については、今申し上げた通り、11月以降のワクチンの供給については不透明でありますことから、お住まいの自治体での接種の他、当市における残余ワクチンでの接種、東京都で行っている都職員と市区町村の職員を対象とした職域接種などの機会を利用し、積極的に接種を行うようお願いいたします。
さて、既に報道等でご案内かとおもいますが、国では、3回目のワクチン接種を行う方針を固め、すでに全国の自治体に対して2回目の接種から8ヶ月経過した希望する方に対して順次3回目の接種行うよう準備の依頼が出されております。当市におきましても3回目の接種を希望される市民の皆さんが円滑かつ安全に接種できるよう年末から年明けの接種開始を目途に今後鋭意準備を進めてまいります。
当初想定されていなかった3回目のワクチン接種が行われるということで、これまで多大なご協力をいただいてまいりました医師会をはじめとする医療関係者の皆さん、そして最前線で本事業に従事している市職員の皆さんや委託事業者の皆さんには、またご負担をおかけすることとなりますが、引き続きのご協力をお願い申し上げます。第6波の感染拡大を防止するため、力を合わせて頑張ってまいりましょう!
令和4年度予算編成について
さて、いよいよ来週の月曜日4日には、私から職員の皆さんに対し、令和4年度予算編成方針を示達させていただき、来年の2月までとなる長丁場の予算編成作業をスタートいたします。
例年、予算編成の示達は対面式の会議形式で行ってまいりましたが、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から会議形式を止め、予算編成の示達に関する動画を作成し、職員の皆さんにはその動画を視聴していただくことといたします。
詳細についてはその動画をご覧いただければと思いますので、ここでは簡潔に申し上げますが、令和4年度では大きくは「守り」と「攻め」の二つの視点を持って予算を編成していくことが重要と考えていることをお伝えしておきたいと存じます。
「守り」とは、新型コロナウイルス感染症への対応はじめ防災・減災対策など、市民の生命と生活を守るために基礎的自治体としての基本的使命を果たす、ということでございます。そして「攻め」とは、ポストコロナを見据えながら、第5次総合計画や第5次行財政改革大綱を着実に推進し、未来に向かって持続可能なまちづくりをしっかりと推進する、ということです。これらを一言で言えば、市民の生命(いのち)と生活(くらし)を守り、東村山の未来を切り開くために果敢に攻める、ということになります。
当たり前と言えば当たり前過ぎることですが、今ほど「守る」ことと「攻める」ことを同時に行い、両立することが求められている時はかつてなかったのではないでしょうか。
それはコロナ禍がこの先一体どうなるのか、このまま収束に向かうのか、はたまたこの度の第5波以上の第6波に見舞われるのか、現段階では誰にも分からないからに他なりません。先行きが極めて不透明である故に「守り」だけあるいは「攻め」だけに特化できず、むしろその両者を柔軟性と機動力をもって同時に成し遂げることこそが現在の危機を乗り越えてることにつながるものと私は確信いたしております。
そこでぜひ、職員の皆さんには従来型の発想に囚われることなく、新型コロナウイルスの感染再拡大を防ぎながら、この間停滞や縮小を余儀なくされてきた地域経済や市民活動を単に元に戻すだけではなく、新たなかたちでリカバリーできるよう、「守り」と「攻め」のメリハリをつけ、令和4年度予算編成作業において英知を結集していただくようお願い申し上げます。
そして市民の皆さまにも、そうした基本的な考え方で令和4年度予算を編成していくことにご理解とご協力をお願い申し上げる次第です。
結びに
さて、緊急事態宣言も解除となり、今日から飲食店では時間の制限はあるものの酒類の提供も行われるようになります。しかし、ウイルスが消滅した訳ではありませんので、市民の皆さま、職員の皆さんにおかれましては、マスクの着用、小まめな手洗い、ソーシャルディスタンスの確保、3密の回避、大人数・長時間での会食の自粛などの感染防止対策に引き続きご協力いただきますようお願い申し上げます。
結びに市民の皆さま、職員の皆さんのご健勝とご多幸を祈念させていただき、第3四半期を迎えるにあたっての市長挨拶とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
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