平成27年7月1日 市長庁内放送
更新日:2016年4月1日
「平成27年度第2四半期を迎えて」(平成27年7月1日 市長庁内放送より)
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音声による市長メッセージです。是非、市長の声をお聞きください。
平成27年度第2四半期を迎えて
ご来庁の市民の皆様、そして職員の皆さん、おはようございます。東村山市長の渡部 尚です。
早いもので平成27年度も3か月が経過し、本日から第2四半期を迎えました。
市民の皆様には、日頃より市政推進に深いご理解と温かいご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
また職員の皆さんには、日々市民福祉の向上と東村山市の発展のため業務に取り組んでおられる事に感謝申し上げます。
第2四半期を迎えるにあたりまして、いくつかトピックス的な市政の動向を報告させていただき、ご挨拶を申し上げます。
3年振りの管理職参集訓練
はじめに、先月20日の土曜日に実施いたしました管理職参集訓練ならびに全職員の安否確認訓練について申し上げます。
3年振りとなる今回も事前予告はなく、東村山市に震度5弱の地震が発生したという想定のもと、当日午前7時に管理職宛に参集メールを発信し、午前7時30分に自宅を出発し所定の場所に参集し、職員の安否確認を行うというものでございました。
全理事者・部長の到着を受け、午前8時30分には災害対策本部を設置し、その後1時間ごとに各部の参集、安否確認状況の確認を行ったところであります。
管理職の皆さんには休日のところ急にご参集いただき、また職員の皆さんにも、所属長から安否確認のメールなどが入ったことと思いますが、お休みのところ訓練に参加をいただきありがとうございました。
訓練開始から3時間半後の午前10時30分時点における管理職の参集率は86.3%、職員の安否確認率は97.3%ということで、ブラインド訓練としてはまずまずの結果であったと思います。
管理職のかたには、災害時を想定し、電車・バス等の公共交通機関を使わずに、徒歩、自転車、バイクにより参集いただきましたが、最短所要時間は8分、最長では3時間、平均の所要時間としては32分という結果でありました。私も朝の散歩途中でメールを受信し、一度家に戻って自転車で駆け付けたところであります。
本訓練によりまして、緊急参集をかけた場合にどのくらいの時間で管理職が参集できるのか改めて確認することができたのが一番の成果であったと考えております。
実際に災害が発生した場合には、参集途中の災害や道路状況、また通信状況により、参集するのにもっと時間がかかり、安否確認にも手間取るものと想定されますが、このような訓練により、いざという時にどのように行動すべきかをイメージしておくことが重要であると改めて実感いたしました。
また、職員の皆さんには市民の皆様への救援・支援を行う大前提条件として、まず、ご自分やご家族が大きなダメージを受けないことが大切であります。そのためには日頃から家具の転倒防止などご自身の家庭での安否確認、減災に努めていただくことが重要であることを痛感したところであります。
今後は対象を管理職に限らず、徐々に対象職員を拡大しながら、訓練を継続実施してまいりたいと考えておりますので、その節には職員の皆さん、是非参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
東村山プレミアム商品券で地域活性化
次に、東村山プレミアム商品券事業について申し上げます。本事業は国の進める地方創生の一環として、地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金に基づくもので、市内の経済活性化と消費者の生活支援、消費喚起・拡大を見込み、市と東村山市商工会では、20%のプレミアムをつけた総額6億円分、5万冊の「東村山プレミアム商品券」の発行をするものであります。
6月22日から事前購入予約を開始し、昨日までの消印有効とさせていただいておりましたが、おかげさまでご好評いただき、完売できるのかという心配の声をよそに、すでに予約が5万冊を超えたところであります。
当市では他自治体では見られない、「東村山プレミアム商品券公式ガイドブック」を独自に作成し、全戸配布をしたこと、また、商品券を取り扱う店舗が約500店ということがあいまって、市民の皆様に高い関心をお持ちいただけたものと考えております。
今後抽選があり、当選者のかたには商品券引換ハガキが届く予定になっており、7月19日より商品券の販売が開始されます。
使用期間は、来月8月1日から来年1月17日までの間となっておりますが、これを機会に身近な市内のお店を再発見していただき、持続的な市内消費の拡大、さらには東村山創生に繋がってくれればと期待をしているところであります。
今後も東村山版総合戦略の策定、新たな観光振興、市内産品の販路拡大等を推進し、まちを盛り上げ、人を呼び込み、東村山市の活性化を図ってまいりますので、市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げるしだいであります。
映画『あん』のまち東村山
さて、5月30日より河瀬直美監督・樹木希林主演の映画『あん』が全国で公開されております。
映画『あん』は、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」のオープニング上映作品であり、またマルタ共和国第1回バレッタ映画祭の長編コンペティション部門で最優秀作品賞と最優秀主演女優賞をダブル受賞し、また世界40か国で上映が決まるなど世界的にも評価が高まっている作品であります。
公開初日である5月30日には、ロケ地に近い場所で最初の舞台挨拶をされたいという河瀬監督の強い想いにより、新所沢シネパークに河瀬監督をはじめ、主演の樹木希林(きき きりん)さん、永瀬正敏さん、そして原作者のドリアン助川さんが舞台挨拶に駆けつけてくださいました。私も舞台挨拶に同席させていただきましたが、館内は満員で、すごい熱気で、私も大変感激したところであります。
河瀬監督からは「地元の人たちに一番お礼を伝えたい。現場を通してたくさんの愛情をもらった。映画に登場する徳江さん、千太郎、ワカナちゃんのような人たちは、本当にこのまちに生きていた。」と大変ありがたいお言葉をいただきました。私からは、映画を通して「こんなに素晴らしいまちに自分たちは住んでいるんだと、改めて実感させてくださって、ありがとうございます。」と返礼のご挨拶を申し上げました。
また先月24日には、原作者のドリアン助川さんが市内の書店を訪れ、小説「あん」が生まれるまでのエピソードを披露し、サイン会が行われたところであります。この席におきましても、ドリアンさんからは、東村山市民の撮影協力や映画の盛り上げに対し感謝の意を表されておりました。
映画『あん』は、どら焼き屋「どら春」を舞台に繰り広げられるハンセン病回復者のかたとその周辺の人間ドラマであり、市立中央図書館や多磨全生園をはじめ、ほぼ全編、東村山が舞台となっており、特に映画の中にたびたび登場する久米川駅周辺の商店街や電車図書館の周辺の桜、また全生園の木々の緑など、身近なまちの光景が大変美しく描き出されております。
映画『あん』はハンセン病そのものを知ってもらうための映画ではなく、生きる意味を深く問う映画でありますが、当市としましては、ハンセン病に対する正しい理解、そして多磨全生園の「人権の森」構想を多くのかたに知っていただく絶好の機会ととらえ、撮影協力するなど、この映画を後援してまいりました。
映画の公開前におきましては、「人権の森」構想のさらなる普及啓発、ハンセン病に対する正しい理解を促す映画として市民の皆様と協働して、市報5月15日号での東村山市特製チラシの全戸配布や、市内公共施設等へのポスターの掲示を行うなど、『あん』のPRに努めてきたところであります。
また先月16日から21日まで、中央公民館において映画のシーンやロケ地などを紹介した「映画『あん』写真展」を開催し、約30点の写真や地図などを展示したところ、6日間で1,180人のご来場者にご覧いただいたところであります。
映画はまだ公開中でありますので、ご覧になっていないかたがいらっしゃいましたら、是非、劇場に足を運んでいただき鑑賞いただければと存じます。
今後も撮影を裏で支えられた多くの市民の皆様と協力し、国内はもとより世界中から「『あん』のまち東村山」に訪れる方々の受け入れ態勢をしっかり築いて、東村山市の素晴らしさを感じ取っていただくとともに、ハンセン病への正しい理解、多磨全生園「人権の森」構想推進へとつなげてまいります。
寄附につながる東村山の魅力
つい先日、区部にお住いのかたが、当市に多額のご寄附、すなわち「ふるさと納税」をしてくださいました。このかたは、東村山菖蒲まつり開催中の北山公園を初めて訪れ、その美しさに感動されて、公園の整備に充てて欲しいという趣旨で当市に寄付をされたものであります。
大変ありがたく思うと同時に、当市のシンボルともいえる八国山、北山公園を市民と行政、議会が協働して守り育ててきた歴史そのものが、市外のかたにも評価されたことに、東村山市の持つ潜在的な力と希望を感じたところであります。
これからも当市の歴史と地域特性に根差しながら、みんなで進めるまちづくり基本条例に「まちづくり3原則」として位置付けられた情報共有、市民参加、協働により市外のかたにも感動をもたらすようなまちを築いていこうではありませんか。世界的ヒットとなりつつある映画『あん』の舞台が東村山であったのは偶然ではないと思っております。私たちのまちには人に希望や感動をもたらす何かがあると思うのであります。
おわりに
さて、これから梅雨明けとなり暑い日が続きますが、体調管理にご留意いただき、夏を乗り切ってまいりましょう。
結びに、市民の皆様、職員の皆さんのご健勝とご多幸を祈念させていただき、第2四半期当初の市長挨拶と致します。
ご静聴ありがとうございました。
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