平成27年10月1日 市長庁内放送
更新日:2016年4月1日
「平成27年度第3四半期を迎えて」(平成27年10月1日 市長庁内放送より)
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音声による市長メッセージです。是非、市長の声をお聞きください。
平成27年度第3四半期を迎えて
ご来庁の市民の皆様、そして職員の皆さん、おはようございます。東村山市長の渡部 尚です。
早いもので平成27年度も半年が経過し、本日から第3四半期を迎えました。
市民の皆様には、日頃より市政推進に深いご理解と温かいご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
また、職員の皆さんには、日々市民福祉の向上と東村山市の発展のため業務に取り組んでおられることに感謝申し上げ、第3四半期を迎えるにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
記録的な豪雨について
さて、今年の夏は、7月下旬から8月上旬にかけて東京都心でも8日間連続の猛暑日となるなど、全国的に記録的な暑さとなりましたが、8月下旬からは雨模様の日が多くなり、残暑を実感することなく秋が到来した感があります。
そうした中、9月9日、10日、関東地方上空において台風18号から変わった温帯低気圧に流れ込む湿った空気と、台風17号を取り巻く湿った空気とがぶつかり、南北に長い帯状の積乱雲が発生したことにより、茨城、栃木、宮城県を中心に50年に一度の記録的な豪雨となりました。茨城県の鬼怒川流域と宮城県の渋井川流域では堤防が決壊し、特に茨城県常総市の鬼怒川流域では、市役所の庁舎をはじめ1万2千棟が床上・床下浸水するなど甚大な被害となりました。3県で8人の方がお亡くなりになられ、改めて水の怖さを思い知らされたところであります。
お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の誠をささげるとともに、被害に逢われた方々に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈り致します。
実際の震災に備える心構えを
そうした大雨被害があってからほどない9月12日土曜日の早朝、東京湾を震源とする大きな地震が発生しました。当市は震度4で幸い大きな被害はありませんでしたが、調布市では震度5弱を記録し、調布市や町田市では水道管が破裂したり、駅のエレベーターに利用客が一時閉じ込められたりするなどの影響が出ました。
将来的にはマグニチュード7クラスの「首都直下地震」が高い確率で起きることが想定されておりますが、今回の地震はマグニチュード5.2で、「首都直下地震」に比べると地震のエネルギーは1000分の1程度でありました。しかし、早朝の強い揺れに不安を感じられた市民のかたが多かったことと思われます。
地震が発生した時、私はこれから散歩に出かけようとしていた時でしたが、市内は震度4ということで、関係所管課と部長・次長が参集する「情報連絡体制」が敷かれることから、急遽市役所に駆けつけました。
管理職一斉メールにおいて「部長・次長参集」の指示が出されたことにより、参集可能な部長・次長が参集し、午前7時より防災・防犯対策推進本部の会議を開催し、市内の被害状況等の情報収集に努めたところであります。
ちょうど1週間前の9月5日に、東村山中央公園において総合震災訓練を行ったばかりでありましたが、いざ本番ということで、関係者がどれだけの時間で参集できるか、また防災無線や市ホームページなどでの市民への情報提供面において、いくつかの課題も浮き上がってまいりました。
今回大事には至りませんでしたが、実戦を経験したことで、緊張感を持って大地震発生の際の初動対応の演習にもなったのではないかと思います。今回の地震を教訓として、この機会に、災害に対する事前の準備や心構えがいかに大切かということを市民の皆様にも、また職員の皆さんにも、お一人一人に再認識して頂き、改めて災害が発生した際の、ご自身の取るべき行動、特に初動時の行動について、日頃からイメージしておいて頂くよう、お願い致します。
オコエ瑠偉選手の凱旋表敬訪問
さて、本日、今年の夏の甲子園で大活躍された、秋津町在住のオコエ瑠偉選手が市役所にお越しになります。
オコエ選手は、身体能力の高さで少年野球時代から地域では有名でしたが、今年、甲子園でその資質が一気に花開いたと言えましょう。
初戦の高岡商との試合において俊足ぶりを遺憾無く発揮し、大会史上二人目となる1イニングで2本の三塁打を記録。また2戦目の興南との試合においては、3対3の同点で迎えた9回二死二塁という絶好の場面で、決勝の2ランを放ち、チームをベスト4に導くなど、大会期間を通じ走・攻・守にわたり躍動し、持ち前の勝負強さを見せつけるなど、大器を感じさせて鮮烈な印象を全国に残してくれました。
甲子園での活躍により、「第27回WBSC アンダー18ベースボールワールドカップ」に出場する高校日本代表チームに選ばれました。日本チームは惜しくも決勝でアメリカに1-2で敗れ、2大会連続の準優勝となりましたが、オコエ選手は8試合で打率3割6分4厘、7打点、4盗塁とその力を存分に発揮され、優秀守備選手として表彰されました。
2次リーグの韓国戦では守備でダイビングした際、太ももを4針縫うけがを負いましたが、アメリカとの決勝には志願の出場を果たし、ヒットと好守備を見せてくれました。
オコエ選手はプロ野球のみならず大リーグからも注目を集めており、10月のドラフトでは、必ずや当市の子どもたちに更に大きな夢と希望を与えてくれるものと確信しております。
本日はドラフトを目前に控え何かと忙しい中、故郷東村山に久しぶりに戻ったオコエ選手を、市民の皆様、職員の皆さんと温かくお迎えしたいと思います。
映画『あん』と朗読劇「あん」について
さて、ほぼ全編が東村山市内で撮影され、5月30日より全国で公開されました映画『あん』でありますが、フランス・カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の開幕作品に選ばれ、またマルタ共和国のバレッタ映画祭で最優秀作品賞を受賞したことに続き、今度はカナダのトロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門に出品されました。
河瀬監督は主演の樹木希林さんと現地へ出発されるにあたり、「『あん』を選んでいただいたことを誇りに思う。徳江の残したメッセージを樹木希林さんと共に伝えに行ってきます」とコメントされており、映画『あん』を通じて東村山の風景とともに、ハンセン病に関する正しい理解を広く国際的に促す機会がまた一つ増えたことで、私自身も大変誇りに思うところであります。
また、先月23日には、原作者のドリアン助川さんと女優の中井貴恵さんによる朗読劇「あん」の公演が、サンパルネのコンベンションホールにて行われました。
このきっかけとなったのは、今年6月にドリアン助川さんがサイン会などで市内を訪れ、映画のロケに協力された方々をはじめとする市民の有志と交流され、その際に映画『あん』の出発点となった東村山での朗読劇上演の企画が持ち上がったことによるものであります。
その後、ドリアンさんと交流された市民の方々により「あんのまち東村山実行委員会」が設立され、朗読劇「あん」の上演に向けて準備を進めていただき、このたび実現に至ったところです。
私も拝見させて頂きましたが、会場は満席で、ものすごい熱気に溢れておりました。朗読劇は小説とも、また映画とも違った味わいがあり、静かに、しかし切々と心に迫ってくるものがあり、深く感銘いたしました。特に女優の中井貴恵さんがお一人で主人公の徳江さん、中学生のワカナちゃん、徳江さんの親友の森山さんの三役を声の調子を使い分け、演技をされているように朗読されていたのが大変印象的でありました。
今月24日には早稲田大学でも上演されることが決定しており、全国からも上演の依頼があるとのことで、今後は映画と朗読劇によって東村山を知っていただくとともに、ハンセン病に対する正しい理解と多磨全生園の「人権の森」構想のさらなる推進を促す大きな力になってもらえればと願う次第であります。
マイナンバー制度開始
次に、いよいよ10月5日より、マイナンバーの付番が開始されます。ご案内のとおり、マイナンバーは、住民票を有するすべての住民に付番され、乳幼児はもちろん、「中長期在留者」や「特別永住者」などの外国人住民も付番の対象となります。当市におきましては、約15万1千人の住民のかたがマイナンバーの対象です。
付番されたマイナンバーにつきましては、偽造防止策が施された「通知カード」により、制度開始当初は、世帯単位で簡易書留にて順次郵送される予定となっております。
その後は、平成28年1月1日より希望者に対して「個人番号カード」の交付が開始されます。個人番号カードは、これまでの住民基本台帳カードに替わるものとして、おもて面に顔写真と氏名・住所・生年月日・性別、裏面にはマイナンバーが記載されたプラスチック製のICカードで、身分証明書やエルタックスなどの税の電子申告などに活用することが可能となります。
また、同じく平成28年1月1日より、生活保護の手続き、児童手当の手続き、国民健康保険や各種社会保険の手続きなどの行政手続において、マイナンバーの利用が順次開始されます。当市におきましては、マイナンバー制度開始当初は、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用などに関する法律」いわゆる「番号法」に規定された事務から、マイナンバーの利用を開始することとしており、現在、遅滞なく事務が行えるよう、準備を進めているところであります。
結びに
本年度も折り返しを迎え、職員の皆さんには只今申し上げましたマイナンバー制度の開始など、それぞれの事務・事業の進捗状況を確認して頂き、年度当初に掲げた部や課、個々それぞれの目標を達成頂くよう、後半戦もご努力をお願い致します。
これから市民大運動会や市民産業まつりなど、秋の大きな行事が続きます。多くの市民の皆様に参加をしていただき、東村山の秋の一日を満喫して頂きたいと思っております。
また、職員の皆さんには、それぞれの行事で市民の皆様と交流を広げ、「東村山市みんなで進めるまちづくり基本条例」に掲げたまちづくり三原則である、市民との情報共有、市民参加、市民との協働の基礎となる市民の皆様との顔の見える関係、フェイス トゥ フェイスの関係づくりをぜひ進めて頂きたいと思います。
結びに、市民の皆様、職員の皆さんのご健勝とご多幸をご祈念させて頂き、第3四半期の挨拶とさせて頂きます。
ご静聴有難うございました。
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