平成28年1月4日 市長庁内放送
更新日:2016年4月1日
「新年を迎えて」(平成28年1月4日 市長庁内放送より)
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音声による市長メッセージです。是非、市長の声をお聞きください。
新年を迎えて
ご来庁の市民の皆様、そして職員の皆さん、明けましておめでとうございます。東村山市長の渡部 尚でございます。
市民の皆様、また職員の皆さんも、平成28年の新春を、お健やかにお迎えになられたことと、心よりお慶び申し上げます。
また、旧年中は市政推進にあたり、深いご理解と温かいご協力を賜り、誠にありがとうございました。
今年の三が日は快晴に恵まれ風もなく日中は小春日和のような温かい、穏やかな日が続きました。
元日の朝、私はいつものように暗いうちに家を出て都立東村山中央公園までウォーキングし、ラジオ体操会の皆さんとラジオ体操を行い、その後皆さんと手作りの甘酒で乾杯し新年のお祝いをさせていただきました。まだ辺りはいくらか薄暗くはありましたが、歳の初めに心まで温まるひと時を過ごすことができ、このような平和で和やかな日々が私たちの東村山で、そして世界中で今年一年にわたって続くことを願わずにはいられませんでした。
昨年はシリア内戦、ISのテロ、難民問題などが世界に重くのしかかり、国内でも安全保障政策をめぐって国論が二分し、また貧困も大きな社会問題になるなど私たちを取り巻く環境は一段と緊張と不安定の度を増した感があります。
今年は少しでも世界や社会の対立や緊張を和らげ、不安定化のリスクを減らし、平和で人間誰もが安心して、また希望を持ってその人らしく生きることができる世界、日本、そして東村山を築いていく年にしたいものです。
中央公園から家に戻る最中に東の空に今年最初の朝日が昇りはじめ、眩いほどに光り輝く初日の出に向かって歩きながら、そのために東村山市長として私がなすべきことに今年一年、全力で取り組んでいこうと改めて決意した次第であります。
理事者3人 力を合わせて
さて、12月定例会におきまして、副市長に荒井浩氏を、新たな教育委員会制度による初めての教育長に森純氏をそれぞれ選任することに同意をいただき、本日、お二人には本年1月1日付けの辞令を交付したところであります。
荒井副市長には平成24年1月就任以来、また森教育長には平成20年1月就任以来、それぞれこれまでの様々な経験と豊富な知識、高い見識により、市政の推進、職員の人材育成等各方面にわたりご尽力いただいてまいりました。
お二人の前職での豊富な知識と経験に加え、当市で築かれた市民の皆様や職員の皆さんとの信頼関係は、当市の置かれている厳しい状況の中で私が現在進めている東村山の「バージョンアップ」に対し、理事者として大いなる力を発揮いただけるものとを考えておりますので、お二人には宜しくお願いいたします。理事者3名、力を合わせて頑張ってまいりましょう。
みんなでわくわくするような東村山創生を
さて、地方創生元年に当たる昨年は、西武線東村山駅周辺の連続立体交差事業の着工、東村山のご当地映画とも言える「あん」の全国公開と世界45か国での上映、東村山第六中学校出身のオコエ瑠偉選手の大活躍とプロ入りなど東村山市にとっては明るい話題の多い一年でした。こうしたこともあって私は様々な機会に「まちが動き始めた」という印象をたびたび持たせていただきました。
特に私が昨年強く感じたのは、映画『あん』に伴って新たに生まれた市民の方々による自発的な活動はじめ市内各所で市民による多様で主体的な活動が新たに生まれ、徐々に広がってきているということです。高齢化やコミュニティに対する意識の変化、商店会の衰退などによって消滅したり、停滞している市民活動も少なくはありませんが、新たな市民レベルでのネットワークがシナプスのように生まれていることに、私は東村山の希望を感じています。
東村山創生の2年目の今年は、そうした新たな動き、よき流れを一過性のものとして終わらせるのではなく、まちのために活動する「活動人口」を更に増し、そのことが東村山を訪れる「交流人口」の増へ、更には「定住人口」の増へと連動していくような「人口の好循環」や実際の経済活動を活性化し、市民や市外の方が市内で消費する機会を増やし、そのことが更に市内での仕事や雇用を増やしていく「地域経済の好循環」へとしっかり繋がっていくように、明確な目標と道筋だった戦略と戦術を立て、着実に実施していくことが求められています。
本年度これまで市民の皆様にも参加いただき東村山市総合戦略検討協議会、ブランドメッセージ創造会議などで多くの知恵をいただきながら議論を重ねまいりましたが、いよいよ今年は総合戦略やブランドメッセージを形あるものに仕上げていかなければなりません。
その第一弾としてまちのブランドづくりに欠かせないそのまちをアピールするキャッチフレーズであるブランドメッセージとロゴについては、これまでの議論から「しょうぶ!東村山」「たのしむらやま」「ONDO HIGASHIMURAYA」「{ }いいぞ!東村山」の4案を制作し、今月15日号の市報・ホームページで正式に発表し、市民の皆様の投票で最終決定してまいります。
選ばれたブランドメッセージはこれからの東村山創生のキーワードとして様々な場面で活用していくこととなりますので、ぜひ市民の皆様にもご自分が我がまちの広報・宣伝部長、観光大使になったお気持ちで、どのキャッチフレーズが東村山らしいか、またどれがアピールするかなどご検討いただき、ぜひ投票にご参加くださいますようお願い致します。
市民の皆様、職員の皆さん、困難なことはいっぱいありますが、希望を持ってみんなでわくわくするような東村山創生を進めてまいりましょう!
施設の再生と新たな取り組み
さて、昨年7月より耐震化等工事のため休館していた中央公民館が、2月下旬に工事が完了し、2月28日には再開に当たって「こけら落とし」を予定しております。建物の耐震化とともに、トイレの改修やホールの座席の一新など、市民・利用者の使い易さの改善も同時に図ったところであります。
休館中は、市民の皆様には大変ご不便をおかけしてまいりましたが、今後、市民文化・芸術の拠点として、市民の皆様に大いに活用していただければと存じます。
また、当市にとって初めてとなる、ふるさとハローワーク東村山就職情報室が、3月14日に市民センター1階に開室します。開室後は出来るだけ周知に努め、一人でも多くの求職中の方の雇用確保につながることを願っております。
そして、市役所本庁舎の耐震工事に平成28年度よりいよいよ着手する予定であります。まだ詳細は詰まっておりませんが、コストを抑えるため市役所機能を維持したまま工事を行ういわゆる「いながら工法」を用いるため工期につきましては2年数か月にわたる長期工事となります。その間、市民の皆様、職員の皆さんにはたいへんご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をいただきますようお願い致します。詳細が決定次第、工事については改めて広くお知らせをしてまいります。
第4次総合計画後期基本計画のスタート
平成28年度は、総合計画・行財政改革大綱とも、後期5年間のスタートを切る年度になることから、平成28年度当初予算につきましては、「第4次総合計画後期基本計画のスタートを迎え、東村山創生を進める予算」を編成方針として掲げさせていただきました。
予算編成は年末から理事者査定の段階となりましたが、国の地方交付税や臨時財政対策債発行可能額総額の大幅縮小の影響等による一般財源収入の減、生活保護費や子ども子育て支援新制度の本格運用などによる歳出の大幅増などにより、現時点としては歳入と歳出に市長就任以来と言っても過言ではない大幅な乖離が生じており、近年にない極めて厳しい予算編成作業となっております。
しかしながら、平成28年度は将来都市像「人と人 人とみどりが響きあい 笑顔あふれる東村山」の実現に向け後半戦の第一歩を踏み出すとともに、東村山創生の本格実施の大事な年になりますことから、最善の予算を編成できるよう、これから1か月半ほどは渾身の努力をしていく覚悟です。
財政の健全性・持続性を確保しつつ、東村山駅周辺の連続立体交差事業や都市計画道路等の都市基盤の整備、市内農業・商工業など産業の振興、子育て支援と高齢者福祉の拡充、防災・防犯対策など安全・安心なまちづくり、自然環境の保全を重点政策に、メリハリをつけ後期基本計画の方針である「まちの価値の向上」「ひとの活力の向上」「くらしの質の向上」の「まりづくりの好循環」図ってまいります。
マニフェスト大賞優秀賞を受賞~感謝と決意
さて、昨年はラグビーワールドカップで日本チームが大躍進し、身体の小さな日本人でもやればできるという希望と勇気を与えてくれました。
その大躍進の原動力ともなった五郎丸 歩 選手はインタビューのなかで、「道は険しく、心折れそうになった時期。そんな先の見えない道を、仲間がいて、サポートしてくれる人がいたからこそ、一歩一歩前へ進めてこれた」と語っています。
私は今年、市長に就任し10年目を迎えます。この足かけ10年は困難の連続で、何度も壁にぶち当たって参りました。そうした壁を乗り越え、市政を前に進めることができたのは、五郎丸選手と同じように私を支えて下さった多くの市民の皆さん、議員各位、そして職員がいてくれたからに他なりません。
そして昨年11月には、市長就任以来これまで「みんなでつくるみんなの東村山」の理念のもと、市民の皆さんの参加と協力をいただきながら、財政再建と市民福祉の向上、未来に向けたまちづくりを同時に進めてきたことが評価され、第10回マニフェスト大賞優秀賞を受賞させていただきました。
この賞は全国の超党派の地方議員でつくるローカル・マニフェスト推進議員連盟、元三重県知事の北川正恭早大名誉教授をはじめとする早稲田大学マニフェスト研究所、毎日新聞社が主催し、毎年、地方自治の進展に功績のあった全国の知事や市町村長、地方議員、市民に授与される賞です。
東京の首長としては私が初受賞とのことで大変名誉に思うと同時に、賞に恥じぬよう更に頑張っていかなければとの意を強くしているところであります。また、この受賞は、これまで「わたなべ市政」にご理解とご協力いただいた市民の皆様、議員各位、支えてくれたすべての職員の皆さんのおかげであります。改めて皆様に感謝申し上げます。本当に有難うございました。
今年の一字「歩」
さて、J:COMの「5市の市長による年頭あいさつ」をご覧になったかたはご存じだと思いますが、番組の中で各市長は「今年の一字」を掲げております。私は東村山を更に一歩前へ推し進める年にしたいという想いを込めて「歩(あゆむ)」という字を掲げました。その字の通り、また五郎丸歩選手のように市民の皆様、職員の皆さんと共に今年も、ひと・まち・みどりがいきいきと輝き調和する「笑顔あふれる東村山」を目指し、一歩一歩全力で歩んでまいります。どうぞ今年一年も皆様のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
結びに
最後になりましたが、本年の皆様のご健康とお幸せをお祈り申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。
ご静聴、有難うございました。
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