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外来種(植物)にご注意ください

更新日:2022年7月9日

市内で確認されている特定外来植物

特定外来生物に指定されている植物19種のうち、東村山市内で繁殖が確認されているのは「オオキンケイギク」「オオフサモ」「オオカワヂシャ」の3種です。

オオキンケイギク


オオキンケイギク(画像出典:国立環境研究所)

北アメリカ原産のキク科の多年生草本で、路傍、河川敷、線路際等に生育する。高さは30~70センチメートル程度で、直径5センチメートルから7センチメートルぐらいの黄色い花を咲かせる。
開花期は5月から7月頃で、とても強靭で繁殖力が強く、日本全国に分布している。
1880年代に観賞用・緑化用として国内に導入され、道路の法面緑化、ポット苗での園芸植物などとして流通。

オオフサモ


オオフサモ(画像出典:国立環境研究所)

南アメリカ原産の多年生の注水植物。耐寒性があり、湖沼、河川、水路等に生育し、浅水中に群生する。
1920年頃に観賞用として持ち込まれ、日本全国に分布しているが、特に九州の筑後川水系に多い。

オオカワヂシャ


オオカワヂシャ(画像出典:国立環境研究所)

ヨーロッパからアジア原産の一年生多年生草本で、湖沼、河川の岸辺、水田、湿地に生育する。高さは0.3メートルから1メートルで、5ミリメートルぐらいの淡い紫色または白色の花を咲かせる。
開花期は4月から9月ごろで、種子は風雨、動物などにより伝播され、根茎で繁殖する。
侵入時期は不明とされるが、本州(関東・中部地方)で野生化。

特定外来生物に指定された植物の駆除にご協力ください

特定外来生物に指定されている植物等については、速やかに適切な駆除(防除)を行うことが大切です。
次の植物の特性に注意しながら、根・断片を残さず抜き取りまたは刈り取り(長いものは30センチメートル程度に切る)、種子が飛散・断片が拡散しないようにごみ袋に入れて、燃やせるごみとしてお住まいの地域の収集日に出してください。

陸生植物の場合

  1. 種子が成熟する前に、防除する。
  2. 種子が成熟してしまうと、こぼれた種子から発芽するので、防除後も継続的に監視する。
  3. 多年生植物は、地下茎から再生したり生長するので、根元から抜き取る。

水生・湿生植物

  1. 生長が盛んになる、春までに防除する。
  2. 種子が成熟する前に、防除する。
  3. 植物の断片でも増える種類は、拡散を防ぐため網などにより断片を残さないようにする。
  4. 枯死するまで乾燥または腐敗させるなど、再生しないように処分する。

その他の外来植物

特定外来生物や生態系被害防止外来種(要注意外来生物)に指定されていなくても、強い繁殖力を持ち、根から他の植物の生育を妨げる成分を含んだ物質を出すなど、生体系に大きな影響を与える外来植物もありますので、注意が必要です。
特に、ナガミヒナゲシは種子が自動車のタイヤなどにくっついて広がり、土壌環境を選ばずに生育できることから、市内でも多く繁殖しています。
また、北山公園では重点対策外来種などの防除事業(コチラから)も実施しています。

ナガミヒナゲシ


ナガミヒナゲシ(画像出典:国立環境研究所)

1961年に世田谷区で最初に発見されたヨーロッパ地中海沿岸原産のケシ科の1年草または越年生植物で、路傍、荒地などに生育する。高さは15センチメートルから60センチメートル程度になり、直径3センチメートルぐらいのオレンジ色の花を咲かせる。
秋に発芽し、ロゼット状態で越冬した個体が春先に急に大きくなり、4月から5月頃に直径3センチメートル程の薄いオレンジ色の花を咲かせる。
1株に100個ほどの実がなり、1つの実に平均1600粒の種子が入っているので、最大で1株から16万粒の種子ができ、かなり繁殖力が強い。

駆除の際の注意事項

自宅の庭等で生育しているナガミヒナゲシを駆除する際は、次の点に注意してください。

  • 手で触るとかぶれることもあるので、ゴム手袋などを着用してください。
  • 種子は花が咲いた後の実の中にできるので、できるだけ実ができる前(ロゼット状態の時期)に駆除してください。
  • 株が少なければ、種ができる前に根元から抜き取り、ビニール袋等に入れて密封し、燃やせるごみとして出してください。
  • 株が多くて抜き取れない場合は、地上近くで刈り取るようにしてください。
  • 種ができている場合は、特に種が飛ばないように十分注意してください。
  • 種がこぼれると未熟な種からでも発芽するので、除草後も継続的に監視してください。

 

  

     

画像および資料の出典:農研機構 農業環境変動研究センター(旧:農業環境技術研究所)



オオブタクサ(重点対策外来種)


オオブタクサ(画像出典:国立環境研究所)

北アメリカ原産のキク科の一年草で、畑地、樹園地、牧草地、河川敷、路傍、荒地等に生育する。高さは1メートルから3メートル程度で、葉は長さ・幅共に20センチメートルから30センチメートルほどの掌状で、茎は太く直立していて毛がある。
開花期は7月から9月で、黄緑色の花を咲かせる。
飼料穀物や豆類に混入して、国内に侵入し、沖縄を含むほぼ全国に分布。

セイタカアワダチソウ(重点対策外来種)


セイタカアワダチソウ(画像出典:国立環境研究所)

北アメリカ原産のキク科の多年草で、河川敷、荒地、、休耕地、路傍等に生育する。長い地下茎を持ち、高さは0.5メートルから3メートル程度で、多数の黄色い花を咲かせる。
1株約5万個もの種子を風に乗せて飛ばして、繁殖するほか、地下茎でも繁殖するため、かなり繁殖力が強い。
かつては、観賞用・蜜源植物として導入され、ほぼ全国で繁殖が確認されている。

アメリカオニアザミ(総合対策外来種)


アメリカオニアザミ(画像出典:国立環境研究所)

ヨーロッパ原産の一、二年草で、畑地、樹園地、路傍、荒地等に生息する。高さは50センチメートルから100センチメートル程度で、直径3センチから4センチぐらいの淡紅紫色の花を咲かせる。葉はギザギザで、全体にわたり鋭いトゲがある。
開花期は7月から10月頃で、強い繁殖力があり、北海道から四国に分布。
輸入穀物や牧草への混入により、国内に侵入。

このページに関するお問い合わせ

環境資源循環部環境保全課

〒189-0001 東村山市秋津町4丁目17番地1

  • 電話:市役所代表:042-393-5111(内線3481・3482)
  • ファックス:042-391-5847

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