はなびや人形店押絵羽子板製作関連資料
更新日:2013年10月11日
住所:東村山市諏訪町1丁目6番地3
電話:042-396-3800
市文化財の種別名称及び員数
有形民俗文化財 はなびや人形店押絵羽子板製作関連資料 18,703点
所在地
東村山市ふるさと歴史館
住所:諏訪町1丁目6番地3
指定書の記号、番号及び年月日
指定番号第36号 平成25年5月1日
構造形式・由緒・沿革
押絵羽子板「朝妻/見立」
東村山市にある「はなびや人形店」の創業年は定かではありませんが、その屋号からも推察される通り、花火の打ち上げや製作をしていた人形店です。人形店というと人形の製作をしているように思われますが、雛人形や五月人形などの節供人形や押絵羽子板など季節の人形類を扱う店を、人形店と近在では呼んでいます。はなびや人形店でも節供人形については販売のみで、2代目以降は押絵羽子板の製作をしていました。昭和60年代以降になるとほとんど製作されなくなり、押絵羽子板製作関連資料の一部は東村山ふるさと歴史館へ寄贈されました。現在は人形類の卸販売とともに、祭礼のとき参道などに立てる地口行燈の絵やまつり華の製作販売をしています。
本資料の最大の特徴は、押絵羽子板の下絵から完成品までを網羅したコレクションである点です。押絵羽子板の製作は、通常「面相師」「押絵師」「木地師」「裏絵師」の各職人の分業で製作されるため、全工程の資料が一軒の人形店にあることは稀です。はなびや人形店の場合、2代目が押絵師であるとともに面相師で、さらに共同で製作していた3代目も押絵師で販売までしていたため、一連の製作工程を追うことの出来るコレクションとなっています。
もうひとつの特徴は、所沢市を中心とする押絵羽子板の面相の変遷を追うことが出来る点です。東京浅草・本所界隈や埼玉県春日部市などの押絵羽子板は、浮世絵美人画のような面相でしたが、所沢市周辺の押絵羽子板は幼児向けの童画の面相だったため、一段低く見られていました。そのため終戦後、所沢市周辺では職人たちの研鑚により、少女漫画のような現在の面相を作り上げました。その変遷を追うことのできる貴重なコレクションでもあります。
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