ふるさと歴史館設置にあたって
更新日:2011年2月15日
東村山市は、狭山丘陵を背景に武蔵野台地のほぼ中央に位置する緑豊かな住宅都市です。しかし、今から30数年前は農村の風景を色濃く残していました。
そうした農村から住宅都市への急速な変貌のなかで、「東村山市立郷土館」が1965年(昭和40)に開館しました。郷土館は、農村から住宅都市へと変貌をとげた東村山市を見つめ、人々の生活を伝える多くの資料を残してきました。この郷土館の歴史を引き継ぐべく計画されたのが、「東村山ふるさと歴史館」です。
そして、「ふるさと歴史館」は郷土館の歴史を引き継ぐとともに、時代に即した新たな役割をみいだそうとしています。
東村山市を含む多摩・武蔵野の地域は、近世以降江戸の近郊農村として、新田開発などで発展してきた歴史的背景をもっています。しかし、東村山市には、古代の「東山道」、中世の「鎌倉街道」の影響で、奈良時代の「瓦塔」や中世の重要文化財「徳蔵寺元弘の板碑」、そして東京都唯一の国宝建造物「正福寺地蔵堂」など特徴ある文化財が残されています。
そこで、こうした歴史的な特徴を活かそうと、「ふるさと歴史館」は「みち」を基本テーマとして設定いたしました。もちろん「みち」だけで東村山市の歴史を語ることはできませんが、「みち」を通して東村山市の歴史の一側面をみていただければと思います。
そしてまた、「ふるさと歴史館」は生涯学習の時代における施設として、決して押しつけがましいことなく、利用者の皆さんにさりげなく応えられる運営を見指しております。そこで私たちは、館の基本理念を次のように考えました。
- 東村山の歴史的・自然的特性を明らかにし、それらを市域だけでなく、広く他の地域の中に位置づけ理解する場とする。
- 地域の自然や文化財、その他の歴史的施設を結びついたネットワークを造る。
- 生涯学習のセンターとして、多くの世代の市民が利用できるものとする。
- 「いつでも」「だれでも」を基本とし、利用者に対しては開放型・参加型・体験型とする。
私たちは、これらを念頭に置きながら今後の活動をすすめ、一人でも多くの皆さんに利用していただける施設にしたいと思います。
平成8年11月
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教育部ふるさと歴史館
〒189-0021 東村山市諏訪町1丁目6番地3(たいけんの里:〒189-0022東村山市野口町3丁目48番地1)
電話:直通:042-396-3800(たいけんの里:042-390-2161 内線 ふるさと歴史館:3890~3892 たいけんの里:3893)
ファックス:042-396-7600(たいけんの里:042-390-2162)
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