かやぶき民家の伝えてきたもの―旧武藤家住宅主屋
更新日:2011年2月15日
会期:平成12年8月6日(日曜)から9月10日(日曜)
昨年六月、市指定有形民俗文化財として、北山公園内かやぶき民家園に移築復元されていた「旧武藤家住宅主屋」は、放火という残念な原因によって焼失してしまいました。 現在、今後の対応策については検討中ですが、東村山の風土によって作り上げられてきた、かやぶき民家が伝えてきたものを、紹介展示します。
【展示内容】
昭和三〇年代ごろまでは、江戸時代以来の住まいの形式である「かやぶき民家」が、市内でも散見することができました。しかし、都営住宅をはじめとする集合住宅が各所に建てられ、個人のお宅も大手住宅会社で規格された家が多くなっていくのにともない、街並みも大きく変わっていきました。結果、それぞれの風土に育まれてきた佇まいは失われ、地域差が薄らいでいくこととなってきたのです。昭和四六年版『東村山市史』編纂時に調査された民家二三件をもとに、間取りの変遷、その移り変わりに見られるくらしを探ります。また、大工道具やかやぶき屋根を葺く道具等も展示します。
- 建築調査された民家23棟
- 間取りの変遷にともなう生活の移り変わり(馬、養 蚕等)
- 東村山の風土(カシグネ等)
- 大工道具
- 屋根葺き道具
- 曳屋の技術
【「旧武藤家住宅主屋」沿革】
江戸時代末期(推定) 所沢市牛沼に創建 明治六年 武藤家、牛沼村より民家を購入し、東村山市秋津町に移築 昭和五三年 市有形民俗文化財に指定 昭和五九年 移築復元工事竣工、かやぶき民家園開園 平成一一年 焼失
【コーナーと展示品目録】
1,開催にあたって
2,東村山のかやぶき民家
- まちの移り変わり
- かやぶき民家について
三ツ間取り、四ツ取り、六ツ取りのおこし絵と昭和40・42年の民家調査23棟の結果年表 - 茅葺きから瓦葺き
3,大工道具
鋸目立て道具
鋸(大工用鋸、二見系鋸、大鋸、引き回し)手斧、鉋(底取鉋、脇取鉋、機械作里、造作用鉋)
こみせん、和釘、貝折釘、かすがい
罫引、墨壷、朱壷 スコヤ、留形、壷錐、ボート錐
たたきのみ(丸のみ、つばのみ、打抜)
つきのみ(モリのみ、こてのみ、向待のみ)
4,屋根葺き道具
屋根ばさみ、破風ばさみ、軒ばさみ、皿ばさみ、はさみ袋、砥石、さすが、がぎ、茅、破風板、押し切り、模型
5,かやぶき民家のくらし
羽釜、しゃくし立、すいのう、うちわ、さいばし、しゃもじ、つけ木、自在鉤、鉄瓶、灰入れ、五徳、煙草盆、おひつ、箱膳、ちゃぶ台、裁縫箱、薬箱、箪笥
6,「かやぶき民家園」沿革
焼失木材
7,民家園 開園メモリアル
移築復元時青焼、リーフレット、文鎮、絵ハガキ
8,公募!在りし日のかやぶき民家園
市報にて募集した絵および写真 74点
(教育東村山、歴史館だよりを参考に作成)
このページに関するお問い合わせ
教育部ふるさと歴史館
〒189-0021 東村山市諏訪町1丁目6番地3(たいけんの里:〒189-0022東村山市野口町3丁目48番地1)
電話:直通:042-396-3800(たいけんの里:042-390-2161 内線 ふるさと歴史館:3890~3892 たいけんの里:3893)
ファックス:042-396-7600(たいけんの里:042-390-2162)
この担当課にメールを送る(新規ウィンドウを開きます)
教育部ふるさと歴史館のページへ
