陸軍少年通信兵学校
更新日:2022年4月27日
展示会期:平成20年7月19日(土曜)から9月7日(日曜)
開催時間:午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)月曜休館 (注記)入場無料
第二次世界大戦終結から60年以上が過ぎ、戦争の記憶も風化しつつある昨今です。東村山ふるさと歴史館では平成19年度に企画展「あの日々の記憶-東村山の空襲と学童疎開-」を開催し、「戦争」について語り継いでいくことにより、平和の大切さを市民の皆様とともに考えていく展示をいたしました。
展示風景
今回は、東村山に設置された軍事施設である「陸軍少年通信兵学校」(のち東京陸軍少年通信兵学校)について取り上げます。同校は、通信技術の発達に対応できる若年層の下士官養成機関として開校し、1942年(昭和17)10月に東村山の地に移転してきました。全国から受験し合格した15歳前後の少年たちが、モールス信号の送受信や通信機の取扱い等の厳しい訓練を受け、寝食を共にしていました。彼らは戦地に転戦し、作戦命令や報告を通信し、あるいは東村山の地で終戦を迎えました。
戦後、東京陸軍少年通信兵学校の建物は高等逓信講習所や外地引揚者の寮に使用され、さらにそれを利用して東村山中学校(現第一中学校)も開校、その後も兵学校跡敷地に南台小学校、明治学院東村山高等学校、明法学院高等学校、日体桜華女子高等学校などが設置され、現在の富士見町は東村山の文教的な地域となっています。
映画「武蔵野に鍛ふ」上映コーナーとモールス通信体験コーナー
今回の展示を通して、戦争という時代の様相を少しでも皆様に体感していただければ幸いです。当館では今後も戦争の「記憶」を「記録」にとどめ る作業を積み重ねていきたいと思います。
開催にあたり、陸軍少年通信兵学校出身の方々および市内外の方々・関係諸機関からご協力をいただき、 貴重な資料を提供していただきました。ここに深く感謝いたします。
問い合わせ先:東村山ふるさと歴史館
東村山市諏訪町1丁目6番地3 電話:042-396-3800
(注記) 駐車場が少ないので、お車での来館はご遠慮ください。
展示図録
展示図録(第一刷)は売り切れました。『東村山市史研究第21号』に関係する論文を収録しております。
長く売り切れの状態でしたが、令和4年4月27日より、増刷(第二刷)の頒布を開始いたします。内容は同一ですが、第一刷にあった誤字脱字等を訂正しております。
- 「陸軍少年通信兵学校」
- 判型・頁/A5判、口絵8頁、本文52頁
- 頒布価格/400円(第一刷は300円でしたが、諸般の状況により、価格を改定いたしました)
- 郵送頒布/1冊の場合、送料180円(ゆうメール)分の切手と、頒布価格400円分の小為替を封書にて郵送、もしくは現金書留にて送金してください。その際、必ず購入希望書籍名と冊数、お名前、送付先の住所、ご連絡先のお電話番号を書いた紙を同封してください。(代金を送付する前に必ず、電話か電子メールで、当館へ在庫を確認してください)
目次
陸軍少年通信兵小史
陸軍少年通信兵と少年兵/陸軍通信学校生徒隊/陸軍少年通信兵学校
東京陸軍少年通信兵学校/村松陸軍少年通信兵学校/特別幹部候補生
陸軍少年通信兵学校での日々
受験から入校まで/陸軍少年通信兵学校での教育/校外演習
陸軍少年通信兵学校での生活/出征と遭難/空襲と疎開/終戦と復員
東村山と陸軍少年通信兵学校
陸軍少年通信兵学校の立地/東村山町長の日記にみる陸軍少年通信兵学校
高等逓信講習所/引揚者寮、更生施設、給水塔/東村山中学校と富士見町
参考 モールス通信について
このページに関するお問い合わせ
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〒189-0021 東村山市諏訪町1丁目6番地3(たいけんの里:〒189-0022東村山市野口町3丁目48番地1)
電話:直通:042-396-3800(たいけんの里:042-390-2161 内線 ふるさと歴史館:3890~3892 たいけんの里:3893)
ファックス:042-396-7600(たいけんの里:042-390-2162)
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