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2、縄文時代の漆

更新日:2011年2月15日

写真 漆塗り飾り弓
漆塗り飾り弓

下宅部遺跡からは、鮮やかな漆塗りの木製品や土器などが出土します。こうした漆製品ばかりではなく、製作過程を示す遺物が発見されました。
 まずは漆樹液を集めるための漆掻き作業が必要です。この痕跡をとどめる漆の木が河道(かどう)の杭として発見されました。漆樹液の採取と貯蔵には破損した土器が、また集めた漆に混ぜ合わせる赤色顔料(せきしょくがんりょう)を、きめ細かく粉砕するための石皿(いしざら)磨石(すりいし)がそれぞれ出土しました。そして赤色顔料や赤漆を貯蔵した土器片(どきへん)や、パレットとした土器片(どきへん)、貝殻なども見つかり、縄文人の漆加工技術の高さが窺えます。
 さらに漆は接着剤としても使われており、ひび割れや欠損を漆で補修した土器も出土しました。

写真 ウルシ掻き傷のある木杭
ウルシ掻き傷のある木杭

木杭として70本の漆の木が出土しました。このうち43本に杭を一周する掻き傷が確認されました。このような傷がついている木杭は漆の木に限られることから、漆掻きをおこなったものと考えられ、その後杭として利用されました。

写真 漆液の容器として使われた縄文土器
漆液の容器として使われた縄文土器

写真 漆液の容器として使われた縄文土器
漆液の容器として使われた縄文土器

漆樹液の容器として使われた縄文土器。右の資料は、固まった漆液にゴミが混入しており、濾過する前と考えられます。また、左の資料は精製後の漆を入れたもので、漆の表面に張った膜を剥がした跡があり、一回の使用量がわかります。

写真 赤色顔料をすりつぶした石皿・磨石
赤色顔料をすりつぶした石皿・磨石

水銀朱やベンガラなどの赤色顔料(せきしょくがんりょう)をすり潰した際に使用した磨石(すりいし)石皿(いしざら)。非常にきめの細かい磨石が用いられ、表面のわずかな窪みにすり潰した顔料が付着している。

写真 パレットとして使われたドブガイ
パレットとして使われたドブガイ

写真 パレットとして使われた縄文土器
パレットとして使われた縄文土器

赤色漆のパレットとして使用されたドブガイ(左)と縄文土器(へん)(右)。ドブガイの外殻はほとんど残存していないが、パレットとして使用していた殻の内側部分が漆の皮膜として残り、貝としての形状を留めていた。

写真 漆塗りかんざし
漆塗りかんざし

写真 漆塗り樹皮製容器破片
漆塗り樹皮製容器破片

写真 漆塗り匙
漆塗り匙

写真 漆塗り杓子
漆塗り杓子

写真 漆塗りちゅうこう土器
漆塗り注口土器

写真 漆塗り木製容器破片
漆塗り木製容器破片

出土した漆塗り製品。赤色の漆と黒色の漆を巧みに塗り分けている。

このページに関するお問い合わせ

教育部ふるさと歴史館
〒189-0021 東村山市諏訪町1丁目6番地3(たいけんの里:〒189-0022東村山市野口町3丁目48番地1)
電話:直通:042-396-3800(たいけんの里:042-390-2161 内線 ふるさと歴史館:3890~3892 たいけんの里:3893)  ファックス:042-396-7600(たいけんの里:042-390-2162)
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